当塾の教員たち

 

10月31日は当塾の 2名のアルバイト講師の誕生日です。彼らは他の教員や生徒たちから祝福の言葉をかけられて嬉しそうにしていました。

わずか年に 1回のことですから,私としても教員・生徒を問わず誕生日にそういった言葉をかけることを大切にしたいと考えています。

 

写真のアルバイト講師はその 2名のうちの 1名で,高校生の国語と小論文をメインに担当しています。

センター試験や文系生の二次試験対策指導のみならず,東京大や京都大を志望する理系生たちの国語の二次試験対策指導も彼女には安心して任せることができます。

小中学生の質問受付も担当してくれており,自習に来た小学生たちからサプライズのメッセージカードを贈られて喜んでいました。

 

 

進路探究塾 Mirai は,私を含めて 8名の教員で日々の授業や質問受付等の指導にあたっています。

7名の教員 ( 2名の正社員と 5名のアルバイト講師) は全員が私の教え子であり,各務原市や岐阜市で育った者たちです。

 

多くの塾がインターネット等で求人を行なっておりますが,当塾はこれまで一切求人広告を出してきませんでしたし,今後も出すつもりはありません。

私の教え子の中から適性の高い者,または特定の科目において懸命な努力をした者で,かつ受験において “結果” を残し,信頼関係の構築できている教え子を教員として迎え入れています。

当塾は今後も教え子を教員として採用し,知の継承によって指導および地域への貢献を行なっていきます。

 

正社員・アルバイトを問わず,年中インターネットや紙媒体で求人を行なっている塾や学校を見かけます。

生徒の数が続々と増えて仕方がないからそうなるのか,または離職率が高いからそうなるのか。私見ではありますが,いずれにしても自分の子どもはそんなところに預けたくありません。

一度に何十人,何百人も応募があってその中から数人を選出するならまだしも,数人の応募しかなく,かつ 1時間にも満たない (数回の) 面接や試験の成績だけで適性を見抜くことは不可能です。

 

学歴・職歴もあてにはなりません。

高学歴だから指導に長けているとは限りませんし,教員としてのキャリアが長くとも土壌や社風が合わなければ力を発揮し切ることができない可能性もあります。

 

 

本日の新聞に「2012年 3月卒業の大卒の 3年後離職率が32.3%,教育・学習支援業に限定すると 3年後離職率は47.6%」という報道がありました。

教育・学習支援業はわずか 3年の間に新卒のおよそ 2人に 1人が辞めていくという現実があるのです。これはこの年に限ったものではなく,例年そうなっています (昨年は48.5%だそうです)。

 

チラシ等で「先生は全員が正社員!」などという塾の文言を見かけますが,業界的にもこれだけ離職率が高い状況ではその品質が担保されているとは言い難い状況です。

私は大学生の頃に大手進学塾で 1クラス10名から20名の集団指導を多い時期には 8クラス担当させていただいておりましたが,私は授業アンケート結果で正社員の方よりも常に上回っていました。

 

授業アンケートは半期ごとの実施で,『授業のわかりやすさ』『成績が向上したか』『満足度』等をそれぞれ 5段階評価で生徒に問うもので,私の場合はおよそ150名分の回答によるものです。

こういった数値データからも,正社員ならば確実に授業がうまい,指導力があるとは限らないということが浮き彫りになります。

 

当時,大学 3年生だった私は卒業後に塾の教員になろうとは全く考えておりませんでしたが,本業である学業が忙しいながらも予習を含めた準備をきっちりと行なって指導に臨んでいました。

任された仕事を遂行するという責任感と,生徒の成長のためにと遣り甲斐を感じて仕事に臨むという気概。正社員であろうがアルバイトであろうが,ここに差はあってはならないのです。

当塾の教員 7名は社員・アルバイトと雇用形態もさまざまではありますが,どの教員もきわめて意欲的で高い教務力を兼ね備えた,私が自信を持って任せている精鋭揃いです。

 

以前の『塾選び』というタイトルのブログでも申し上げましたが,何と言っても塾は人が大切です。

教材が素晴らしい,設備が素晴らしい等,いわゆるシステムが整えられていたとしても,そこに介在する人が優れていなければなりません。

 

人がその教材や設備の価値を 2倍にも 3倍にもしていくのです。