国公立大前期入試結果

2016.01.04_for blog_000

 

本日は国公立大の後期試験。当塾からは 2名の生徒がこれに挑んでいます。

 

国公立大前期入試を受験した生徒 5名は入塾時に掲げていた第一志望を予定通り受験し,2名が合格 (京都大岐阜大),3名が不合格という結果になりました。

センター試験の結果が想定をやや下回っていた生徒もいましたが,二次試験に向けての準備も相当積んでいたことからその生徒は逆転を信じて出願し,前期入試を受験しました。

 

これを可能にしたのは,第一志望の国公立大に次ぐ第二志望・第三志望と位置付けていた私大に,一般入試およびセンター利用入試で合格できる目処が立っていたからです。

読み通り私大は全生徒が合格しましたが,私のこれまでの経験をもとに合格可能性が五分以上と読んでいた生徒が不合格となったケースもあり,改めて国公立大は読めないなと感じました。

 

たらればの話ではあるものの,いわゆる “ランク” を下げて受験していれば国公立大に合格していたかもしれません。

しかし,そうすると第一志望に向けて行なってきたあらゆる準備が無駄になってしまいますし,何より生徒自身が不本意でしょう。

 

国公立大にこだわるあまり,縁もゆかりもない,同時に名前も聞いたこともないような地方の国公立大へ志願変更する生徒は,当塾には誰一人としていませんでした。

センター試験後,高校の担任との懇談でそのように勧められたと生徒から聞き,非常に残念な気持ちになりました。

そこでなければできないことがあるなら話は別ですが,私は「国公立大ならどこでも」といった風潮に疑問を感じずにはいられません。

 

さらに,当然のことですが,当塾は模試やセンター試験の結果から “ランク” を上げるよう勧めることもしませんし,その逆もしません。

直前の11月,あるいはそれ以降のタイミングで各科の配点や二次試験の科目,または出題形式の異なるところの受験を勧める行為は私には到底理解できないことです。

 

これって完全に高校ないし塾や予備校側の都合ですよね。いわゆる合格実績や合格率を誇示するためのもので,生徒の立場に立った提案とは思えませんし,何より生徒が可哀想です。

生徒自身が長い時間をかけ,熟考に熟考を重ねて定めた志望校を曲げさせてまで合格にこだわることが果たして適切な進路指導と呼べるのか。

生徒に特にこだわりがないというのなら問題ありませんが,私は大学入試においてこれは違うと考えています。もちろん,各種結果を受けて本人が変更を強く希望する場合は除きますが。

 

国公立大の前期入試で不合格となった 3名は,結果的に 3倍,4倍という競争倍率に跳ね返され,残念ながら彼らの望む結果にはさせてあげられませんでした。

先に紹介した通りで本日の後期試験には 2名が臨んでおりますが,数学や小論文等の添削指導で最善の準備は積ませてきたとはいえ,今は彼らの健闘を祈ることしかできません。

 

新高3生は15名の生徒が在籍しており,半数以上が旧帝大,あるいはそれに相当するところを受験予定です。

この学年は開塾からの 1年で徹底して基礎に取り組ませてきましたから,過去問や予想問題などなくとも進研模試定期テストにおいてそれなりの結果を出せるようになってきました。

1年後、彼らが現時点で定めている志望校を予定通り受験し,合格を勝ち取らせることができるよう,進路探究塾 Mirai は今後も偏りのない指導を実践します。

 

2015.07.14_for blog_999

 

今回のブログは決して華々しい内容ではなく,どちらかと言うと掲載するのを躊躇う内容です。

先日のブログでも年間の退塾者数を紹介しましたが,こういう込み入った話というのはなかなか表には出てこないものですから,興味を持ってお読みいただいた方もいたかと思います。

しかし,私は今後も『塾長ブログ』において,良い面や華やかな面だけに限らず,込み入った話や光の当たりにくい面もどんどん紹介していこうと考えております。

 

なぜ私がこのように考えるかというと,合格実績に代表される各種実績や各種テストにおける得点結果というのは,光の当たる華々しいものばかりに目が行きがちだからです。

それを逆手に取る形で,多くの塾や予備校が華々しい数字 “だけ” をチラシ上や Web 上で躍らせます。

さも「どんな生徒でも成績を上げてみせる,合格させる」的なことを吹聴しているものも見られ,ここまでいくと「これを飲むだけで 10kg 痩せる!」といった過大広告と何ら変わりないレベルです。

 

先日のブログでもお伝えしましたが,「〇〇大学□□名合格!」といった表記では,その塾や予備校の “成績向上力” はもちろん,“本当の合格力” を推し量ることはできません。

ですから,塾や予備校を選ぶ際は,体験受講等を経て納得したうえで選ぶことが重要です。

数字や実績だけで通う塾や予備校を決めるのは本当に危険ですよ。

なお,合格実績に関しては,合格者数をその塾の合計の校舎数で割ってみると,凸凹はあるでしょうが 1校舎あたりの大凡の合格者数が見えてきたりもします。

 

2016.03.12_001

 

写真は本日,中日新聞に折り込んだチラシです。

 

多くの家庭で 4月からの塾選びが佳境に差し掛かっており,今は当塾にも多くの入塾希望の方からのお問い合わせが入っております。

当塾をお選びいただいた方に,5年,10年経過してからも『Mirai に通ってよかった (通わせてよかった)」と思っていただけるような塾にするべく,明日からもまた頑張ります。