公立高入試の平均点《2023年》

 

先日,岐阜県教育委員会より今春に実施された公立高入試の平均が299点だったと発表がありました。

現高1生から例年より難しかったという声は聞いていましたが,昨春の平均である329点と比較すると30点も下降していますから,彼らの感覚は正しかったということになります。

 

先日のブログでもお伝えしたように,今春は当塾から13名が岐阜県公立高入試に挑み,岐阜高に 5名,岐阜北高に 2名など計11名が合格を勝ち取りました。

以下は各高校から開示された得点の報告分のうち,当塾内の上位 3名の結果です。

 

[ 1位] 5科計 489点 (国語と数学が100点)《蘇原中出身》 ※ 岐阜高に合格

[ 2位] 5科計 469点 (理科が100点)《蘇原中出身》 ※ 岐阜高に合格

[ 3位] 5科計 467点《蘇原中出身》 ※ 岐阜高に合格

 

例年は多く見られる470点台が全くいないなど,直近 3年間と比べても全体的にやや低調な結果に終わりました。

次年度はどうなるかわかりませんが,当塾はこれまでと同様に “根拠のない予想” で子どもたちを振り回すことなく,全範囲を網羅して淡々と学習に臨むよう塾生たちに指示するのみです。

 

 

よく,いろいろな塾の Web やチラシで「 3名に 2名が岐阜 5高に合格」などという記載を見かけます。

 

ここでいう「 3名に 2名」は30名のうち20名なのか,はたまた 9名のうち 6名なのか定かではありませんが,高校別の合格者数を伏せるだけでなく分母もあえて伏せる意味は何なのでしょうか。

ちなみに「 3名に 2名」を百分率で表すとおよそ66.7%で,この書き方だと見え方が少し変わってくることがわかります。

 

私は個人的に「岐阜 5高」という括り方は誠実さに欠けると考えており,恣意的な括り方はせずに高校ごとの合格者数をきちんと公表すべきと考えています。

併せて,例えば注意書きなしで「加納高 ○○名」と合格者数のみが記載されているなら,普通科とは状況が大きく異なる美術科・音楽科の合格者数も含まれていると考えられます。

 

当塾の状況はと言うと,私立中高一貫校生を除く中3生が13名の在籍で岐阜高に 5名,岐阜北高に 2名,加納高 (普通科) に 1名,岐山高 (普通科) に 1名,長良高に 2名が合格しました。

13名のうち11名が岐阜 5高に合格しましたから,他塾のような表記にすると「 6名に 5名が岐阜 5高に合格」で,これを百分率で表すと84.6%となります。

 

以前のブログでも申し上げましたが,一部の大手塾は全塾では高校ごとの合格実績を公表するのに,校舎単位では高校ごとに公表したり「岐阜 5高」と括ったりと基準が曖昧です。

例えば岐阜高に合格者が100名いるとすれば,学区内の校舎ごとに何名,関や美濃加茂など学区外からの合格者も校舎ごとに何名と公表してほしいですし,自信があるならできるはずです。

 

冠模試で 2名が総合 A判定!

 

8月に実施された『京大オープン』や『名大オープン』など冠模試の結果がようやく返却されました。

 

4年前のブログで,当塾の生徒が『名大オープン』にて非常に素晴らしい結果を残し,冊子掲載されたことを紹介しました。

しかし,冠模試が実施されるような大学で 8月時点で現役生が共通・二次を合わせた総合 A判定を取ることは現実的ではなく,当塾からの合格者も総合は C判定や D判定だったケースが大半です。

 

今年度は岐阜高と岐阜東高の 2名が冠模試で総合 A判定を取り,1学年の在籍数が10名程度という当塾の規模からするとなかなかの結果ではないかと自負しています。

2名とも中学入学前に当塾へ入塾し,高校入学後も目標を持ってコツコツと取り組み続けてきましたから,秋の模試でも総合 A判定を獲得し,自信を持って本番に臨めるようサポートを続けます。

 

やはり,過去問や予想問題といった “お手軽なもの” に頼ることなく,力を蓄えてきた子たちは強いなあと改めて感じた次第です。

 

前期通知表《中学生》

 

中学生の前期通知表結果が出揃いました。

 

中1生は通知表をもらうのが今回が初めてで,集団指導コースに在籍する16名の平均は 5科が22.8で 9科が38.3,最高は 9科計で44という結果でした。

副教科が課題という塾生が多かったので,改善点を洗い出して学年評定で数字を整えられるよう個々にアドバイスを実施しました。

 

5科でオール 5を獲得し,かつ 9科計で40を超えた塾生を各学年から 1名ずつ紹介します。

 

[中1生] 9科計 43  ( 5科計 25)《桜丘中・中1生》

[中2生] 9科計 42  ( 5科計 25)《稲羽中・中2生》

[中3生] 9科計 42  ( 5科計 25)《桜丘中・中3生》

 

先日のブログでもお伝えしたように,当塾は開塾からの公立高最多合格先が岐阜高 (次が岐阜北高) であり,今春の入試結果も例年に倣う形で落ち着きました。

岐高や北高に合格するには通知表の40超というのは一つの目安になりますから,そこを目標にするなら定期テスト結果はもちろん,授業中の姿勢や提出物に至るまで手を抜くことはできません。

 

高校生活の折り返し

 

高2生にとって,9月の終わりというのは高校生活の折り返しにあたる時期です。

 

1年半後には彼らは 4月からの進学先が確定し,無事に第一志望先に収まっているか,妥協した進学先か,将又浪人か。

落としどころを望ましいものにするためにも今の時期からの取り組みが非常に重要であり,高3生になってからとか部活を引退してからなどと悠長なことを言っていられないというのが現実です。

 

現役で難関大にと強く思うのであれば,高2生の終わりまでに英数国の共通テストはある程度の目途を立てておきたいところです。

 

 

当塾の高校部集団指導コースでは数学 1A と国語は高1生の夏から共通テスト型演習を実施しており,同じく数学 2BC も高2生の夏から共通テスト型演習に取り組んでもらっています。

これが当塾の合格実績を支える屋台骨であり,旧帝大や医学部医学科の現役合格につながっているといっても過言ではありません。

 

本日,残る英語の取り組みということで,2023年 1月に実施された共通テスト本試の英語リーディングを80分計って解いてもらいました。

今春に共通テストの英語リーディングを受験したのは全国で463,985名おり,大学入試センターの発表によると平均点は53.8点とのことでした。

 

当塾10期生の上位 3名と平均点は以下の通りです。

 

[ 1位] 79点 (岐阜高・理系)

[ 2位] 77点 (岐阜北高・文系)

[ 2位] 77点 (岐阜高・理系)

 

13名の平均は55.7点で,全国の高3生・浪人生の本番の平均点を今の時点で突破しました。

さらには,80分通しで初めて取り組んだにしては 8割近い得点だった 3名は立派だと思いますし,毎週実施している単語テストが完結して語彙が固まれば得点はどんどん上がってくることでしょう。

 

高2生のうちに英数国の共通テストが仕上がっていれば二次の準備に時間を充てられるようになることに加え,理社にも多くの時間を割くことができます。

当塾10期生にあたる高2生の諸君も志望校はそれなりのところばかりですから,高2生の今の時期から計画的に学習を進めて受験期を有利に運べるよう指導していこうと思います。

 

学生講師から学ぶ

 

来週の木曜日から岐阜高,同じく金曜日から岐阜北高で前期期末テストが実施されます。

 

塾生たちの自習室での取り組みの様子からも,多くの塾生が前期期末テストまで 1週間を切り,緊張感が高まりつつあるのが伝わってきます。

本日は当塾の卒塾生である学生講師 3名 (名大の農学部・名市大の医学部・名大の工学部) が自習室に入り,各科の質問受付にあたりました。

 

 

高校部の塾生たちにとって,学生講師は成績向上や志望校合格に力を貸してくれる存在であると同時に,目標であったり,よき相談相手であったりと役割はさまざまです。

 

また,上記した学生講師 3名の出身高校はそれぞれ岐阜高 (蘇原中)・岐阜高 (鵜沼中)・岐阜北高 (中央中) ですから,彼らは多くの塾生にとって高校の先輩でもあります。

つまり,彼らには数学や物理・化学・生物の質問ができるだけでなく,高校時代にどうやって定期テストに備えていたか等も伝授してくれる “有用な情報源” でもあるわけというわけです。

 

学生講師を模範的存在として塾生たちは彼らから多くを学んでくれたら嬉しいですし,学生講師の諸君も塾の仕事を通じて社会に出る前の準備をしてほしいと願っています。

 

高校生の単語テスト

 

進路探究塾 Mirai の高校部の集団指導コースでは,高1生の 9月から高2生の12月までの期間で毎週にわたって単語テストを行なっています。

 

題材として用いているのは Z会出版の『速読英単語 入門編』と『速読英単語 必修編』です。

この 2冊を約20か月かけて共通テストに必要な約5,000語レベルを網羅させ,単語テスト終了から 1年後に控えた共通テストに挑んでもらうという算段です。

 

当塾の中学部から高校部に進級した塾生諸君は,中2生の 9月から中3生の 8月までの期間に『速読英単語 中学編』のテストを経ていることもあって毎週の単語テストは苦ではなさそうな印象です。

また,東大や京大,医学部医学科の一部など難関大を志望する塾生には,高2生の 9月から12月までの期間に『速読英単語 上級編』にも並行して取り組んでもらっています。

 

 

この単語テストは『速読英単語 入門編』と『速読英単語 必修編』をもとに私が作成したオリジナル版で,センター試験・共通テストおよびや主要大学の入試問題を分析して作成したものです。

 

生徒たちが今後英文を読んだり書いたりする上で重要な語彙やイディオム,さらに英文法・語法問題として重要性が高いものを精選してあります。

よって,一口に単語テストと言っても,10個から20個の単語を日本語訳にそってただ書き出すだけという形式ではなく,英文の穴埋めからイディオムの出題も用意しています。

 

私が共通テストの 1年前の時点で完結するカリキュラムを立てしている理由は,テスト終了後に 2周目,3周目と生徒が繰り返し落とし込んでいく作業が不可欠だからです。

語彙力は一朝一夕には身につきませんから,とにかく繰り返し書く,電子辞書を用いてその単語の発音を聞いたり例文を確認する,声に出すことの 3点を徹底するよう指示しています。

 

 

繰り返し書いたり声に出したりすることで意識の底に落とし込む手法は,幼い子どもが母国語を習得し,新しい単語を獲得していくプロセスと酷似しています。

 

日常的に英語を用いる環境にいないからこそ自発的にそういう環境にすることが大切であり,語彙力なくして読解力もなければ表現力もありませんし,リスニング力もつくはずもありません。

当塾の合格実績を形づくってきた卒塾生たちをはじめ,これまでに大きな成果を上げてきた私の教え子たちはこの部分を大切にしてきたと言って過言ではないのです。

 

英語の学習のみならず,他教科も周到な準備を進めていかなければならない。もちろん,高校から課される課題や予習もしなければならない,部活もある。

どの科目もバランスよく,かつ,いかに計画的に熟すか。それが受験生には求められています。

 

ただし,効率性は常に追求しなければならないものの,安易に近道を探す,求めることはしてはいけないと塾生たちに話しています。

 

学習サイクル

 

これは授業後の高2生の教室を撮影したもので,22時40分を少し過ぎた頃の様子です。

 

この時間帯だと既に帰宅している生徒もいましたが,自習に励んだり学生講師に質問したりと頑張っている生徒の姿も見受けられました。

当塾の卒塾生である名大の農学部・名市大の医学部・名大の工学部の学生講師 3名が各科の質問に対応しており,授業が終わった後だというのに活気が感じられました。

 

当塾10期生にあたる今年度の高2生は熱心な生徒が多く,土曜日は昼から夕食持参で自習に来て,夜は授業というサイクルを確立している生徒もいます。

ちょうど10期生は医学部医学科志望も名大志望も多くいることですし,先輩たちに続けるよう今の学習サイクルを大学受験まで維持してほしいと思います。

 

前期中間テスト《中学生》

 

中学部の前期中間テスト結果が出揃いましたので,各学年の塾内 1位の得点結果を紹介します (実施形式の異なる蘇原中を除く)。

 

482点《桜丘中・中1生 (通塾歴 0年 5ヶ月) 》 ※ 数学が100点

487点《稲羽中・中2生 (通塾歴 3年 5ヶ月) 》 ※ 英語・数学・理科が100点

480点《桜丘中・中3生 (通塾歴 2年 3ヶ月) 》 ※ 数学が100点

 

これまでのブログでもたびたびお伝えしているように,当塾は中学生に対して過去問や予想問題を用いた定期テスト対策指導を一切行なっておりません。

当塾の塾生たちは指定されたテスト範囲をきっちりと理解し,学習習慣を確立して真摯に取り組んだ結果として上記の得点を獲得しているのです。

 

定期テスト対策指導に強みがあり,各中学校の学年 1位が集うような塾でしたら,当塾の塾生たちよりも高得点を収める塾生がたくさん在籍していらっしゃることでしょう。

当塾は定期テスト対策指導はもちろん,高校受験対策指導の全般においてそういった塾の足元にも及びませんから,比較したところで結果は見えています。

 

 

今回のブログは,中学生の定期テストに纏わる逸話を 1つ紹介します。

 

当塾から名市大の医学部医学科に現役合格した卒塾生 (岐阜高) は,中1生の頃は定期テストで一度も450点を超えられず,8回目の挑戦となる中2生の学年末テストでようやく450点を超えました。

以前のブログでも紹介したように,彼は高2生の秋から高校卒業まで岐阜高で上位をキープして医学部に現役合格しましたが,中学時代は決して華々しい成績を収めていたわけではなかったのです。

 

つまり,中1生・中2生の頃の定期テスト結果は長い目で見れば “その程度のもの” に過ぎず,その先の成績を担保するものではないということです。

特に,定期テストの高得点が過去問や予想問題を駆使して獲得したものであるならば,実力を伴わない虚像の可能性すらあるということを心に留めておく必要があるのではないでしょうか。

 

この逸話は,目先の結果に左右されることなく,目標と信念を持って愚直に努力できる者が最後に大きな結果を掴む良い例だと考えます。

 

中学部の塾生の頑張り

 

中学生の前期中間テスト結果が順次返却されており,塾生たちから続々と結果報告が寄せられています。

自己ベスト更新や目標点達成など,顕著な結果を残してくれた塾生を各学年より 1名ずつ紹介します。

 

482点《桜丘中・中1生 (通塾歴 0年 5ヶ月) 》〔目標点を32点オーバー!〕

473点《中央中・中2生 (通塾歴 2年 5ヶ月) 》〔前回より27点アップ! (自己ベスト更新)

480点《桜丘中・中3生 (通塾歴 2年 3ヶ月) 》〔前回より 7点アップ! (定期テスト全 9回の平均は479.3点!) 〕

 

中1生の482点は,一昨年前に樹立された定期テスト “デビュー戦レコード” である490点に次ぐ好記録です。

日頃から自習室に足繁く通って熱心に取り組む姿を何度も見てきましたから,今回の彼女の結果は納得できるものですし,今後の成長も非常に楽しみです。

 

これまでのブログでもたびたびお伝えしているように,当塾は定期テストや実力テストに向けて過去問や予想問題を用いた指導を行なっておりません。

そういった安易なものに頼らずとも塾生たちが結果を残していることを嬉しく思いますし,何より得点結果は彼らが確実に成長していることを裏付けるものと言えます。

 

中学生の実力テスト《2023年 5月実施分》

 

これは,桜丘中で本日返却されたばかりの中3生 (当塾12期生) の実力テスト成績帳票です。

 

他の学年でも少しずつ返却が始まっており,結果に満足している塾生,目標まであと一歩だった塾生,今回の結果に危機感を持った塾生とまさに悲喜交々の様相です。

ただ,学年を問わず,今の時期の得点や偏差値は本当にあてにならないですから,結果に一喜一憂せず直しをしっかり取り組み,夏に向けて何をすべきかを考える材料にするべきです。

 

分布から上記の塾生は桜丘中で上位にいるとわかりますが,現状に満足せず秋・冬はもっと得点できる努力をしてほしいですし,同時期の外部模試でも結果を残せるよう頑張ってほしいと思います。

以前のブログでもお伝えしたように,公表すらされていない中学校内の順位を憶測してああだこうだと言うのは時間の無駄です。