大学入試に記述式問題を課すことの是非

 

先日のブログでも申し上げたように,私は大学入試で記述式の問題を課すことに賛成の立場ですが,共通テストで記述式を導入するということになると反対の立場です。

 

一部の報道でも見られた採点者に関する懸案,何より採点基準が不明瞭であること,そして受験生が自己採点ができない等,問題は山積しています。

記述式は各大学にて実施する個別試験 (二次試験) で課せばよいというのが私の考えです。

 

採点を簡素化するために解答が固定されるような記述式,例えば国語科の書き抜きの出題等になってしまうのであれば,あえて記述式の出題にする必要ありません。

共通一次,そしてセンター試験から脈々と続いてきた系譜,なぜマーク式なのかということを考えれば,夥しい数の受験生が挑むテストで記述式を導入することがいかに愚策であるかわかります。

 

実際,共通テストで記述式を導入すべきと考える大学はわずか 15% に過ぎず,国公立大にいたっては 6% しか肯定的な回答がなかったと新聞記事でも紹介されていました。

共通テストにおける記述式の導入は,開始時期を明記しない “無期限延期” の扱いのため,このままお蔵入りになるものと思われます。

 

2020年10月28日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : ito