進路探究塾 Mirai の高校生集団指導コースでは,高1生の 4月から高2生の12月までの期間で毎週単語テストを行なっております。
題材として用いているのは Z会出版の『速読英単語 入門編』と『速読英単語 必修編』です。
この 2冊を約20か月かけてセンター試験に必要な約4,000語から4,500語レベルを網羅させ,単語テスト終了から 1年後に控えたセンター試験に挑んでもらうという算段です。
この単語テストは『速読英単語 入門編』と『速読英単語 必修編』をもとに私が作成したオリジナル版です。
作成にあたっては,過去25年間に亘るセンター試験の本試験および追試験や主要大学の入試問題を分析しました。
生徒たちが今後英文を読んだり書いたりする上で重要な語彙やイディオム,さらに英文法・語法問題として重要性が高いものを精選してあります。
よって,一口に単語テストと言っても,10個から20個の単語を日本語訳にそってただ書き出すだけという形式ではなく,英文の穴埋めからイディオムの出題も用意しています。
私がセンター試験の 1年前の時点で終了するカリキュラムを立てしている理由は,テスト終了後に 2周目,3周目と生徒が繰り返し落とし込んでいく作業が不可欠だからです。
根気のいる作業ではありますが,語彙力は一朝一夕には身につきません。
とにかく繰り返し書く,電子辞書を用いてその単語の発音を聞いたり例文を確認する,(できれば) 声に出す。英単語を暗記する際,私は生徒たちにこの 3点を徹底させています。
繰り返し書いたり声に出したりすることで意識の底に落とし込む手法は,幼い子どもが母国語を習得し,新しい単語を獲得していくプロセスと酷似しています。
日常的に英語を用いる環境にいないからこそ,自発的にそういう環境にすることが大切なのです。
語彙力なくして読解力もなければ表現力もありません。当然ながら,リスニング力もつくはずもありません。
これまでの私の教え子で結果を残してきた生徒たちは,この部分を大切にしてきた生徒たちであると言っても過言ではないのです。
英語の学習のみならず,他教科も周到な準備を進めていかなければならない。もちろん,高校から課される課題や予習もしなければならない,部活もある。
どの科目もバランスよく,かつ,いかに計画的に熟すか。それが受験生には求められています。
ただし,効率性は常に追求しなければならないものの,安易に近道を探す,求めることはしてはいけないと生徒たちに話しています。
受験生だった頃,私は『速読英単語 必修編』と『速読英単語 上級編』を選び,使い込むことで大学入試に必要な語彙力と読解力・表現力を身につけました。
私は理系学部の出身でありますが,大学入試だけにとどまらず,進学後に論文を英語で読んだり書いたりする機会も思った以上にありました。
さらに,半ば趣味として受験していた TOEIC や TOEFL の際にも大学受験時に身につけた素地が大いに役立ちました。
大学へ進学した私の教え子たちも,口を揃えて「単語を頑張ってよかった」と話してくれます。
彼らの進路は本当に様々 (なぜか理系が多い) ではありますが,決まったことをコツコツ取り組むという姿勢はあらゆることにつながっているのです。