俯瞰逆算による学習

2015.04.02_for blog_001

 

目標を達成するためには,無計画にただ取り組むだけでなく,“俯瞰逆算” で計画的にものごとを進めていく必要があります。

私は自身の経験も交えながら,事あるごとに生徒たち,特に高校生にその重要性を語っています。

 

“俯瞰逆算” による学習法は,入試や定期テストをはじめとする各種試験対策に有効な手段です。

もちろん,入試や定期テストといった単なる通過点のみならず,将来の夢の実現に向けても,そして社会に出てからも有用になる取り組みであることは間違いありません。

 

まず,設定したゴールから遡って,どの参考書・問題集 (精選されたものでなければその効果性は薄れますが) を何周り熟し,それをいつまでに仕上げるかを考えます。

月ごと,週ごと,日ごとの具体的なタスク配分を行ない,スケジュールを作成していきます。

 

スケジュール作成においては,自身のペースに合わないものや限界を超えるような無理な設定はすべきではありません。

自身にとっての適切な睡眠時間を確保することは大切ですし,まことしやかに語られる朝型学習法導入の是非は慎重に検討する必要があると私は考えます。

私の場合,朝はギリギリまで寝ていたいというタイプでしたから,朝型の学習法は全く合いませんでした。

各方面で『受験生は朝型にすべき』という文言を見かけますが,人によって合う合わないがありますので,無理をして取り入れてリズムを崩すと却ってマイナスになります。

 

スケジューリングのみならず,理解を確実に積み上げていくためには,自身が消化しきれる量を把握しておくことも非常に重要です。

さらには,突発的な事態を想定してゆとりを持ったものにしておかなければそれは行き詰まってしまいます。

 

私の場合,1か月・3か月・6か月・1年単位で修正をかけながら自身の受験対策を進めておりました。

毎週の日曜日の夜に翌週のスケジューリングを確定し,月末の日曜日には翌月のものを大雑把に作成する。

このサイクルを崩さずに各科の学習を進めたことが学力向上につながったのだと考えております。

生徒たちからも学習法に関して各種相談を受けますが,私はその生徒に合うであろう学習法をそれぞれの性格をもとに慎重に検討した上でアドバイスしております。

 

さらに,“自身が消化しきれる量” は,高校生で言うならば,中学生の頃に本質を追及するべく思考を巡らせる訓練をし,それに多くの時間を費やしてきた生徒でなければおそらく把握できません。

中学生の頃に,定期テスト予想問題などの与えられたものだけを熟す安易な学習を繰り返してきた生徒には相当きついでしょうし,高校生になって伸び悩むケースはこういった生徒に多いのです。

 

安易な近道を模索することなく,決まったものをきっちりと計画的に熟していく。これは将来,子どもたちが社会に出た際に必要となるスキルです。

どんな職種に就いても,計画的に仕事を進めていくためにスケジューリングは欠かせません。

 

さらには,職種によっては仕事を進めていく上で安易に答えの出せない課題に直面することがあります。その時,学生時代にどれだけ思考を巡らせる訓練を積んできたかが問われることになります。

与えられることに慣れ切ってしまっていると,おそらくその答えは自力で見つけ出すことができないでしょう。

 

何もかも便利な世の中になっている今だからこそ,私たちは子どもたちにあえて遠回りをさせます。

これも進路探究塾 Mirai のこだわりなのです。