進研模試《2016年 1月実施分》

 

昨日のブログで,当塾に在籍する生徒が慶應義塾大に一般入試で合格したということをお伝えしました。

 

このブログをお読みいただいている方々は「慶應に合格する子は一体どんな子なのか」と考えたり,または「元からできる子なんでしょ」と穿った見方をされる方もいらっしゃることでしょう。

昨日,彼のお母様とも電話で話していた際にも話題に上りましたが,岐阜高への進学時も含め,彼のここまでの道のりは決して平坦ということはありませんでした。

 

私が彼への指導を本格的に開始したのは今から 8年前に遡ります。

中学生の頃は岐阜新聞テストの順位で岐阜高の定員内に入れなかったり、岐阜高に進学後は進研模試で校内順位が300位台だったりと,どちらかと言うと苦戦していた部類に入ります。

この時期までは学習を義務的に行なう節がありましたが,目標が定まってからの頑張りはものすごいものがありました。だからこそ,今回の合格は努力で掴み取った『価値ある合格』と言えます。

彼のここまでの道のりの詳細に関しては,国立大の結果が出てから改めてにしようと思います。

 

昨年度の岐阜県内の高校の慶應義塾大の合格者数を調べてみました。

2015年度の岐阜学区の公立高における慶應義塾大の現役合格者数は,推薦による合格者数を加味しても16名という状況です。

岐阜高でも例年現役で50名程度が慶應義塾大を受験し,合格を勝ち取れるのは推薦による合格を含んでもわずか10名程度に過ぎません。

やはり私立大の国内最難関ともなると,これが現実というわけです。

 

私も受験生の頃に慶應義塾大を一般入試で受験しており,その際に慶應の放つ独特の空気感を肌で感じましたし,非常に良い学校だなあとつくづく感じました。

当塾には高2生にも慶應義塾大を受験する生徒が在籍していますから,今後も偏りのない “本質の指導” を行なって合格を勝ち取らせるべく共に頑張っていきます。

 

 

高校生が過去問や予想問題などをやり込んで定期テストや各種模試に臨んで好成績を収めるという手法は単なる急場凌ぎに過ぎず,根拠のない自信を増幅させるのみです。

センター試験を含めた大学入試においては出題傾向が大きく変化するのはよくあることですし,高校での学びを中学の延長という位置づけにしてしまうと非常に危険です。

一般入試で大学受験を乗り越えることを希望するのであれば,高校生に対して学校準拠指導を行なうなどはっきり言って時間の無駄だと考えます。

 

高1生と高2生は 1月実施の進研模試 (記述), 高2生は 2月実施の進研マーク模試の返却が始まっています。

当塾の生徒たちは過去問や予想問題といった “安易なもの” に頼ることなく淡々とすべきことを熟し,着実に成果を出してくれています。

 

手元にある 2名の高2生の結果帳票を見ると,文系生で 5科の全国偏差値が74.5と健闘しており,文系 3科全国偏差値は80.5で全国順位が853位,県内順位が34位と頑張っています。

入塾前に 68.5 だった国数英 3科の全国偏差値が 7月に 70.0,11月に 72.0,この 1月は 72.8 まで向上しました。上位をキープしつつ,着実に成果を出し続けているところが素晴らしいです。

日頃からコツコツと “安易なもの” に頼ることなく取り組んでいる成果,そして目標を持って取り組んでいる成果が如実に表れていると言えます。

別の理系生は物理が89点で全国偏差値は74.2,全国906位。県内だと36位。在籍する長良高ではもちろん 1位。ちなみにこの生徒は数学もかなりのレベルに達しています。

 

高2生の進研マーク模試に関しては岐阜高の生徒は受験しておりませんが,本日から Web での閲覧が可能になっています。

上記とは別の文系生が英語 (筆記) が181点で,在籍する加納高で 1位。国語は173点 (現代文 97点),数学 IA は 85点など奮闘しており,頑張ってきた成果を遺憾なく発揮してくれています。

 

上記の 3名の高2生はいずれも岐阜高の生徒ではありません。高校入学から 2年が経ち,高校受験時の “序列” は完全に崩れ去っているということをこれらの数値が物語っています。

当塾の高2生集団指導コースには 5名の岐阜高生が在籍しておりますが,「岐阜高に通っているから安泰」などと考える生徒は当然 1名もおらず,どの生徒も日々頑張ってくれています。

さらには,これまでのブログでも繰り返しお伝えしているように,当塾は定期テストはもちろん進研模試等の過去問や予想問題を用いた指導を一切行なっておりません。

ですから,まだ一部に過ぎませんが,上記結果は純粋に生徒たちの日頃の頑張りの成果によるものなのです。

 

やれ定期テストだ高校入試だと,その過去問や予想問題に勤しむなどして中学時代を過ごし,高校受験合格 “だけ” を目標にしてきた生徒たちはさぞ苦しんでいることでしょう。

可哀想ですが,大学受験は高校受験ほど甘くありません。

岐阜県高校入試の競争倍率 (変更前分) が公表されていますが,高くても1.3倍程度にしかならない高校受験と違い,大学受験では 2倍や 3倍,さらには 4倍の競争倍率はざらにあります。