岐阜高に通う当塾の高3生が,京都大学の工学部に一般入試 (前期日程) で合格しました。
私が彼の指導を本格的に始めたのは,今から 8年前に遡ります。
理系科目の力はさることながら,彼の頑張りを礎として共に創り上げてきた彼の英語力は,私の歴代の教え子の中でも屈指のレベルです。
夏前の時点でセンター英語は 9割獲得に目処がつき,高3生の夏から続けてきた毎週の英文和訳・和文英訳をはじめとする二次系の添削指導を私自身も楽しんでおりました。
なお,理系ではありますが,京都大の入試においては二次で課される国語も,当塾の国語科教員の添削指導のもとで彼は毎週頑張っていました。
早い段階で志望校を定め,その準備を着々と進めてきたことが京都大の合格を勝ち取ることにつながったことは言うまでもありません。
彼とは 3年前に岐阜高の合格の際にも共に喜びを分かち合いましたが,今回の合格はそれとは比になりません。
岐阜高に進学する生徒全員がこのレベルに到達できるわけではありませんし,やはり高校入試は通過点に過ぎないと改めて感じました。
京都大の入試前に彼のお母様と話をした際にも同様のことを仰っていたことが非常に印象的です。
高校進学後も,目標を定めて高校受験時の頑張り,あるいはそれ以上の頑張りを 3年間継続する必要があるのです。
先日のブログでも触れましたが,彼は岐阜高に入学して暫くはとても京都大に合格できるレベルではありませんでしたし,模試成績もそれを物語っていました。
とは言っても,やはり模試は模試に過ぎず,その結果に一喜一憂してもなんの得もありませんし,ましてや模試で好成績を収めるために過去問や予想問題をやり込むなど時間の無駄です。
彼の京都大の現役合格は,そういった “お手軽なもの” に目もくれることなく只管すべきことを熟し,一つひとつの課題をクリアしていった結果と言えます。
そう思うと,中学生の頃の成績や岐阜新聞テストの結果等,もちろん高校の合格というのは決して「明るい 3年後を確約するものではない」ということがよくわかります。
8年にわたって彼に英語を指導できたこと,彼の成長に携われたことを嬉しく思います。
本当に合格おめでとう。