進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
塾長ブログ
進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
香港土産
読書の効用
連休前より,先日のブログでも紹介した “探究コーナー” の書籍貸し出しを開始しました。
一番人気は『Newton 別冊』で,建築学の書籍,哲学の書籍,啓発書がそれに続いています。
書籍を通じて先人の考え方やその価値観に触れ,それらを自身の仕事や生き方に反映させる。
私にとって,学生時代から読書はこの位置づけです。
当塾では,生徒たちに月 1冊以上の書籍を読むことを課しています (ジャンルは問うておりません)。
読書は人生を豊かなものにするだけでなく,論理的思考力を磨くのにうってつけの手段だと考えているからです。
生徒たちにはテストで点数が取れればよい,成績が良ければよい,志望校に合格できればよいというような,学力があるだけの薄っぺらい人間になってもらいたくありません。
日々の学習に愉しみながら取り組むのはもちろんのこと,読書を通じて多種多様な学問や考え方に触れ,一つひとつの達成と日々の自己成長を重ね続けてほしいと願っております。
東京大・京都大の合格者数《2015年春・高校別》
今春の高校別の東京大・京都大の合格者数がおおよそ判明しております。
岐阜県内の東京大・京都大の合格者数,および高校別の合格者数は以下の通りです。
東京大16名 (昨年30名)
《内訳》岐阜高12名,可児高 2名,大垣北高 1名,岐山高 1名
京都大43名 (昨年46名)
《内訳》岐阜高15名,大垣北高 8名,多治見北高 4名,関高 3名,可児高 2名,岐山高 2名,岐阜北高 2名,麗澤瑞浪高 2名,斐太高 1名,鶯谷高 1名,岐阜東高 1名,高山西高 1名,美濃加茂高 1名
東京大の合格者数がおよそ半減など,いずれも昨年より合格者数が減少しております。
東京大・京都大に合格することがすべてではありませんし,岐阜大などの国公立大医学部に優秀な受験生が流れたために上記のような結果になったと考えられなくもありません。
しかし,旧帝大をはじめとするいわゆる難関国公立大は都市部の私立中高一貫校に分があると言わざるを得ないというのが実状です。
その最たる例が,私の実家のある奈良県の数字に表れています。
奈良県内の東京大・京都大の合格者数,および高校別の合格者数は以下の通りです。
東京大65名 (昨年62名)
《内訳》東大寺学園高32名,西大和学園高28名,奈良高 2名,帝塚山学園高 2名,奈良学園高 1名
京都大232名 (昨年212名)
《内訳》西大和学園高81名,東大寺学園高70名,奈良高35名,帝塚山学園高17名,奈良学園高 7名 ほか
突出した 2高は私立中高一貫校であり,4位・5位も同じく私立校です。
奈良県の人口は岐阜県のそれよりも少なく 3分の 2ほどですが,東京大・京都大の合格者数でこれほどの差が生まれるのは理由があります。
この 2高が優れた教育を実践していることによって,奈良県内に限らず県外からも優秀な生徒を集めることに成功しているのです。
今回,こういった論調で話を進めている背景に,6年後の大学入試改革への危惧があります。
2021年春以降に大学へ入学する高校生,つまり今春に中学校へ入学した学年と現在の小学生は,現行のセンター試験が廃止されて全く異なる形式で入試が行なわれることが決まっております。
名称も『達成度テスト』(仮称) と変わり,新たなスタートが切られるのです。
制度設計中の段階ではありますが, かなり確実であろう事柄に『複数回受験』が可能になるとのことです。
現在のいわゆる『一発勝負』に対する批判からこのような案が出ているものと思われます。
しかし,これが実行されることになれば,早い段階で高校履修内容を修了する私立中高一貫校にとってはより有利な条件が揃うことになるのは間違いありません。
進路探究塾 Mirai には私立中高一貫校に通う生徒も在籍しておりますが,多くが公立中・公立高の生徒ですから,どの生徒にとっても受験時に不利にならないような指導を実践していきます。
なお,新中1生はこれを見越した全く新しいカリキュラムを準備し,指導にあたっています。
私たちが見ているのは,中学生で言えば定期テストや高校入試といった目先のものではなく,もっと先にあるものなのです。
高2生・集団指導コースの募集を締め切りました
当塾の小学生指導
授業後の様子 ②
個別指導室で撮影したものです。
写真は授業後のもので,担当教員に質問をする生徒,授業の振り返りを黙々と行なう生徒とさまざまです。
当塾の高2生集団指導コースは数学の授業が週に 2回あり,数IAの演習を繰り返す集団指導と,数IIBの講義・演習を行なう個別指導の 2本立てです。
個別指導と言っても受講生数は 1名から 3名と幅広く,学校別または理系・文系の系統別でグループ分けを実施しております。
写真の生徒たちは岐阜高に通う高2生 ( 3名グループ) で,いずれも理系の生徒です。
先日のブログでも授業後の自習の様子を紹介しましたが,やはり目標がきちんと定まっている生徒は姿勢や取り組み方が違います。
探究コーナー
個別指導室の片隅に,さまざまなジャンルの書籍を集めた “探究コーナー” を設置しています。
ここに置いてある書籍は高校生・中学生にとっての日々の学習を進めていくうえで必要な知識を取り入れるためのものでなく,長い目で見た学力・教養を身につけるためのものが中心です。
数学や物理学などの理系の書籍,言語学の書籍,大学が発行している書籍,高校生・大学生向けの啓発書等で,小説の類は置いておりません。
その他は,大学の学校案内,私の趣味である建築関連の書籍やデザイン関連の書籍,私が訪れた美術館の所蔵作品集,寺社の公式ガイドブック (仏像の写真集とか) などを置いております。
大学生向けの書籍や大学で学ぶレベルの書籍を置いてあるのは,何をするにしても一段上のステージを見て,それを肌で感じてもらうためです。
当塾は学習指導においても “一段上のステージ” を常に意識させており,この取り組みはその一環でもあります。
生徒たちが思い思いに書籍を手に取り,読書に勤しむ。とても素晴らしいことです。
本日は祝日だったこともあり,昼から自習に来ている中学生・高校生が休憩がてら “探究コーナー” で読書に励んでおりました。
当塾の “探究コーナー” の一番人気は,何と言っても『Newton 別冊』です。
生徒に貸し出し中のタイトルもありますが,当塾は50冊の『Newton 別冊』を設置しており,これらは私と当塾の理系教員たちが持ち寄ったものです。
当塾には理系生が多く在籍していることもあって,私たちと生徒たちとの間で数学をはじめ,物理学・化学・生物学・天文学など各分野の話に花が咲き,時には専門用語も飛び交います。
話の最中,教員はもちろんのこと,生徒たちも非常に良い表情をしています。
改めてとなりますが,進路探究塾 Mirai は単に目先の成績向上や志望校に合格することだけを見据えている塾ではありません。
“探究コーナー” の書籍に触れることで,生徒たちには更なる高みを目指してもらえればと考えております。
今後も “探究コーナー” の書籍はどんどん増やしていきます。
授業後の様子 ①
当塾の授業後の様子を紹介します。
写真は加納に通う高2生で,古文の質問をしているところです。
すぐに帰宅する生徒は少なく,多くの生徒が自習したり教員に質問して過ごしています。
これは中学生・高校生を問わず,です。感心ですね。
このブログを作成している今 (23時前) でも自習に励んでいる生徒が多くいますし,進路の相談をしている生徒の姿も見受けられます。
当塾の生徒はほとんどが保護者様による送迎で通塾していますから,私たちとしては彼らが夜遅くなっても安心です。
保護者の皆様,ご理解・ご協力をいただきまして本当にありがとうございます。
今日,授業後に頑張っていた生徒たち (岐阜北高・岐山高・長良高) です。
目標達成に向けて頑張れ!
将来設計指導《 4月度》
本日,進路探究塾 Mirai の塾名の由来である指導の将来設計講座『みらい』を実施しました。
当講座を実施する目的は,子どもたち自身が小中学校や高校,ひいては大学で学ぶことの意味を理解し,17歳までに自分の取り組みたい分野や夢と出会う機会を創出することにあります。
“将来設計講座 みらい” は月に 1回のペースで実施し,以下の 3つの項目を柱としています。
① 夢を実現する考え方と行動力を身につける, ② プロフェッショナルから学ぶ, ③ 教養を身につける
夢を持ち,その実現を強く願い,自分を信じて日々努力を重ねる。
好きなことやわくわくすることに没頭しつつも,広い視野を持って多種多様な知識を追及し,それを吸収していくこと,そして素直な気持ちを持つことは本当に大切です。
私たちが 『17歳までに』 と設定していることには意味があります。
先日のブログでも紹介した公益財団法人が実施した調査で,『いつ進路や就職先の志望を考え始めたか』 と2014年卒の大学生に問うたものです。
・『どんな業種で働きたいか』 1. 大学入学前 13.9% 2. 入学後から大学3年生の 5月まで 12.9% 3. 大学3年生 6月から大学4年生 68.0% 4. 考えたことなし 5.2%
・『どんな職種で働きたいか』 1. 大学入学前 8.9% 2. 入学後から大学3年生の 5月まで 11.8% 3. 大学3年生 6月から大学4年生 74.5% 4. 考えたことなし 4.8%
進学校と言われる高校に進学しても大学受験で思うような成果が残せない高校生や,難関と言われる大学に進学しても就職で失敗する大学生。
こういうケースが後を絶たないのは,つまるところ受験が最終目標になってしまっている学生が多いという現状があります。
さらには,厚生労働省発表の統計データに目をやると,就職からわずか 3年で大卒の32.4% が離職してしまっているとのことで,長く仕事が続かないという現状も見逃せません。
景気や雇用形態・処遇等さまざまな要因はあるのでしょうが,彼らが進路について深く考えてこなかった (上記統計) ことも影響していると見ております。
単に偏差値により志望校合格を目指すのではなく,生徒自身が自分の将来を真剣に考えてもらいたい。
そして,将来は日本や世界に貢献できる人材となってもらいたいとの想いから将来設計講座『みらい』を実施しています。
当講座を通じ,子どもたちの未来の可能性を最大化できる指導を実践します。