思うこと

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7月はサマーターム (夏期講習会) の準備や,学年を問わず多くの新入塾生を迎えたことによって非常に慌ただしく過ごしておりました。

落ち着いて作成ができなかったこともあり,ブログの更新もわずか 3回に終わりました。

 

サマータームに入り,昼から夕方にかけて多くの小学生の出入りがあります。

『あすなろ学習会』を含む小学生の授業を昼の時間帯に組んでいるからというのもありますが,授業のない日に自習に来る小学生もおりますから,いい意味でとても賑やかです。

写真は小1生の授業の様子で,いつも楽しそうに学んでいる姿が非常に印象的です。

 

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サマーターム期間中,当塾の中3生の平日の授業は16時30分から22時に実施しています。

これは,東海大会 (ソフトテニス) や全国大会 (ホッケー) に出場するためにまだ部活動を引退していない生徒がいること,吹奏楽部など引退時期が秋口となる生徒がいることへの対応です。

さらには,夏休みの序盤は高校見学会が午前から昼にかけて実施されるところが多いことへの対応でもあります。

 

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上記のような制約がなく,特に予定がないという中3生は昼過ぎから続々と自習にやって来ます。

授業のある日は授業前と授業後の 4時間,授業のない日は 9時間以上ひたすら自習に取り組んでおり,夏休みに入ってから空いている日は毎日来ているという生徒もおります。

送迎などの事情で来れない生徒もおりますから自習時間数を競わせるようなことは行なっておりませんが,多い生徒だと自習だけでこの夏は既に50時間を超えています ( 8月 4日 (木) 現在)。

 

ただ,彼らは頑張っているとは思いますが,この時期は全国のどの中3生も頑張っているはずです。

頑張っているのは自分だけではないということと,ご家庭のサポートのおかげで伸び伸びと学べる環境に置いてもらっていることへの感謝も忘れてはならないと,彼らによく話しています。

 

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当塾は中3生に対し,8月15日(月) までの『 1ヶ月宿題』として写真のテキスト (左) を 2周するよう指示しており,これに取り組んでいる生徒を多く目にします。

各科とも学校で習っていない単元が多く含まれておりますが,先日のブログでも紹介したように当塾は学校準拠指導ではありませんから,生徒たちは問題なく取り組むことができます。

 

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質問は随時受け付ける形をとっておりますが,これに加えて週に 1回 (70分),質問および記述部分の添削を集中的に行なう時間枠を確保しております。

いくら数を熟しても,定着もそこそこの “やりっ放し” の状態では効果性が薄れてしまいます。

重要なのは数を熟すことではなく理解を積み重ねることですから,この時間枠もうまく使いつつ生徒たちは計画的にこのテキストを進めているようです。

 

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高校合格だけを目標とするのであれば,こういった問題集を深くやりこまなくとも (とりあえず熟すだけで) 成績向上を果たせてしまう可能性があります。

中学内容は本当に平易ですから,問題を数多く熟すことが成績向上に直結してしまうのです。

 

しかし,高校ではそうはいきません。理解の積み重ねが物を言いますし,まさに “量より質” が問われます。

当然のことながら,一定またはそれ以上の “量” を確保しつつの “質” の追求が非常に重要であり,“量” だけである程度の結果を残せる中学内容とは比にならないということです。

私たちは高校受験合格を目標に置く一般的な塾とは異なり,大学受験まで集団指導による対面教育を行なう塾ですから,中学時点からそういった指導をしておく必要があると考えております。

 

上記とは別の,授業ごとに課す宿題もあり,あとは少なからず学校から課されている宿題もある中,計画的にかつ質を追求しながら演習を進めて理解を深める作業は本当に根気が必要です。

当塾の生徒たちが現在培っているものは,高校受験に向けて役立つと言うより,高校進学後に発揮されるものなのです。