卒塾生と合格実績の定義

 

今回のブログでは,当塾が考える「卒塾生」の定義をお話ししようと思います。

 

進路探究塾 Mirai は,高校卒業時まで当塾に在籍した生徒を「卒塾生」と呼んでいます。

当塾はこれまで 5期にわたり,累計59名の「卒塾生」を送り出してきました。

 

もっと具体的に申し上げると,高3生の 2月末日分までの受講料をお納めいただき,進学先の報告をしてくれた生徒が当塾の定義する「卒塾生」です。

つまり,途中退塾生はもちろんのこと,推薦入試等合格で高校卒業前に退塾した生徒は「卒塾生」に数えておりませんから,そういった生徒は合格実績にも一切含んでおりません。

 

 

当塾の合格実績は上記のポリシーで公表しているものであり,次に挙げるような “グレーなもの” は一切排除しています。

 

塾や予備校によっては,数日の講習を受講しただけ生徒や,自習にのみやって来る生徒も合格実績に計上するところもあると聞きます。

中には高2生で退塾した生徒まで大学合格実績に含む塾や予備校もあるらしく,ここまでくると Web で流布されている合格実績は何が正しいのかさえわからなくなります。

 

さらには,各種模試における成績優秀者を「特待生」と称して格安の受講料または無料で講座を受講させ,在籍生として合格実績に計上するという手法もあるそうです。

つまり,どこまでを合格実績とするか一律の基準はなく,それぞれの塾や予備校が考える “自主規制” に委ねられているというのが現状です。

 

 

Q & A のページにも記載しているように,当塾は特待生制度を設けておりません。

進研模試全統模試で全国100位以内を連発し,駿台の東大実戦模試でも氏名が冊子掲載されるほどの学力を有していた卒塾生でも,高校卒業まで正規の受講料をお納めいただきました。

 

成績優秀であれば受講料を無料または格安とし,その分を他の生徒の受講料で補填するというようなやり方は,私には正しいと思えないからです。

 

 

以前のブログでも触れましたが,正直者が損をする “言ったもん勝ち” の状況が,一部の塾や予備校が流布する合格実績にはあるのです。

一部の塾や予備校ではいわゆる合格者数の “水増し” があるなど,悪質極まりないものもありますから注意が必要です。

 

塾や予備校の公表する合格実績を見る際,それが何らかの意図をもって “つくられた” ものでないかを吟味しなければならいないというのは非常に残念なことです。

 

2021年1月23日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : ito