進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
塾長ブログ
進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
定期テストに対する当塾の考え方《中学生》
先日のブログで高校生の自習室の様子を紹介しましたが,今回は中学生の自習室の様子を紹介したいと思います。
那加中が明日,蘇原中・中央中・稲羽中・鵜沼中が来週に前期中間テストということで,中学生も多くが高校生に負けじと自習室で頑張っていました。
当塾は基本的に中学生と高校生で自習室を分けております。
意図的に中学生と高校生の自習室を集約することもありますが,中学生に気兼ねなく自習室を使ってもらいたいとの思いから日頃は分割しています。
中学生,高校生を問わず,当塾の生徒たちは自習室で黙々と各自のすべきことに取り組んでいます。
自習室には教員を入れておりますが,この教員は決して “見張り” の役目ではなく,生徒たちの質問対応をするためです。
当塾の生徒たちは目的意識を持って自習室を活用しておりますから,自習室で私語をしたり,飲食をしたり,携帯電話に触れたりなどという馬鹿げた行動は取りません。
ごく当たり前のことのように思えますが,他塾から当塾へ移ってきた生徒たちの多くが,当塾の自習室は非常に集中のできる快適な空間だと感嘆します。
当塾の定期テストに対する考え方はいたってシンプルで,定期テストはあくまで『日頃の学習の成果を発揮する場』と捉えております。
ですから,過去問や予想問題をばら撒くとか,直前期に大量に演習に取り組ませるという指導は行ないません。
当塾では,定期テスト前は中学生,高校生を問わず基本的に授業を止め,自習に取り組ませます。
定期テストに向けた学習や準備全般は日頃の自習等で消化してもらうというのが当塾の考え方であり,貴重な授業枠を用いてそれを指導するということはありません。
先日のブログでも紹介したように,当塾では日頃の授業においても各教科とも学校で学んでいるところよりも先行した単元を扱っています。
このことからも,当塾が定期テスト対策指導に励む塾ではないといことがわかっていただけると思います。
ただ,誤解のないように申し上げておきますが,これは中学生の定期テストを軽視しているということではなく,高校進学後に向けた準備の一環という位置づけでこのようにしているのです。
一般的な中学生向けの塾は定期テスト対策指導に力を入れておられ,日頃も学校準拠,または教科書準拠の指導で授業が進んでいくというスタイルです。
とにかく定期テストで得点させること (と高校合格実績) に拘り,ひたすら演習に取り組ませる。過去問をもとに出題を予想し,授業でそれに取り組ませる。
中学生の間はそれで得点できるかもしれませんが,高校生になるとそうはいかなくなります (例外的に高校生にもそういう指導をしている塾があるようですが割愛します)。
高校で学ぶ内容は,どの科目も中学校で学ぶ内容よりも難易度が高いうえに密度も濃いですから,定期テスト直前期だけ集中的に学習に取り組んでも結果は出ません。
つまり『日頃の学習とその積み重ねが物を言う』ことになるわけです。
中学生の頃に定期テストに対して「直前期に頑張ればなんとかなる」とか,「過去問や予想問題をやっておけば大丈夫」などという考えを持ってしまうと高校進学後に修正がきかなくなります。
上記のような考えから,当塾は中学生に対しても定期テスト直前期だからといって教員が用意した問題をやたらと解かせたり,過去問に勤しませたりということを一切しないのです。
生徒たちに “変な習慣” をつけさせるわけにはいきませんし,長い目で見てそれが生徒の成長を阻害することになるということは言わずもがなですからね。
当塾は大学受験まで指導する塾ですから,そんな無責任な指導はできないというのが私たち出す結論です。
高校生の自習室
多くの高校で今週,来週と前期中間テストが実施されることから,本日は高校生用に開放した自習室が満席となりました。
本日用意したのは28席で,20時の時点でこの28席がほぼ満席となりました。
28名の学年はさまざまですが,在籍高を多い順に列挙すると長良高が 7名,岐阜高が 5名と,定期テストがすでに終了している滝高が 5名で,あとは加納高,岐阜北高,岐山高と続きます。
理系教員 2名が質問受付対応に入り,生徒たちは疑問点をその場で解決していました。
これは当塾の日常的な光景ですが,ここでは「全くわかりません」とか「手も足も出ません」といったような藁にも縋るかのような初歩的な質問は出ません。
テストがあるから直前だけ頑張る,というスタンスでは結果は残せないのです。
学生がテスト前に学習に取り組むのは当たり前という前提で,大切なのは日頃からいかに取り組み,もちろん直前期も頑張れるか,ということです。
学力向上は時間がかかるもの
学力向上,または得点力向上は時間がかかるものであり,非常に根気のいる作業です。
中学校の定期テストのレベルならまだしも,高校生,特に難関大の入試に向けてとなれば,そう生易しくはないというのが現実です。
よく「偏差値30からの…」などという嘘か真かわからないような話を市中で耳にしますが,そんなものは1,000人に 1人も当てはまらないと考えた方が良いでしょう。
成績を上げよう,得点力をつけよう。世の中には学力向上,または得点力向上が容易く実現できるかのような発信が溢れています。
チラシ,書籍,Web など媒体はさまざまですが,学生の楽をしたい気持ちに付け込み,無責任なことを吹聴するのはいかがなものかと考えてしまいます。
私は塾で指導をするようになって今年で20年目となりますが,私には短期間で簡単に成績を上げる方法があるとは思えません。寧ろ,そんな方法があるなら是非とも教えてほしいくらいです。
そもそも,そういった方法論を伝授する塾や予備校があるなら,その塾・予備校は全生徒とも隈なく成績向上を実現し,入試では全員が志望校に合格し,不合格者は出ないはずですからね。
各種テストの “予想問題” をばら撒く行為も同様で,以前のブログでも申し上げた通り,そういった行為は無責任極まりないものと考えております。
また,上記のようなものに縋り,楽に成績を上げたいと考える学生に限って遊ぶ時間は豊富にあったり,暇さえあればスマホ三昧というケースが多いのです。
以前のブログでも申し上げましたが,「学問に王道なし」とはうまくいったものです。
先日までのブログでも紹介したように,当塾の高3生たちは『全統マーク模試』である程度の結果を残すことができました。
しかし,正直なところ,学年全体を見渡して “もともと学力が高い” ということも決してありませんし,この学年には驚くほど “突き抜けた学力を持つ” 生徒はいません。
ただし,彼らは “継続した努力” ができます。環境を与えつつ,私たちはそれをサポートしているに過ぎません。
周囲が部活や遊びに勤しんでいる中,彼らはテスト前でなくとも授業のない日や日曜日に当塾の自習室へ来ていましたし,目標を持ち,かつ計画的に各種取り組みを継続してきました。
質問に関しても,単に答えや解法を聞いて終わりではなく,「わかったつもり」を避けるべく “プロセスの理解” を積み重ねることを指示してきました。
ですから,当塾の生徒たちが残した結果は偶然ではなく必然の結果であり,1年以上かけて醸成してきた素地があったからこそ残すことのできた結果と言っても過言ではないのです。
このブログをつくっている間,教員テーブルに多くの生徒が集まってきました。
日曜日の自習時や日頃の授業後は,いつも写真のような感じで生徒たちが教員を囲んでさまざまな科目の質問をしています。これは,テスト前に限った話ではありません。
高3生 全統マーク模試《2016年 5月実施分・続編》
先日のブログでお伝えした生徒たちに続き,本日,当塾の高3生の集団指導コースに在籍する 5名の岐阜高生たちから『全統マーク模試』の成績帳票の提出がありました。
今回,岐阜高の『全統マーク模試』は学校単位の受験ではなく希望者のみの受験だったようで,受験者数は理系が42名と文系が24名のわずか66名に過ぎませんでした。
次回からは岐阜高も含め,全国的にも受験者数が増えることでしょう。
当塾在籍の上記 5名から英語科リスニング,数学 IIB,生物,倫理政経で岐阜高 1位が出ております。
ただ,岐阜高は受験者数が 6名に 1名という状況ですからあくまで参考データに過ぎませんが,例えば出題範囲の狭い課題テスト等で 1位というよりは価値があるのかなあと見ています。
以前のブログでも申し上げましたが,私は高校生に定期テストや課題テスト,校内実力テストは結果の聞き取りをしませんし,正直興味がありません。
併せて,上記いずれのテストも各高校でどんな出題がされているかも全く知りません。
出題範囲の狭いテストで得点を獲得するために集中的に時間を費やすことは時間の無駄ですし,何より後につながらない “付け焼刃” の学習になってしまうと当塾は考えているからです。
日頃からきちんと学習に取り組んだうえで,テスト前は取り組んできたことの確認に充てる期間に過ぎないという認識が必要です。
過去問や予想問題で “急場凌ぎ” を繰り返していても真の実力はつきませんからね。各種テストは “日頃の学習の成果を発揮する場” くらいに位置づけることが高校生には必要です。
そういう意味では『全統模試』をはじめとする各種模試や,『スタディサポート』も同様です。
ですから,これまでのブログでもたびたびお伝えしているように,模試も直前に過去問や予想問題に集中的に取り組むなどの対策をして臨むことに意味がないというのが当塾のスタンスなのです。
話を当塾の塾生たちの『全統マーク模試』結果に戻します。
自己採点の時点でも大方判明済みでしたが,当塾の理系のトップは 5教科 7科目で 748点 / 900点 (全国平均は 500.5点) で得点率は 83.1%,偏差値は 67.4 です。
採点ミスがあって自己採点より10点も下がっており,彼女には以後ないようにと厳重注意しました。
まあまあの結果ですが,まだ伸びしろがありますので二次対策も含めて今後も志望校合格に向けて指導を継続していきます。
写真をもう 1枚。
当塾の今回の英語科 1位,2位の結果 (いずれも文系) です。非常に頑張ってくれました。
このうち 1名は先日のブログでも紹介したように,私が推す『基本英文700選』や『速読英単語 上級編』にも取り組んでくれており,最近はセンターよりもむしろ二次力の強化に力を入れています。
ですから,現役生としては非常に良いペースで仕上がっていると言えます。
先日のブログで紹介した生徒たちもそうですが,小学生,中学生の頃から長きにわたって指導している生徒たちが結果を残してくれることは本当に嬉しいです。
このまま入試本番まで慢心する,慢心させることなく,共に頑張っていきます。
改めてにはなりますが,当塾の高校生集団指導コースの指導は “集団指導+個別指導” のダブルメソッドによる “少人数定員制” の指導です。
集団指導コースの定員は各学年とも最大16名。各科とも個別指導にて添削などの二次対策をきっちりと行なうには,16名以上の在籍生がいる状態では難しくなります。
良質な指導の維持,ならびに,ゆとりを持った座席配置や集中できる自習室などの良質な環境を維持するためにも,当塾は “運営上の都合” を優先させることはありません。
当塾の指導の紹介《数学科 (中3生) 》
以前のブログで当塾の英語科指導に関して紹介しました。
今回のブログでは,当塾の中3生の数学科指導とその特徴に関して紹介します。
まず,現時点での指導単元ですが,本日の授業で平方根の指導を終え,次回からは二次方程式の指導に入ります。
学校はまだ平方根の指導にも入れていないところがほとんどですが,当塾は先を見据えて非常に順調にカリキュラムを消化できていると言えます。
中学数学は,前学年の単元を土台にして発展させた内容を学ぶというカリキュラム構成になっており,代数の各単元はその典型です。
当塾では,自分で考え,解答を導き出す練習をするために,宿題とは別の課題 (通称『レビュー課題』) を毎週にわたって生徒たちに課しています。
『レビュー課題』で扱う問題は,高校入試のために準備された問題,いわゆる過去の出題に即して作成された予想問題の類ではなく,高校進学後も役立つであろう精選した問題です。
これは高校数学で役立つ,または高校数学を先取りしているというものではありません。あくまで “思考力を育てる訓練” という位置づけです。
つまり,高校入試で「こういう形式で出題されるから練習しなさい」ではなく,「どんな出題にも落ち着いて臨めるよう準備をしよう」という位置づけで彼らに取り組ませているとも言えます。
少人数定員制の指導であることを活かして,写真のように提出された課題を中学生集団指導コースの数学科担当教員が 1枚 1枚添削し,コメントも添えて生徒たちに返却しております。
以前のブログでも紹介しましたが,当塾の数学科担当教員は高校入試において100点 (自己採点ではなくオフィシャルな結果) を獲得しており,入試で勝てる “答案づくり” を熟知しています。
さらには,東京大や京都大を受験する高校生の指導も担当していますから,高校受験の中学生指導が中心という一般的な塾教員と比べ,おそらく指導の深みが違うと思います。
話は変わりますが,4月から 5月にかけて各務原市の各中学校で実施された実力テストの結果を回収中で,当塾在籍の中央中,稲羽中,那加中の10名の生徒たちから帳票の提出がありました。
この10名の数学の平均点は82.1点で,最高点は96点が 2名 (中央中・稲羽中)。各中学校とも平均点はおよそ55点ほどですから,当塾の塾生たちは頑張ったとほうだと言えます。
しかし,上記10名の中には数学が中学校の平均点に届かず,50点台前半に甘んじてしまった生徒もおります。
定期テストでは数学は80点近く取れていて 5科合計が400点前後を取れていても,やはり実力テストでは十分に力を発揮できないケースがあります。
手っ取り早く得点力をつける目的で,過去問や予想問題といった “お手軽なもの” に取り組ませるというやり方は,それは付け焼刃にしかなりませんから後にはつながらない対処法です。
こういったケースの生徒たちを含め,どの生徒に対しても論理的に思考する訓練の場として,単なる問題演習にとどまらない『レビュー課題』を当塾では用意しているのです。
単なる反復練習で得点力を上げるやり方は,高校入試まではうまくいくかもしれませんが,高校進学後はそうはいかないというのが現実です。
それは,大学入試の英語や数学の二次試験問題を見れば明らかです。
高3生 全統マーク模試《2016年 5月実施分》
本日から高3生の『全統マーク模試』の結果返却が始まり,当塾の生徒たち数名から成績帳票の提出がありました。
今回のブログでは学校単位で受験した高校 (加納高・長良高・各務原西高・岐阜東高) の生徒たちの結果を紹介します。
先日のブログでもお伝えしましたが,当塾の集団指導コースに在籍する高3生15名には,高2生からの 1年間の取り組みの成果を測る目的で全員に全統マーク模試を受験してもらいました。
数学は IA・IIB とも,文系,理系を問わず結果を出すことができました。特に数学 IA は当塾の全在籍生の平均が 8割を超えるなど目に見える成果が出ています。
在籍高は岐阜高・岐阜北高・加納高・岐山高・長良高・各務原西高・岐阜東高・鶯谷高と,まあ見事にバラバラですが,高校別の指導であればこのような結果にはならなかったと思います。
例えば当塾の物理のトップは長良高の生徒で,得点は 87点で偏差値は 70.0。同じ集団指導コースに在籍する他高の生徒たちと切磋琢磨し合っているからこその結果だと確信しています。
在籍する長良高では当然 1位で,県内はもちろんのこと国内でも上位の結果です。なお,数学 IA と数学 IA + IIB,そして 5教科 7科目の結果も長良高で 1位の結果です。
集計途中ではありますが,現時点での 5教科 7科目の当塾のトップ (岐阜東高・文系) は 718点 / 900点 (全国平均は 468.6点) で得点率は 79.8%,偏差値は 68.7 です。
帳票に記載されているセンター試験本番での換算得点は 764点 / 900点と得点率がおよそ 85% になるとのことですから,志望する大学,学部の合格に向けて好スタートを切れて嬉しく思います。
なお,在籍する岐阜東高では 1位。さらに,英語の筆記,数学 IA,英数国総合,化学基礎,倫理政経も 1位です。
先述した長良高の生徒と同様に,校内順位が 1位だからどうだということはありませんが,“お手軽なもの” を用いることなく長期間コツコツと取り組んできた成果だからこそ意味があると考えます。
彼女はセンター試験の各科に関しては,現段階である程度仕上がっていると見ています。
“お手軽なもの” に目もくれることなく “長い目で見た学力” の獲得に向けて日々の学習に取り組ませてきましたし,彼女もそれに応えてくれた結果だと私は考えます。
併せて,二次試験に向けても抜かりはありません。
同じ大学を志望するもう 1名の文系生と共に個別指導で国語と数学の二次対策もすでに開始しており,7月からは英語と日本史の二次対策も開始します。
当塾の生徒たちの懸命に取り組む姿を見ていると,「大学受験は夏からが勝負!」などという無責任な “戯言” は口が裂けても言えませんね。
上記いずれの結果も,過去問や予想問題などの “お手軽なもの” に取り組ませて獲得した得点ではないというところがポイントです。
先日のブログでも触れましたが,市中には定期テストや各種模試など,やたらと “対策指導” を行なう塾があると聞きました。
どういう位置づけで対策指導を行なっておられるかは知る由もありませんが,私にはそういった “付け焼刃” が子どもたちに成長につながるとは到底思えません。
感心!
当塾は兄弟姉妹での通塾が多いのが特徴です。
小学生と中学生,中学生と高校生など,兄弟姉妹の組み合わせはさまざまです。
写真は兄・姉が小5生に在籍する小3生の 2名で,授業後に自習をしている時のものです。
小1生から小4生までの『あすなろ学習会』の授業は17時20分から18時30分ですが,小5生・小6生の『進路探究塾 Mirai』の授業は17時20分から19時05分となっております。
彼らは毎週,兄・姉の授業が終わるまで自習 (学校の宿題がメイン) をしたり,読書をしたりといつも静かに過ごしています。
私たちから「自習をしなさい」などと促さなくともこの姿勢。
本当に感心ですし,こういった時間の使い方を小3生から身につけていることは後々になって効いてきます。
教え子との再会 Vol. 012
今春,大学に入学した教え子が顔を出してくれました。
現在彼は大学のそばで下宿をしており,帰省の際に当塾へ立ち寄ってくれました。
以前のブログでも紹介しましたが,彼は岐阜東高を経て,現在は岐阜大の教育学部で学ぶ大学生です。
教員になるという目標に向かい,日々頑張っていると力強く報告してくれました。彼は当塾で学んでいた頃も本当に頑張り屋さんでしたから,その目標はきっと叶うと思います。
余談ではありますが,中3生の娘が中学校で配布された岐阜県内の私立高をまとめたパンフレットを見せてくれて,岐阜東高のページを見ると彼の写真が使われていました。
同じものが各務原市内の中学校でも配布されているようで,私が彼と上記の写真を撮っている際,当塾の中3生が「パンフレットに載っている人だ!」とまじまじと眺めていました。
どんな形であれ,教え子が目標に向かって頑張っていること,活躍してくれていること,社会に役立っていること。
これらは私たち教員にとって “この上ない喜び” です。
今日の Mirai《読書会・将来設計指導・自習室》
本日は小1生から小4生 (あすなろ学習会) を対象とした読書会と,小5生から中3生 (進路探究塾 Mirai) を対象とした将来設計指導を行ないました。
写真は小3生・小4生の読書会の様子です。
『あすなろ学習会』の受講生を対象に行なう読書会は毎月の実施で,任意参加ではあるものの実施を楽しみにしてくれている生徒もいます。
本日の読書会は科学をテーマにした題材で,読み聞かせと各種補足説明を実施しました。
本日の読書会の担当は『あすなろ学習会』の算数をはじめ,『進路探究塾 Mirai』の算数の指導にあたっている,小学校教員免許を持った教員です。
ただ,彼女は日頃から中学生の理科や難関大を受験する高校生の生物や化学の指導も担当していますから,基本的に小中学生の指導しか担当しない塾の教員の話とは深さが違うことでしょう。
ここにも当塾の “小中高一貫指導” の方針が色濃く表れています。
小5生から中3生の将来設計指導は,先月に引き続きアクティブ・ラーニングの手法を用いた指導を行ないました。
明確な解のない問いに対し,ディベートを通じてその解を検討し,解に近づけたうえでそれをグループの考えとして発表する。さらには他のグループの考えを傾聴して学ぶ。
これらはいずれも非常に重要なスキルだと考えております。
当塾は生徒たちがただ問題が解ければよい,テストで得点が取れればよいとは考えておりません。
学生が課せられているもの,例えば中学生で言えば 5科の学習に励むのは当然という前提で,教養をつけること,議論ができること,自らの考えをきちんと自らの言葉で述べられること。
そして,夢を持つことに加えて,その夢に向かって真摯に取り組み,継続して努力ができること。
当塾が各科の指導だけでなく読書会や将来設計指導を実施している理由は,上記したような事柄に前向きに取り組める子どもたちを育成するためなのです。
私たちが読書会や将来設計指導を通じて子どもたちに指導しようとしているものは,すぐに “成果” が目に見えるものではありません。
長い時間をかけて,先の学習で躓かないための強固な土台づくりと,学習に向かう姿勢,および “安易なもの” に頼らない姿勢を構築することが私たちの考える教育です。
最近は定期テストや各種模試にいたるまで「対策指導」などと銘打ち,過去問や予想問題などを子どもたちに提供して目先の “成果” を追究する指導を行なう塾が幅を利かせています。
結局,これらは所詮 “急場凌ぎ” に過ぎませんから,高校受験まではうまくいっても大学受験時やその後に悪影響を及ぼす可能性が高くなるのです。
5年前,10年前と比較して,岐阜県内の公立高校の大学合格実績が凋落気味だということと因果関係があるのでは,と勘繰らずにはいられません。
高校生は自習室でそれぞれの課題に取り組んでいました。
写っている10名の在籍高を紹介すると,定期テスト期間中である滝高が 5名と,岐阜高,岐阜北高,長良高,岐阜東高,鶯谷高の 1名ずつ。
いつも通りで,どの生徒も黙々と自身の課題に取り組み,質問がある場合は退室して都度確認するということを彼らは繰り返しています。
このブログをお読みの方の中には,お子さまが当塾に通われていないという保護者の方もいらっしゃると耳にします。
お子さまが通われている塾の自習室はどんな状況でしょうか。そこには,集中して学習に励める環境が整備されているのでしょうか。
当塾に入塾した中高生たちは口を揃えて「Mirai の自習室は全く違う,本当に集中できる」と言います。
内情を聞くと,自習しながらスマートフォンは日常茶飯事で,もはや談話室の延長線上というような “名ばかりの自習室” を設ける塾があちこちにあるようです。本当に残念でなりません。
当塾の自習室は乾いた筆記音やページをめくる音だけが響き,もちろん私語や飲食,スマートフォンとも無縁の世界ですから,市中の塾にあるような “名ばかりの自習室” とはわけが違います。
以前のブログでも申し上げましたが,当塾の自習室には「集中して」とか「私語禁止」,または「携帯電話使用禁止」といった注意書きは一切ありません。
そんなものがなくては生徒を律し,かつ鼓舞することができない程度の環境なら,そこの自習室の価値は非常に低いと言わざるを得ないと私は考えます。
Mirai の指導
連休が明け,5月も中旬に差し掛かっておりますが,まだ入塾のお問い合わせが途絶えません。
今週は連休前に体験を受講してくれた 2名の入塾が決まったことに加え,中3生や高1生,高2生と立て続けに入塾のお問い合わせをいただき,随時体験を受講してもらっているところです。
お問い合わせや説明会の際,やはり驚かれるのが当塾の授業スピードと定期テストに特化した指導を行なわないという 2点です。
以前のブログでも紹介したことがありますが,例えば英語科の授業スピードは,中2生は助動詞の指導,そして中3生は関係代名詞の指導が終盤に差し掛かっています。
上記はいずれも公立中の前期中間テストにはどう考えても出題されない単元ですし,英語科だけでなく他の科目も学校の進度の先を指導しています。
しかし,進路探究塾 Mirai は定期テストで得点するための指導を行なう塾ではありませんから,これは当塾にとっては「いたって普通」です。
当塾では中学生 (集団指導コース) の定期テストに向けた学習は,ある程度生徒自身に進めてもらうスタンスでおります。
高校生 (集団指導コース) は質問に答えるのみで,授業内では学校準拠内容を一切扱いません。それぐらい自身で熟せなければ,大学受験で難関大の合格を勝ち取ることは不可能です。
中学生を定期テストの過去問や予想問題漬けにしてしまっては成長しませんし,そもそも,そういった “お手軽なもの” を通じた対策がなくては学習できないという姿勢では困ります。
当塾が中学生に対して定期テストに向けた準備をある程度生徒自身に進めさせるのは高校進学後を見据えてのことです。
中学生のうちから目標を持って日頃から学習に励む習慣をつけることが長い目で見た成長につながりますし,私たちが塾生に指導しているのは “お手軽なものの提供” ではなくここなのです。
写真は滝高の高1生 4名で,本日から中間テストということで14時台から自習に来ています。もちろん,呼び出したわけではなく自主的に来ています。
この 4名は昨日も自習に来ており,それぞれが黙々と学習に励み,昨日は数学・物理・現代文の質問をしつつ各自の課題に取り組んでいました。
彼らは日頃からもよく頑張っていますが,本日の様子を見ていると定期テスト前の良い空気感が漂っていることが十分伝わってきました。