対話

 

私たちは生徒との対話を大切にしています。

 

進路を決めかねている生徒,志望校は決まっているけれどもどの科目を選択するか悩んでいる生徒,各科の学習法に悩んでいる生徒など,さまざまなケースがあります。

生徒たち,特に高校生はいろいろな悩みを抱えていますから,これらをどのように取り除き,彼らをどのように目標に向かわせるかは私たちの腕の見せ所でもあるわけです。

 

確たる信頼関係を築くために』のブログでも紹介したように,当塾は少人数定員制による対面教育を行なえる体制を構築しております。

少人数定員制を敷いていることにより,すべての生徒と私,さらには当塾の教員たちが対話をすることが可能になっています。

併せて,以前のブログでも取り上げましたが,当塾の指導は定期テストや模試・実力テストにおける得点向上といった短絡的なものではなく,将来を見据えた指導であるということも特徴です。

 

日々の授業,日々の質問受付,そして日々の対話。

これらに加え保護者様とのやり取りを通じて,私たちは今日も生徒たちの将来を見据えた指導を行なっています。

 

将来設計指導《 6月度》

 

本日,第3回目となる将来設計講座『みらい』を実施しました。

今回は “プロフェッショナルから学ぶ” をテーマに公立病院勤務の薬剤師を招き,小4生から高2生を対象に講演を聴いてもらいました。

 

 

本日実施した講演の骨子は以下の通りです。

 

・中学生および高校生の頃を振り返って (取り組み全般,高校受験,大学受験)

・なぜ薬剤師を志し,その職に就いたのか

・薬剤師の 1日

・薬剤師のやりがい

・薬剤師になるためには,また,薬剤師にはどんな人が適してるか

・今後の目標

 

彼は私の教え子で,岐阜薬科大を総代で卒業して現職に就いております。

私が彼に指導を始めたのは彼が中1生だった頃で,当時から非常に優秀な生徒でありました。

大学生時代には私が以前に勤めていた塾で 5年にわたって手伝ってくれていたこともあり,本当に長い付き合いになっています。

本日の講演を依頼したところ快諾してくれ,学生時代の取り組みや現在の仕事に至った経緯,仕事の面白さや遣り甲斐を熱く語るその姿に胸が熱くなりました。

 

『当塾を推薦する声』に登場してもらっている河合くん (名古屋大) は彼の教え子にあたります。彼の引退後は河合くんがその役を引き継ぎ,櫻井くん (京都大) の指導にあたりました。

先輩から学んだことを後輩たちに継承し,またその後輩たちが教員となって指導する側に回る。

このように,私の教え子たちは “知の継承” を繰り返し,脈々とバトンを受け継ぎながら,在籍生はもちろんのこと大学生も含めた私の教え子全体が成長を続けているのです。

 

数学・物理・化学・生物の理系科目は “知の継承” の色合いが強く出ております。

センター試験や二次試験で確実に結果を出した者が,特定の科目を大学でさらに磨きをかけて,それも併せて生徒へ継承する。

大学受験レベルにとどまらない飛躍した知識さえも受け継がれているというわけです。

 

対面教育だからこそ』のブログでも紹介しましたが,進路探究塾 Mirai においても私の教え子である大学生が教員として活躍してくれています。

生徒たちにとって教員たちは授業をしてくれる先生であり,その科目を究めた模範的存在であり,良きお兄さん・お姉さんであり,良き相談相手であり,かつ,生徒たちにとっての目標でもあります。

社員だから良い,またはいわゆるプロ講師だから良い。さらにはそういった教員が指導にあたれば必ず成績が向上する,または志望校に合格できるというのは幻想に過ぎないと私は考えます。

その地域で育った者が,指導してくれた教員に対して感謝の念を持ち,そして地域に貢献したいという意識を持って指導にあたることによっても,大きな成果を生むことは可能なのです。

 

今回の将来設計講座『みらい』はプロフェッショナルの講演を聴かせるという形式ではありましたが,上記した “知の継承” の一環でもあると位置づけております。

 

 

薬剤師を志す高校生が,講演後に個人的に話を聴きたいと寄ってきました。自分の夢である職に就いている方に直接話を聴ける機会というのは,あるようでないものですからね。

進路探究塾 Mirai は,こういった機会を今後もどんどん創出していきます。

 

当塾の算数指導の紹介

 

今回は当塾の小学生指導を紹介します。

 

写真は小5生の個別CT において,2週ごとに行なっている図形・立体の指導中のものです。

子どもたちがああでもない,こうでもないと,組み立てた立体を眺めてみたり再び展開してみたりと自由に考えています。

 

当塾では算数を公式の暗記と機械的な訓練とならないよう,子どもたちに “本来の意味” を具体的に実感してもらうことに重点を置いた指導を実践しております。

Mirai ジュニア』のページにおいても紹介しておりますが,当塾の小学生の算数指導では以下の “4つの力” の育成を図ります。

 

■ 意味を理解し,正確に計算できる『計算力』

■ 問題文の意味を読み解く『読解力』

■ 順序立てて論理的に立式できる『思考力』

■ 図形を自由にイメージできる『想像力』

 

保護者様から「文章題になるとできない」「少しひねられるとわからない」というご相談を受けますが,これは意味理解が十分でないことから起こります。

また,無暗に問題を多く解き熟すだけでは身につかないことがあるというのが私たちの考えです。

 

さらに,当塾では図形学習に力を入れております。

脳が柔軟な小学生の時期に図形をイメージングする力を育み,低学年は毎週,高学年は 2週に 1回,図形に取り組む時間を設けております。

特に立体に関しては,紙と鉛筆だけでは気付けないことも手を動かして実際に形をつくってみることで見えてくるものがあるのです。

 

  

 

当塾の小学生指導』のブログでもお伝えしましたが,“愉しみながら学ぶ” 姿勢をつくることが当塾の小学生指導のめざすところです。

 

先を見た行動

 

先日のブログでもお伝えしたように,高2生の集団指導コースは早々に定員に達し,募集を停止しております。

この学年はどの生徒も志望校が確定しており,受験に向けての学習を日々進めています。

 

当塾では高2生に対し,毎週火曜日に数学演習の授業を実施しております。

高2生の11月までは繰り返し数学 IA のセンター形式の演習・解説を行ない,12月以降は数学 IIB と数学 IA を 3 : 1 の割合で実施し,来るべき本番に備えるというものです。

 

数学 IA は高2生にとって現時点でも取り組める入試科目ですし,理系・文系を問わずセンター試験で 90% 超を狙うことができる科目です。

「志望校が〇〇大学だから 75% でよい」などという考えは私にはありませんし,生徒にギリギリを狙わせるのは私の考えに反します。

そうならないようにするためにも,数学 IA に関しては早い段階から毎週にわたって良質な問題を時間を計って解き,その解説の講義を受け,振り返りをさせることに意味があると私は考えます。

多くの高2生が目の前のことに必死 (数学であれば IIB を熟すことだけで精一杯) で,数学 IA は疎かになってしまうケースがほとんどですからね。

 

高2生のこの時期から繰り返し数学 IA に取り組むというのは,常に先を見た行動をするという当塾のポリシーに沿ったものであり,漢字検定の取り組みも同様の考えから行なっています。

長い目で見て生徒たちに何が必要なのかを考えると,私たちの出す結論は目先の定期テストや各種模試に向けた急場凌ぎの短絡的な対策ではなくなるというわけです。

 

さらには,恰も簡単に得点が上がるといった方法論やメソッドが書籍や様々な媒体で紹介されていますが,傾向が変わったらアウトというような “当て物の指導” を当塾は行ないません。

数学だけに限った話ではありませんが,受験対策において安易な近道ほど危険なものはないのです。

 

常に先を見て行動し,日々努力を積み重ねることで成績向上や志望校合格を実現するとともに,生徒たちが将来の夢へ一歩ずつ近づいていく。

これが私たちの実践する教育であり,目指す姿なのです。

 

日々の研鑽

 

私は中高生に英語を指導するようになって19年目となりました。

キャリアを重ねても,自身の納得できるレベルには程遠い,まだまだであるというのが実状です。

 

リーディングとライティングは問題ありませんし二次レベルの英文和訳や和文英訳の添削は軽く捌けても,やはりリスニングは思うようにいかないというのが実状であります。

恥ずかしながら TOEIC でもリスニングセクションは満点を取れておらず,自分自身でもここには改善の余地があると捉え,今後も努力を継続していく所存です。

 

当塾には東京大や東京外大など,二次でリスニングを課す大学を志望する生徒が在籍しております。

生徒たちも日々必死にすべきことに取り組んでいるわけですから,こういった意識の高い生徒を指導するにあたり,私も日々の自己研鑽を怠るわけにはいきません。

 

写真は私が通勤の車中で聴いているリスニング教材で,『速読速聴・英単語 Advanced 1100』( Z会) という書籍です。

仕事のことを考えずに運転している時は,ほぼほぼこれを聴いています (車の HDD にはピアノやヴァイオリンなどのクラシックか,英語リスニング教材くらいしか入っていないんです… )。

 

この『Advanced 1100』は版を重ねた現在のもので 4版目となりますが,私はこれを初版からすべて取り組んできました。

英文は現地の新聞や雑誌からの引用で良質なものが多く,読んでも楽しめる仕上がりとなっております。

さらに,付録の CD にはその英文が英語圏で放送されるニュース番組と同等の読み上げ速度で吹き込まれており,非常に実地的な仕上がりとなっております。

 

目標は短期的・短絡的なものではなく,長期的にかつ大きなビジョンを持つ。そして,“愉しみながら” 自身の課題に向かって日々の研鑽を続けていく。何事も後回しにしない。

このことは私が生徒たちに日頃から語りかけていることですが,生徒たちだけでなく私たち教員も同じ姿勢で臨むことが重要であると考えます。

 

高校生の頑張り

 

昨日のブログで『中学生の頑張り』を紹介しましたので,本日は『高校生の頑張り』ということで綴ります。

 

以前のブログ『授業後の様子 ①』と『授業後の様子 ②』でも紹介しましたが,当塾では多くの高校生が日頃から23時頃まで学習に励んでいます。

黙々と自習する生徒,教員に質問する生徒。さまざまではありますが,ダラダラと時間を過ごしたり喋ったりという生徒はおりません。

 

これは中学生も同様で,兄姉が高校生で当塾に通っているというケースだと,中学生の弟妹も同じ時間まで自習に励みます。

当塾はほとんどの生徒が保護者様の車での送迎で通塾してくれていますから,迎えを 1回でまとめて実施という形です。

よく「今日は23時までね」とか「今,22時45分に迎えに来てもらうよう電話しておいたから」と兄弟姉妹間でやり取りしている光景を目にします。

 

テスト前だけ頑張っても結果は出ません。日頃からどれだけやり込んでいるかが重要なのです。

日頃は真剣に取り組んでいないのに,テスト直前だけ自習室に来て血眼で取り組み,質問も的を得ていない。挙句の果てにはテストで問われそうなところをピックアップしてほしいと言い出す始末。

これで結果の出せる生徒もいないわけではありませんが,長い目で見た成長はありませんし,いずれどこかで破綻することでしょう。

 

上記は端的な例ではありますが,私はこれまでのキャリアにおいてもこういった生徒を目にしてきました。

それを踏まえ,当塾では生徒たちに予想問題などの “お膳立て” に安易に頼らせない指導を実践しているのです。

 

私たちが目指すのは,長期的な目標と広い視野を持って取り組める生徒の育成です。

決まったものや決められた範囲をきっちりと漏れなくやり抜く。この姿勢が子どもたちの将来へつながる成長を促していくのです。

 

公立高は前期中間テストが終了したというのに,今日も高校生用の自習室は満席になりました。もちろんですが,ここには追試があるから自習室に来たという生徒は 1名たりともおりません。

 

英単語の習得

 

私は英単語の暗記がどちらかというと苦手で,暗記する作業はもちろんのこと,多義語や派生語には苦労しましたし,幾度となく辞書と格闘しました。

今回は私が高校生だった頃に,どのようにして英単語の習得に取り組んだかを紹介したいと思います。

 

私は当時発売して間もなかった『速読英単語 必修編』 (増進会出版社 (現 Z会出版)) を選び,英単語の暗記に取り掛かりました。

本気で英単語に取り組もうと思ったきっかけは,高1生の 1月に受験した駿台模試において目を覆いたくなるほど出来が悪かったことに起因しています。

 

数ある単語集の中から私が『速読英単語』を選んだのは,単語を無機的に羅列した形式ではなく,列記された単語を含めた200語程度の英文が併記されているところに惹かれたからです。

2つ分のセクション (類義語・対義語および派生語を含めて約60語) を書いて暗記し,そして覚えた英単語が実際に登場する英文を読んでみるという作業を繰り返しました。

具体的には 1日あたり30分から40分を 3日間,予備日を含めた 1週間で 4つのセクションを熟していくペースでした。

 

取り組みの開始から 5ヶ月で 1周目が終わり,以降は同様の手法をセクション数を増やしながら数周り繰り返しました。

かかる時間は徐々に短縮され,確実に英単語が定着しつつあることを実感できるようになったと記憶しています。

『速読英単語 必修編』を終えて自信を深めた私は,先日のブログで紹介した『英文解釈教室』と『速読英単語 上級編』に取り掛かりました。

 

自身の経験からも,本格的な受験対策に入る前にある程度の語彙力がついていればその後の展開がしやすくなると考えております。

逆に,語彙力が不足しているのに各種試験で高得点を叩き出すことはまずもって不可能であり,小学校に入学したばかりの子どもが新聞を読めない,それを理解できないのと同じ理屈です。

 

私は4,000語レベルの英単語を遅くとも高2生の 1月 (センター試験の 1年前) までに仕上げておくことが望ましいと考えております。

これに合わせる形で,私の高校生集団指導コースの授業では毎週の単語テストを実施しています。

ちなみに,私立中高一貫生を指導している個別指導コースでも毎週の単語テストを実施しており,上記のさらにもう 1年速いペース,つまり高1生の終わりまでに仕上げる形になります。

彼らの目指すところは東京大・京都大などの難関大が多いですから,足元をしっかり固めつつもそれなりの訓練をする時間を確保したいという考えからです。

 

 

英単語がなかなか覚えられないという方のために,以下に私の暗記法に関して綴ります。

 

私は英単語をとにかく “書いて,声に出す” ことを繰り返しました。

第一義さえ暗記すればよい英単語ならある程度はこれでなんとかなりますが,多義語は第三義,第四義が抜け落ちてしまったり,派生語は混同してしまったりで手を焼きました。

私は多義語は単文でを暗記,派生語 (特に形容詞) は句および短文を暗記することで克服していました。もちろん,これらも “書いて,声に出す”。

非常にオーソドックスな手法ではあるものの,このやり方が最も身につく “正攻法” だと言えるでしょう (見て覚えるとか無理だと思います)。

 

以下に示すのは形容詞の派生語が区別しづらい代表的な単語です。

私の指導を受けている生徒には「またこの話か」と思われるほど,授業でもたびたび登場させています。

 

imagine ~  vt.「~を想像する」

respect ~  vt.「~を尊敬する」,n.「尊敬・点」

history  n.「歴史」

industry  n.「産業・勤勉」

 

imagine を例にとると,代表的な派生語の形容詞に imaginary「想像上の」,imaginable「想像できる・考えられる」,imaginative「想像力に富む」の 3つがあります。

私はこれらを 3つの名詞句を暗記することで訳出の違いを区別していました。

 

imaginary creature 「想像上の生き物」 (竜や河童)

imaginable means 「考えられる手段」 (問題解決のための)

imaginative writer 「想像力に富んだ作家」 (星新一先生)

 

非常にありきたりではありますが,接尾辞の知識が乏しかった当時の私には仕方のない方法だったと回顧します。

イメージングを促すために,(  ) 内のフレーズもセットで暗記していました。

 

上記はあくまで一例ですが,こういった句および短文を辞書から引っ張ってくる手法は言語の習得に欠かすことができないものと考えます。

ただ羅列された英単語を覚えることには限界があるからです。

繰り返し書いたり声に出したりすることで意識の底に落とし込む手法は,幼い子どもが母国語を習得し,新しい単語を獲得していくプロセスに酷似しています。

日常的に英語を用いる環境にいないからこそ,自発的にそういう環境にすることが大切なのです。

 

以前にも申し上げましたが,語彙力なくして読解力もなければ表現力もありません。当然ながら,リスニング力もつくはずもありません。

これまでの私の教え子で結果を残してきた生徒たち,例えば京都大に進学した私の教え子などは,この部分を非常に大切にしてきたと言っても過言ではないのです。

 

英単語の暗記はとにかく根気が必要です。一朝一夕には身につきません。

繰り返しになりますが,4,000語レベルの英単語は高2生の 1月が習得のリミットです。

英語の学習のみならず,他教科も周到な準備を進めていかなければならない。もちろん,高校から課される課題や予習も熟さなければならない,部活もある。

どの科目もバランスよく,かつ,計画的に熟すか。それが受験生には求められているのです。

ただし,効率性は常に追求しなければならないものの,安易に近道を探す,求めることはしてはいけないと生徒たちに伝えています。

 

最後に,どの単語集が合う (良い),合わない (良くない) というのは,生徒それぞれに好みもありますから不毛な議論です。

伝統ある単語集 (書店にたくさん積まれているものとか) なら行き着くところは基本的にどれも同じですから,これと決めた 1冊を究めることが何より重要と考えます。

当塾では単語テスト用の教材として Z会出版の『速読英単語』シリーズを採択しておりますが,テスト終了後は「他に合う単語集があれば差し替えてもよい」と生徒たちに伝えています。

 

これと決めた 1冊を徹底的にやり抜く。もちろん精選されたもので。

英単語の習得においても重要なことですが,これはどの科目にも共通する学習法です。

 


 

写真は今回の本文とは関係ありませんが,当塾の高2生集団指導コースに在籍する生徒の進研スタディサポートの結果帳表です。

私はこういった 1回 1回の模試や実力テストの結果は『単なる通過点』と捉えておりますので,どちらかと言うとあまり興味がありません。

 

しかし,この生徒は高校に入学してから写真のような結果を連発しているものの,慢心せず直向きに頑張れているところが本当に素晴らしく,いつも感心しています。

いつも自習室で黙々と取り組み (今日は珍しく自習に来ませんでしたが… ),質問もきっちりとできる。

私とはこの生徒が小5生だった時からの間柄ですが,学業面は言うまでもなく,人として成長できていることが何より嬉しいです。頑張れる理由は明確な目標があるからですよね。

 

これからも目標に向かい,共に頑張っていこう。

それと,定期テストと同様に塾では何の対策もしませんが,7月の進研模試でも 1年次の流れでもって引き続き “大暴れ” してくださいね!

 

当塾で大切にしていること

 

当塾では以下の 5点を,各科の学習指導と併せて大切にしています。

 

・授業中や自習中に姿勢を正すこと (背筋を伸ばす,肘をつかない等)

・字を丁寧に書くこと (講義ノートはもちろん,各種テスト答案や提出の必要のあるワークや書類等)

・時間を効率よく使うこと (無駄を排除する等)

・適切な言葉づかいと挨拶をすること

・感謝の気持ちを持つこと

 

この 5点は,将来設計指導の一環としても当塾が非常に重要視している点です。

 

彼らにはあまり「勉強しなさい」とは言いません。私から彼らに様々な形で気合いを入れることもないわけではありませんが,ここは当然のようにクリアできている生徒がほとんどです。

よって,各科の指導を通じて彼らの学習面をサポートすることに加え,彼らを人として成長させる,いろいろな意味で次のステージに上げることが私たちの役目と考えております。

 

今回のブログでは上記 5点のうち,最初の 3点に関して思うところを綴ります。

 

 

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まずは姿勢に関してです。

 

写真は先日のブログでも紹介した自習室の様子ですが,ご覧の通りで姿勢の悪い生徒は 1名もいません。もちろん,この日だけに限ったことでもありません。

姿勢が悪い状態で学習に臨んでも効率が下がるだけですからね。彼らも納得の上でこれを心がけてくれておりますから,口酸っぱく注意する必要もないのです。

 

 

 

続きまして,字に関してです。

 

綺麗な字でなくとも,丁寧な字,または読みやすい字を書くよう心がけなさいと伝えています。

写真は岐阜高に通う生徒の週末課題プリントで,まさにお手本のような字です。この綺麗さで,かつ速く書けることにいつも感心しています。

 

字が乱雑で得なことは何一つありません。読む側の立場に立ち,心を込めて書くよう生徒に指導しています。

ただし時間はかけずに,というのもポイントです。字を書くスピードが遅いと効率が下がり,損失がどんどん膨らんでしまいますからね。

 

 

 

最後に,時間に関してです。

 

どれだけ計画的に,かつ効率よくタスクを消化していけるかは非常に重要です。あとは先述した字を書くスピード。遅いのは致命的です。

時間は有限的なものですから,限られた時間を有効に使い,徹底的に無駄を省き,そして常に計画性を持って動く。

この訓練を積んでおけば,社会人になって以降も有用な能力と成り得ることは間違いありません。

 

併せて,効率性を追求しつつも,学習には可能な限りで時間をかけなければなりません。私が受験生だった頃,休日には少なくとも16時間は学習に充てていました。

当時の高校生の家での娯楽と言えばテレビ・ゲーム・漫画だと思いますが,私の部屋にはテレビもゲームもありませんでしたし,漫画も高1生からはほとんど読まなくなりました。

テレビを長時間見るのは正月くらいのもので,もはや修行僧のような暮らしだったと回顧しています。

 

上記した 3大娯楽で多くの受験生がその戦いに負けてきましたが,現代はそれに加えてスマートフォンとの戦いに負けてしまう高校生が数多くいると耳にします。

学習に臨む傍らにスマートフォンを置いている,学習そっちのけでスマートフォンの各種アプリに没頭している…。日本はどうなっていくのでしょうか。

そう思うと,当塾の生徒たちは自習室へ来て自発的にそこから切り離そうとしている。今日もテスト中の高校生のみならず,テスト明けの高校生も自習に来ています。いいことだと思います。

 

個人的な意見を述べると,高校生にスマートフォンなんて不要ですし,携帯電話さえも不要と考えています。

百歩譲って家庭との連絡用に携帯電話が必要だとしても,通話とメールができれば十分でしょう。スマートフォンでゲームだの SNS だのと,あれこれ遊んでいる時間はとにかく無駄です。

所有するならするで,節度を持った使い方をする必要があるのです。

 

 

長くなりましたが,思うところを綴らせていただきました。お読みいただきましてありがとうございます。

近いうちに残りの 2点に関しても綴らせていただきます。

 

やり抜く姿勢

 

次の金曜日に前期中間テストということで,那加中の生徒たちには昼から夕食持参で来てもらいました。

写真は国語の授業の様子です (教室の外からガラス越しに撮影したために若干ボケてます)。どの生徒も真剣に受講してくれています。

 

彼らは昨日も13時過ぎから22時まで,そして本日も同様の時間帯での実施です (通称『 8時間コース』)。

疲れを見せることなく,生徒たちは充実した表情で帰宅していきました。

定期テスト当日に向け,ここからは振り返りをしっかりと行なってそれぞれの目標とする得点を獲得できるよう頑張ってもらいたいものです。

 

  

 

今日,気合いが漲っていた 3名。テスト 5日前の那加中の生徒たちです。高校生に負けていません!

 

 

 

高校生の自習室は連日の大盛況です。今日は27名がそれぞれの課題に取り組んでいました。

ここに写っている多くは,小学生や中学生だった頃から私が指導してきた生徒たちです。中学時代に培った “やり抜く姿勢” が身についているからこそ,取り組み方が違います。

 

彼らが中学生だった頃,私は彼らにオーソドックスな問題を扱うプリントを演習させるにとどめ,定期テストの過去問や予想問題の類を渡してきませんでした。

その理由は,そういったお膳立を通じて生徒たちが獲得した得点に価値はないと考えているからです。

 

それでも彼らの多くは定期テストで400点や450点を超え,中には480点を獲得してくる生徒もいましたし,実力テストではさらに得点が上がるという構図でした。

先日のブログでも紹介した,中学生の頃に 1月の岐阜新聞テストで491点を獲得して県内順位が 1桁であった生徒,中3生の学年内申が45であった生徒などなど。

これらはすべて異なる生徒で,飽くなき “やり抜く姿勢” が結実したものと考えております。

 

決まった範囲を徹底的にやり抜いて理解し,結果へとつなげる。

これが (通過点に過ぎませんが) 高校入試においても活かされたことは言うまでもありませんし,高校生になってからの定期テストはもちろん,大学入試においても活きてくるのです。

 

  

 

今日,特に気合いが感じられた 3名。テスト中の岐阜高・岐阜北高の生徒たちです。質問もたくさんしていましたね!

 

対面教育だからこそ

 

テスト中,またはテスト直前の土曜日とあって,本日も高校生の自習室は満席となりました。

 

暇さえあれば携帯三昧という高校生が市中に溢れる中,当塾の高校生諸君は本当によく頑張ります。

ここに来ればネットの世界から切り離せますし,集中して臨むことが出来ますからね。正しい選択だと思います。

 

13時過ぎから生徒が続々と自習に訪れ,それぞれの課題に取り組んでいました。

本日は理系教員 3名が自習室へ入り,各科目の質問受付対応にあたりました。

 

この理系教員 3名というのは,当塾の高校生の数学および物理・化学・生物の授業を担当しているメンバーです。

彼らはこれまでのキャリアにおいても旧帝大レベルを受験する高校生の指導を担当して合格へ導いていることもあって,生徒たちも安心して受講し,質問もどんどんできるというわけです。

さらに,英語の学力もなかなかのもの ( 3名とも私の教え子!) ですから,私の手が空いていない時には私に代わって生徒からの質問を受けてくれます。

 

高校生向けのハイレベル指導を行なう塾は映像による授業が主流になりつつある昨今ではありますが,進路探究塾 Mirai はこの流れに真っ向から逆らい,ライブの授業にこだわります。

対面教育だからできることもあるのだということを,私はこの各務原の地から発信し続けます。