当塾の指導の紹介《英語科指導》

2015.04.23_for blog_001

 

先日のブログで当塾の中3生の英語科指導に関して簡単に紹介しました。

今回のブログでは当塾の小中学生の英語科指導の具体的な方向性と,以前のブログで紹介したものからの変更点を中心に紹介したいと思います。

 

私は当塾の小5生から高3生までの集団指導コース,個別指導コースに在籍する全ての生徒の英語科指導を担当しています。

小5生から高3生だと最長で 8年間。今年度の新高3生にも私の指導を受け始めて 8年目となる生徒がおりますし,これまでの教え子も多くが 6年間から 8年間というスパンで指導してきました。

なお,先日のブログでも紹介した今春に京都大に入学した教え子も,8年間にわたって私の指導を受け続けてくれた生徒の一人です。

 

5年後に控えた大学入試改革でのセンター試験の廃止に伴い,大学入試から英語科の試験がなくなり,英検に代表される民間の英語の資格試験がそれに替わることが決定的となりました。

私は塾で指導するようになって今年で20年目となりますが,高校生指導および大学受験指導を通じて培ってきたこれまでの指導ノウハウが,今日ほど活かせると思ったことはありません。

 

いわゆる難関大が受験生に求めてくる基準は軒並み CEFR で言うところの B2,これは英検に当てはめると準1級,TOEIC に当てはめると785点以上 (満点は990点) というラインです。

TOEIC 実施団体である ETS が公表しているデータでは日本の大学生 (約30万人) の平均点は564点ということですから,785点というスコアは非常にハードルが高いということがわかります。

しかし,5年後の大学入試改革においてはこの基準が求められているわけですから,新中2生とそれ以下の学年においては早い段階で準備を進めておかなければならないことは明白です。

 

当塾は今年度より中学生集団指導コースの英語科指導カリキュラムを改訂し,中2生の 1月で中学履修内容がすべて修了するカリキュラム構成としました。

これは 5年後に控えた大学入試改革を見越しての措置であり,目安としては中3生の10月で英検準2級,高1生の 2月で英検2級に合格できる英語力を獲得させることを着地点としています。

以降は高2生の 2月または高3生の 6月で英検準1級に合格できる英語力の獲得,つまり国際基準である CEFR の B2 に到達させる指導を行ないます。

 

誤解のないように申し上げておくと,当塾の英語科指導は英検対策に特化した指導を行なうわけではありませんし,そのつもりも全くありません。

英語の検定試験は英検以外にも,今後普及していくであろう TEAP,そして TOEFL や TOEIC,さらには IELTS や Cambridge など多くの種類があります。

当塾は,英検に関しては各級で求められる語彙はもちろんのこと,文法事項および背景となる知識を獲得してから受検するという手順を踏ませます。

知識が固まっていない状態で過去問や予想問題に大量に取り組ませて感覚的に解かせる,とりあえず合格しさえすればよしというような “薄っぺらい指導” を行なうのではないのです。

 

現在の小5生からは上記をさらに加速させ,中3生で CEFR の B1 (英検2級程度),高2生の早い段階で CEFR の B2 (英検準1級程度) の到達を着地点として指導を行ないます。

これは “真の意味での” 小中高一貫指導を行なう当塾だからこそ実践できる指導であり,定期テスト対策や高校入試対策に明け暮れる一般的な塾において実践することは不可能でしょう。

当塾は総合的に『21世紀型スキル』の指導を行なう塾ですから,眼前の各種テストの過去問や予想問題だのを提供し続ける “付け焼刃の指導” を行なう塾とは一線を画しております。

 

2016.04.08_002

 

当塾の中1生から中3生の英語科教材は全クラスとも『Sirius 21』の発展編を採用しており,これは高校受験レベルの知識にとどまらない指導の実践に一役買ってくれています。

しかし,これが実現できるのは,当塾が中学生に対して定期テストの得点力向上や高校受験の合格といった短絡的なものを目標にした指導を行なわない塾だからです。

 

新中3生は現行の大学入試制度で受験に挑む最終学年にあたります。

だからといって,この学年は従来通りのペースで指導するというつもりはなく,4年後を見据えた指導を現時点から実践しています。

 

当塾の新中3生英語科の今後の指導予定を簡単に紹介すると,来週と再来週で現在完了の完結と過去完了の指導,月末からは関係代名詞の指導を開始して,分詞,関係副詞まで指導します。

前期中間テスト期間をはさんで間接疑問文を指導し,不定詞 (慣用表現を含む) と動名詞,そして分詞構文を指導してから文型および句・節の指導に入ります。

 

ちょうどここで 7月の中旬過ぎ。実に夏休み前の時点で中学校の履修内容だけでなく,高校履修内容も一部終えている状態となります。

夏休み期間は新たな単元の指導は行なわず,演習 (中学内容が中心) を通じて復習に終始します。

9月は高校履修内容である不定詞の発展内容 (原型不定詞など) と仮定法の導入部分と各種表現を指導し,10月に英検準2級 (または英検 3級のいずれか) を受検してもらう予定です。

 

当塾のカリキュラムは教科書の順序とは全く異なるものですが,これは高校進学後および大学受験を見据えて上記のような体系を採用しているのです。

例えば不定詞句は各種の節を簡略化して生まれた表現ですから,節を学ぶ前に句を学ぶということは用法を暗記しているに過ぎず,まさに『木を見て森を見ず』の状態になりかねません。

つまり,悪く言えば単なる表現の暗記に終始するのみで,穴埋め問題等で “条件反射的な” 解答はできても本質は全く理解できていませんから,将来的に英文を書く際に支障を来します。

 

先述したように,当塾の指導は過去問や予想問題の演習といった付け焼刃の短絡的な指導ではなく,長い目で見た学力の形成です。

以前のブログでも紹介した,灘中・高の橋本武先生が仰る『すぐ役立つことは,すぐ役立たなくなる』という言葉。

この言葉をきっちり忖度すると,各種テストの過去問や予想問題の演習に終始するような “安易な指導” はできないという結論になります。

 

私たちが大切にし,見据えている先は,10年後,もっと言えば20年先,30年先の子どもたちの “みらい” なのです。