塾長ブログ


進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。

高3生 全統マーク模試 自己採点《2016年 5月実施分・続編》

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当塾の高3生集団指導コースには長良高の生徒が 2名おります。

 

今年度,長良高は『全統マーク模試』を学校単位で受験したので,公開会場での実施日よりも後の本日の受験でした。

長良高の 2名 (いずれも理系) が本日に当塾で自己採点を行ない,まあまあの結果を残してくれましたから,先日のブログに引き続いて 8割程度の得点が取れているものを以下に掲載します。

 

《数学 IA 》

84点 (長良高・理系 A ),80点 (長良高・理系 B )

《数学 IIB 》

86点 (長良高・理系 A ),76点 (長良高・理系 B )

《物理》

87点 (長良高・理系 A )

《化学》

78点 (長良高・理系 A )

 

過去問や予想問題といった “お手軽なもの” に頼らなくともこの結果。中でも「理系 A 」の生徒は合計で 7割に到達しており,頑張ってきた成果が得点に表れています。

岐阜高に通っている生徒であっても,おそらく彼の得点率に及ばない生徒が多くいることでしょう。

高校入学から 2年が経ち,入学時点の “序列” は完全に崩れ去っていると言えますし,在籍する長良高では上位に来るでしょうが,正直なところ私も彼らもそこにはあまり興味がありません。

 

彼ら (長良高の 2名) が努力してきたことは私がよく知っていますし,これは過去問や予想問題などに集中的に取り組んで得た “薄っぺらい結果” ではありません。

ただ,両者とも文系科目は 6割から 7割弱とまだまだですが,コツコツと努力を重ねていますから,次回以降の『全統マーク模試』では結果を出してくれることと思います。

 

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確たる目標を持ち,同じ集団指導コースで学ぶ岐阜高や岐阜北高の生徒に負けじと頑張ってきたからこそ,上位高に通う生徒たちに引けを取らない結果が出ているのです。

まだ全員の自己採点結果を聞き取っていませんが,すでに数学 IA は在籍生の過半数が 8割以上を獲得しています。

高校別に指導していれば,おそらく上記のような結果にはならなかったはずです。当塾の定める基準をクリアした生徒たちが切磋琢磨し合い,高め合っているからこその結果と言えます。

 

以前のブログでも申し上げましたが,センター試験を経ない方式の推薦入試での合格・入学は,大学進学後のことを本気で考えるならば「ない」というのが当塾の考えです。

彼らには安易な推薦入試ではなく,一般入試で志望校合格を勝ち取らせます。

 

高3生 全統マーク模試 自己採点《2016年 5月実施分》

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連休中に,高3生・浪人生を対象とした第1回『全統マーク模試』が実施されました。

 

当塾の高3生集団指導コース生 (在籍15名) は『全統マーク模試』の受験を必須としておりますから,高校で当模試を受験しない生徒にも公開会場へ出向いて受験してもらいました。

本日,自習に来てくれた高3生 8名 (岐阜高 5名,加納高 (普通科) 1名,岐山高 (普通科) 1名,岐阜東高 (蛍雪) 1名) などに自己採点結果を聞き取ったところ,まあまあの結果が出ていました。

 

今回結果を聞き取った 8名は文系 4名,理系 4名という構成で,各科および 5教科総合の 8割程度の獲得生を以下に掲載します。

※ 岐阜高の 5名は理系生 3名を A さん,B さん,C くん,文系生 2名を a さん,b さんと分類して表記しました。

 

《英語 (筆記) 》

187点 (岐阜高・文系 a ),184点 (岐阜高・文系 b ),170点 (岐阜高・理系 A ),167点 (岐阜東高・文系)

《英語 (リスニング) 》

50点 (岐阜高・文系 b ),44点 (加納高・文系),44点 (岐阜高・理系 B ),44点 (岐阜高・文系 a ),38点 (岐阜高・理系 A)

《数学 IA 》

85点 (加納高・文系),83点 (岐阜東高・文系),82点 (岐阜高・理系 C ),81点 (岐阜高・文系 b ),80点 (岐山高・理系),80点 (岐阜高・理系 A ),77点 (岐阜高・理系 B )

《数学 IIB 》

97点 (岐阜高・理系 A ),85点 (岐阜高・理系 C ),85点 (岐阜東高・文系),76点 (岐山高・理系)

《国語》

170点 (岐阜高・理系 A ),163点 (岐阜東高・文系)

《化学》

80点 (岐阜高・理系 A )

《生物》

82点 (岐阜高・理系 A )

《化学基礎》

46点 (岐阜東高・文系),42点 (岐阜高・文系 b ),39点 (岐阜高・文系 a )

《生物基礎》

44点 (岐阜東高・文系),41点 (岐阜高・文系 a )

《日本史》

82点 (岐阜高・理系 A ),75点 (岐阜高・理系 B ),75点 (岐阜高・理系 C ),75点 (岐阜東高・文系)

《 5教科総合の得点率》

84.2% (岐阜高・理系 A ),79.8% (岐阜東高・文系),78.1% (岐阜高・文系 b )

 

昨年度の第1回『全統マーク模試』の数学 IA の平均点を見ると,全国 (受験者174,391名) は 48.2点,現役生に絞ると 45.7点で,岐阜高は 61.4点,加納高は 55.7点などとなっています。

正式な結果が出るまでは何とも言えませんが,当塾の生徒たちには数学 IA を長期間にわたって演習に取り組ませてきましたから,在籍高校や文系・理系を問わず想定通りの結果が出ています。

当塾生判明分 8名の平均点は 77.9点ですが,以前のブログでも申し上げたように当塾は圧倒的に理系生の比率が高いため,おそらく数学に関してはより高得点獲得生が出ることと思います。

また正式な結果が返却され次第,このブログにて報告致します。

 

現状,英語 (筆記) の 9割超が 2名となっていますが,どの生徒も単語が仕上がりつつありますから 9割超の数は今後もっと増えてくることと思います。

しかし,国語は 8割超が 2名にとどまり,どの生徒も 7割程度に甘んじておりますから,夏に向けて今回浮き彫りになった課題を熟していきます。

併せて,現状では 8割超が出ていない物理・地理・倫理政経・現代社会の各科は,残念ながらどの生徒も 7割程度に甘んじている状況です。これらも夏に向けて仕上げていきます。

 

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模試はあくまで受験時点での仕上がりや個々の課題を見つけるために受験するものです。

これまでのブログでも申し上げているように,当塾では高校生に対し,模試の過去問や予想問題に重点的に取り組ませるといった指導を行なっておりません。

先日のブログでも触れましたが,模試で高得点を獲得するために過去問や予想問題を高校生に取り組ませる塾があるということに私はただただ驚いています。

付け焼刃の対策を講じて “急場凌ぎ” を続けたところで真の実力はつきませんし,何より後にはつながりませんからね。

 

本日,明日は調整週で通常授業はありませんが,自習室には多くの中高生の姿がありました。

以前のブログでもお伝えしたように,当塾の自習室は私語をする生徒もいなければ,私語をする生徒もいません。もちろん,携帯電話に触れる生徒もいません。

そういったことを注意喚起する張り紙や注意書きもなければ,“見張り役” も置いておりません。当塾の生徒たちは節度を持って自習室を利用してくれますから,そんなものは必要ないのです。

 

入塾生の受付を継続中です

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4月もまもなく終わり大型連休に差し掛かろうという時期ですが,まだまだ入塾のお問い合わせは続いています。

3月21日(月) 以来,新聞チラシを折り込んでいませんが,以降も多くの方からお問い合わせをいただいております。本当にありがとうございます。

 

今週だけでも,一昨日に先日体験を受けてくれた 1名の入塾が決まったり,昨日は先週に説明会・入塾テストを受けてくれた 2名の体験受講があったりで,新規の方の流れが絶えません。

入塾のお問い合わせもまだまだ続いていることから,今回のブログでは改めて当塾の小中学部および高校部の入塾基準ならびに指導概要・方針を簡単に紹介します。

 

当塾の集団指導コースは,小中学部は入塾テストに合格すること,高校部は当塾の定める高校・コースに在籍していることが入塾の条件となります。

個別指導コースは紹介状をお持ちの方のみ入塾を受け付けているため,今回は説明を割愛させていただきます。

 

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小中学部の入塾テストは各学年とも既習範囲からの出題で,基本は小学部が算数 (60点分) と国語 (40点分),中学部が数学 (50点) と英語 (50点分) の構成です。

なお,新中1生に関しては 5月末までは英語を出題せず,小学部の扱いとして算数・国語のみの出題としております。

当塾の入塾テストは基礎がしっかりとできていれば入塾基準をクリアできるよう作問しており,応用力を問うものも一部出題しておりますが,いわゆる悪問の類は出題しておりません。

 

併せて,当塾は中学生の定期テストや通知表の結果を入塾基準としておりません。

以前のブログでも紹介したことがありますが,学校により基準が異なりますし,定期テストで高得点を取れていても基礎力は乏しいという中学生が相当数いるからです。

非常に残念なことではありますが,定期テストで得点できても基礎力の乏しい中学生がいる背景には,私がこれまでのブログでも取り上げてきた “お手軽なもの” の流布があります。

上記のような生徒は高校進学後に失速する可能性が高く,高校ごとの大学進学実績を分析するとそれは自明の理です。

 

小中学生の間に日頃から学習することを習慣化し,どれだけ学習を愉しめるか。

当塾は小中学生に対しても大学受験やその先を見据えた指導を行なっている塾であり,日頃の指導において子どもたちが “学習を愉しむ仕掛け” を散りばめています。

ですから,例えば定期テストなどの眼前の各種試験対策,または高校入試対策に明け暮れる指導を行なう塾とは一線を画しております。

 

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続いて高校部です。

以前のブログでも紹介したことがありますが,高校部は岐阜 5高とそれに準ずる私立高 (県内外) に在籍していることを条件とし,これ以外は成績面も含めて応相談としています。

ちなみに当塾の高校部で在籍数の多い 3高を挙げると,岐阜高・滝高・長良高となります (2016年 4月現在)。

通塾エリアは各務原市だけにとどまらず,岐阜市や美濃加茂市からも通塾してくれており,どの生徒も目標を持って意欲的に学んでくれていることが当塾の高校部の最大の特徴と言えます。

 

入塾をご検討されている方は,お電話またはお問い合わせフォーム (24時間受付) でお気軽にお問い合わせください。

 

授業後の様子

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当塾の集団指導コースの授業は中学生が22時まで,高校生は22時20分までとなっております。

 

写真は高3生が国語の授業後に質問しているところを撮影したもので,間もなく23時になろうかという時間帯です。

彼女は岐阜市から通ってくれているのですが,ここ最近はたいてい23時前まで取り組んでいる姿を目にします。

 

中学生,高校生を問わず,授業後は23時頃まで自習をしたり,教員に質問して過ごす生徒がたくさんいます。

高校生は23時を過ぎても普通に自習しています。もちろん,この中には学校の課題等に追われて仕方なくという生徒はおりませんし,私語や携帯に勤しむ生徒もおりません。

 

以前のブログでも紹介したことがありますが,当塾のほとんどの中高生は保護者様のお車による送迎にて通塾 (徒歩・自転車による通塾は 1割程度) しています。

ご家庭のこういった強力なサポートがあるからこそ,当塾の生徒たちは毎日のびのびと学習に励むことができるのだと思います。

 

アクティブ・ラーニング

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以前のブログでも紹介したことがありますが,当塾は教科指導だけでなく,アクティブ・ラーニングの手法を用いた指導を行なっております。

 

お互いに意見を出し合い,グループとしての “答え” をディベートを通じて見つけ出し,それを最終的に 1枚の紙にまとめ,グループの代表者がプレゼンテーションを行ないます。

当塾の中2生・中3生は昨年の12月から月に 1回のペースで実施しており,多くの闊達な意見が飛び交うなど良い意味でこの形式に慣れてきました。

今月からは小5生・小6生・中1生にも同様の取り組みを導入し,同じく月に 1回程度のペースで実施していきます。

 

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ただ問題が解ければよい,得点が取れればよいという時代は終わりを迎え,そのカウントダウンはすでに始まっています。

当塾の指導は,真の意味での “将来を見据えた指導”。将来設計指導やアクティブ・ラーニングの手法を用いた指導もその一環なのです。

 

ここのところ

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ここのところ本当に多忙で,ブログの更新が止まっておりました。

この間,日頃から私のブログをお読みいただいている方から「何かあったのですか?」とメール等で尋ねられることもありましたが,ただ多忙だっただけです。

 

3月29日(火) より新学年での授業をスタートしてからもご新規の方からお問い合わせを頂戴したり,入塾説明会を実施したりで,夕方までの時間帯も何かとバタバタしておりました。

さらには,先日のブログでも申し上げた当塾の英語科指導の変更,そして2017年からの『あすなろ学習会』の英語科コース開講に伴う準備等もあります。

具体的には教材の作成やカリキュラムの整備,多方面と電話での打ち合わせもあって,授業後から朝方近くまで PC と向き合う日々が続いておりました。

 

2021年度大学入試より開始される『新テスト』と,それに伴う “英語科の位置づけ”。

調べれば調べるほど,最低でも中学卒業時点で英検準2級ラインの到達は必須であり,さらには “付け焼刃の学習” がどれほど無力かということが見えてきました。

多くの塾が行なっている定期テスト対策に特化した指導,ならびに高校受験対策に特化した指導。現在の中2生とそれ以下の学年は,正直 “こんなこと” をやっている場合ではありません。

かと言って,中学卒業時点で英検準2級に合格することだけを目的として過去問を解きまくるといった “付け焼刃の学習” ではその後につながらないことも併せて申し上げておきます。

 

大切なのは,いかに先を見て行動できるか。中学生で言えば定期テストも,高校入試も,例えば英検準2級も,すべて小さな小さな通過点に過ぎません。

今後,具体的には現在の中2生とそれ以下の学年にとってはこれらのことが今まで以上に鮮明になり,付け焼刃ではない真の学力を蓄え続けることが求められるのです。

 

保護者会

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本日,2016年度上期の保護者会を実施致しました。

 

当塾の保護者会は年に 2回の実施で,半期の方向性の伝達に加えて最新の教育情報のご提供を行なっております。

振り返りに関しては,ご家庭ごとに実施している保護者懇談会 (同じく年に 2回実施) がありますから,保護者会は基本的にワンウェイでの実施です。

以前のブログで昨年実施の保護者会の様子を紹介しておりますので,そちらも併せてご覧ください。

 

今回の保護者会のメインテーマとしたのは当塾の英語科指導の展望に関してです。

先日のブログでもお伝えしましたが,現在の中2生とそれ以下の学年は大学入試の際にこれまでとは比にならないレベルの英語力が求められます。

中学生で言えば,定期テスト対策や高校入試対策に多くの時間を割いている場合ではない,というのが現実です。

 

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今回の保護者会は小1生から小4生の保護者様,小5生から中3生の保護者様,高1生から高3生の保護者様と 3グループに分けて実施しました。

お忙しい中,多くの方にお集まりいただき,ご出席いただけたことに感謝致します。本当にありがとうございます。

保護者様各位が私の話に熱心に耳を傾けてくださり,メモを取っておられる姿を見て私も改めて気合いが入りました。

 

中学生の教科書

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本日,今年度より改訂となった中学生用の教科書が当塾へ届きました。

今は真新しい教科書ですが,授業前後に自習する中学生,または自習室へ来た中学生たちによって,これから良い具合に使い込まれていくことでしょう。

 

先日のブログでもお伝えしたように,当塾の小学部・中学部・高校部はいずれも教科書準拠指導を行なっておりません。

多くの塾が中学生に対して教科書に沿った指導,または定期テスト対策指導に力を入れる中,当塾があえてそういった指導を行なわないのは高校進学後を見据えてのことです。

 

定期テストに向けた学習や日々の課題を熟すだけ,最悪のケースだと定期テスト前に集中的に学習を進めてうまくいくほど,大学入試は生温いものではないのです。

学校の授業をしっかり聞き,疑問点は質問を通じてすぐさま解決するなどして日頃から学習を積んでおく。これが定期テスト結果に直結します。

以前のブログでも紹介しましたが,当塾の高校生たちは学習習慣が身についていることもあって,過去問や予想問題などに取り組ませなくとも良い結果を残してきます。

 

上記に加え,大学入試に向けたプラスαの学習時間を確保する。

以前のブログで紹介した『赤チャートに取り組む高1生』『『解決!センター』シリーズに取り組む高2生』がその例であり,これが当塾の考える “あるべき姿” です。

“安易なもの” をフル活用して定期テストや実力テスト,進研模試などの外部模試で結果を残しても,大学受験で残せる結果は高が知れています。

 

中学生のうちから “安易なもの” に頼る付け焼刃の学習に終始する習慣がついてしまうと,高校進学後に軌道修正するのが大変です。

日々の学びを通じ,学ぶことの意義や愉しさ,そして学問の本質を追究する。

多くの中高生に欠けていると思われるこれらを追い求める姿勢を身につけることが,10年後,20年後の姿を変えていくことになるのです。

 

今日の Mirai

 

新学年での授業開始から 2週が過ぎ,本日から 3週目となりました。

 

当塾は 3月から多くの新入塾生を迎えましたが,彼らも当塾の環境に徐々に慣れてきたようで,来塾時・帰宅時には笑顔も見られます。

塾生たちは授業中,ピシッと受講してくれます。先日のブログでも紹介したように,当塾には授業中の姿勢が悪い生徒やけじめをつけられない生徒は皆無です。

これは学年を問わず『あすなろ学習会』の新小1生にも当てはまり,やはり “愉しみながら学ぶ” に勝るものはないと改めて実感した次第です。

 

 

毎週火曜日の『あすなろ学習会』は,新小1生の『読み書き教室』,新小2生から新小4生の『そろばん算数』の授業を行なっています。

『そろばん算数』はどの学年も 3通りの曜日より週1回から週3回で選択受講する形式をとっており,火曜日の受講生は 7名となっております。

3週目に入り,自宅でもほぼ毎日そろばんに触れて練習してくれていることからも,受講生たちの指の使い方や手つきがだんだんと様になってきました。

 

 

以前のブログでもお伝えしましたが,『あすなろ学習会』のそろばん指導は珠算の各級・段位を取得するための指導ではありません。

私たちはそろばんを “確たる計算力と暗算力を身につけるためのツール” と位置付け,子どもたちの指導にあたっております。

 

『あすなろ学習会』の受講生たちは『そろばん算数』で確たる計算力を身につけ,『イメージ算数』で応用力を磨きます。

同時に,『読み書き教室』での音読と精読,そして漢字練習に辞書を使っての語句調べ,さらには日頃の読書による多読を通じ,付け焼刃ではない本物の読解力を養います。

そして,小5生からは Mirai の教科指導と将来設計指導,そしてアクティブ・ラーニング等で21世紀型スキルを身につけるための各種指導を通じ,真の学力の身につけていくのです。

 

当塾の指導の紹介《英語科指導》

 

先日のブログで当塾の中3生の英語科指導に関して簡単に紹介しました。

今回のブログでは当塾の小中学生の英語科指導の具体的な方向性と,以前のブログで紹介したものからの変更点を中心に紹介したいと思います。

 

私は当塾の小5生から高3生までの集団指導コース,個別指導コースに在籍する全ての生徒の英語科指導を担当しています。

小5生から高3生だと最長で 8年間。今年度の新高3生にも私の指導を受け始めて 8年目となる生徒がおりますし,これまでの教え子も多くが 6年間から 8年間というスパンで指導してきました。

なお,先日のブログでも紹介した今春に京都大に入学した教え子も,8年間にわたって私の指導を受け続けてくれた生徒の一人です。

 

5年後に控えた大学入試改革でのセンター試験の廃止に伴い,大学入試から英語科の試験がなくなり,英検に代表される民間の英語の資格試験がそれに替わることが決定的となりました。

私は塾で指導するようになって今年で20年目となりますが,高校生指導および大学受験指導を通じて培ってきたこれまでの指導ノウハウが,今日ほど活かせると思ったことはありません。

 

いわゆる難関大が受験生に求めてくる基準は軒並み CEFR で言うところの B2,これは英検に当てはめると準1級,TOEIC に当てはめると785点以上 (満点は990点) というラインです。

TOEIC 実施団体である ETS が公表しているデータでは日本の大学生 (約30万人) の平均点は564点ということですから,785点というスコアは非常にハードルが高いということがわかります。

しかし,5年後の大学入試改革においてはこの基準が求められているわけですから,新中2生とそれ以下の学年においては早い段階で準備を進めておかなければならないことは明白です。

 

当塾は今年度より中学生集団指導コースの英語科指導カリキュラムを改訂し,中2生の 1月で中学履修内容がすべて修了するカリキュラム構成としました。

これは 5年後に控えた大学入試改革を見越しての措置であり,目安としては中3生の10月で英検準2級,高1生の 2月で英検2級に合格できる英語力を獲得させることを着地点としています。

以降は高2生の 2月または高3生の 6月で英検準1級に合格できる英語力の獲得,つまり国際基準である CEFR の B2 に到達させる指導を行ないます。

 

誤解のないように申し上げておくと,当塾の英語科指導は英検対策に特化した指導を行なうわけではありませんし,そのつもりも全くありません。

英語の検定試験は英検以外にも,今後普及していくであろう TEAP,そして TOEFL や TOEIC,さらには IELTS や Cambridge など多くの種類があります。

当塾は,英検に関しては各級で求められる語彙はもちろんのこと,文法事項および背景となる知識を獲得してから受検するという手順を踏ませます。

知識が固まっていない状態で過去問や予想問題に大量に取り組ませて感覚的に解かせる,とりあえず合格しさえすればよしというような “薄っぺらい指導” を行なうのではないのです。

 

現在の小5生からは上記をさらに加速させ,中3生で CEFR の B1 (英検2級程度),高2生の早い段階で CEFR の B2 (英検準1級程度) の到達を着地点として指導を行ないます。

これは “真の意味での” 小中高一貫指導を行なう当塾だからこそ実践できる指導であり,定期テスト対策や高校入試対策に明け暮れる一般的な塾において実践することは不可能でしょう。

当塾は総合的に『21世紀型スキル』の指導を行なう塾ですから,眼前の各種テストの過去問や予想問題だのを提供し続ける “付け焼刃の指導” を行なう塾とは一線を画しております。

 

 

当塾の中1生から中3生の英語科教材は全クラスとも『Sirius 21』の発展編を採用しており,これは高校受験レベルの知識にとどまらない指導の実践に一役買ってくれています。

しかし,これが実現できるのは,当塾が中学生に対して定期テストの得点力向上や高校受験の合格といった短絡的なものを目標にした指導を行なわない塾だからです。

 

新中3生は現行の大学入試制度で受験に挑む最終学年にあたります。

だからといって,この学年は従来通りのペースで指導するというつもりはなく,4年後を見据えた指導を現時点から実践しています。

 

当塾の新中3生英語科の今後の指導予定を簡単に紹介すると,来週と再来週で現在完了の完結と過去完了の指導,月末からは関係代名詞の指導を開始して,分詞,関係副詞まで指導します。

前期中間テスト期間をはさんで間接疑問文を指導し,不定詞 (慣用表現を含む) と動名詞,そして分詞構文を指導してから文型および句・節の指導に入ります。

 

ちょうどここで 7月の中旬過ぎ。実に夏休み前の時点で中学校の履修内容だけでなく,高校履修内容も一部終えている状態となります。

夏休み期間は新たな単元の指導は行なわず,演習 (中学内容が中心) を通じて復習に終始します。

9月は高校履修内容である不定詞の発展内容 (原型不定詞など) と仮定法の導入部分と各種表現を指導し,10月に英検準2級 (または英検 3級のいずれか) を受検してもらう予定です。

 

当塾のカリキュラムは教科書の順序とは全く異なるものですが,これは高校進学後および大学受験を見据えて上記のような体系を採用しているのです。

例えば不定詞句は各種の節を簡略化して生まれた表現ですから,節を学ぶ前に句を学ぶということは用法を暗記しているに過ぎず,まさに『木を見て森を見ず』の状態になりかねません。

つまり,悪く言えば単なる表現の暗記に終始するのみで,穴埋め問題等で “条件反射的な” 解答はできても本質は全く理解できていませんから,将来的に英文を書く際に支障を来します。

 

先述したように,当塾の指導は過去問や予想問題の演習といった付け焼刃の短絡的な指導ではなく,長い目で見た学力の形成です。

以前のブログでも紹介した,灘中・高の橋本武先生が仰る『すぐ役立つことは,すぐ役立たなくなる』という言葉。

この言葉をきっちり忖度すると,各種テストの過去問や予想問題の演習に終始するような “安易な指導” はできないという結論になります。

 

私たちが大切にし,見据えている先は,10年後,もっと言えば20年先,30年先の子どもたちの “みらい” なのです。