塾長ブログ


進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。

高校生向けの参考書・問題集 Vol. 001

2015.12.16_for blog_101

 

当塾が高校生に向けて推薦している参考書・問題集の数々。

私自身が受験生の頃に使用していたもの,私のこれまでの教え子たちが使用して結果を残してきたもの,また,私が書店で実際に目を通して有用と思えるものを並べてあります。

 

ここにはいわゆる “基礎レベル” の問題集は並んでおりません。

その理由は,数学だと『4STEP』のような学校で購入する素晴らしい傍用問題集がありますし,当塾の授業で使用しているテキストもありますから不要というわけです。

まずはこれら傍用問題集を含めた基礎的なものをじっくりと熟すことが先決であり,基礎を腹落ちさせていない状態で実戦的な問題集に取り組むなど愚の骨頂です。

 

同時に,ここには『〇〇日で完成!』などと謳ったり,『世界一わかりやすい』などと首を傾げたくなるような大仰なタイトルが付された “お手軽なもの” は一切ありません。

偏った知識や薄っぺらい知識を獲得したところで “真の実力” は身につかないことは明白ですし,私たちは学習とはそういうものではないと考えているからです。

 

これまでのブログでもたびたび申し上げているように,当塾は過去問ならびに安易な予想問題に頼らせない指導を実践しております。

このことからも,その科目を愚直に,言わば “探究する” ための参考書・問題集をセレクトしてあるというわけです。

当塾の教員が生徒に対し,ここにある書籍を広げて高校レベルにとどまらない化学や物理学,生物学の談義を繰り広げている様子なんかを見ると嬉しくなります。

 

2015.12.16_for blog_102

 

生徒に購入するよう指示し,実際に自習等で取り組ませたり授業内で使用したりという書籍もありますが,ここで目にした書籍を生徒が自主的に購入して取り組んでいる姿を見かけます。

参考書・問題集というのは、その状況により使い分ける必要があります。

どのレベルの受験生にもフィットする “万能なもの” というのはありませんから,現在のレベルならこれ,次の段階はこれ,といったように適宜使い分けて “真の実力” を獲得していくのです。

 

今後のブログで,当塾が薦める各科の参考書・問題集を紹介していこうと思います。

 

『新テスト』に向けた当塾の取り組みの紹介

2015.07.08_for blog_001

 

以前のブログでも触れましたが,現在の大学入試センター試験が2019年度 (現在の中2生) をもって廃止され,それに代わる『新テスト』が2020年度 (現在の中1生) より導入されます。

今回のブログでは『新テスト』の現時点で判明している事柄と,それに向けた当塾の取り組みを紹介します。

 

『新テスト』は『達成度テスト』とも呼ばれ,具体的には『高等学校基礎学力テスト』と『大学入学希望者学力評価テスト』に分かれます。

テストごとの受験対象や位置づけ,および特徴を列記します。

 

『高等学校基礎学力テスト』は,高校の学習内容がどの程度身についているかを確認するという位置づけです。

受験は強制ではないものの,実質的には大学を受験する,しないを問わず,高2生以上のほぼ全員が受験することになると見込まれています。

 

『高等学校基礎学力テスト』における試験科目は数学 I などの必修科目で,出題形式は現在のセンター試験に近いものになるとのことです。

ただし,ペーパーテストではなくコンピュータ端末を用いる CBT 方式が導入されることになっており,本格導入となればこれまでの受験の風景が一変することになります。

結果については現在のセンター試験のような 1点刻みではなく,A や B といった段階別表示で学校と本人に通知されます。

 

『大学入学希望者学力評価テスト』は,大学入学を希望する高校生が大学教育を受けるために必要な能力を備えているかどうかを評価するという位置づけです。

その結果を大学入試の “受験資格” として使用することを文部科学省も積極的に進めようとしています。

『大学入学希望者学力評価テスト』は高3生以上での受験が予定されており,現在のセンター試験とは異なり年に複数回実施されます。

また,テスト形式は『高等学校基礎学力テスト』と同じく CBT 方式での実施が予定されています。

 

しかし,『高等学校基礎学力テスト』の問題が選択方式であるのに対し,『大学入学希望者学力評価テスト』は選択方式に加えて記述式の導入を目指すとされています。

『高等学校基礎学力テスト』がいわば “従来型” のテスト形式であるのに対し,『大学入学希望者学力評価テスト』 は「思考力」「判断力」「表現力」を問うものとされています。

問題も従来のような教科型の問題に加えて,合科型・総合型の問題が出題されることになっています (将来的には教科型の出題は廃止の方向で検討されています)。

また,英語に関しては TOEFL iBT や TEAP といった民間の資格・検定試験を活用するとされています。従来の「読む」「書く」「聞く」に加え,「話す」能力が問われることになります。

テスト結果についても『高等学校基礎学力テスト』と同じく,点数ではなく A や B といった段階別表示で本人に示されます。自己採点をする現在のセンター試験とは大きく異なります。

 

『高等学校基礎学力テスト』は2019年度から,『大学入学希望者学力評価テスト』は2020年度から実施されます。

詳細な内容等は現在検討が進められていますが,その基本方針である「新テストの実施方針」は2017年度中に公表される予定となっています。

 

先述したようにこれまでの “各教科型” とは異なる “合科型⋅総合型” となることが公表されており,その作問イメージおよびモデル問題は2016年度中に公表される予定です。

多くの受験生にとってほとんど経験したことのない出題形式ですから,早い時期からその対策に取り組む必要があります。

早いうちから学習習慣をつけておき,基礎学力や知識の定着を心がけるなど,今からでもできる対策をしておくことが求められます。

 

『新テスト』に向け,現在当塾が小学生の指導(国語⋅算数)に盛り込んでいることは以下の 5つです。

 

・単なる漢字の学習にとどまらない “語彙力” の獲得

・読書習慣を構築し,日々の読書を通じての “教養” の獲得

・自分の考えや意見を文章で表すことができる “表現力” の育成

・速く,かつ正確な “計算力” の育成

・多彩な図形に触れることにより空間認識能力を高める “想像力” の育成

 

『新テスト』は今のところモデル問題さえも提示されていない状況ですから,どのような出題形式になるのか,合科型とはどんなものなのか等,現時点ではまったく予想ができません。

しかし,テストがこれまでの知識偏重のものではなくなるとすれば,これまでのような問題集を多く熟せばよいという学習スタイルでは結果を残すことができなくなるのは明白です。

日頃の読書でさまざまな考えに触れることが必要になりますし,何より自分の意見をしっかりと持つこと,さらにはそれを文章および口頭で発信できること。こういったスキルが求められるのです。

 

当塾は,生徒たちにこういったスキルを身につけていただくことを目的としても,毎月の将来設計指導の実施や読書の推進を行なっています。

かつ,愉しみながら学べる環境づくりにも力を入れております。

 

 

中1生・中2生に対しては上記の取り組みに加え,アクティブ・ラーニングの手法を用いた指導を個別 CT の授業枠を用いて定期的に実施しております。

写真はグループでまとめた意見を代表者がプレゼンテーションをしている場面です。

 

  

 

お互いに意見を出し合い,グループとしての “答え” をディベートを通じて見つけ出す訓練です。それを最終的に 1枚の紙にまとめ,代表者にプレゼンテーションを実施してもらいます。

この日のテーマは『中国における一人っ子政策の緩和』で,多くの闊達な意見が出されていました。

 

 

とは言え,なかなか意見を出せない生徒がいるのも事実ですから,グループごとについている教員がサポートし,意見を言いやすい環境をつくりだ出します。

 

 

最後は生徒たちのディベートおよびプレゼンテーションを振り返り,私からのまとめを伝えます。

この取り組みは,定期テスト指導や受験対策一辺倒ではない,当塾の考える “将来を見据えた指導” の一環でもあります。

 

これからは定期テストで得点できればよし,高校に合格できればよし,では全く通用しなくなるのです。少なくとも 5年後からはそれがより顕著なものになります。

当塾が過去問や予想問題に頼らせない指導を実践している理由はここにもあるのです。

 

高2生集団指導コースの募集を終了しました

 

先日のブログでもお伝えしておりましたように,高2生の集団指導コースは 1名の欠員が出ていたために募集を行なっておりましたが,1月より再び定員となりました。

お問い合わせをいただいた皆様,また,ご検討をいただいていた皆様,ありがとうございました。

 

この高2生たちは週 4日の授業に加えて 1日または 2日の自習で,大半の生徒が週あたり 5日から 6日の通塾をしています。

多くの生徒が,高校に進学してからの方が高校受験時の中3生の頃と比べ物にならないくらい学習していると話します。夢に向かい,充実した時間を過ごせていることが私には嬉しいです。

1年後に控えた大学入試において,彼らは大きな成果を残すことでしょう。

 

岐阜高をはじめとする上位高に進学することが最終目標であるかのような表記をチラシや看板等で見かけますが,当塾の高校生を見ているとそれが完全に誤ったものであると気付きます。

高校に合格することがゴールではなく,高校に進学してから本当の勝負が始まる。進学校は特にこれが顕著です。

 

高校に進学して伸び悩む生徒の多くは,学習の仕方そのものがわかっていません。中学生の頃,あらゆる試験において過去問や予想問題を与えられ続けてきた生徒は尚更だと思います。

これは,学習の仕方がわからないのではなく,お膳立てを受けることに慣れ過ぎているがために自分の力で切り開こうとする意志が欠落した状態に陥っているケースです。

 

高1生または高2生の終わり頃になると,高校に入学した時点での “序列” は完全に崩れ去ります。

高2生の進研模試の順位に当てはめてみると,岐阜北高の300位 (定員360名) は長良高でも100位 (定員400名) 内に入ることさえできないという現実があります。

高校に入学した時点ではこんなことは決してなかったはず。しかし,これが現実なのです。

 

後先を考えずに高校の合格だけを目標とし,定期テストや各種模試は過去問と予想問題,高校入試さえも過去問と予想問題,または裏ワザ的なものに頼りっぱなし。

中学生の頃はこういったお膳立てで乗り越えることができても,高校生になると学問の深さも異なりますし,真の実力が試される大学入試においては太刀打ちできるはずもないのです。

もちろん,ここで言う大学入試とは競争原理が働いているところに限った話です。

 

先日のブログでも申し上げましたが,過去問や予想問題は “その場凌ぎ” または “急場凌ぎ” に過ぎず,後にはつながりません。

だからこそ,当塾では中学生に範囲をきっちりとやり切る習慣をつけさせるために,定期テスト前などに過去問や予想問題を実施させることはしません。高校生も同様です。

 

高校合格が最終目標であるならば,過去問や予想問題漬けでも全く問題ないのですけどね。

進路探究塾 Mirai は高校受験だけでなく,大学受験やその先をも見越した指導を行なう塾ですから,そんな無責任なことは決してできません。

 

2015年12月11日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : ito

進研模試《2015年11月実施分・続編》

 

先日のブログに続き,進研模試結果の続編です。

 

まずは高1生。高2生に負けじとなかなかの結果を残しています。

7月実施の進研模試の数学で85点 (全国偏差値は74.2),今回は86点 (全国偏差値は73.6)。なお,これは岐阜高や岐阜北高ではなく,長良高の生徒が残した結果です。

 

校内では当然連続して 1位で,県内でも100位台。定期テストでは90点台後半は当然で,満点をとってくることもあります (もちろん過去問や予想問題なし)。

この生徒は以前のブログでも紹介したことがありますが,彼は『赤チャート』をこよなく愛し,それを楽しそうに自習室で取り組み頻繁に質問してくれます。

結果もある程度順調に出ていますし,目標を持って取り組んでくれていますから私も静観しているといった感じです。これからも,より突き抜けるべく頑張ってほしいです。

 

続いて写真の生徒 (高2生・理系) も,これまでの 4回の進研模試で英語・数学・国語の 3科全国偏差値において平均して 73.5 という結果を残していますが,理科・社会も頑張っています。

在籍する岐阜高でもほぼ毎回上位です。日頃から努力を積み重ねて頑張っていますし,科目を問わず質問も頻繁にしてくれます。まさに,出るべくして出た結果と言えます。

もちろん,これまでのブログでも散々述べてきたように,過去問や予想問題の類を駆使して残した結果ではなく,環境をうまく使い熟した生徒の頑張りによる結果です。

 

以前のブログでも紹介したように,当塾の集団指導コースの高2生は文系は全員,理系は 3名が日本史選択です。

現在は特講でのみ授業を行なっており,日頃は山川出版社の『書きこみ教科書』に取り組ませてコツコツと基礎をつくらせています。

なお,現高3生のセンター試験当日 (2016年 1月16日) からは授業を毎週実施に切り替え,7月には現代史まで完了するカリキュラムで指導します。

 

私も理系の日本史選択でしたが,教科書と用語集を用いてしっかり学んでおけば,自身の経験からもセンター試験の問題レベルであれば容易に正解できると思います。

と言うより,奇を衒った問題集や参考書の類は不要です。どの科目にも共通していることですが,まずは基礎をしっかりと固め,以降は “偏りのない精選された問題集” に取り組みます。

物理で言えば数研出版の『重要問題集』または『リードα』を一通り熟して,河合出版の『良問の風』,『名問の森』といった問題集に取り組む。これに尽きます。

基礎が固まっていない状態で『良問の風』はまだしも『名問の森』に取り組むのは明らかに無謀でしょう。

 

繰り返しになりますが,本格的な受験対策に入るまでにいかに基礎を固めることができるか。私たちはとにかくこれを追求し,塾生たちに徹底させることに力を注ぎます。

だからこそ私たちは安易に過去問を与えない,予想問題に頼らせない。その場凌ぎ,または急場凌ぎを繰り返したところで長い目で見た学力が身につかないことを知ってるからです。

 

Campus Desk & Campus Chair

 

当塾の集団指導用教室の机と椅子は,コクヨ社製の Campus シリーズを採用しております (コクヨ社の製品紹介ページはこちら)。

机と椅子には誰もが目にしたことのある Campus のロゴがプリントされており,白を基調としたデザインが教室内を一層明るいものに演出してくれます。

 

開塾時,これを採用するにあたってはかなり悩みました。

学校および塾で一般的に採用されている机と椅子は,木目の天版や座面に金属の脚がついて価格も品質もピンキリといった感じです。

これが定番ではありますが,実際にものを見てもどれが良いのかということさえわかりません。

 

かと言って,安く売られているプラスチック製の天版や座面のものは耐久性が心配ですし,長時間にわたって生徒が使用する際,腰や臀部に負担をかけてしまうおそれもあります。

同時にパイプ椅子も論外と考えます。当塾では特講などの集中講義の際は10時間以上も座りっぱなしになることもありますから,生徒の立場に立って考えればパイプ椅子はあり得ません。

上記のことを鑑み,当塾では利用する子どもたちに優しく,耐久性にも優れ,かつデザイン性も高い Campus シリーズを机・椅子に採用しました。

 

 

当塾の集団指導用教室はすべて独立机としてあります。

2名から 4名で使用する長机であったり,独立机であっても 2連や 3連につなげてしまうと,隣が消しゴムを使用する際に机が揺れたり,または肘が当たったりと落ち着かないでしょう。

 

さらには,前後の間隔もゆとりがなく,これでもかと生徒を 1つの教室に詰め込むスタイルの塾があります。

当塾は集団指導用の教室は最大16席までと規定して設計しており,机はつなげずに両サイドに通路を設けた完全な “独立机” で,前後の間隔もゆとりを持たせています。

これは,生徒たちに快適な環境で学んでもらいたいという当塾の願いでもあります。

 

おそらく,一般的な集団指導塾であれば,当塾の16席の教室であれば20席から24席は入れることでしょう。

快適さを無視して “運営上の都合” を優先させ,「競い合う環境」などと称して生徒を教室に詰め込む。私には到底理解しがたい状況です。

 

 

進路探究塾 Mirai の学習環境に対するこだわりは,細かなところではありますが,こういった机や椅子にも表れているのです。

塾生たちもこの机・椅子を気に入ってくれており,改めて Capmus シリーズを採用してよかったと考えております。

 

2015年12月9日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : ito

多くの方からのお問い合わせ《続編》

 

先週の土曜日と昨日 (12月 8日(火)) は,立て続けに入塾や冬期行事のお問い合わせが続きました。

2日間だけで小学生・中学生・高校生にと 6名。やはりこの時期は塾を探されたり,あるいは転塾をご検討される方が増えますね。

 

先日のブログでも多くの方からお問い合わせを頂戴しているとお伝えしたばかりですが,あれからも続々と入塾生が増えました。

保護者様のご期待にお応えするべく,どの生徒に対しても良質な指導と環境を提供できるよう,教員一同頑張っていく決意です。

 

この冬は多くの方からお問い合わせをいただいておりますが,「〇〇さんの紹介で」という方もいらっしゃれば,チラシを見て,または当塾のホームページを見て,とさまざまです。

まだ 1度 (12月 8日(火)) チラシを折り込んだだけですから,この冬は私が想定していた以上にお問い合わせをいただけていることが本当に嬉しいです。ありがとうございます。

開塾から 9ヶ月が経ち,当塾が徐々に地域の皆様に認知いただけるようになってきていることと,当塾の考え方にご賛同いただける方が増えてきていることが何より励みになります。

 

私たちは小学部・中学部・高校部とも各科の授業指導には当然ながら自信を持っておりますが,集中して学習できる環境質問受付体制にも自信を持っております。

当塾の考える “良い教員” というのは,定期テストや各種模試,あるいは入試の予想屋ではなく,偏りのない良質な講義を行ないつつ,生徒にしっかり寄り添える教員だと定義しております。

子どもたちは,授業を受けるだけで成績が向上するわけではありません。授業で得たものをどう落とし込むか,それが真の実力をつけていくためには不可欠になります。

そのサポートをするために,当塾では自習室および質問受付体制を充実させているのです。

 

自習室に関してはこれまでのブログでもたびたび紹介しているように,当塾の自習室には「私語禁止」とか「集中して」という文言はありません。

どの生徒も節度を持って当塾の自習室を利用しており,そのような注意喚起をする必要すらないのです。

そもそも,そういった文言や注意書きを掲げなければならない状況というのは,自習室の価値は半減どころか存在価値すらないと私は考えます。

当塾の自習室には携帯電話に触れている生徒は皆無ですが,他の塾や予備校から当塾に移ってくる生徒に話を聞くと,当塾の自習室とは状況が異なるようです。

 

さらには,自習室が “憩いの場” と化している塾があると耳にすることがあります。

私には中学生の娘と小学生の息子がおりますが,親の視点から言ってもそんな自習室は論外です。軽々しく自習室などと名乗ってもらいたくありません。

保護者の立場からすれば,子どもが「自習室に行く」と言えば,当然そこで真剣に学習に励んでいるはずだと考えますからね。

 

以前のブログ『塾選び』でも触れたように,子どもを持つようになって初めて気付けた “保護者の想い” というのがありました。

塾教員としてのキャリアが長くベテランであっても,やはり子育てをしたことがある教員とそうでない教員とは明らかな差があります。

どんな想いで保護者様はお子さまを育てているのだろうか,または塾に預けていただいているのだろうか。子育てをしたことがなければ,これは絶対に忖度できません。

こういった想いが違ってくるというか,何より教員としての深みが違ってくるわけです。

 

話は変わりますが,私のブログをお読みいただいている方は塾生の保護者様が中心ではあるものの,最近は塾生ではない方の保護者様もお読みいただいているというケースもあるようです。

先日に入塾いただいた方は,以前から私のブログをお読みになっておられ,私の教育観に共感してお電話をいただいたところが始まりでした。

 

最近はこのブログの 1日のアクセス数は平均して150から200くらいで,開始からのこの 9ヶ月の間に随分と増えました。

日を追うごとにお寄せいただける感想も増えており,これも定期的な更新の励みになっています。ありがとうございます。

 

進研模試《2015年11月実施分》

 

進研模試結果が返却され,当塾の生徒たちから続々と好結果が寄せられています。

まだ集計中の段階ですから,今回のブログでは現時点で “光る結果” を残してくれている生徒を紹介したいと思います。

 

写真の結果帳票の生徒 (高2生・文系) は,これまでの 4回の進研模試で英語・数学・国語の 3科全国偏差値においても平均して 72.8 という結果を残していますが,理科・社会も頑張っています。

センターで使用する理科基礎の全国偏差値が 87.1,社会科のメイン科目である日本史の偏差値が 79.3。順調に学習が進んでいる表れですし,なかなかの結果に感心しています。

もちろん,過去問や予想問題の類を駆使して残した結果ではなく,生徒自身の努力の積み重ねによって残した結果です。

彼女はどの科目も万遍なく頑張っていますし,質問も頻繁にしてくれます。これは,与えられた環境をうまく使い熟したうえでの本人の努力の賜物なのです。

 

それと,提出の際に印象的だったのが「慢心することなく次に向かいます」と言ってくれたこと。

模試の結果に一喜一憂することなく,結果が良かろうと悪かろうと『夢の実現に向けた通過点』と捉え,継続して頑張ることの重要性を理解してくれています。

 

所詮,模試は模試に過ぎません。

運よく得点できたという設問もあるでしょうし,予想問題等のお膳立てで “武装” してくる受験生の存在もあることから,偏差値がばらつくことは仕方のないことです。

あくまで模試は本番に向けての練習の位置づけですから,受験後は復習をしっかりと行ない,解き切れなかったものや理解が不足していたものの補填に使用するのがあるべき姿と言えます。

 

進路探究塾 Mirai の高校生集団指導コースは全科指導。英語・数学・国語だけでなく,理系の化学・物理・生物はもちろん,文系の化学基礎・生物基礎も授業を実施しております。

社会科は長期休暇の特講で実施するのみですが,『解決!センター』シリーズ等の教材を指定して日頃からコツコツと学習を積み,質問をするようよう指示しています。

どの生徒も非常に順調に学習を進めてくれていますから,私たちは進捗状況をある程度確認するにとどめています。

 

模試の前にチョロチョロっと対策を施して獲得した得点は虚像に過ぎません。

入試本番に向けて,じっくり時間をかけてすべきことを淡々と熟す。これが進路探究塾 Mirai の考える “あるべき姿” です。

 

中学生の頑張り《後期中間テスト・続編》

 

中学生は後期中間テスト後に職場体験学習があったり,宿泊研修があったりで中学校によっては返却が遅れていたため,テスト結果がようやく出揃いました。

今回は,以前のブログでも取り上げようとしていた中2生の頑張りについて綴りたいと思います。

 

入塾前と入塾後の最新の定期テスト 5科得点 (後期中間テスト) を比較して,10点以上得点を向上させた生徒は以下の通りです。

 

・T くん (緑陽中) 136点 → 261点 ( + 125点 )

・F さん (那加中) 332点 → 391点 ( + 59点 )

・K くん (稲羽中) 403点 → 451点 ( + 48点 )

・K さん (中央中) 280点 → 327点 ( + 47点 )

・Y さん (稲羽中) 422点 → 451点 ( + 29点 )

・F くん (那加中) 390点 → 406点 ( + 16点 )

・S さん (稲羽中) 399点 → 412点 ( + 13点 )

・T さん (蘇原中) 374点 → 386点 ( + 12点 )

・T さん (桜丘中) 421点 → 432点 ( + 11点 )

 

緑陽中の T くんと蘇原中の T さん以外は 3月の入塾ですので中1生の学年末との比較,T くんは 7月入塾ですので中2生の前期中間,T さんは 9月入塾ですので前期期末との比較です。

上記で中2生の在籍は過半数となりますから,高2生と同様に「成績の上がっている生徒が多い」ことが数値に表れています。

なお,後期中間テストにおける中2生の在籍生平均点は 404.5点でしたが,どの生徒も入塾後にテスト前でなくとも学習する習慣がつきましたから,今後はまだまだ上がると見ております。

 

入塾前の生徒たちの得点結果を見てもわかるように,当塾は定期テストの得点が芳しくないからという理由で入塾をお断りすることはありません。

何より定期テストでは “真の実力” を推し量ることができませんし,得点が取れているからといって実力があるとも言い切れないからです。

定期テストは学習習慣がきっちりと固まれば得点を上げることは容易です。私たちは確たる学習習慣を身につけたうえで,定期テストでも得点できる力を養うことを大切にしております。

 

これまでのブログでもたびたび取り上げているように,当塾は定期テストの過去問や予想問題などの “お膳立て” を一切行なっておりません。

「過去問や予想問題がヒットしたから高得点が取れた」というのでは,出題傾向が大きく変わった際に対応できなくなる可能性があります。

以前のブログでも触れたように,出題傾向が変わることは入試においても往々にしてありますからね。だからこそ,変な予想に頼らさせずに “やり切る” 訓練を積んでおくことが重要なのです。

 

大学受験までの学びは,夢をかなえるための,または夢のスタート地点に立つための準備と捉え,手を抜いたり安易な近道を模索したりせずに懸命の努力をすることが重要です。

進路探究塾 Mirai は授業指導や質問受付対応,将来設計指導,そして生徒ならびに保護者様との日々のやり取りを通じてそのサポートを行なう塾なのです。

 

成績の上がっている生徒が多い

 

本日で開塾から 9ヶ月が経ちました。

3月の開塾から,これまでに多くの生徒たちが当塾の仲間となってくれました。そして,多くの方のお支えがあったおかげで,9ヶ月を迎えることができました。本当にありがとうございます。

 

進路探究塾 Mirai は,例えば中学生に対する定期テストや高校生に対する各種模試など,眼前の各種試験の得点獲得のための指導を行なう塾ではありません。

私たちは子どもたちの将来を見据え,各種試験や入試さえも通過点と捉え,長い目で見た学力を身につけた結果としての成績向上,および子どもたちの夢のサポートを行なう塾です。

 

とは言ってもやはり塾ですから,目に見える形で成績が向上してこそ塾としての価値があります。

いくら将来を見据えた指導をしていると言っても,成績が下降し続けていたり,やる気もなくただ通塾しているだけでは成績が向上するはずもありません。

やはり,保護者の方の多くはお子さまの成績向上や志望校合格などを期待して塾に預けます。

私も中2生の娘と小5生の息子がおりますが,元気に,そして楽しく学んでほしいという願いがあるとともに,成績向上を果たしてもらいたいという願いをもって塾に預けています。

 

以前のブログでも紹介したように,私の子どもたちは長く通っていた塾から,自宅近くの個人塾 (集団指導形態) に移りました。

娘は塾を移ってから半年で定期テストや学校の実力テストで自己ベストを更新するなど,目に見える形での成績向上を果たしました。以前の塾は子どもたちには合っていなかったと言えます。

何より楽しく前向きに通塾してくれていること,自宅でも頑張るようになったことが嬉しいですし,息子も楽しく通ってくれていますから,親として塾を移して本当に良かったと考えております。

 

今回のブログでは,当塾の生徒たちが入塾以来どの程度の成績向上を果たしているかをまとめてみました。

中3生および高3生の受験生は頑張っていますので成績向上を果たすのは当然と言えば当然ですから,入塾前と入塾後の比較ができて,かつ受験学年ではない中2生と高2生を取り上げます。

両方だと長くなりそうなので,今回は高2生たちの頑張りを紹介することにします。中2生は後期中間テストの結果がもう少しで全員分揃いますから,後日のブログで紹介させていただきます。

 

当塾の高校生集団指導コースは数学の授業が週に 2回あり,片方は集団指導でひたすらセンター対策,もう片方は個別指導で学校の先行および二次対策を行なっています。

高2生と高3生は 3月からこの形態を継続しており,高1生は12月よりこの形態になります。

以下は高2生の進研模試の数学の全国偏差値の数値です。入塾前の2015年 1月実施分の結果と,入塾後の2015年 7月実施分の結果を比較します。

 

・S くん (長良高) 59.0 → 68.2  ( + 9.2 )

・N さん (岐阜北高) 57.0 → 66.1 ( + 9.1 )

・T さん (岐阜高) 58.5 → 66.1 ( + 7.6 )

・F くん (岐阜高) 70.0 → 76.8 ( + 6.8 )

・Y さん (加納高) 55.0 → 61.1 ( + 6.1 )

・Y くん (長良高) 60.5 → 65.1 ( + 4.6 )

・K さん (岐阜高) 68.5 → 72.2 ( + 3.7 )

・O さん (岐山高) 58.5 → 60.6 ( + 2.1 )

 

当塾の高校生集団指導コースは定員が16名で,現状高2生の受講生数は15名ですから上記 8名で過半数。

「成績の上がっている生徒が多い」ということの数値的証明がなされていますし,同時に「成績上位生が多い」ことも数値に表れています。

上記の他にも 70.5 → 67.2 とか,68.5 → 68.2 といった推移の生徒もおりますが,特にこの 2名は頑張っていますから間もなく返却となる11月分では偏差値を向上させてくるはずです。

 

これまでのブログでも繰り返しお伝えしている通り,当塾では進研模試の対策授業などは一切行なっておりませんし,予想問題プリントなども一切配布しておりません。

そんな “お膳立て” を使って結果を残したところで長い目で見れば意味のないことですし,ただの自己満足で終わるだけです。さらには生徒の成長も阻害する結果となります。

また,過去問には学校の週末課題などで取り組んでいるようですが,どの生徒もそれらに熱心に取り組んでいるようには見受けられません。

 

なお,当塾の高2生の数学の平均点は 65.1点で,これは岐阜高の数学の平均点である 65.4点に匹敵します。岐阜高の生徒だけでなくともこの結果,彼らはなかなか頑張っていますね。

全国平均点は受験者数が460,734名で 34.2点ですから,当塾の塾生たちの平均点である 65.1点を全国偏差値で表すと 65.6 ということになります。

 

ここで注目したいのは,いわゆる高校の序列通りになっていないということです (もちろん,高校ごとに全科や各科の校内平均点を並べるとほぼ序列通りになります)。

当塾の高2生は岐阜高に通う生徒ばかりではありませんが,長良高に通っている生徒でも岐阜高に当てはめるとまあまあの順位になるというケースがあるということです。

高校に入れば中学生の頃の定期テスト得点や評定がどうだったとか,まして岐阜新聞テストの順位など全く関係なくなります。

 

つまり,中学生の頃の順位や数値結果が高校生になっても担保されるわけではなく,トップ高に進学しても努力を怠れば校内はおろか県内や全国でも順位は下がり続けるのです。

ですから,ランクを下げて高校に入学すれば上位でいられるなどという話はまやかしに過ぎません。もちろん,全てのケースでこれが当てはまるわけではありませんが。

 

当塾の生徒たちは日々の努力の積み重ねで模試に臨んでいます。これがあるべき姿だと考えますし,センター試験を含む入試も基本的には同じスタンスでなければならないのです。

傾向が少し変わってしまったから得点できなかったとか,“お膳立て” の予想が外れたから得点できなかったというのでは真の実力がついているとは言えません。

 

最後に,当塾の指導の結果として彼らが成績向上を果たしているのではなく,彼らが与えられた環境をうまく使い熟して成績向上を果たしているということを強調したいと思います。

日頃の授業はもちろんのこと,質問受付自習室,彼らがこれらをうまく使い熟していることに加え,確たる目標を持って取り組んでいるからこそ結果が出るのです。

私には彼らが結果を出すことでもってそれを体現してくれていることが何より嬉しいですし,将来,その頑張りが彼らの人生において役に立つということは言うまでもないことです。

“お膳立て” にどっぷり漬かって考えることをやめ,それらに頼らないことには結果を残せないようでは将来が思いやられますからね。

 

多くの方からのお問い合わせ

 

中学生は後期中間テストが終わり,高校生はこれから後期中間テストが始まる時期を迎え,ここ数日は多くの方から入塾や冬期行事のお問い合わせを頂戴しています。

 

火曜日・水曜日の 2日間だけで 5名の中学生・高校生の方が,入塾または冬期行事の受講をお決めいただいたり,または検討中とのことで体験を受講していただいたりと賑やかな雰囲気でした。

進路探究塾 Mirai は開塾して間もなく 9ヶ月を迎えますが,当塾が徐々に地域の方々に認知いただけるようになってきていることが非常に嬉しいですし,励みになります。ありがとうございます。

 

初めてお越しいただいた中学生の保護者の方に,当塾が定期テストに傾注した指導を実施していないことをお伝えすると,どの保護者の方も一様に驚かれます。

先日のブログでも紹介したように,当塾の塾生たちは定期テストである程度の結果を残していますから,それをご存知の方は余計に「なぜ」というお気持ちがあるのだと思います。

中学生の後期中間テストは学校によってはまだ返却中のところもありますが,現時点で結果が揃っている塾生で見ると 58.3% の生徒が前回 (前期期末テスト) よりも合計点を向上させています。

 

多くの塾が定期テスト指導に力を入れておられ,過去問や予想問題を用いて対策を行ない,とにかく定期テストで高得点を取らせることにこだわっておられます。

当塾の中学生の定期テストの位置づけ』というタイトルのブログでも触れたように,これは当塾の方向性とは全く異なるものです。

私たちは定期テストを軽視しているわけではありませんが,あくまで定期テストは日頃の学習の積み重ねで得点を獲得するものであると定義しております。

付け焼刃の対策を経て獲得した得点は虚像に過ぎず,真の実力に結びつくものではないというのが私たちの考えです。

 

高校生になると,定期テストで得点できたところで大学入試で勝つことはできません。

現在,国公立大は 85% 分,私立大は 50% 分の定員が一般入試に充てられており (大学により差異あり),これらは決して “定期テストの高得点の先にあるもの” ではないのです。

推薦で大学合格を目指すなら話は別ですが,どの大学・学部・学科にも推薦での入学枠が設定されているわけではありませんし,国公立大や難関私立大を目指すのであれば尚更です。

 

進路探究塾 Mirai は授業指導や質問受付対応,将来設計指導,そして生徒ならびに保護者様との日々のやり取りを通じてそのサポートを行なう塾です。

当塾は生徒たちが愉しんで学ぶことと,生徒たちの夢のサポートをするというスタンスの塾であり,眼前の各種試験の得点獲得のための指導を行なう塾ではありません。

 

先日のブログでも述べたように,中学生にとっての定期テストや高校受験,高校生にとっての定期テストや各種模試,もちろん大学受験さえも通過点に過ぎないのです。

大学受験までの学びは,夢をかなえるための,または夢のスタート地点に立つための準備と捉え,手を抜いたり安易な近道を模索したりせずに懸命の努力をすることが重要です。

将来,その頑張りが生徒たちにとっての財産となるのです。

夢を持ちつつ愉しみながら学んできた子たちは,安易な近道を経て成長してきた子たちよりも,学ぶことや頑張ることの意味を知っています。