先を見据えて

 

以前のブログでも紹介しましたが,当塾では高2生の理系の地理や文系の公民科目 (倫理政経または現代社会) の社会科の学習を,ある程度本人たちに任せる形で学習を進めさせています。

 

Z会出版の『解決!センター』シリーズを来年の 4月までに 2周。

開始から約 1ヶ月が経過し,教員に質問している姿や用語集または地図帳・資料集を広げて学習を進める姿を目にして嬉しく思っています。

どの生徒も順調にやり進めてくれていますから,早い段階で仕上げてくると確信しています。

 

質問をしている写真の生徒 (岐阜北高・理系) の志望先の社会科の配点はセンターと二次を併せて 1000点のうちのわずか 50点に過ぎませんから,その比率はたったの 5% ということになります。

このわずか 5%分,センターだけで見ても 11.1% 分のために,写真の生徒も学校の課題や当塾の課題を熟しつつ,時間を見つけては社会科の学習に取り組んでいるのです。

案の定,高校で友人から「配点が低い科目だし,理系科目が先なのでは」などと言われたようです。

そういう意見もあるでしょうが,その理系科目が佳境に差し掛かる高3生の夏以降に多くの学習時間を充てていくための,これは “先手” なのです。

 

志望先の配点や科目を把握したうえで計画的に学習を進めていく。

大学受験は高校受験のように甘くありませんから,「高3生から」では手遅れになる可能性が大きいのです。

 

定期テスト前の高校生の様子

 

高校生が前期期末テスト直前ということもあり,13時30分を過ぎると生徒たちが続々と自習室にやって来ました。

加納高・岐山高・長良高が24日 (木) から,岐阜高・岐阜北高が25日 (金) から開始ということで,どの生徒も気合いが漲っている様子が伝わってきました。

 

15時の時点で17名。彼らは夕食を持参し,本日も多くの生徒が23時頃まで取り組みます。

皆,黙々と自身の課題と向き合い,筆記具を走らせています。

ここに来ればダラダラと過ごしてしまうことはありませんし,飲食をしながら,または携帯電話に触れながら学習などという非効率極まりない学習姿勢になるということもありません。

 

  

 

19時30分を過ぎると27席が埋まりました。各務原市の生徒が大半ですが,この中には岐阜市から通塾してくれている生徒も 3名おります。

この時間帯からは,高校生に物理・数学を指導する教員と化学・数学を指導する教員の計 2名が質問受付対応にあたりました。私も英語科の質問を数名から受けました。

中学生の授業が終わる22時以降は国語科の教員と生物・数学を指導する教員も自習室に入り,総勢 4名の教員で質問受付にあたりました。

 

ここからは当塾の高校生指導の考え方を紹介します。

 

当塾の高校生集団指導コースでは映像による授業は導入しておらず,どの科目も対面教育による指導であることはたびたび紹介してきました。

また,授業で扱うのは大学入試につながる内容と大学進学後にも活きる発展的内容のみで,授業内では定期テスト対策指導を一切行なっておりません。

彼らは基本的に一般入試で大学入試に臨みますから,定期テストに向けた対策は自分でする。これが当塾の確たる信念であり,今後も絶対に変えるつもりはありません。

誤解のないように申し上げておくと,私たちは定期テストを軽視しているわけではありません。定期テストは長い目で見た受験対策の一環と位置付けていますから,各種質問は受け付けます。

 

以前のブログ『高校生の頑張り』や『やり抜く姿勢』でも申し上げましたが,定期テストはもちろん各種模試においても過去問や予想問題などといった “お膳立て” の類も配布しません。

“その場凌ぎの場当たり的な対策” を繰り返したところで,真の意味での学力向上は実現できないからです。

 

高校生の定期テスト前に,『勉強会』などと称して生徒たちに集まってもらうことも私は間違っていると考えております。

定期テストに向けては早い段階から準備を進めるとともに,テスト前は自らの意志で自習室に来て学習に臨むくらいの気概がなければ大学受験は勝てません。

当塾に通っている高校生は進学校の生徒ばかりですし,彼らは私のこの考えを理解して,かつ納得したうえで学習に臨んでくれているのです。

 

大学生になっても過去問を欲しがる学生がいます。あれば便利ということは否定しないものの,効率性を追求してのことか,学ぶ意欲が低いからそうなるのか。

きっと中高生の頃に “お膳立て漬け” で学んできたのでしょうね。これは単なる甘えであると同時に,高校または大学に合格しさえすればよいという “無責任な指導” の顛末であると言えます。

悲しいことですが,楽をして切り抜けることに味を占めたこのような学生が,社会に出て以降うまくいくと私には到底思えません。

 

  

 

本日,特に気合いの感じられた 3名。順に,岐阜高・加納高・長良高に通う高3生です。

高2生・高1生も負けじと頑張っていますが,やはり高3生は学習の進め方を知っているというか,オーラが違います。

 

入塾から着々と

 

先日のブログ『中学生の頑張り』に引き続き,今回は入塾時から大幅に定期テスト得点を向上させた生徒を紹介したいと思います。

 

まずは稲羽中に通う当塾の中3生。

入塾時の聞き取りでは 5科の合計点が285点でしたが,前回の前期中間テストでは329点,今回の前期期末テストでは361点にまで伸ばしました。

着々と得点を伸ばしており,11月の後期中間テストではより大きな目標を掲げて今日も頑張っています。

 

続きまして、先日のブログでも紹介した同じく稲羽中に通う中2生。

入塾時の聞き取りでは 5科の合計点が403点でしたが,前回の前期中間テストでは444点,今回の前期期末テストでは463点にまで伸ばしました。

 

特に大きな向上が見られる生徒はこの 2名となりますが,他にも入塾時と比較して大幅に得点を向上させた生徒がいます。

いずれの生徒も過去問や予想問題を用いて獲得した得点ではなく,学習の進め方や姿勢が変化したことによって得点力を向上させているというのがポイントです。

以前のブログでも紹介したように,長い目で見ればどちらの方法で得点力を向上させた方がよいかは明白です。

“与えられたもの” で楽に成功を掴みたいという気持ちがあるうちは,輝かしい成功や本当の意味での達成感は得られないのです。

 

当塾は定期テスト得点で入塾をお断りすることはありません。

仮に結果が出ていなくとも,現状を変えたいと心から願い,目標に向かっていく気持ちがあれば,当塾で頑張ることによって大きな成果を生み出すことは十二分に可能です。

 

中学生の頑張り 《前期期末テスト》

 

中学生の前期期末テスト結果が徐々に判明してきました。

全員の結果が集約しきれていない中ではありますが,今回のブログでは現時点での状況をお伝えします。

 

中3生のトップは476点 (桜丘中) で前期中間テストよりも 2点ダウンしたものの,理科で100点を取れたことと,同じ中学校で競い合っている友人に勝つことができたと喜んでいました。

難易度が上がって平均点が下がったのか,さらには彼女の学校内順位も知る由もありませんが,定期テストの学習だけに限らずいつも本当によく頑張っていると思います。

これまでのブログでもたびたび取り上げているように,当塾では定期テストの過去問や予想問題の類を行なっておりませんから,非常に価値のある結果だと言えます。

 

中2生のトップは463点 (稲羽中) で,前回よりも19点アップを果たしました。入塾時の定期テストの得点聞き取りでは403点でしたから,これと比較すると実に60点ものアップを果たしています。

稲羽中の中2生の英語の平均点が70点くらいだったと聞きました。上記した生徒の英語の得点は92点。

当塾には同じ稲羽中の中2生は彼の他に 4名おり,英語の得点はそれぞれ96点・94点・88点・78点でした。平均すると89.6点。皆,頑張っていると思います。

 

中1生のトップは454点 (蘇原中) で,前回よりも 4点アップを果たしました。この夏は昼間にも自習室に来るなど積極的に取り組んでいた成果を発揮してくれました。

科目数が増える,テスト範囲が広い,さらには小学生気分が抜けていないこともあってか,中1生の前期期末テストというのは概ね得点が下降するものです。

当塾の中1生も例外なく,上記の生徒ともう 2名を除き前期中間テストと比較して残念ながら下降してしまいました。

昨日の私の授業の冒頭で,次の後期中間テストに向け,テスト前だけに限らず日頃の学習が何より重要であることと,目標を持って取り組むことの重要性を改めて伝えました。

 

指定された教科書の範囲を暗記すべきものは暗記してきちんと理解することと,学校のワークおよび授業ノートの振り返りをしておけば,定期テストはある程度の得点には達します。

入試に向けた “徹底力” を養う場が定期テストであると私たちは考えておりますから,当塾が定期テストに特化した対策指導をしていないのはそのためです。

 

すぐ役立つことは,すぐ役立たなくなる』のブログでも申し上げましたが,私たちは過去問や予想問題に大量に取り組んで得られた定期テストの得点に価値を見出すことはありません。

 

中学生でもセンター試験

 

これまでのブログでも何度か取り上げたことのある,当塾の個別指導専科コースで学んでいる中3生。

授業が進みすぎているということもあって,土曜日の授業の際にセンター形式の数学 IA の問題を解いてもらいました。

 

題材は Z会出版の昨年度の『センター試験予想問題パック』で,今春私大文系に進学した教え子が使用しなかったのでと提供してもらったものです。

ざっと問題を見る限り,センター試験直前の難関大を受験する高3生なら85%から95%の得点率になるであろうというレベル設定です。

 

センター試験を想定したマーク形式での数学演習は今回が初めてでした。

にもかかわらず得点率は78%に達し,現時点でも数学 IA に関しては大学受験に挑むのに遜色ないレベルに到達できていると証明してみせました。

今回はマークミスなどもありましたから,来年 1月には実施直後の本試にも取り組んでもらって,更なる検証をしていきたいと考えております。

 

段階を踏んだ学習を進めていけば,中学生でもセンター試験の問題を解くことは可能です。

もちろん,何のためにこれを実践しているのかといえば,二次力も含めた “揺るぎない学力” を身につたうえで将来の夢に向かわせるためです。

 

確たる目標を持って

 

本日を皮切りに,中学生の前期中間テストが始まりました。

テスト開始日は中央中・稲羽中・桜丘中は本日,蘇原中が明後日,那加中・鵜沼中が明々後日となっております。

 

写真は 8月30日(日) の中学生の自習室の様子で,どの生徒も黙々とテストに向けた最終確認を行なっています。

この日も教員が 2名ついて,質問受付など各種サポートを行ないました。

 

先日のブログでも紹介したように,当塾の自習室は私語をする生徒は皆無です。

これは定期テスト直前だからということではなく,目標を持って取り組めている生徒が多いということと,環境がそうさせるのだと思います。

 

8月30日(日) の自習室 (上記とは別室) には,9月 2日(水)・ 3日(木) と課題テストが実施される滝高・滝中の生徒,そしていつも自習室で頑張っている岐阜東高の生徒の姿がありました。

さらに別室には小4生の姿もあり,定期テスト前の中学生のみならず,どの生徒も目標を持って取り組めていることが印象的でした。

 

ちなみに岐阜東高の生徒は高2生で,7月の進研模試や各種テストでも学年 1位を維持し続けています。

ただ,これらの結果は過去問や予想問題といった安易なものに頼ったものではなく,彼女自身が確たる目標を持って取り組んできた結果です。

この日は私が薦める『基礎英文法問題精講』(旺文社) にかじりつき,質問もしてくれました。

 

確たる目標を持って取り組むからこそ結果が出る。

開塾からちょうど半年が過ぎ,当塾の生徒たちは間違いなく前進し続けています。

 

進研模試 《2015年 7月実施分・続編》

 

高校の夏期休暇が明け,進研模試結果が返却され続々と結果が集まってきました。

先日のブログでは当塾の高1生の結果を一部紹介しましたが,今回は高2生の結果がほぼ出揃いましたので紹介したいと思います。

 

国公立大受験パッケージ受講生の高2生の13名 (定員16名) から提出があり,現時点での数学の平均点が64.5点,最高点が87点 (全国偏差値は76.8) です。

まだ提出のない残り 3名 (岐阜高生 (文系)・加納高生 (理系)・岐山高生 (文系)) の結果も合算すると,高1生時点の 1月の結果を踏まえればあと0.5 ~ 1点は上がると見ています。

 

今回の数学の全国平均点は34.2点ですから,当塾生の現在の平均点を全国偏差値に当てはめると65程度になります。

もう少しいってほしいというのが本音ですが,あくまで模試でありますし,中でも進研模試は “限られた受験者層” で行なう模試ですから参考程度にしかなり得ません。

この高2生において敢えて模試の結果に拘るとするなら,私は来春 5月実施の全統マーク模試を挙げます。

同学年で進研模試を受験していない層,さらには過年度生が合流するこのタイミングで結果を出せるほうが,高2生の進研模試で結果を出せるよりもはるかに有益です。

 

話を戻します。

誤解のないように申し上げますが,得点を取れている生徒がいるのは確たる目標を持って生徒自身が頑張っているからに他なりません。

これまでのブログでも紹介しているように,当塾では定期テストや各種模試の予想問題の類は与えておりません。付け焼刃で獲得した得点は虚像に過ぎず,価値がないと考えているからです。

彼らが日々の学習はもちろんのこと,当塾の授業や自習室質問受付等の環境をうまく使い熟している結果なのです。

 

好結果は生徒の頑張りによるものですが,芳しくない結果は私たちの指導がまだまだ足りていなかった,行き届いていなかったと振り返る材料としています。

今回は上記した13名のうち,実に 3名が数学の全国偏差値で60を割り込んでいます。

この先,志望校に向かっていくという意味でもこれは明らかに “黄色信号” ですし,何らかの手を打っていかないことには悪化の一途を辿ることでしょう。

 

模試で結果を出す方法というより,私たちは長い目で見て入試で結果を出せる方法,さらには将来の夢に近づける方法を一緒に考えます。

そういった対話の時間を設けるために当塾は少人数定員制を敷いているわけですし,その場凌ぎの手法を繰り返して模試の結果を繕ったところで入試がうまくいかなければ元も子もありません。

 

もう 1点。先日のブログでも取り上げましたが,模試の判定に関しても同様のことが言えます。

模試の判定に一喜一憂することは時間の無駄ですし,たとえ A判定をもらえたとしても合格できる保証はどこにもないのです (もちろん志望校にもよりますが)。

明確な指標になり得ないことに加え,その生徒が結果として不合格になってしまった際に不憫であることからも,このブログでは高3生も含めて在籍生の模試の判定結果を公表致しません。

 

好結果を出せる生徒だけに光を当てたり,またはそれを発信したりということでは,結果の出せない生徒たちがあまりに不憫です。

さらには,合格実績においても「○○大学□□名合格」という華々しい実績の影に何名の涙を呑んだ受験生がいるのかを公表すべきだと私は考えます。

受験者数に対しての合格者数,在籍者数に対する合格者数を公表する形式で揃えていけば,華々しい数字だけが独り歩きする状況は避けられるのではないでしょうか。

 

同じ授業を受け,同じ空間で学んでくれている生徒ですから分け隔てなく対応しますし,共に悩み考え,そして前進する。その結果として,将来の夢の実現に近づいていく。

これが当塾の実践する教育であり,教育を通じて地域への貢献を果たしていくという私たちの使命でもあると考えております。

 

進研模試 《2015年 7月実施分》

 

進研模試結果が徐々に判明しており,当塾に通う高校生の数名が結果を報告してくれました。

今回はその一部を紹介します。

 

当塾の高1生のトップは数学が95点で全国偏差値が79.4,そして 3科全国偏差値が77.1という結果でした。

これは過去問や予想問題には一切取り組まずに出した “真の実力” による結果であり,そういった類のものに熱心に取り組んで “捻り出した” 結果とはわけが違います。

この生徒は日頃から当塾での授業 (英語・数学・物理 (物理は夏期のみ)) を大切にし,自習室でもコツコツと努力していますし質問もちゃんとします。

ただ,目指すところから考えればこの結果でもまだ満足できるものではなく,国語・英語の振り返りも入念に行なわなければなりませんから,慢心することなく次に向かうよう指示しました。

 

高2生はネット上で確認した結果を,口頭またはスクリーンショットで撮影したものをメールにて提出などさまざまでした。

3科全国偏差値70超えも数名確認しましたが,パスワードがわからないとかでまだ上位陣の結果が出揃っておりませんから何とも言えません。

紙ベースでの提出を待つことにします。

 

改めてにはなりますが,当塾は少人数定員制によるライブ授業と将来設計指導を行なう進学塾です。

ライブ授業・質問受付体制・良好な学習環境。これらに加え,人と人とのつながりを大切にして確固たる信頼関係を構築する。

 

この 4点を具現化し,併せて将来設計指導を行なうのが進路探究塾 Mirai であり,この先も変わることない私たちの姿なのです。

 

中学生・定期テスト ⑤

 

中学生の前期中間テスト結果が出揃い,公立中に通う中1生から中3生の集団指導コース在籍生25名の平均点は401.7点となりました。

これまでのブログでもお伝えしている通りで当塾は定期テストで得点を取らせる指導に拘っていないものの,平均して400点の突破は最低ラインと考えておりましたので少し安心しました。

 

今回は開塾して初めての定期テストでしたが,予想問題や過去問といった “お膳立て” がなくとも結果を残すことは可能だということを,多くの生徒たちが証明してくれたことを嬉しく思います。

しかし,今回は残念ながら結果を残せなかった生徒もおりますから,取り組みを振り返って原因の分析をきっちりと行ない,次回は自己ベストを更新させるべく共に頑張っていきます。

 

当塾は定期テストの得点で入塾をお断りすることはありません。

なぜなら,定期テスト得点は共通の指標には成り得ませんし,その生徒の “真の学力” を反映するものではないからです。

ただし,基礎学力に関しては入塾テストで見させていただいております。ここが著しく欠落した状態では上積みが難しいという判断からです。

 

定期テストはコツさえ掴めば得点を上げることができるものですから,“真の学力” と比例しないことが多々あります。

生徒を予想問題や過去問で雁字搦めにして見せかけの得点を取らせたところで,仮に高校受験はうまくいっても高校進学後や大学入試で破綻する可能性が高まるだけです。

 

うまく “お膳立て” を使い熟し,それを実力へ変えていく生徒もいるでしょうが,おそらくそれは少数派でしょう。

当塾では予想問題や過去問を通じて子どもたちが定期テスト得点を上げても,それは一過性のもの,つまりバブルに過ぎないと考えております。

 

私のキャリアにおいて,定期テスト得点を 1年間で290点上げた生徒がおります。

この生徒は入塾前に164点だった合計点が 1年後 (中3生の前期期末) には454点にまで達し,当然ながら実力もつけ,9科内申も18から35に上げて加納高に合格しました。

これだけでは終わらず,この生徒は大学受験まで私のもとで学び,センター試験においても結果を残して名古屋工業大 (もちろん二部ではありません) に合格しました。

現在は大学4年生になっており,来春からは大学院に進むとのことです。TOEIC もかなりの得点に達しているとのことで,これも私には非常に嬉しいことです。

付き合いは間もなく 8年になりますが,先日も二人で食事に行くなど私との交流が今も続いており,将来を熱く語るその姿に頼もしさを感じました。

 

上記は非常に稀なケースではあるものの,ポイントはこの生徒が “お膳立て” を使って成績を向上させたわけではないというところにあります。

共に悩み,模索しながら “真の学力” を掴み,高校入試を乗り越えて,高校に進学後も弛まぬ努力を重ねた結果として今の彼があるわけです。

目先の成績を向上させたいからと安易な近道を模索しなかったところ,そして “お膳立て” を欲しなかったところに彼の成長があったのだと思います。

 

私は生徒たちが予想問題や過去問に縋らなければ成績を維持できないという状態にしたくありません。

入試でも同じことが言えますが,予想問題や過去問に頼りきった学習をしてしまうと出題傾向が大きく変わった際に対応できなくなります。

 

定期テストでさえも決まった範囲をきっちり取り組む習慣をつけ,徹底的に理解したうえでテストに臨むことを繰り返す。先日のブログでも申し上げた “やり抜く姿勢” の醸成です。

生徒たちには,そこでの成功体験を受験および将来に役立ててもらいたいと考えております。

 

中学生・定期テスト ④

 

中2生の集団指導コースに稲羽中の生徒が 5名在籍しています。

 

この 5名全員が前回の学年末テストよりも得点アップを果たし,うち 3名が自己ベストを更新しました。

ちなみに,この 5名の平均点は431.6点で,400点以下はおりません。

 

合計点で見ると中1生の後期期末で359点だった生徒が413点 (前回比 +54点),同じく398点だった生徒が437点 (前回比 +39点) にステップアップを果たしました。

いずれの生徒も昨年の 1年間は一度も合計点で400点に到達できなかったということですから,非常に価値のある結果であり,頑張りが光った結果と言えます。

科目ごとに見ると数学が100点,理科が99点 (別々の生徒) 等どの生徒も頑張ったと思いますが,ケアレスミスによる失点が多く見られましたので今後に向けての課題も浮き彫りになりました。

 

これまでのブログでも繰り返しお伝えしてきたように,当塾では定期テスト前でも教科書の理解とオーソドックスな演習をするのみで予想問題や過去問を扱っておりません。

決められた出題範囲をしっかりと理解してテストに臨めば,予想問題や過去問といった “お膳立て” がなくともきちんとした結果を出すことは可能なのです。

 

今回の結果は,当塾の生徒たちが私たちの目指す方向性をしっかりと熟知し,それを実践してくれた結果です。

定期テストは小さな小さな通過点に過ぎませんが,やり抜く姿勢を養うには絶好の素材です。次回は 5名の平均点で450点を超えてくださいね!