進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
塾長ブログ
進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
将来設計指導の一環として
当塾には主要大学の案内冊子 (パンフレット) をまとめて置いてある一画があります。
大学別の案内冊子は高校生に向けて設置しているものですが,私が進路に関する講話をした後や,将来設計指導の後などには,中学生がこれらを閲覧している場面に遭遇することもあります。
彼らにはこういったものに積極的に触れてもらい,高校合格は小さな通過点に過ぎないということを理解してほしいと考えています。
当塾が将来設計指導の一環で設置している冊子は大学案内だけにとどまりません。
その一部が,国家公務員を志望する大学生に向けて省庁が作成しているパンフレット類で,中学生・高校生は普段はなかなか目にできないようなものも当塾にはかなりの数が置いてあります。
これらは,例えば検察庁や人事院のホームページでも全く同じものが閲覧可能ではあるものの,子どもたちが気軽に手に取れることに意味があると私は考えます。
最近,様々な分野で紙媒体が廃止される動きが加速していますが,以前のブログでもお伝えしたように,気軽に手に取ることができることは紙媒体の良さの一つだと思います。
しかし,政府も推奨しているペーパーレス化,または SDGs 達成に向けた取り組み等々,紙媒体は今後どんどん縮小されていくことは確実です。
20年もすれば,上記したような冊子類はすべてデジタル化され,現在のように手に取って見れるものではなくなっているかもしれませんね。
自らで考えて学ぶ
お盆休みが終わり,本日からまた再開です。宜しくお願い致します。
先日のブログでも紹介したように,当塾は夕方までの時間帯は基本的に自習室の開放と各科の質問を受け付けるに限り,授業を行なっていません。
あれもこれもと与えることが,必ずしも子どもたちの成長につながるわけではないという考えからです。
本日,昼の自習室は 2部屋を用意しましたが,片方が 1時間で満席となりました。
中学生の多くは 2週間後に迫った前期期末テストに向けて余念がない様子でしたが,高校生は夏特講を通じて見つけた課題に取り組んでいる生徒も見受けられました。
どの高校も決して少なくない課題が出ていると聞いていますが,多くの塾生が 7月末までに学校の課題を終えているため,学校が始まるまでのこの間は自身の課題に取り組めるというわけです。
夏特講 2022
8月 9日(火) から 8月11日(木) の 3日間の日程で,今年度も『夏特講』を実施しました。
今回で『夏特講』は開塾以来 8回目の実施となります。
受講対象は中3生から高3生で,中学生は高校受験,高校生は大学受験に向けた演習・講義です。
以前のブログでも紹介したことがありますが,当塾の中3生の英語科は 7月末で全単元を修了するペースで指導を行なっています。
さらには,彼らは 7月末の時点で単語テストも 2周りを終えている状態ですから,当塾では例年,中3生に『夏特講』で過年度分の公立高入試に取り組んでもらっています。
今年も半数以上が 8割を超え,9割を超える生徒もいましたが,目標は “志望校に関わらず” 彼らが入試本番で満点を獲得することです。
また,当塾は 7月末までに高1生は数学 IA を,高2生の理系は数学 IIB,文系は化学基礎の指導を修了していますから,彼らにはこれらの入試同等の問題を『夏特講』で取り組んでもらっています。
このように『夏特講』は単なる集中講義ではなく,各学年とも入試を意識し,来るべき入試に向けて早くから完成度を高めていく場として活用してもらっているのです。
塾生たちの頑張りと保護者様のご理解によって『夏特講』は当塾の夏の恒例行事に成長しました。
現塾生と保護者様,卒塾生並びにその保護者様を含め,8回の『夏特講』に関わっていただいたすべての方々に感謝致します。
自学の時間
当塾は 7月24日(日) からサマーターム期間,多くの塾や予備校でいうところの夏期講習会の期間に入っています。
一般的に夏期講習会というと授業回数をやたらと多くしたり,あるいは授業時間数を大幅に長くしたり等,授業回数・時間の豊富さを標榜する塾や予備校が散見されます。
しかし,当塾は夏休み期間であっても,例年実施している中3生から高3生の集中講義を除き,全学年とも通常の時間割をベースに数回の追加授業を実施するにとどめています。
ひたすら授業を受けることによって得られるものもあるのかもしれませんが,高校へ進学してからのことを考えると,小中学生の頃から自学の時間を多く確保することは非常に重要だと考えます。
先日のブログでも紹介した,当塾が中3生に「 1ヶ月課題」に取り組ませているのも高校進学後を見据えてのものです。
私は塾で指導するようになって25年になりますが,一定の学力を有する小中学生に対しては,夏休みだからといって必要以上に授業時間数を長く取る必要はないと断言できます。
彼らに必要なのは過度な授業回数や時間数ではなく自らで学ぶ時間であり,さらには自らで落とし込む時間,つまり復習や確認する時間が何より重要なのです。
これは,本日撮影した小5生・小6生の自習室の様子です。
以前のブログでも紹介したように,毎週土曜日の13時30分から17時30分の 4時間は小学生の自習およびフォローアップの時間として,小学生担当の教員が教室に張り付いて対応しています。
この枠を積極的に活用してくれている小学生は多く,本日も13名の小学生が思い思いに,かつ集中して時間を過ごしていました。
彼らは宿題や授業で生じた疑問点の質問をしたり,算数の弱点補強や応用のプリントに励む子もいたり,中には辞書を片手に漢字の先取り学習に励む子もいます。
“自分で考えて” 行動しているということと,多くの子が “自分の意志で” 取り組んでいるということがポイントで,これは “受け身の” 数時間よりもはるかに有意義なものではないでしょうか。
当塾の小学部は公立中に進むことを前提に指導を行なっていますが,この姿勢が中学進学後のみならず,その先も役立つ “大きな力” となることは言うまでもありません。
東大や京大,名大といった旧帝大,国公立大の医学部医学科など大学受験で成果を残した教え子たちには,彼らが小学生だった頃から大学合格までの長きにわたって指導した子が多くいます。
以前から当塾で学んでいる小学生はもちろん,この 8月から当塾で学ぶことになった 3名の小学生も,是非この輪に加わって学びを進めてほしいと考えています。
「 1ヶ月課題」の進捗
以前のブログで紹介した中3生の「 1ヶ月課題」を 1名が 2週間で完遂し,さらに 2名が 3週間で完遂!
当塾で「 1ヶ月課題」とは別に課される通常授業の各科の宿題や小テストの準備,そして前期期末テストの準備や部活もある中で,あのボリュームを 3週間で完遂するのはすばらしい。
さらに,半数以上が 8割を超える完遂率 (完遂までおよそ50ページ) となっており,多くの生徒が 7月末までに完遂する見込みです。
夏休み以降の各種テストに自信を持って臨めるよう,そして望む結果を残せるよう引き続き頑張っていこう!
感心!
今日の昼,私が出勤して車から降りようとした際に,テナントの共同駐車場内にいた 1人の小学生の姿が目に飛び込んできました。
彼は自転車の横に佇み,心配そうに後輪付近を眺めていました。
外は36℃を超えていたこともあり,不憫に思った私は彼に声をかけて自転車を見せてもらうと,チェーンが外れていることが確認できました。
早速チェーンを戻そうと試みたものの,素手だったこともあって残念ながらうまくいきませんでした。
陽光が照り付ける中での作業は過酷だったことに加え,いくつかの工具と軍手も必要だったことから作業場を塾内に移すことにしました。
彼は塾生ではないため塾内へ通すことには迷いがあったものの,暑い中を外で待たせるわけにもいかず,涼んでもらう意味も込めて作業中は塾内で待機してもらいました。
作業が終わって走行可能な状態になり,彼は「ありがとうございました!」と気持ちのいい挨拶で帰っていきました。
彼の礼儀正しさに私は非常に感心しましたし,敢えて名前も聞きませんでしたが,きちんとしたご家庭で育てられていることが窺えました。
当塾に通う小学生の諸君にも日頃からさまざまな場面で感心することがありますが,彼らには将来的にこうやって外でも評価されるような子たちに成長してほしいと願うばかりです。
進研模試《高3生》
高3生が 6月に受験した進研模試 (共通テスト型) の成績帳票の返却が始まっており,塾生諸君から結果が寄せられています。
写真の成績帳票は中学部から当塾で学んでいる高3生 (岐阜高) のもので,先日の駿台模試で好結果を残した高3生とはまた別の塾生です (プライバシー保護の観点から氏名は消しました)。
高校合格は小さな通過点に過ぎないということを理解し,岐阜高に入学してからも努力を重ね,将来の夢の実現に向けて着実に歩みを進めてくれていることが非常に嬉しいです。
成績帳票を見るとわかりますが,この塾生の今回の模試における 5教科 7科目の総合順位は,岐阜高の理系生261名のうちで11位という結果でした。
しかし,中3生の頃は岐阜新聞テストでも100位内に入ったことはなく,入学当初も突出した成績を収めていたわけではありませんから,現在の成績は入学後の弛まぬ努力によるものと言えます。
今年度の高3生 (当塾 8期生) は確たる目標を掲げてコツコツと努力を重ねてきた塾生が多く在籍しており,非常に楽しみな学年に成長してくれました。
また,8期生は小学部から継続して当塾で学んできた塾生が大学受験に挑む最初の学年ということもあって,その意味でも非常に楽しみです。
秋の模試シリーズと入試の現場でこれまでの積み重ねを存分に発揮し,志望校の合格を掴み取るため今後も共に頑張っていきたいと思います。
1ヶ月課題《夏期》
当塾の集団指導コースで学ぶ中3生に,例年この時期に「 1ヶ月課題」と称した 5科のテキスト (全280ページ) を渡しています。
今年は 8月 6日(土) までに仕上げるよう指示しており,各自で重点を置いている科目は最低でも 2周を熟すというルールを定めている以外は,取り組む科目の順番は不問としております。
9月以降の各種テストや高校入試に向け,どう熟すかを生徒自身で計画を立ててもらうというところも重要なポイントです。
生徒自身である程度のスケジューリングができなければ大学受験には打ち勝つことができませんし,これも高校進学後を見据えての当塾の指導の一環なのです。
なお,このテキストには例えば英語なら関係代名詞など,中学校では秋頃に学ぶ単元の演習も含まれておりますが,当塾ではすでに指導を終えているため彼らはこれを熟すことができます。
中3生には予め本日からテキストを配布する旨を伝えていたこともあり,この生徒は16時台に自習室へやって来て一足早く課題に取り組んでいます。
彼は今年度の完遂第1号を目指して意気込んでいますが,例年だと 2週間程度で 1周目を終える生徒も見られるなど毎年 “凄まじい戦い” が繰り広げられます。
以前のブログでも紹介したように,当塾の中3生が夏以降に強烈な右肩上がりを続けるのは,彼らがこういった取り組みを愉しみながら熟してくれるからに他なりません。
意欲的に取り組む
現在,当塾の小学部・中学部にお子さまが在籍するご家庭を対象に保護者懇談会を実施しています。
私たちは保護者懇談会をお子さま方の塾内およびご家庭での様子や取り組みを共有する場と位置付けており,併せて,中2生・中3生は志望校など今後の方向性の確認・共有も行なっています。
また,私は大学生の娘 (国立大) と高校生の息子 (私立高) の 2人の子を持つ親の立場から,子育てに関するご相談をお受けすることもあります。
今回のブログは,毎年この時期に小学部,特に小5生の保護者様から多く寄せられるご相談に関して記しますので,小学生のお子さまを持つ保護者の方にお読みいただければと思います。
新学年の開始から 3ヶ月が経つ 6月・7月頃になると,一部の小学生から当塾の宿題を熟しきれない,または毎週または隔週で実施している小テストが辛いという声が上がることがあります。
当塾の小学部は各科とも毎週にわたって宿題を課していることに加え,漢字テストは毎週実施,算数は計算や小問集合,英語は単語や和文英訳で毎週または隔週にて小テストを実施しています。
当塾の宿題はそれほど多くありませんが,例えば国語科の宿題は初見の文章を読んで大半が自由記述の設問であるなど容易なものではないことから,取り組むにはある程度の根気が求められます。
うまく熟すことが難しい場合には,私たちは土曜日のフォローアップの時間を活用して学習の仕方を指導したり,彼らが宿題に取り組む際に横についてサポートすることもあります。
しかし,土曜日だけでなく平日も含めてフォローアップの提案をしても塾へ足が向かなかったり,前向きに取り組めないという理由から最悪の場合には退塾してしまうお子さまもいます。
上手に意欲を引き出してくれる塾等が見つかると良いなあと思いつつ,小5生が学ぶ内容はどこの塾に行っても劇的に異なるわけではないから転塾しても何も変わらないだろうなあとも思いつつ。
つまるところ,お子さま自身に忍耐力が備わってなければ,長い目で見た成績向上を実現することや将来的に “一定以上の” 学校に合格することは難しくなるのではと考えます。
厳しい言葉にはなりますが,ゆくゆくは学校や職業を選べるようになりたい (させたい) と願うのであれば,小中学校の学習レベルで無理だと投げ出してしまうようでは憂えざるを得ません。
以前のブログでも紹介したように,継続して学習に取り組むことはお子さまが忍耐力を養う絶好の機会です。
子どもたちを甘やかすことは簡単なことですが,やると決めたことを半年と持たずに投げ出させてしまうことは,忍耐力を形成する観点からしても明らかなマイナスです。
忍耐力は一朝一夕に身に着くものではありませんし,お子さまに “逃げ癖” がついてしまうという可能性もありますから,ある程度は我慢させることも成長には不可欠だと私は考えます。
逆に,こういった局面を乗り越えたお子さまは,その後に伸びるケースが大半です。
私たちも授業前後の時間やフォローアップの時間でお子さまを励ましながら意欲的に取り組んでもらえるよう促しますが,やはり最後は保護者様によるご家庭での励ましがものを言います。
学習面のみならず,お子さまを何事にも意欲的に取り組ませたいと願うのであれば,叱りつけるばかりではなく,お子さまをうまくその気にさせることも時には必要なのです。