塾長ブログ


進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。

将来設計指導《 6月度》

 

本日,第3回目となる将来設計講座『みらい』を実施しました。

今回は “プロフェッショナルから学ぶ” をテーマに公立病院勤務の薬剤師を招き,小4生から高2生を対象に講演を聴いてもらいました。

 

 

本日実施した講演の骨子は以下の通りです。

 

・中学生および高校生の頃を振り返って (取り組み全般,高校受験,大学受験)

・なぜ薬剤師を志し,その職に就いたのか

・薬剤師の 1日

・薬剤師のやりがい

・薬剤師になるためには,また,薬剤師にはどんな人が適してるか

・今後の目標

 

彼は私の教え子で,岐阜薬科大を総代で卒業して現職に就いております。

私が彼に指導を始めたのは彼が中1生だった頃で,当時から非常に優秀な生徒でありました。

大学生時代には私が以前に勤めていた塾で 5年にわたって手伝ってくれていたこともあり,本当に長い付き合いになっています。

本日の講演を依頼したところ快諾してくれ,学生時代の取り組みや現在の仕事に至った経緯,仕事の面白さや遣り甲斐を熱く語るその姿に胸が熱くなりました。

 

『当塾を推薦する声』に登場してもらっている河合くん (名古屋大) は彼の教え子にあたります。彼の引退後は河合くんがその役を引き継ぎ,櫻井くん (京都大) の指導にあたりました。

先輩から学んだことを後輩たちに継承し,またその後輩たちが教員となって指導する側に回る。

このように,私の教え子たちは “知の継承” を繰り返し,脈々とバトンを受け継ぎながら,在籍生はもちろんのこと大学生も含めた私の教え子全体が成長を続けているのです。

 

数学・物理・化学・生物の理系科目は “知の継承” の色合いが強く出ております。

センター試験や二次試験で確実に結果を出した者が,特定の科目を大学でさらに磨きをかけて,それも併せて生徒へ継承する。

大学受験レベルにとどまらない飛躍した知識さえも受け継がれているというわけです。

 

対面教育だからこそ』のブログでも紹介しましたが,進路探究塾 Mirai においても私の教え子である大学生が教員として活躍してくれています。

生徒たちにとって教員たちは授業をしてくれる先生であり,その科目を究めた模範的存在であり,良きお兄さん・お姉さんであり,良き相談相手であり,かつ,生徒たちにとっての目標でもあります。

社員だから良い,またはいわゆるプロ講師だから良い。さらにはそういった教員が指導にあたれば必ず成績が向上する,または志望校に合格できるというのは幻想に過ぎないと私は考えます。

その地域で育った者が,指導してくれた教員に対して感謝の念を持ち,そして地域に貢献したいという意識を持って指導にあたることによっても,大きな成果を生むことは可能なのです。

 

今回の将来設計講座『みらい』はプロフェッショナルの講演を聴かせるという形式ではありましたが,上記した “知の継承” の一環でもあると位置づけております。

 

 

薬剤師を志す高校生が,講演後に個人的に話を聴きたいと寄ってきました。自分の夢である職に就いている方に直接話を聴ける機会というのは,あるようでないものですからね。

進路探究塾 Mirai は,こういった機会を今後もどんどん創出していきます。

 

当塾の算数指導の紹介

 

今回は当塾の小学生指導を紹介します。

 

写真は小5生の個別CT において,2週ごとに行なっている図形・立体の指導中のものです。

子どもたちがああでもない,こうでもないと,組み立てた立体を眺めてみたり再び展開してみたりと自由に考えています。

 

当塾では算数を公式の暗記と機械的な訓練とならないよう,子どもたちに “本来の意味” を具体的に実感してもらうことに重点を置いた指導を実践しております。

Mirai ジュニア』のページにおいても紹介しておりますが,当塾の小学生の算数指導では以下の “4つの力” の育成を図ります。

 

■ 意味を理解し,正確に計算できる『計算力』

■ 問題文の意味を読み解く『読解力』

■ 順序立てて論理的に立式できる『思考力』

■ 図形を自由にイメージできる『想像力』

 

保護者様から「文章題になるとできない」「少しひねられるとわからない」というご相談を受けますが,これは意味理解が十分でないことから起こります。

また,無暗に問題を多く解き熟すだけでは身につかないことがあるというのが私たちの考えです。

 

さらに,当塾では図形学習に力を入れております。

脳が柔軟な小学生の時期に図形をイメージングする力を育み,低学年は毎週,高学年は 2週に 1回,図形に取り組む時間を設けております。

特に立体に関しては,紙と鉛筆だけでは気付けないことも手を動かして実際に形をつくってみることで見えてくるものがあるのです。

 

  

 

当塾の小学生指導』のブログでもお伝えしましたが,“愉しみながら学ぶ” 姿勢をつくることが当塾の小学生指導のめざすところです。

 

中学生・定期テスト ⑤

 

中学生の前期中間テスト結果が出揃い,公立中に通う中1生から中3生の集団指導コース在籍生25名の平均点は401.7点となりました。

これまでのブログでもお伝えしている通りで当塾は定期テストで得点を取らせる指導に拘っていないものの,平均して400点の突破は最低ラインと考えておりましたので少し安心しました。

 

今回は開塾して初めての定期テストでしたが,予想問題や過去問といった “お膳立て” がなくとも結果を残すことは可能だということを,多くの生徒たちが証明してくれたことを嬉しく思います。

しかし,今回は残念ながら結果を残せなかった生徒もおりますから,取り組みを振り返って原因の分析をきっちりと行ない,次回は自己ベストを更新させるべく共に頑張っていきます。

 

当塾は定期テストの得点で入塾をお断りすることはありません。

なぜなら,定期テスト得点は共通の指標には成り得ませんし,その生徒の “真の学力” を反映するものではないからです。

ただし,基礎学力に関しては入塾テストで見させていただいております。ここが著しく欠落した状態では上積みが難しいという判断からです。

 

定期テストはコツさえ掴めば得点を上げることができるものですから,“真の学力” と比例しないことが多々あります。

生徒を予想問題や過去問で雁字搦めにして見せかけの得点を取らせたところで,仮に高校受験はうまくいっても高校進学後や大学入試で破綻する可能性が高まるだけです。

 

うまく “お膳立て” を使い熟し,それを実力へ変えていく生徒もいるでしょうが,おそらくそれは少数派でしょう。

当塾では予想問題や過去問を通じて子どもたちが定期テスト得点を上げても,それは一過性のもの,つまりバブルに過ぎないと考えております。

 

私のキャリアにおいて,定期テスト得点を 1年間で290点上げた生徒がおります。

この生徒は入塾前に164点だった合計点が 1年後 (中3生の前期期末) には454点にまで達し,当然ながら実力もつけ,9科内申も18から35に上げて加納高に合格しました。

これだけでは終わらず,この生徒は大学受験まで私のもとで学び,センター試験においても結果を残して名古屋工業大 (もちろん二部ではありません) に合格しました。

現在は大学4年生になっており,来春からは大学院に進むとのことです。TOEIC もかなりの得点に達しているとのことで,これも私には非常に嬉しいことです。

付き合いは間もなく 8年になりますが,先日も二人で食事に行くなど私との交流が今も続いており,将来を熱く語るその姿に頼もしさを感じました。

 

上記は非常に稀なケースではあるものの,ポイントはこの生徒が “お膳立て” を使って成績を向上させたわけではないというところにあります。

共に悩み,模索しながら “真の学力” を掴み,高校入試を乗り越えて,高校に進学後も弛まぬ努力を重ねた結果として今の彼があるわけです。

目先の成績を向上させたいからと安易な近道を模索しなかったところ,そして “お膳立て” を欲しなかったところに彼の成長があったのだと思います。

 

私は生徒たちが予想問題や過去問に縋らなければ成績を維持できないという状態にしたくありません。

入試でも同じことが言えますが,予想問題や過去問に頼りきった学習をしてしまうと出題傾向が大きく変わった際に対応できなくなります。

 

定期テストでさえも決まった範囲をきっちり取り組む習慣をつけ,徹底的に理解したうえでテストに臨むことを繰り返す。先日のブログでも申し上げた “やり抜く姿勢” の醸成です。

生徒たちには,そこでの成功体験を受験および将来に役立ててもらいたいと考えております。

 

遭遇

 

私は甘いものが好きで,PC での作業中や読書中,運転中によくチョコレートをつまみます。

運転中に片手でも食べられる森永の『チョコボール』は重宝しており,コンビニでカフェオレと一緒に購入する大好物です。

 

私は籤運がよく (懸賞等でいろいろ当たってます),2ヶ月から 3ヶ月に 1回の割合で『銀のエンゼル』と遭遇します。

およそ週に 1,2回の購入ですから,単純計算で私は13個から20個に 1個の割合で遭遇していることになります (遭遇率は 5% から 7.7%)。

ちなみに『金のエンゼル』には幼稚園の頃と高校生の頃の 2回遭遇しております。

 

この間,いろいろな方から「ブログの話が固いのでは」とご指摘をいただいており,今回は崩してみようと考えた次第です。

が,慣れないことはするものではありませんね。話が続きません…。

 

2015年6月25日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : ito

保護者の方とのやり取り

 

保護者の方と電話でお話しさせていただいたり,送迎時に立ち話をさせていただく機会は数多くあります。

この担当は私と 2名のベテラン教員 (教員免許所有) で行なっております。

 

当塾は少人数定員制を敷いておりますから,すべてのご家庭とこういった機会を持つことが可能なのです。

メールでやり取りさせていただいているご家庭もありますが,やはり顔を合わせてお話しできることは保護者の方の表情も見えますから本当に良いです。

 

現在は順次保護者懇談会を実施しているところで,お子さまのご家庭での様子の聞き取りから成績状況および今後の方向性の共有などを行なっております。

ご家庭から意見をいただくこともあり,保護者懇談会は非常に有意義な機会と捉えています。

当塾では保護者会の実施もありますから,様々な形でご家庭との二人三脚にてお子さまの成長に携われることが私たちにとって何よりの喜びであります。

 

先日,お電話でお話しした中学生の保護者の方から「子どもが Mirai に移って見違えるほど変わった」とお褒めの言葉をいただきました。

この保護者の方は,お子さまに悔しいとか負けたくないという気持ちが芽生えたこと,前向きに頑張れるようになれたこと,塾から笑顔で帰ってきてくれることがとても嬉しいということでした。

ちなみにこの生徒は定期テストでも自己ベストを大幅に更新し,得点だけに限らず姿勢面においてもその変化がはっきりと見て取れます。

 

子どもたちが意欲的に取り組む姿は本当に素敵です。

今後も私たちは保護者の方と共にお子さまの成長に携わり,地域に貢献していきます。

 

先を見た行動

 

先日のブログでもお伝えしたように,高2生の集団指導コースは早々に定員に達し,募集を停止しております。

この学年はどの生徒も志望校が確定しており,受験に向けての学習を日々進めています。

 

当塾では高2生に対し,毎週火曜日に数学演習の授業を実施しております。

高2生の11月までは繰り返し数学 IA のセンター形式の演習・解説を行ない,12月以降は数学 IIB と数学 IA を 3 : 1 の割合で実施し,来るべき本番に備えるというものです。

 

数学 IA は高2生にとって現時点でも取り組める入試科目ですし,理系・文系を問わずセンター試験で 90% 超を狙うことができる科目です。

「志望校が〇〇大学だから 75% でよい」などという考えは私にはありませんし,生徒にギリギリを狙わせるのは私の考えに反します。

そうならないようにするためにも,数学 IA に関しては早い段階から毎週にわたって良質な問題を時間を計って解き,その解説の講義を受け,振り返りをさせることに意味があると私は考えます。

多くの高2生が目の前のことに必死 (数学であれば IIB を熟すことだけで精一杯) で,数学 IA は疎かになってしまうケースがほとんどですからね。

 

高2生のこの時期から繰り返し数学 IA に取り組むというのは,常に先を見た行動をするという当塾のポリシーに沿ったものであり,漢字検定の取り組みも同様の考えから行なっています。

長い目で見て生徒たちに何が必要なのかを考えると,私たちの出す結論は目先の定期テストや各種模試に向けた急場凌ぎの短絡的な対策ではなくなるというわけです。

 

さらには,恰も簡単に得点が上がるといった方法論やメソッドが書籍や様々な媒体で紹介されていますが,傾向が変わったらアウトというような “当て物の指導” を当塾は行ないません。

数学だけに限った話ではありませんが,受験対策において安易な近道ほど危険なものはないのです。

 

常に先を見て行動し,日々努力を積み重ねることで成績向上や志望校合格を実現するとともに,生徒たちが将来の夢へ一歩ずつ近づいていく。

これが私たちの実践する教育であり,目指す姿なのです。

 

塾選び

 

進路探究塾 Mirai は小1生から高3生までを対象とした集団指導と,私立中高一貫校に通う生徒を対象とした個別指導を行なう進学塾で,2015年 3月に開塾したばかりの新しい塾です。

開塾から 3ヶ月半が経過しましたが,この間多くの方に当塾をお選びいただき,日を追うごとに賑やかさを増してきております。本当にありがとうございます。

 

当塾の指導を端的に言い表すと,“ひとつの場所で完結できる大学合格までの一貫指導” と “将来を見据えた指導” です。

中学生を例にとると,定期テスト得点向上や高校合格だけにとどまらない大学合格までの一貫指導を,映像授業に頼ることなく “集団指導+個別指導” で実現したのが私たちの指導です。

当塾は長い目で見た指導を行なう塾ですから,生徒や保護者様が「とにかく定期テストの得点を上げたい」というお考えをお持ちの場合,当塾はまったく合わないでしょう。

 

一口に塾と言っても,集団指導と個別指導,進学塾と補習塾,企業体と個人経営などさまざまな形態があります。

私は大手進学塾 (高校受験をメインとした中学生指導が中心の企業体) で18年の指導経験があり,複数校舎の統括も長年任されておりました。

夏を直前に控えたこの時期に塾を検討されるご家庭も多いでしょうから,私の過去の経験も踏まえて今回は “中学生・高校生の塾の選び方” に関して綴りたいと考えております。

 

ちなみに,私には中2生 (公立中) の娘と小5生 (もちろん公立小) の息子がおります。

塾教員としてのキャリアは18年を超えましたが,親となり初めて気が付けたことがたくさんあり,わが子を持つまで “わかったつもり” に過ぎなかったことがいかに多かったかを思い知らされました。

ですから,今回は “保護者としての観点” も交えながら綴らせていただきます。

 

まず,指導形態に関してです。

集団指導でも 6名から10名くらいの規模であったり20名を超えていたり,個別指導でも 1 : 1 のものから 3 : 1,さらには個別指導と呼べる代物ではないと考えますが 6 : 1 なんてのもあります。

お子さまにとって集団指導と個別指導のどちらがフィットする指導形態なのかを判断する必要があることと,集団指導・個別指導でもその種類はいろいろあるということを覚えておく必要があります。

いずれにしても,体験受講を経たうえでご検討されることをお勧めします。

 

さらには進学塾か補習塾かで方向性は異なります。

受験合格を目標とした進学塾,定期テスト対策指導や内申確保指導が中心の補習塾兼進学塾,学校の進度の後追いを基軸とした補習塾。

中学生向けの塾はまさに玉石混淆の状態で,きっちり区分することはかなり難しいように感じます。

何を目標に据えるのかで塾選びも変わってきます。

お子さまにとって何が最も必要なのか。それは定期テストなのか,高校受験なのか,あるいはその先なのかによって慎重に吟味しなければ,中学校卒業時に後悔の念が残ることになりかねません。

 

中学生向けの塾で言えば,「〇〇中 (公立) の定期テストで120点アップ!」などと謳い文句を見かけますが,保護者としての観点を入れれば前後の結果もきっちり提示してもらいたいところです。

合計点が230点だったものが350点になったのと350点が470点になったのとでは同じ「120点アップ」でも中身が全く異なりますからね。

どの生徒も一律に120点上げるなどということは不可能だと思いますし,さらにはどうやってそれだけの得点を上げたかの方法も重要視すべきです。

それが予想問題や過去問の雁字搦めで獲得したものであれば,生徒自身にテスト後よほどの意識改革がなければ,その生徒はずっとそれに縋って学習しなければならなくなります。

 

高校生向けの塾で言えば,定期テスト対策指導もします,一般入試での大学受験指導もしますというのは,卒業時に「二兎を追うものは一兎をも得ず」の結果になってしまうおそれがあります。

あくまで私見に過ぎませんが,先日のブログでも取り上げたように中学生と高校生は学習スタイルそのものが異なりますから,どちらかに振った形態のほうが望ましいと考えます。

いくら高校の定期テストで得点を重ねたところで志望する大学に合格できる保証はありませんし,高校は中学校の延長線上のようで延長線上ではないのです。

私立大に各種推薦入試での合格を目指すなら話は別です。このケースの場合は,個別指導塾や家庭教師などで定期テスト対策と内申確保に特化した指導を受けるべきでしょう。

 

当塾を『推薦する声』に寄稿してくれた河合くん櫻井くんを指導していた頃も,私を含めた彼らの授業担当者は定期テスト対策指導を一切行ないませんでした。

上位高に通う意識の高い生徒なら,定期テストの学習程度であれば科目を問わず自分で熟せます。というより,難関大を目指すならできないとだめです。

高校の定期テストに関しては,あくまでも私たちは彼らが自習に来た際や授業後などに質問を受けるだけに過ぎませんでしたが,学年順位は 1桁や20位以内には常に入っていたようです。

 

高校の場合は入学の段階で学力レベルの選別がある程度完了しております。

上位高ならほぼ全ての生徒が一般入試で大学合格を目指し,各種推薦入試を経て大学に入学する生徒は少数派です (一部の高校では受験の雰囲気を乱さないために箝口令を敷くのだとか)。

逆に中位高で大学合格を目指す場合は各種推薦入試を経て大学に入学するケースがほとんどです。

最近は国公立大でも推薦入試を実施するところが増えつつありますが,割り当てられた定員がそれほど多くありませんからこれを第一志望に設定することは非常に危険です。

広く門戸の開かれた (定員が多く設定された) 一般入試での大学合格を目指すほうが無難だと言えます。

 

中学生・高校生を問わず,塾を選ぶ際は明確な方向性がきっちりと示され,その方向性がご家庭やお子さまのそれと合致できるところを選ばなければなりません。

 

最後に企業体か個人経営かに関してです。

複数校舎を展開する企業体の場合,全ての校舎で各種クオリティが均一であることはまずあり得ません。均一なのはテキストくらいです (これも校舎責任者の色が入ることもあり断言できません)。

私は以前に勤めていた塾で複数校舎の統括をしておりましたからよくわかります。自身の統括する各校舎の足並みとクオリティを揃えるのに腐心し続けていました。

 

よって,企業体にせよ個人経営にせよ,最終的に塾は “人” なのです。

その塾の塾長,企業体であればその校舎の責任者や授業を担当する教員とフィーリングが合うか。お子さまはもちろん保護者の方も含め,ここは慎重に見定めることが必要です。

どれほど崇高な目標を掲げていても,どれほど高い指導実績や合格実績が踊っていても,塾とお子さまが合わなければ望むものは得られないのです。

 

最後に,どのような形態の塾であっても,お子様も保護者様も納得したうえで選びたいのであれば,実際の指導中の様子や生徒がいる時間帯の塾内の様子を目にするのが一番です。

お子様は体験受講,保護者様はその体験授業の様子,または別日で見学させてもらうと,チラシはもちろん,ネットや伝聞では知り得ない内部の状況や真相を窺い知ることができます。

これを「生徒の気が散るから」などの理由で拒む塾は,見られると困る何らかの理由を抱えているのかもしれません。

 

その塾に通わせ始めることで何かを変えさせたい,現状を打開させたい,わが子にこんなふうになってほしい等,様々な想いや願いを込めて保護者様は塾へお子さまを預けることと思います。

上記したように,塾選びはつまるところ “人” です。一つ参考まで。

 

中学生・定期テスト ④

 

中2生の集団指導コースに稲羽中の生徒が 5名在籍しています。

 

この 5名全員が前回の学年末テストよりも得点アップを果たし,うち 3名が自己ベストを更新しました。

ちなみに,この 5名の平均点は431.6点で,400点以下はおりません。

 

合計点で見ると中1生の後期期末で359点だった生徒が413点 (前回比 +54点),同じく398点だった生徒が437点 (前回比 +39点) にステップアップを果たしました。

いずれの生徒も昨年の 1年間は一度も合計点で400点に到達できなかったということですから,非常に価値のある結果であり,頑張りが光った結果と言えます。

科目ごとに見ると数学が100点,理科が99点 (別々の生徒) 等どの生徒も頑張ったと思いますが,ケアレスミスによる失点が多く見られましたので今後に向けての課題も浮き彫りになりました。

 

これまでのブログでも繰り返しお伝えしてきたように,当塾では定期テスト前でも教科書の理解とオーソドックスな演習をするのみで予想問題や過去問を扱っておりません。

決められた出題範囲をしっかりと理解してテストに臨めば,予想問題や過去問といった “お膳立て” がなくともきちんとした結果を出すことは可能なのです。

 

今回の結果は,当塾の生徒たちが私たちの目指す方向性をしっかりと熟知し,それを実践してくれた結果です。

定期テストは小さな小さな通過点に過ぎませんが,やり抜く姿勢を養うには絶好の素材です。次回は 5名の平均点で450点を超えてくださいね!

 

確たる信頼関係を築くために

 

時折ではありますが,授業後の時間に生徒たちと談笑することがあります。学校での出来事や昔話など,会話に花が咲いてこの時ばかりは楽しいひと時を過ごします。

写真は当塾の教員が撮ってくれたもので,私と生徒たちが彼らの中学時代を振り返っての話で談笑していた時のものです。

 

生徒とは授業だけのつながりではなく,質問受付や各種相談を受けたり,こちらから様々なことで指示・指摘することもありますし,くだらない話で談笑することもあります。

当塾は少人数定員制を敷いておりますから,生徒一人ひとりに目を届かせることが可能ですし,どの生徒とも分け隔てなく接します。

例えば,いわゆる成績優秀な生徒だけを可愛がるとか,目をかけるという考えは私にはありません。当塾に通う生徒は皆同じ,当然のごとく “一律の扱い” なのです。

私たちは対面教育を行なう塾ですから,とにかく対話を重視する。これに尽きるというわけです。

 

これまでのキャリアにおいても,私は生徒たちに対して同様の接し方をしてきました。

以前に勤めていた塾は高校受験がメインの塾であったものの,私が責任者をしていた校舎では生徒や保護者の方の要望に応える形で高校生もしっかりと学べる環境の整備をしました。

先日のブログでも紹介しましたが,ここに進路探究塾 Mirai の原点があるのです。

結果として多くの生徒と中・高または小・中・高と長きにわたって間柄が続くことになり,卒業後も彼らと塾という枠組みを超えた間柄が継続しているというわけです。

 

生徒たちの人生における数々の成長の瞬間に携わり,人生の岐路となる数々の場面に自分が関われたことは本当に幸せなことだと感じています。

私のもとを離れて以降,社会へ出てからも相談してくれたり,帰省した際は顔を出してくれたりと,私たちの間には非常に深く強い絆があるのです。

 

2015年 3月に開塾したばかりの進路探究塾 Mirai においても,生徒たちの成長をサポートしつつ,確たる信頼関係を礎として生徒たちと共に成長を続けていく決意であります。

 

日々の研鑽

 

私は中高生に英語を指導するようになって19年目となりました。

キャリアを重ねても,自身の納得できるレベルには程遠い,まだまだであるというのが実状です。

 

リーディングとライティングは問題ありませんし二次レベルの英文和訳や和文英訳の添削は軽く捌けても,やはりリスニングは思うようにいかないというのが実状であります。

恥ずかしながら TOEIC でもリスニングセクションは満点を取れておらず,自分自身でもここには改善の余地があると捉え,今後も努力を継続していく所存です。

 

当塾には東京大や東京外大など,二次でリスニングを課す大学を志望する生徒が在籍しております。

生徒たちも日々必死にすべきことに取り組んでいるわけですから,こういった意識の高い生徒を指導するにあたり,私も日々の自己研鑽を怠るわけにはいきません。

 

写真は私が通勤の車中で聴いているリスニング教材で,『速読速聴・英単語 Advanced 1100』( Z会) という書籍です。

仕事のことを考えずに運転している時は,ほぼほぼこれを聴いています (車の HDD にはピアノやヴァイオリンなどのクラシックか,英語リスニング教材くらいしか入っていないんです… )。

 

この『Advanced 1100』は版を重ねた現在のもので 4版目となりますが,私はこれを初版からすべて取り組んできました。

英文は現地の新聞や雑誌からの引用で良質なものが多く,読んでも楽しめる仕上がりとなっております。

さらに,付録の CD にはその英文が英語圏で放送されるニュース番組と同等の読み上げ速度で吹き込まれており,非常に実地的な仕上がりとなっております。

 

目標は短期的・短絡的なものではなく,長期的にかつ大きなビジョンを持つ。そして,“愉しみながら” 自身の課題に向かって日々の研鑽を続けていく。何事も後回しにしない。

このことは私が生徒たちに日頃から語りかけていることですが,生徒たちだけでなく私たち教員も同じ姿勢で臨むことが重要であると考えます。