大学入学共通テスト 2022

 

当塾は開塾以来,冬特講の一環として大学入学共通テスト (一昨年までは大学入試センター試験) の 2日目に高1生・高2生を集めて指定科目の演習と解説講義を実施しています。

今回,高2生は13時40分から英語・国語・数学 IA・数学 IIB の 4科,高1生は16時から国語・数学 IA の 2科の共通テストに取り組んでもらいました。

 

 

英語と国語は前日に実施されたものであるため,その問題および解答は新聞やインターネット上などで容易に入手できます。

しかし,数学は当日の午前から午後にかけて実施されるものですから,当日の21時前後までインターネット上には公開されません。

 

それではなぜ当日に実施されたばかりの数学の問題が私たちの手元にあるかと言えば,当塾の教員が共通テストを受験しに現地へ行っているからです。

終了から 1時間ほどで当塾へ問題が到着し,その後は複数の教員で問題を解き,それを突き合わせて解答を作成します。

 

 

英語リーディングは,高2生の12名と高1生の 1名 (個別指導専科コース在籍) に解答してもらったところ,平均点は78.1点,高得点の上位 5傑は以下の通りとなりました。

 

98点《岐阜高・理系》

93点《岐阜高・理系》

92点《岐阜高・理系》

89点《岐阜北高・文系》

87点《滝高・理系》※ 高1生

 

夏の時点から緩やかに共通テスト型演習を開始していることと,『速読英単語 必修編』を用いた単語テストも修了している成果が出ているのではないかと思います。

共通テストの英語リーディングは語彙の習得ができていれば容易に得点できますから,1年後の本番では平均して 9割に到達してもらいたいものです。

 

なお,同メンバーの他科目の平均点は国語が127.6点,数学 IA が48.2点となりました (英語リスニングと数学 IIB は全員が受験していないので未集計)。

数学 IA に関しては,形式に慣れていなかったとは言え,多くが理系で数学を得点源としている彼らでさえこの点数ですから,全国の平均点もかなり低く出ると予想されます。

 

 

19時を過ぎると,高3生が共通テストの採点会に参加するために集まり始めました。

 

採点の開始にあたり,全員が新型コロナ等に罹患することなく共通テストを受験できたことと,ご家族をはじめとする支えてくれた人々に対し,改めて感謝の念を持つよう彼らに投げかけました。

頑張ってきたのは自分だけではなく,いろいろな支えがあって今日を迎えられたことに感謝してほしいと思いますし,彼らにはこれからも謙虚な気持ちで第一志望に向かってほしいと願っています。

 

冬特講 2021

 

12月28日(火) から30日(木) の日程で,中3生から高3生を対象に『冬特講 2021』を実施しました。

 

『冬特講』は当塾の開塾年である2015年から毎年実施しており,今回が通算 7回目の実施となります。

今年も高い志を持った多くの受講生が,各々の目標を持って授業に臨んでくれました。

 

  

 

『冬特講』は中3生が高校入試に向けた講義および演習,高1生から高3生が大学入学共通テストに向けた各科の演習および解説を実施する集中講義です。

 

中3生と高3生は初日⋅ 2日目が10時から22時の12時間,最終日は10時から18時の 8時間にわたって学び,3日間の合計は32時間に達します (高1生と高2生は 2日間で17時間)。

開塾した年から『冬特講』のタイムスケジュールは変更しておらず,受講生たちは各種娯楽から切り離された “学びに集中できる時間” を過ごすことになります。

 

 

昨年は新型コロナウィルス感染拡大状況を鑑みて来客を断りましたが,今年は数名の来客を迎えました。

 

向かって左の男性はこれまでのブログでも何度か登場してもらっている教え子で,私とはもう17年の付き合いになります。

小5生から高3生までの 8年間を生徒として,大学・大学院の 6年間をアルバイト講師として私と関わり,社会人になって 3年目の現在も私と食事やゴルフを共にする間柄です。

 

彼は来春に結婚式を挙げるとのことでお招きをいただいており,乾杯のスピーチを依頼されました。

教え子の結婚式に出席するのは 2年半ぶりとなりますが,このような席に招待してもらえることはとても幸せなことです。

 

向かって右の女性は名古屋大に進んだ当塾の 2期生で,大学卒業までの 4年間はアルバイト講師として力を貸してくれた可愛い教え子です。

彼女も小4生の終わりからと私とは13年の付き合いがありますから,その成長を具に見てきたという意味で,社会人として活躍してくれている今の姿を非常に誇らしく思います。

 

小学生の頃から指導してきた教え子が受験を経て成長し,大学卒業後もこうして成長した姿を見せに来てくれることが何より嬉しいです。

以前のブログでも触れたように学校ではこうはいきませんし,彼らには今後も多くの人の幸せために,そして世の中の発展のために頑張ってほしいと願っています。

 

 

続いて大学1年生 (いずれも当塾 6期生) の 2名で,昨年までは生徒として『冬特講』を受講し,この春からそれぞれ上智大名古屋大へ進みました。

 

向かって左が上智大へ進んだ教え子で,夏に続いて顔を出してくれました。

受験生だった今春までは毎日のように顔を合わせていたのに,東京へ出て以降はこうして長期休暇の際に再会する形になりましたが,その分いろいろな面での成長が感じられます。

学業成績も順調で課外活動も熱心に取り組めているとの報告を受けていますから,彼女の今後の成長と活躍にも期待しています。

 

向かって右は名古屋大に進んだ教え子で,現在は当塾のアルバイト講師として高校生の指導 (主に生物・化学) にあたるなど力を貸してくれています。

彼女も小学生だった頃から大学合格まで指導してきた教え子ということもあって,塾生の指導にあたっている姿を見ると感慨深いものがあります。

 

 

2021年の授業も『冬特講』をもって無事に終了することができました。

 

当塾は 2021年 3月に開塾から 8年目を迎えます。保護者の皆様ならび地域の皆様をはじめ,当塾を支えてくださる多くの方々に感謝致します。

いつも本当にありがとうございます。

 

最後に,当塾の関係者から誰一人として新型コロナウィルス感染者が出ていないことは本当に幸運なことだと思います。

当塾は今後も感染拡大防止に向けた各種取り組みを緩めることなく実践します。

 

中学生の英単語テスト

 

以前のブログで高校生に英単語のテストを実施していると紹介しましたが,当塾は中学部においても英単語のテストを実施しています。

 

期間は中2生の 9月から 3月で Z会出版の『速読英単語 中学版』を使用し,9月から12月は隔週,1月から 3月は毎週にわたって実施しています。

中2生のうちに中学生が覚えるべき英単語を一回りし,中3生の夏までにもう一回りして,さらに滝高以上を併願で受験する生徒には『速読英単語 入門編』の英単語テストも併せて実施しています。

 

英単語は “横並びの知識” であることから漢字と同様に学年を問わず取り組めるものですし,取っ掛かりは早ければ早いほど良いと私は考えます。

先述の『速読英単語 入門編』は本来ならば高1生が大学受験の準備段階で使用する英単語集ですが,当塾ではこれまでも多くの中学生の手に取らせてきました。

 

通知表《高校生》

 

当塾高校部の塾生諸君から,続々と通知表結果が寄せられています。

 

写真は高2生のもの (左から岐阜高・岐阜高・岐阜東高・加納高) で,各科とも素晴らしい数値が並んでいます。

これは,彼らが定期テストの学習にもしっかりと取り組み,確実に得点できていることの表れです。

 

以前のブログでも紹介したことがありますが,当塾は授業内で定期テスト対策指導を行なっていませんから,彼らの定期テストや通知表結果は彼らの頑張りに他なりません。

疑問点があると,彼らは自習の際や授業前後の時間帯に私たちに質問をして解決しています。

 

日頃から偏りなくコツコツと取り組み,すべきことを淡々と熟す。

将来の夢を実現させるために,子どもたちにとって必要だと私たちが考えるスキルの 1つと言えます。

 

自発的な学びを促す場所

 

これは10月10日(日) の自習室を撮影したもので,当塾の高校生諸君が学習に励んでいる様子です。

 

滝や南女などの県外の私立中高はちょうど定期テスト直前期ですが,ここに写っているのは県内の公立高・私立高に通う高1生・高2生です。

彼らは定期テスト前でなくても,日曜日はこのように当塾の自習室で各自のすべきことに黙々と取り組んでいるのです。

 

なお,この日,高3生は97日後に迫った共通テストに向けた特編授業日で,別室にて演習・解説講義を行なっていました。

 

 

こちらは,同じく10月10日(日) に中2生・中3生が自習に取り組んでいる際の様子です。

どの塾生も自身のすべきことに黙々と取り組み,乾いた筆記音とページをめくる音のみが教室内に響いていました。

 

 

当塾は自習室を “単なる学習場所” ではなく,“子どもたちの自発的な学びを促す場所” と位置付けています。

 

当塾の塾生は,自習室で自身の課題に取り組むことはもちろん,教員に質問したり,塾にある資料類で調べ物をしたり等,さまざまな目的を持って授業以外の日もやって来ます。

あとは,皆が集中して取り組んでいる雰囲気・空気感が心地良いから自習室を利用するという塾生もいます。

 

塾や予備校によっては,自習室とは名ばかりで談話室と化しているところがあったり,質問できる教員もいない,果てはスマートフォンに触れながら自習する生徒がいるところもあると聞きます。

そんな環境であれば自習をするために塾や予備校へわざわざ出向く必要はありませんし,自宅で十分と言えます。

 

夏特講 2021

 

8月10日(火) から 8月12日(木) の 3日間の日程で,今年度も『夏特講』を実施しました。

 

今回で『夏特講』は開塾以来 7回目の実施となります。

受講対象は中3生から高3生で,中学生は高校受験,高校生は大学受験に向けた演習・講義です。

 

 

塾生たちの頑張りと保護者様のご理解によって『夏特講』は当塾の夏の恒例行事に成長しました。

現塾生と保護者様,卒塾生並びにその保護者様を含め,過去 7回の『夏特講』に関わっていただいたすべての方々に感謝致します。

 

卒塾生の出身高校

 

以前のブログで当塾の 4期生から 6期生,卒塾生40名の『実進学先』を一覧にまとめました。

 

今回のブログでは,彼らの出身高別の人数分布がどのようになっているかを紹介したいと思います。

彼らの出身高校を降順に並べると以下のようになります。※ ( ) 内は構成比を表します

 

1. [公立] 岐阜高 11名 (27.5%)

2. [公立] 加納高 8名 (20.0%)

3. [私立] 岐阜東高 5名 (12.5%)

4. [公立] 岐阜北高 4名 (10.0%)

5. [私立] 滝高 3名 (7.5%)

6. [公立] 岐山高 2名 ( 5.0%)

6. [私立] 鶯谷高 2名 ( 5.0%)

8. [公立] 長良高 1名 ( 2.5%)

8. [公立] 各務原西高 1名 ( 2.5%)

8. [私立] 東海高 1名 ( 2.5%)

8. [私立] 南山高 1名 ( 2.5%)

8. [私立] 聖マリア女学院高 1名 ( 2.5%)

 

公立高の出身者が40名のうち27名 (構成比は68.0%) で,およそ 3名に 2名が公立生ということになります。

学校別で見ると岐阜高 (同27.5%) と加納高 (同20.0%) が多く 2高で全体の半数に達し,岐阜北高 (同10.0%) がこれに続く形です。

 

先日のブログでも申し上げましたが,どの高校に入学するかによって “ 3年後の未来” がある程度決まってしまう現実があります。

中学生は高校選びをする際,慎重に検討を重ねてほしいと切に願います。

 

蘇原中の単元テスト

 

今年度より蘇原中学校は中間テストが廃止され,1ヶ月を目安に各科で単元テストを実施する方式に切り替わりました。

 

継続して学習に取り組むという意味では非常に良い試みだと思いますが,塾生や保護者の方々から話を聞く限りでは通知表にどう影響するか等,いろいろと “見切り発車” 感が否めません。

今後,運用を重ねていく過程で,しっかりと形になってくれればいいなと切に願います。

 

 

中2生・中3生の塾生全員から点数の報告を受けましたが,4月実施分は500点換算で上位から496点,490点,483.5点,482点と続き,450点を切っている生徒はいませんでした。

今後も500点換算で475点 (各科平均95点) 以上を目安に取り組んでほしいと思います。

 

誤解のないように申し上げておきたいのは,当塾の塾生たちが高得点を収めている理由は塾で単元テストの対策を行なっているからではありません。

彼らは授業のない日も自習へやって来るなど努力を重ねているからであり,予想問題などの “お膳立て” を駆使した結果ではないというのがポイントです。

 

これまでのブログでもたびたび紹介してきたように,当塾では定期テストに向けて過去問や予想問題の類を用いた指導を一切行なっておりません。

日頃からきっちりと学習に取り組んでおけば,そんなものを用いなくとも定期テストで高得点は獲得できますし,範囲の狭い単元テストであれば尚更です。

 

知の継承

 

当塾は開塾以来,Web や紙媒体で人材募集を一切行なってきませんでした。

 

その理由としては,私は塾教員としての24年のキャリアで,学歴があるだけのつまらない人材,使えない人材を数多く目の当たりにし,幾度となく嫌な思いをしてきたからです。

私は以前の会社で長くアルバイト採用に携わっていたのですが,Web や紙媒体からの応募者で採用したいと思える人材は10人に 1人いれば良いほうでした。

 

数回の面接で本質を見抜くことは難しいですし,そもそも採用したいと思えるレベルの人材がアルバイト募集の市場にいる可能性は限りなく低いというのが現実です。

特に地方はこれが顕著であり,岐阜も例外なくこれが当てはまります。

 

年中にわたって人材募集をしている塾や予備校を見かけますが,業務拡張のためなどと銘打ってはいるものの,実態は退職者の補填だと思われます。

 

 

以前のブログでもお伝えしたように,当塾で勤務する社員,アルバイト講師は全員が私の教え子であり,共に大学合格まで戦ってきた間柄です。

現在は 2名の社員と 8名のアルバイト講師が地域の皆様に “教育における貢献” を果たすべく,子どもたちと日々向き合ってくれています。

 

当塾は開塾から 6年が経過しましたが,これまでに社員の退職はありません。

厚労省の統計によると,塾を含む教育サービス業は 3年で半数近くが退職するとのことですから,当社の 2名はよく頑張ってくれていると思います。

 

学生講師は開塾からの 6年間で累計16名を雇い,これまでに 8名が退職しています。

退職者 8名の内訳は 6名が大学および大学院の卒業に伴うもので,残りの 2名は留学等の理由で卒業を待たず中途退職したことによるものです。

 

大学・大学院の卒業までやり遂げた当塾のアルバイト講師 6名は,誰もが知る大企業に 3名,公務員 2名,病院 1名と就職においても結果を残しています。

今春に退職の 2名も,高校部の生物・化学の指導を担当していた 1名は名古屋市内の病院に,中学部の社会と高校部の日本史の指導を担当していた 1名は人材サービス最大手の企業に就職しました。

 

学力・人間性は申し分なく,卓越したプレゼンテーション能力も兼ね備えているとなれば,就職でも結果を残すことは至極当然と言えます。

 

 

私が教え子を採用する理由は,先述したように外部採用だと当たり外れが大きいということもありますが,最たる理由としては彼らに『知の継承』を期待しているからに他なりません。

 

先輩から学んだことを講師として後輩たちに継承し,またその後輩たちが講師となって指導する側に回る。

当塾ではこれを『知の継承』と呼んでおり,この『知の継承』によって当塾の合格実績がつくられていると言っても過言ではありません。

 

先述したように当塾には現在 8名の講師がおり,全員が名大や岐大など国立大学に在籍する大学生です。

生徒たちにとって講師は授業をしてくれる先生であり,その科目を究めた模範的存在であり,良きお兄さん・お姉さんであり,良き相談相手であり,かつ,生徒たちにとっての目標でもあります。

 

正社員だから良い,またはいわゆるプロ講師だから良い。さらにはそういった者が指導にあたれば必ず成績が向上する,または志望校に合格できるというのは幻想に過ぎないと私は考えます。

その地域で育った者が指導者に対して感謝の念を持ち,そして地域に貢献したいという意識を持って指導にあたることによっても,大きな成果を生むことは可能なのです。

 

私の教え子たちは『知の継承』を繰り返し,脈々とバトンを受け継ぎながら,塾生たちはもちろんのこと大学生も含めた私の教え子全体が成長を続けているのです。

 

英語科の教員として

 

私は進路探究塾 Mirai の塾長であると同時に,英語科の教員としても日々生徒たちと向き合っています。

 

小5生から高3生までの集団指導コースおよび個別指導コースの英語科の授業を担当し,英語科の導入から大学受験まで指導にあたっています。

生徒によっては小5生からの 8年,中1生からの 6年などと長期間にわたり,高校受験・大学受験を共に戦うことになります。

 

私は塾で指導するようになって今春で25年目を迎えますが,以前のブログでも申し上げたように,大学受験直前期の添削指導は私にとって最もやりがいを感じる瞬間で,毎年の楽しみの 1つです。

 

 

職業柄,私はよく「未就学児や小学校低学年の児童に英語教育が必要か」と尋ねられますが,その際は決まって「不要」と答えており,英語の学習は後回しで良いというのが私の考えです。

 

低学年までは英語よりむしろ国語を優先すべきであり,母国語で多くの本を読み,母国語の言葉や表現を身につけ,将来的な論理的思考力をつけるための土台を形成することに注力すべき時期です。

当塾には小1生から小4生を対象とした『あすなろ学習会』がありますが,上記の考えから『あすなろ学習会』の子どもたちには英語科の指導は行なっていません。

 

 

全ての科目の礎となるのが国語であり,国語ができなければ大学受験時にあらゆる科目に影響が出ます。

 

余談ではありますが,岐阜県の公立高入試は国語科が易しすぎるということもあって,このことに気付けないまま大学受験を迎えてしまう高校生が県内には多くいるのです。

岐阜県全体の難関大合格者数が年々下降線を辿っているのは,もしかするとここにも原因があるのかもしれませんね。