塾選び

 

進路探究塾 Mirai は小1生から高3生までを対象とした集団指導と,私立中高一貫校に通う生徒を対象とした個別指導を行なう進学塾で,2015年 3月に開塾したばかりの新しい塾です。

開塾から 3ヶ月半が経過しましたが,この間多くの方に当塾をお選びいただき,日を追うごとに賑やかさを増してきております。本当にありがとうございます。

 

当塾の指導を端的に言い表すと,“ひとつの場所で完結できる大学合格までの一貫指導” と “将来を見据えた指導” です。

中学生を例にとると,定期テスト得点向上や高校合格だけにとどまらない大学合格までの一貫指導を,映像授業に頼ることなく “集団指導+個別指導” で実現したのが私たちの指導です。

当塾は長い目で見た指導を行なう塾ですから,生徒や保護者様が「とにかく定期テストの得点を上げたい」というお考えをお持ちの場合,当塾はまったく合わないでしょう。

 

一口に塾と言っても,集団指導と個別指導,進学塾と補習塾,企業体と個人経営などさまざまな形態があります。

私は大手進学塾 (高校受験をメインとした中学生指導が中心の企業体) で18年の指導経験があり,複数校舎の統括も長年任されておりました。

夏を直前に控えたこの時期に塾を検討されるご家庭も多いでしょうから,私の過去の経験も踏まえて今回は “中学生・高校生の塾の選び方” に関して綴りたいと考えております。

 

ちなみに,私には中2生 (公立中) の娘と小5生 (もちろん公立小) の息子がおります。

塾教員としてのキャリアは18年を超えましたが,親となり初めて気が付けたことがたくさんあり,わが子を持つまで “わかったつもり” に過ぎなかったことがいかに多かったかを思い知らされました。

ですから,今回は “保護者としての観点” も交えながら綴らせていただきます。

 

まず,指導形態に関してです。

集団指導でも 6名から10名くらいの規模であったり20名を超えていたり,個別指導でも 1 : 1 のものから 3 : 1,さらには個別指導と呼べる代物ではないと考えますが 6 : 1 なんてのもあります。

お子さまにとって集団指導と個別指導のどちらがフィットする指導形態なのかを判断する必要があることと,集団指導・個別指導でもその種類はいろいろあるということを覚えておく必要があります。

いずれにしても,体験受講を経たうえでご検討されることをお勧めします。

 

さらには進学塾か補習塾かで方向性は異なります。

受験合格を目標とした進学塾,定期テスト対策指導や内申確保指導が中心の補習塾兼進学塾,学校の進度の後追いを基軸とした補習塾。

中学生向けの塾はまさに玉石混淆の状態で,きっちり区分することはかなり難しいように感じます。

何を目標に据えるのかで塾選びも変わってきます。

お子さまにとって何が最も必要なのか。それは定期テストなのか,高校受験なのか,あるいはその先なのかによって慎重に吟味しなければ,中学校卒業時に後悔の念が残ることになりかねません。

 

中学生向けの塾で言えば,「〇〇中 (公立) の定期テストで120点アップ!」などと謳い文句を見かけますが,保護者としての観点を入れれば前後の結果もきっちり提示してもらいたいところです。

合計点が230点だったものが350点になったのと350点が470点になったのとでは同じ「120点アップ」でも中身が全く異なりますからね。

どの生徒も一律に120点上げるなどということは不可能だと思いますし,さらにはどうやってそれだけの得点を上げたかの方法も重要視すべきです。

それが予想問題や過去問の雁字搦めで獲得したものであれば,生徒自身にテスト後よほどの意識改革がなければ,その生徒はずっとそれに縋って学習しなければならなくなります。

 

高校生向けの塾で言えば,定期テスト対策指導もします,一般入試での大学受験指導もしますというのは,卒業時に「二兎を追うものは一兎をも得ず」の結果になってしまうおそれがあります。

あくまで私見に過ぎませんが,先日のブログでも取り上げたように中学生と高校生は学習スタイルそのものが異なりますから,どちらかに振った形態のほうが望ましいと考えます。

いくら高校の定期テストで得点を重ねたところで志望する大学に合格できる保証はありませんし,高校は中学校の延長線上のようで延長線上ではないのです。

私立大に各種推薦入試での合格を目指すなら話は別です。このケースの場合は,個別指導塾や家庭教師などで定期テスト対策と内申確保に特化した指導を受けるべきでしょう。

 

当塾を『推薦する声』に寄稿してくれた河合くん櫻井くんを指導していた頃も,私を含めた彼らの授業担当者は定期テスト対策指導を一切行ないませんでした。

上位高に通う意識の高い生徒なら,定期テストの学習程度であれば科目を問わず自分で熟せます。というより,難関大を目指すならできないとだめです。

高校の定期テストに関しては,あくまでも私たちは彼らが自習に来た際や授業後などに質問を受けるだけに過ぎませんでしたが,学年順位は 1桁や20位以内には常に入っていたようです。

 

高校の場合は入学の段階で学力レベルの選別がある程度完了しております。

上位高ならほぼ全ての生徒が一般入試で大学合格を目指し,各種推薦入試を経て大学に入学する生徒は少数派です (一部の高校では受験の雰囲気を乱さないために箝口令を敷くのだとか)。

逆に中位高で大学合格を目指す場合は各種推薦入試を経て大学に入学するケースがほとんどです。

最近は国公立大でも推薦入試を実施するところが増えつつありますが,割り当てられた定員がそれほど多くありませんからこれを第一志望に設定することは非常に危険です。

広く門戸の開かれた (定員が多く設定された) 一般入試での大学合格を目指すほうが無難だと言えます。

 

中学生・高校生を問わず,塾を選ぶ際は明確な方向性がきっちりと示され,その方向性がご家庭やお子さまのそれと合致できるところを選ばなければなりません。

 

最後に企業体か個人経営かに関してです。

複数校舎を展開する企業体の場合,全ての校舎で各種クオリティが均一であることはまずあり得ません。均一なのはテキストくらいです (これも校舎責任者の色が入ることもあり断言できません)。

私は以前に勤めていた塾で複数校舎の統括をしておりましたからよくわかります。自身の統括する各校舎の足並みとクオリティを揃えるのに腐心し続けていました。

 

よって,企業体にせよ個人経営にせよ,最終的に塾は “人” なのです。

その塾の塾長,企業体であればその校舎の責任者や授業を担当する教員とフィーリングが合うか。お子さまはもちろん保護者の方も含め,ここは慎重に見定めることが必要です。

どれほど崇高な目標を掲げていても,どれほど高い指導実績や合格実績が踊っていても,塾とお子さまが合わなければ望むものは得られないのです。

 

最後に,どのような形態の塾であっても,お子様も保護者様も納得したうえで選びたいのであれば,実際の指導中の様子や生徒がいる時間帯の塾内の様子を目にするのが一番です。

お子様は体験受講,保護者様はその体験授業の様子,または別日で見学させてもらうと,チラシはもちろん,ネットや伝聞では知り得ない内部の状況や真相を窺い知ることができます。

これを「生徒の気が散るから」などの理由で拒む塾は,見られると困る何らかの理由を抱えているのかもしれません。

 

その塾に通わせ始めることで何かを変えさせたい,現状を打開させたい,わが子にこんなふうになってほしい等,様々な想いや願いを込めて保護者様は塾へお子さまを預けることと思います。

上記したように,塾選びはつまるところ “人” です。一つ参考まで。

 

中学生・定期テスト ④

 

中2生の集団指導コースに稲羽中の生徒が 5名在籍しています。

 

この 5名全員が前回の学年末テストよりも得点アップを果たし,うち 3名が自己ベストを更新しました。

ちなみに,この 5名の平均点は431.6点で,400点以下はおりません。

 

合計点で見ると中1生の後期期末で359点だった生徒が413点 (前回比 +54点),同じく398点だった生徒が437点 (前回比 +39点) にステップアップを果たしました。

いずれの生徒も昨年の 1年間は一度も合計点で400点に到達できなかったということですから,非常に価値のある結果であり,頑張りが光った結果と言えます。

科目ごとに見ると数学が100点,理科が99点 (別々の生徒) 等どの生徒も頑張ったと思いますが,ケアレスミスによる失点が多く見られましたので今後に向けての課題も浮き彫りになりました。

 

これまでのブログでも繰り返しお伝えしてきたように,当塾では定期テスト前でも教科書の理解とオーソドックスな演習をするのみで予想問題や過去問を扱っておりません。

決められた出題範囲をしっかりと理解してテストに臨めば,予想問題や過去問といった “お膳立て” がなくともきちんとした結果を出すことは可能なのです。

 

今回の結果は,当塾の生徒たちが私たちの目指す方向性をしっかりと熟知し,それを実践してくれた結果です。

定期テストは小さな小さな通過点に過ぎませんが,やり抜く姿勢を養うには絶好の素材です。次回は 5名の平均点で450点を超えてくださいね!

 

確たる信頼関係を築くために

 

時折ではありますが,授業後の時間に生徒たちと談笑することがあります。学校での出来事や昔話など,会話に花が咲いてこの時ばかりは楽しいひと時を過ごします。

写真は当塾の教員が撮ってくれたもので,私と生徒たちが彼らの中学時代を振り返っての話で談笑していた時のものです。

 

生徒とは授業だけのつながりではなく,質問受付や各種相談を受けたり,こちらから様々なことで指示・指摘することもありますし,くだらない話で談笑することもあります。

当塾は少人数定員制を敷いておりますから,生徒一人ひとりに目を届かせることが可能ですし,どの生徒とも分け隔てなく接します。

例えば,いわゆる成績優秀な生徒だけを可愛がるとか,目をかけるという考えは私にはありません。当塾に通う生徒は皆同じ,当然のごとく “一律の扱い” なのです。

私たちは対面教育を行なう塾ですから,とにかく対話を重視する。これに尽きるというわけです。

 

これまでのキャリアにおいても,私は生徒たちに対して同様の接し方をしてきました。

以前に勤めていた塾は高校受験がメインの塾であったものの,私が責任者をしていた校舎では生徒や保護者の方の要望に応える形で高校生もしっかりと学べる環境の整備をしました。

先日のブログでも紹介しましたが,ここに進路探究塾 Mirai の原点があるのです。

結果として多くの生徒と中・高または小・中・高と長きにわたって間柄が続くことになり,卒業後も彼らと塾という枠組みを超えた間柄が継続しているというわけです。

 

生徒たちの人生における数々の成長の瞬間に携わり,人生の岐路となる数々の場面に自分が関われたことは本当に幸せなことだと感じています。

私のもとを離れて以降,社会へ出てからも相談してくれたり,帰省した際は顔を出してくれたりと,私たちの間には非常に深く強い絆があるのです。

 

2015年 3月に開塾したばかりの進路探究塾 Mirai においても,生徒たちの成長をサポートしつつ,確たる信頼関係を礎として生徒たちと共に成長を続けていく決意であります。

 

日々の研鑽

 

私は中高生に英語を指導するようになって19年目となりました。

キャリアを重ねても,自身の納得できるレベルには程遠い,まだまだであるというのが実状です。

 

リーディングとライティングは問題ありませんし二次レベルの英文和訳や和文英訳の添削は軽く捌けても,やはりリスニングは思うようにいかないというのが実状であります。

恥ずかしながら TOEIC でもリスニングセクションは満点を取れておらず,自分自身でもここには改善の余地があると捉え,今後も努力を継続していく所存です。

 

当塾には東京大や東京外大など,二次でリスニングを課す大学を志望する生徒が在籍しております。

生徒たちも日々必死にすべきことに取り組んでいるわけですから,こういった意識の高い生徒を指導するにあたり,私も日々の自己研鑽を怠るわけにはいきません。

 

写真は私が通勤の車中で聴いているリスニング教材で,『速読速聴・英単語 Advanced 1100』( Z会) という書籍です。

仕事のことを考えずに運転している時は,ほぼほぼこれを聴いています (車の HDD にはピアノやヴァイオリンなどのクラシックか,英語リスニング教材くらいしか入っていないんです… )。

 

この『Advanced 1100』は版を重ねた現在のもので 4版目となりますが,私はこれを初版からすべて取り組んできました。

英文は現地の新聞や雑誌からの引用で良質なものが多く,読んでも楽しめる仕上がりとなっております。

さらに,付録の CD にはその英文が英語圏で放送されるニュース番組と同等の読み上げ速度で吹き込まれており,非常に実地的な仕上がりとなっております。

 

目標は短期的・短絡的なものではなく,長期的にかつ大きなビジョンを持つ。そして,“愉しみながら” 自身の課題に向かって日々の研鑽を続けていく。何事も後回しにしない。

このことは私が生徒たちに日頃から語りかけていることですが,生徒たちだけでなく私たち教員も同じ姿勢で臨むことが重要であると考えます。

 

書店

 

私は 2日から 3日に 1度のペースで書店へ行きます。

写真は県営名古屋空港の『紀伊國屋書店』です。出勤前によく訪れており,本日も行ってきました。

 

あれこれと考え事を巡らせながら 1時間程度車を走らせ,書店に着くと何冊かの書籍に目を通して自分用・生徒用など数冊購入する。

車中での考え事をする時間は私にとって大切な時間であり,仕事上のいろいろなアイデアや打開策が得られる絶好の機会です。

その上,書店に着けば “宝探し” に没頭できるとあって,出勤前のこの時間は私にとって不可欠なものなのです。

 

話は変わりますが,岐阜市のマーサ21内に『丸善』が 7月にオープンするとのことで,日頃から頻繁に書店に行く私にとっては嬉しいニュースであります。

売り場面積が700坪を超えるらしく,ジェイアール名古屋高島屋の『三省堂書店』の550坪を上回る広さということで非常に楽しみです。

※ 名古屋の『三省堂』は来年に移転でおよそ倍の広さになるらしいです。

 

私は,書籍はネットではなく専ら書店で購入します。

書籍の購入は軽くまたは一通り目を通してからにしており,これを確立させたのは学生時代に遡ります。

 

私は学生時代にも足繁く書店へ通っていました。中でもよく通ったのは大阪難波・千日前の『ジュンク堂書店』です (ローカルネタで申し訳ありません)。

新喜劇で有名な『なんばグランド花月』の正面という立地で,難波が私の通学経路上の乗り換え駅であったことも関係しています。

 

『ジュンク堂』はその圧倒的な売り場面積に売れ筋から専門書まで豊富な在庫と洋書のラインナップが魅力的で,神戸三宮の本店や京都四条店にもよく行きました。

他の書店には在庫がなくても『ジュンク堂』に行けばあるという安心感もありました。

 

千日前の『ジュンク堂』は900坪という広い店内のあちこちに椅子が設置されており,時間を忘れて読書に没頭なんてことが多々ありました。

書店でのいわゆる “座り読み” は今でこそ一般的になっておりますが,90年代の当時では革新的なスタイルでした。

じっくりと読み込んで購入,先日読み込んだものがやっぱり欲しくなって購入ということを繰り返していたと回顧します。

 

私は学生時代から書籍に惜しみなく投資してきました。

今後もこれは継続していくつもりですし,知識や教養を得る手段としてだけでなく,知見を広げて深める手段として読書を継続していきたいと考えております。

 

先日のブログ『読書の効用』でも取り上げましたが,当塾では生徒たちに読書を推奨しており,小中学生だけでなく高校生にも月に 1冊以上の読書を課しております (小説を除く)。

探究コーナーの設置は読書推奨の一環であり,子どもたちには読書を通じて人生を豊かなものにしてもらいたいと願っております。

 

中学生・定期テスト ③

 

本日は中央中・蘇原中・桜丘中の前期中間テスト直前期のため,該当する中学校に通う生徒たちを対象に『 8時間コース』を実施しました。

どの生徒も仕上げの段階に入っておりますから,各科目の教員が順番について演習をしたり質問をしたりと充実した時間を過ごしているようでした。

 

写真の生徒は前学年の 4回の定期テストが478点・487点・480点・480点と推移しており,今回は490点を目標に自己ベスト更新を狙っています。

すべきことを淡々と熟し,理解を重ねるという習慣はすでに身についていますから,いかにミスなく解ききれるかが目標達成のポイントになってきます。

 

この生徒の中学校での順位はわかりません。公表されていないようですし,先日のブログでも取り上げましたが公立中における内輪の順位にあまり興味がありません。

ちなみに,彼女は岐阜県内の高校を受験しませんから,今後目を向けるべきは中学履修内容の早期完成と高1内容の理解となります。

私たちはそれをサポートすることはもちろん,彼女が目標に向かって頑張っていける環境をつくることに注力します。

 

とは言え,定期テストは通過点に過ぎませんが,目標を持って取り組むことは決して悪いことではありません。

これまでのブログでもたびたびお伝えしている通り,当塾では定期テストの過去問や予想問題の類を扱いませんから,こういったものを用いずに結果を残せることは価値があると考えます。

 

入試に向けても,この生徒自身も課題としている “ミスなく解ききれるか” を実践する良い機会となるはずです。

しっかり頑張ってくださいね。

 

中学生・定期テスト ②

 

今回も定期テストで学年総合 1位をとったのですね。恐れ入りました。

 

定期テストは決められた狭い範囲での出題ですし,何より内輪での順位であるため当塾としてはあまり重要視しておりません。

とは言っても,この生徒の場合は昨年もすべての定期テストや実力テストで総合 1位に君臨し続けているということですから話が違います。

 

先日のブログでも紹介したように,彼女が小4生だったころからずっと指導してきておりますので喜びも一入です。本当に頑張り屋さんだと思います。

彼女には大きな夢がありますから,その夢の実現に向けてこれからも一緒に頑張っていこうと思います。

併せまして,忘れずにお伝えしておきたいのは,彼女がこれだけの結果を残し続けるのは “本人の頑張り” に他なりません。

私たちはテスト前には各科の質問は受けますが,基本的に私たちは定期テストのことには関与しておりませんから彼女が自分で掴み取った結果なのです。

 

全国規模の模試(高校生の全統模試や駿台模試,進研模試など)であれば校内のものも含めて順位を見ますし,信頼性のあるデータとして活用することができます。

しかし,定期テストは出題範囲が異なる,時期が異なる,生徒が異なるなど指標が揃いませんから,中学校間や高校間での比較をすること自体が非常にナンセンスです。

同じく,定期テストの校内順位もあまり意味がないと私は考えます (特に公立中学校は)。

そもそも公立中学校は校内順位を公表しないところが多いですし,成績表や書面で提示されていないにもかかわらず生徒が言う校内順位やクラス順位は信憑性が乏しいものですからね。

 

定期テストで高得点,例えば公立中の 5科で470点とか,これに価値があるかと言えば難しいところです。

それが本人の頑張りで勝ち取ったものであれば価値があると言えますが,過去問や予想問題等の “お膳立て” をうまく活用して獲得した得点であればその価値は変わってきます。

後者の場合でも,その経験を踏み台にして “お膳立て” がなくとも生徒自身がもっと学びたい,もっと知りたいと考えるようになれば話は別ですが。

 

高校で扱う内容は中学で扱う内容のように平易なものではありませんから,問題を数多くこなしてクリアできるほど生易しくありません。

以前のブログでも紹介しましたが,学習スタイルそのものが中学と高校では異なるのです。

 

“お膳立て” は永遠には続きませんし,子どもたちがそれに縋って学ぶというのは私の教育観と相反するものです。

高校に進学して成績が伸び悩む生徒は大半がここに当てはまります。

 

しかし,最近は高校生向けでも様々な “お膳立て” を用意・駆使しているところがあるようで,それを通じて獲得した得点に果たして意味があるのかと首を傾げたくなります。

その場凌ぎ,または急場凌ぎを続けるだけに過ぎず,思考する力の成長を阻害する結果になるでしょうからね。

校内での順位と大学受験結果がリンクしないことや,先日のブログでも紹介したようにここ数年で公立上位高の合格実績が下降傾向になっていることとも関連性があるのかもしれません。

“安易な近道” は本当に恐ろしいですし,将来を見据えると心配でなりません。

 

決められた出題範囲をしっかりと理解し,その学びを結果 (テストの得点など) に反映させる。これがあるべき姿であり,小中学生のうちからこれを習慣付かせることが当塾の教育の目指すところです。

先日のブログ『やり抜く姿勢』でも取り上げましたが,“お膳立て” がなくとも結果を出していくことは可能なのです。

 

生徒自身が夢や目標をしっかりと持ち,“安易な近道” を模索したり欲したりすることなくまっすぐに突き進む。

私たちはこういう前向きな生徒たちを育成することと,彼らがまっすぐに突き進める環境を与えることに今後も力を注いでいきます。

 

高校生の頑張り

 

昨日のブログで『中学生の頑張り』を紹介しましたので,本日は『高校生の頑張り』ということで綴ります。

 

以前のブログ『授業後の様子 ①』と『授業後の様子 ②』でも紹介しましたが,当塾では多くの高校生が日頃から23時頃まで学習に励んでいます。

黙々と自習する生徒,教員に質問する生徒。さまざまではありますが,ダラダラと時間を過ごしたり喋ったりという生徒はおりません。

 

これは中学生も同様で,兄姉が高校生で当塾に通っているというケースだと,中学生の弟妹も同じ時間まで自習に励みます。

当塾はほとんどの生徒が保護者様の車での送迎で通塾してくれていますから,迎えを 1回でまとめて実施という形です。

よく「今日は23時までね」とか「今,22時45分に迎えに来てもらうよう電話しておいたから」と兄弟姉妹間でやり取りしている光景を目にします。

 

テスト前だけ頑張っても結果は出ません。日頃からどれだけやり込んでいるかが重要なのです。

日頃は真剣に取り組んでいないのに,テスト直前だけ自習室に来て血眼で取り組み,質問も的を得ていない。挙句の果てにはテストで問われそうなところをピックアップしてほしいと言い出す始末。

これで結果の出せる生徒もいないわけではありませんが,長い目で見た成長はありませんし,いずれどこかで破綻することでしょう。

 

上記は端的な例ではありますが,私はこれまでのキャリアにおいてもこういった生徒を目にしてきました。

それを踏まえ,当塾では生徒たちに予想問題などの “お膳立て” に安易に頼らせない指導を実践しているのです。

 

私たちが目指すのは,長期的な目標と広い視野を持って取り組める生徒の育成です。

決まったものや決められた範囲をきっちりと漏れなくやり抜く。この姿勢が子どもたちの将来へつながる成長を促していくのです。

 

公立高は前期中間テストが終了したというのに,今日も高校生用の自習室は満席になりました。もちろんですが,ここには追試があるから自習室に来たという生徒は 1名たりともおりません。

 

中学生の頑張り

 

多くの中学校が定期テスト直前期ではありますが,13日(土) の漢検に向けて並行して取り組んでいます。

写真は那加中の生徒で,前期中間テスト前 1週間は止めていた漢検対策を,テスト終了当日からすぐに切り替えて取り組んでいました。

 

先日のブログでも紹介したように,当塾では受験対策の一環として漢字検定に取り組ませています。

よって,各級の取得を目的とした受検ではなく,“いかに高得点で合格できるか” に力点を置いているのです。

 

直前のこの時期は,多くの生徒が日本漢字検定能力協会発行の『過去問題集』に取り組んでいます。

間違えたものは漢字辞典・国語辞典を引いて理解した上で,繰り返し丁寧に書いて覚える。この作業の繰り返しで 2回目は満点が取れるレベルにまで落とし込みます。

定期テストと異なり,私は漢検に関しては一貫して “過去問主義” なんです (もちろん,復習をきっちりやるという前提ですが)。

 

いよいよ明後日が漢検の本番となりましたが,生徒たちは楽しそうに取り組んでいます。

2級を受ける生徒などは過去問を当塾の教員と一緒に取り組んで得点対決をしたりと,これまた楽しそうです。

 

英単語の習得

 

私は英単語の暗記がどちらかというと苦手で,暗記する作業はもちろんのこと,多義語や派生語には苦労しましたし,幾度となく辞書と格闘しました。

今回は私が高校生だった頃に,どのようにして英単語の習得に取り組んだかを紹介したいと思います。

 

私は当時発売して間もなかった『速読英単語 必修編』 (増進会出版社 (現 Z会出版)) を選び,英単語の暗記に取り掛かりました。

本気で英単語に取り組もうと思ったきっかけは,高1生の 1月に受験した駿台模試において目を覆いたくなるほど出来が悪かったことに起因しています。

 

数ある単語集の中から私が『速読英単語』を選んだのは,単語を無機的に羅列した形式ではなく,列記された単語を含めた200語程度の英文が併記されているところに惹かれたからです。

2つ分のセクション (類義語・対義語および派生語を含めて約60語) を書いて暗記し,そして覚えた英単語が実際に登場する英文を読んでみるという作業を繰り返しました。

具体的には 1日あたり30分から40分を 3日間,予備日を含めた 1週間で 4つのセクションを熟していくペースでした。

 

取り組みの開始から 5ヶ月で 1周目が終わり,以降は同様の手法をセクション数を増やしながら数周り繰り返しました。

かかる時間は徐々に短縮され,確実に英単語が定着しつつあることを実感できるようになったと記憶しています。

『速読英単語 必修編』を終えて自信を深めた私は,先日のブログで紹介した『英文解釈教室』と『速読英単語 上級編』に取り掛かりました。

 

自身の経験からも,本格的な受験対策に入る前にある程度の語彙力がついていればその後の展開がしやすくなると考えております。

逆に,語彙力が不足しているのに各種試験で高得点を叩き出すことはまずもって不可能であり,小学校に入学したばかりの子どもが新聞を読めない,それを理解できないのと同じ理屈です。

 

私は4,000語レベルの英単語を遅くとも高2生の 1月 (センター試験の 1年前) までに仕上げておくことが望ましいと考えております。

これに合わせる形で,私の高校生集団指導コースの授業では毎週の単語テストを実施しています。

ちなみに,私立中高一貫生を指導している個別指導コースでも毎週の単語テストを実施しており,上記のさらにもう 1年速いペース,つまり高1生の終わりまでに仕上げる形になります。

彼らの目指すところは東京大・京都大などの難関大が多いですから,足元をしっかり固めつつもそれなりの訓練をする時間を確保したいという考えからです。

 

 

英単語がなかなか覚えられないという方のために,以下に私の暗記法に関して綴ります。

 

私は英単語をとにかく “書いて,声に出す” ことを繰り返しました。

第一義さえ暗記すればよい英単語ならある程度はこれでなんとかなりますが,多義語は第三義,第四義が抜け落ちてしまったり,派生語は混同してしまったりで手を焼きました。

私は多義語は単文でを暗記,派生語 (特に形容詞) は句および短文を暗記することで克服していました。もちろん,これらも “書いて,声に出す”。

非常にオーソドックスな手法ではあるものの,このやり方が最も身につく “正攻法” だと言えるでしょう (見て覚えるとか無理だと思います)。

 

以下に示すのは形容詞の派生語が区別しづらい代表的な単語です。

私の指導を受けている生徒には「またこの話か」と思われるほど,授業でもたびたび登場させています。

 

imagine ~  vt.「~を想像する」

respect ~  vt.「~を尊敬する」,n.「尊敬・点」

history  n.「歴史」

industry  n.「産業・勤勉」

 

imagine を例にとると,代表的な派生語の形容詞に imaginary「想像上の」,imaginable「想像できる・考えられる」,imaginative「想像力に富む」の 3つがあります。

私はこれらを 3つの名詞句を暗記することで訳出の違いを区別していました。

 

imaginary creature 「想像上の生き物」 (竜や河童)

imaginable means 「考えられる手段」 (問題解決のための)

imaginative writer 「想像力に富んだ作家」 (星新一先生)

 

非常にありきたりではありますが,接尾辞の知識が乏しかった当時の私には仕方のない方法だったと回顧します。

イメージングを促すために,(  ) 内のフレーズもセットで暗記していました。

 

上記はあくまで一例ですが,こういった句および短文を辞書から引っ張ってくる手法は言語の習得に欠かすことができないものと考えます。

ただ羅列された英単語を覚えることには限界があるからです。

繰り返し書いたり声に出したりすることで意識の底に落とし込む手法は,幼い子どもが母国語を習得し,新しい単語を獲得していくプロセスに酷似しています。

日常的に英語を用いる環境にいないからこそ,自発的にそういう環境にすることが大切なのです。

 

以前にも申し上げましたが,語彙力なくして読解力もなければ表現力もありません。当然ながら,リスニング力もつくはずもありません。

これまでの私の教え子で結果を残してきた生徒たち,例えば京都大に進学した私の教え子などは,この部分を非常に大切にしてきたと言っても過言ではないのです。

 

英単語の暗記はとにかく根気が必要です。一朝一夕には身につきません。

繰り返しになりますが,4,000語レベルの英単語は高2生の 1月が習得のリミットです。

英語の学習のみならず,他教科も周到な準備を進めていかなければならない。もちろん,高校から課される課題や予習も熟さなければならない,部活もある。

どの科目もバランスよく,かつ,計画的に熟すか。それが受験生には求められているのです。

ただし,効率性は常に追求しなければならないものの,安易に近道を探す,求めることはしてはいけないと生徒たちに伝えています。

 

最後に,どの単語集が合う (良い),合わない (良くない) というのは,生徒それぞれに好みもありますから不毛な議論です。

伝統ある単語集 (書店にたくさん積まれているものとか) なら行き着くところは基本的にどれも同じですから,これと決めた 1冊を究めることが何より重要と考えます。

当塾では単語テスト用の教材として Z会出版の『速読英単語』シリーズを採択しておりますが,テスト終了後は「他に合う単語集があれば差し替えてもよい」と生徒たちに伝えています。

 

これと決めた 1冊を徹底的にやり抜く。もちろん精選されたもので。

英単語の習得においても重要なことですが,これはどの科目にも共通する学習法です。

 


 

写真は今回の本文とは関係ありませんが,当塾の高2生集団指導コースに在籍する生徒の進研スタディサポートの結果帳表です。

私はこういった 1回 1回の模試や実力テストの結果は『単なる通過点』と捉えておりますので,どちらかと言うとあまり興味がありません。

 

しかし,この生徒は高校に入学してから写真のような結果を連発しているものの,慢心せず直向きに頑張れているところが本当に素晴らしく,いつも感心しています。

いつも自習室で黙々と取り組み (今日は珍しく自習に来ませんでしたが… ),質問もきっちりとできる。

私とはこの生徒が小5生だった時からの間柄ですが,学業面は言うまでもなく,人として成長できていることが何より嬉しいです。頑張れる理由は明確な目標があるからですよね。

 

これからも目標に向かい,共に頑張っていこう。

それと,定期テストと同様に塾では何の対策もしませんが,7月の進研模試でも 1年次の流れでもって引き続き “大暴れ” してくださいね!