中学生の教科書

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本日,今年度より改訂となった中学生用の教科書が当塾へ届きました。

今は真新しい教科書ですが,授業前後に自習する中学生,または自習室へ来た中学生たちによって,これから良い具合に使い込まれていくことでしょう。

 

先日のブログでもお伝えしたように,当塾の小学部・中学部・高校部はいずれも教科書準拠指導を行なっておりません。

多くの塾が中学生に対して教科書に沿った指導,または定期テスト対策指導に力を入れる中,当塾があえてそういった指導を行なわないのは高校進学後を見据えてのことです。

 

定期テストに向けた学習や日々の課題を熟すだけ,最悪のケースだと定期テスト前に集中的に学習を進めてうまくいくほど,大学入試は生温いものではないのです。

学校の授業をしっかり聞き,疑問点は質問を通じてすぐさま解決するなどして日頃から学習を積んでおく。これが定期テスト結果に直結します。

以前のブログでも紹介しましたが,当塾の高校生たちは学習習慣が身についていることもあって,過去問や予想問題などに取り組ませなくとも良い結果を残してきます。

 

上記に加え,大学入試に向けたプラスαの学習時間を確保する。

以前のブログで紹介した『赤チャートに取り組む高1生』『『解決!センター』シリーズに取り組む高2生』がその例であり,これが当塾の考える “あるべき姿” です。

“安易なもの” をフル活用して定期テストや実力テスト,進研模試などの外部模試で結果を残しても,大学受験で残せる結果は高が知れています。

 

中学生のうちから “安易なもの” に頼る付け焼刃の学習に終始する習慣がついてしまうと,高校進学後に軌道修正するのが大変です。

日々の学びを通じ,学ぶことの意義や愉しさ,そして学問の本質を追究する。

多くの中高生に欠けていると思われるこれらを追い求める姿勢を身につけることが,10年後,20年後の姿を変えていくことになるのです。

 

今日の Mirai

 

新学年での授業開始から 2週が過ぎ,本日から 3週目となりました。

 

当塾は 3月から多くの新入塾生を迎えましたが,彼らも当塾の環境に徐々に慣れてきたようで,来塾時・帰宅時には笑顔も見られます。

塾生たちは授業中,ピシッと受講してくれます。先日のブログでも紹介したように,当塾には授業中の姿勢が悪い生徒やけじめをつけられない生徒は皆無です。

これは学年を問わず『あすなろ学習会』の新小1生にも当てはまり,やはり “愉しみながら学ぶ” に勝るものはないと改めて実感した次第です。

 

 

毎週火曜日の『あすなろ学習会』は,新小1生の『読み書き教室』,新小2生から新小4生の『そろばん算数』の授業を行なっています。

『そろばん算数』はどの学年も 3通りの曜日より週1回から週3回で選択受講する形式をとっており,火曜日の受講生は 7名となっております。

3週目に入り,自宅でもほぼ毎日そろばんに触れて練習してくれていることからも,受講生たちの指の使い方や手つきがだんだんと様になってきました。

 

 

以前のブログでもお伝えしましたが,『あすなろ学習会』のそろばん指導は珠算の各級・段位を取得するための指導ではありません。

私たちはそろばんを “確たる計算力と暗算力を身につけるためのツール” と位置付け,子どもたちの指導にあたっております。

 

『あすなろ学習会』の受講生たちは『そろばん算数』で確たる計算力を身につけ,『イメージ算数』で応用力を磨きます。

同時に,『読み書き教室』での音読と精読,そして漢字練習に辞書を使っての語句調べ,さらには日頃の読書による多読を通じ,付け焼刃ではない本物の読解力を養います。

そして,小5生からは Mirai の教科指導と将来設計指導,そしてアクティブ・ラーニング等で21世紀型スキルを身につけるための各種指導を通じ,真の学力の身につけていくのです。

 

当塾の指導の紹介《英語科指導》

 

先日のブログで当塾の中3生の英語科指導に関して簡単に紹介しました。

今回のブログでは当塾の小中学生の英語科指導の具体的な方向性と,以前のブログで紹介したものからの変更点を中心に紹介したいと思います。

 

私は当塾の小5生から高3生までの集団指導コース,個別指導コースに在籍する全ての生徒の英語科指導を担当しています。

小5生から高3生だと最長で 8年間。今年度の新高3生にも私の指導を受け始めて 8年目となる生徒がおりますし,これまでの教え子も多くが 6年間から 8年間というスパンで指導してきました。

なお,先日のブログでも紹介した今春に京都大に入学した教え子も,8年間にわたって私の指導を受け続けてくれた生徒の一人です。

 

5年後に控えた大学入試改革でのセンター試験の廃止に伴い,大学入試から英語科の試験がなくなり,英検に代表される民間の英語の資格試験がそれに替わることが決定的となりました。

私は塾で指導するようになって今年で20年目となりますが,高校生指導および大学受験指導を通じて培ってきたこれまでの指導ノウハウが,今日ほど活かせると思ったことはありません。

 

いわゆる難関大が受験生に求めてくる基準は軒並み CEFR で言うところの B2,これは英検に当てはめると準1級,TOEIC に当てはめると785点以上 (満点は990点) というラインです。

TOEIC 実施団体である ETS が公表しているデータでは日本の大学生 (約30万人) の平均点は564点ということですから,785点というスコアは非常にハードルが高いということがわかります。

しかし,5年後の大学入試改革においてはこの基準が求められているわけですから,新中2生とそれ以下の学年においては早い段階で準備を進めておかなければならないことは明白です。

 

当塾は今年度より中学生集団指導コースの英語科指導カリキュラムを改訂し,中2生の 1月で中学履修内容がすべて修了するカリキュラム構成としました。

これは 5年後に控えた大学入試改革を見越しての措置であり,目安としては中3生の10月で英検準2級,高1生の 2月で英検2級に合格できる英語力を獲得させることを着地点としています。

以降は高2生の 2月または高3生の 6月で英検準1級に合格できる英語力の獲得,つまり国際基準である CEFR の B2 に到達させる指導を行ないます。

 

誤解のないように申し上げておくと,当塾の英語科指導は英検対策に特化した指導を行なうわけではありませんし,そのつもりも全くありません。

英語の検定試験は英検以外にも,今後普及していくであろう TEAP,そして TOEFL や TOEIC,さらには IELTS や Cambridge など多くの種類があります。

当塾は,英検に関しては各級で求められる語彙はもちろんのこと,文法事項および背景となる知識を獲得してから受検するという手順を踏ませます。

知識が固まっていない状態で過去問や予想問題に大量に取り組ませて感覚的に解かせる,とりあえず合格しさえすればよしというような “薄っぺらい指導” を行なうのではないのです。

 

現在の小5生からは上記をさらに加速させ,中3生で CEFR の B1 (英検2級程度),高2生の早い段階で CEFR の B2 (英検準1級程度) の到達を着地点として指導を行ないます。

これは “真の意味での” 小中高一貫指導を行なう当塾だからこそ実践できる指導であり,定期テスト対策や高校入試対策に明け暮れる一般的な塾において実践することは不可能でしょう。

当塾は総合的に『21世紀型スキル』の指導を行なう塾ですから,眼前の各種テストの過去問や予想問題だのを提供し続ける “付け焼刃の指導” を行なう塾とは一線を画しております。

 

 

当塾の中1生から中3生の英語科教材は全クラスとも『Sirius 21』の発展編を採用しており,これは高校受験レベルの知識にとどまらない指導の実践に一役買ってくれています。

しかし,これが実現できるのは,当塾が中学生に対して定期テストの得点力向上や高校受験の合格といった短絡的なものを目標にした指導を行なわない塾だからです。

 

新中3生は現行の大学入試制度で受験に挑む最終学年にあたります。

だからといって,この学年は従来通りのペースで指導するというつもりはなく,4年後を見据えた指導を現時点から実践しています。

 

当塾の新中3生英語科の今後の指導予定を簡単に紹介すると,来週と再来週で現在完了の完結と過去完了の指導,月末からは関係代名詞の指導を開始して,分詞,関係副詞まで指導します。

前期中間テスト期間をはさんで間接疑問文を指導し,不定詞 (慣用表現を含む) と動名詞,そして分詞構文を指導してから文型および句・節の指導に入ります。

 

ちょうどここで 7月の中旬過ぎ。実に夏休み前の時点で中学校の履修内容だけでなく,高校履修内容も一部終えている状態となります。

夏休み期間は新たな単元の指導は行なわず,演習 (中学内容が中心) を通じて復習に終始します。

9月は高校履修内容である不定詞の発展内容 (原型不定詞など) と仮定法の導入部分と各種表現を指導し,10月に英検準2級 (または英検 3級のいずれか) を受検してもらう予定です。

 

当塾のカリキュラムは教科書の順序とは全く異なるものですが,これは高校進学後および大学受験を見据えて上記のような体系を採用しているのです。

例えば不定詞句は各種の節を簡略化して生まれた表現ですから,節を学ぶ前に句を学ぶということは用法を暗記しているに過ぎず,まさに『木を見て森を見ず』の状態になりかねません。

つまり,悪く言えば単なる表現の暗記に終始するのみで,穴埋め問題等で “条件反射的な” 解答はできても本質は全く理解できていませんから,将来的に英文を書く際に支障を来します。

 

先述したように,当塾の指導は過去問や予想問題の演習といった付け焼刃の短絡的な指導ではなく,長い目で見た学力の形成です。

以前のブログでも紹介した,灘中・高の橋本武先生が仰る『すぐ役立つことは,すぐ役立たなくなる』という言葉。

この言葉をきっちり忖度すると,各種テストの過去問や予想問題の演習に終始するような “安易な指導” はできないという結論になります。

 

私たちが大切にし,見据えている先は,10年後,もっと言えば20年先,30年先の子どもたちの “みらい” なのです。

 

また一つ

 

新高3生は先週で理系の化学と文系の生物基礎の指導が修了し,本日より理系は物理または生物,文系は化学基礎の指導をスタートしました。

 

理系の物理または生物は 8月まで集団指導で講義を行ない,以降は集団指導でセンター試験型の演習と個別指導で二次対策という形態に移行します。

他の科目と同様,当塾では演習において過去問に即した変な予想問題に取り組ませたり等,“偏りのある指導” を行なうことは一切ありません。

本質を追求し,“真の学力” を身につけさせるという信念のもと,来るべき入試に向けて日々の指導を行なっていきます。

 

高2生の時点から理系には化学,文系には生物基礎をコツコツと取り組ませてきました。

もちろん,学校の進度は度外視。以前のブログでも触れましたが,学校の進度に合わせていては到底センター試験で得点を読めるレベルには到達できませんからね。

今後は理系の化学と文系の生物基礎は基本的に彼らの自習に任せ,当塾としては日々の質問受付と,夏・冬の特講や日曜日の補習時などに演習を行なうのみです。

 

新高3生の受講生の15名は,半数以上が旧帝大およびそれに相当する大学を受験しますから,夏前の時点でセンター試験に目処をつけておく必要があります。

今回また一つ,彼らにはセンター試験レベルの問題であれば 9割を見越せる科目が生まれたことになります。

 

速読英単語 上級編

 

当塾の高校部で学んでいる高2生の 2名が,Z会出版の『速読英単語 上級編』の単語テストに取り組んでいます。

 

以前のブログでも紹介しましたが,当塾では高校生に対して『速読英単語』の単語テストを実施しております。

具体的には,高1生の 4月から高2生の12月の21ヶ月間にわたって『入門編』と『必修編』のテストを行なうというものです。

これにコツコツと取り組んだ生徒は,これまでもセンター試験本番の英語 (筆記) で 8割を切ることはありませんでした。やはり単語は大切です。

 

『必修編』レベルで飽き足らない生徒には『上級編』に取り組ませます。

今回,彼女らは 3ヶ月をかけてこの単語テストを消化し,以降は本格的な二次対策指導に入っていきます。

 

この 2名は東京外大を志望しており,センター試験の英語は目処がついたことからこの取り組みを開始しました。

先日のブログでも紹介しましたが,彼女らはセンター試験型の演習では 9割 (180点) 以上を連発し,190点を超えることもしばしば。

高3生に進級する直前の出来としては申し分のないレベルに到達していますから,センター試験本番ではリスニングの50点と併せて250点満点を獲得してもらいたいと考えております。

 

『速読英単語 入門編・必修編』(Z会出版) を用いて語彙力を身につけ,『基礎英文法問題精講』(旺文社) と『基本英文700選』(駿台文庫) で文法・構文を落とし込みました。

短文の解釈と併せ,様々なジャンルの長文を多読・多聴することによって身につけた英語力がベースになっていますから,現時点でのセンター試験型演習の 9割という結果は必然なのです。

これさえやっておけば的な,得体の知れない “安易なもの” に取り組ませ,「得点できることもある」というような薄っぺらいものがベースになっているのではありません。

 

私の以前の教え子にも東京外大に合格している生徒がおりますが,今回紹介した彼女らも同様に合格へ導けるよう,今後も共に頑張っていきます。

 

3月21日(月・祝) に新聞チラシを折り込みます

 

3月21日(月・祝),中日新聞にチラシを折り込みます。

今回のチラシは当塾が大学受験を見据えた指導に力点を置いていることを強調し,これまでは行なわなかった高校生の新入塾生募集を前面に打ち出したものです。

 

進路探究塾 Mirai は小5生から高3生を対象に各種指導を行なっております。

どの学年においても子どもたちが目標を持ち,日々コツコツと取り組む習慣をつけ,学習を愉しむ姿勢を育む。これが進路探究塾 Mirai の目指すものです。

 

知識を身につけ,それを長い時間をかけて熟成し,“確たる学力” を形成していく。

例えば定期テストの過去問または予想問題といった “安易なもの” や “お手軽なもの” を徹底的に排除し,「これさえやれば得点アップ!」的な指導を一切行わないのが当塾の指導です。

そういったものに熱心に取り組んで得た得点は “虚像” である可能性が高く,当塾の方向性とは全く逆行するものです。

 

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ここのところ新高1生と新高2生のお問い合わせが続いているため,今回のブログでは改めて当塾の高校部を紹介します。

先日のブログと重複する内容も多いですが,説明をより詳しくしたものもありますので併せてお読みいただけると幸いです。

 

当塾の高校生集団指導コースは一般入試を経て国公立大や難関私大への進学を希望する高校生に限定し,1学年あたりの定員は16名です。

在籍先の高校も限定させていただいており,それ以外の高校の場合は当塾が定める基準をクリアしていることに加え,推薦入試で大学進学しないことを条件に受講していただいております。

以前のブログでも申し上げましたが,当塾の高校生集団指導コースでは学校準拠指導および推薦入試対策は一切行ないません。

 

高校生個別指導コースは私立中高一貫校に通う生徒または国公立大を受験しない生徒を対象としており,在籍生からの紹介状をお持ちの方のみ入塾を受け付けている状況です。

なお,1学年あたりの上限数を 4名と設定しているため,新高1生はあと 1名,新高2生はあと 2名,新高3生は上限に達しているため受付停止中となっております。

 

 

新高1生の保護者の方からのお問い合わせの際,「高校受験まで通っていた塾は高校生のコースが開講されていない」というお声が数件ありました。

確かに高校生指導,中でも難関大を志望する受験生指導はおいそれと熟せるものではありませんし,まず入試に必要な全科目の教員を揃えることが難しいということなのでしょう。

 

先に紹介したように,当塾は高校生コースを開講しておりますが,これは大学入試に必要な科目を指導できる教員が揃っているからに他なりません。

当塾で指導できない科目は世界史と地学くらいのもので,先日に世界史選択でご入塾希望のお問い合わせ (新高3生) を頂戴した方は丁重にお断りしました。

これは中途半端な指導になってしまっては申し訳ないからであり,学習のアドバイスもできない状態でお預かりすることが非常に無責任であるという判断からです。

 

しかし,きちんとした指導ができないにもかかわらず,小中学生指導の片手間,あるいは高校受験対策の延長のような形で高校生指導を行なっている塾が多いのが実情です。

学校から課される課題のサポート,そして学校準拠指導から推薦入試対策,または,カリキュラム等も定めずにちょろっと一般入試対策を行なったりと何でもあり (ただし科目は限定)。

このような状況になるのであれば,高校生コースを開講するべきではないと私は考えます。

 

 

当塾は映像による授業を一切用いず,どの科目も対面授業にて行なっております。

先日のブログでも紹介したように,当塾はセンター試験の主要科目はもちろんのこと,東京大・京都大といった難関大入試の二次試験全科目に対応できる教員が揃っています。

 

当塾は今春京都大の合格者が出ておりますが,二次試験に必要だった英語・数学・国語・物理・化学は,2月25日の前期入試直前まで各科の教員が添削指導および質問受付を担当しました。

合格後,彼は「とても心強かった」と言ってくれましたし,私としても,大学入試に向けてここまでの体制を整えることのできる塾は近隣にそう多くはないだろうと自負しております。

 

難関大の合否を決するのは,二次試験で求められる記述問題に対応し,解答できる力であることは言うまでもないことです。

しかし,多くの現役生が二次対策は後手に回りがちです。高3生の10月から少しずつ,またはセンター試験後に集中的に実施する等々。

そもそも本腰を入れた受験対策の取り掛かりが遅い,または基本さえも押さえることができていないために二次対策に入れない等,理由は様々です。

 

そんな中,当塾の生徒たちは余裕を持って二次対策を進めていきます。

先日のブログでも紹介したように,当塾の新高3生たちは高2生の 1年間でセンター試験対策をほぼ完了できている科目が出てきましたから,春から二次対策を開始する科目もあるのです。

センター試験の 5教科 7科目は高3生の春から遅くとも夏の時点でほぼ完成し,以降は二次対策に励むというのが当塾のスタイルです。

 

 

大学合格実績ページにも掲載しておりますが,1期生は 6名の在籍で国公立大へ進学する生徒が現時点で 3名 (ほかに 1名が後期試験の結果待ちの状態) となりました。

この 3月から当塾は開塾 2年目を迎え,当塾の指導がより形になる来春からは国公立大・難関大へ進学する生徒数がぐっと増えます。

 

新高3生は集団指導コース (定員16名) に在籍する半数以上が旧帝大およびそれに相当するところを志望しており,“お手軽なもの” に目もくれることなく日々の学習に励んでいます。

さらに,あと 3年以内には,確実に進路探究塾 Mirai から東京大や国公立大医学部に進学する生徒も出てきます。

 

進路探究塾 Mirai の高校部は,他塾にはない全科目にわたる難関大の二次試験対策まで可能な対面教育による指導と,洗練された学習空間・質問受付体制を整えています。

大学入試に向けた強い決意のある新高1生・新高2生の問い合わせをお待ちしております。

 

国公立大前期入試結果

2016.01.04_for blog_000

 

本日は国公立大の後期試験。当塾からは 2名の生徒がこれに挑んでいます。

 

国公立大前期入試を受験した生徒 5名は入塾時に掲げていた第一志望を予定通り受験し,2名が合格 (京都大岐阜大),3名が不合格という結果になりました。

センター試験の結果が想定をやや下回っていた生徒もいましたが,二次試験に向けての準備も相当積んでいたことからその生徒は逆転を信じて出願し,前期入試を受験しました。

 

これを可能にしたのは,第一志望の国公立大に次ぐ第二志望・第三志望と位置付けていた私大に,一般入試およびセンター利用入試で合格できる目処が立っていたからです。

読み通り私大は全生徒が合格しましたが,私のこれまでの経験をもとに合格可能性が五分以上と読んでいた生徒が不合格となったケースもあり,改めて国公立大は読めないなと感じました。

 

たらればの話ではあるものの,いわゆる “ランク” を下げて受験していれば国公立大に合格していたかもしれません。

しかし,そうすると第一志望に向けて行なってきたあらゆる準備が無駄になってしまいますし,何より生徒自身が不本意でしょう。

 

国公立大にこだわるあまり,縁もゆかりもない,同時に名前も聞いたこともないような地方の国公立大へ志願変更する生徒は,当塾には誰一人としていませんでした。

センター試験後,高校の担任との懇談でそのように勧められたと生徒から聞き,非常に残念な気持ちになりました。

そこでなければできないことがあるなら話は別ですが,私は「国公立大ならどこでも」といった風潮に疑問を感じずにはいられません。

 

さらに,当然のことですが,当塾は模試やセンター試験の結果から “ランク” を上げるよう勧めることもしませんし,その逆もしません。

直前の11月,あるいはそれ以降のタイミングで各科の配点や二次試験の科目,または出題形式の異なるところの受験を勧める行為は私には到底理解できないことです。

 

これって完全に高校ないし塾や予備校側の都合ですよね。いわゆる合格実績や合格率を誇示するためのもので,生徒の立場に立った提案とは思えませんし,何より生徒が可哀想です。

生徒自身が長い時間をかけ,熟考に熟考を重ねて定めた志望校を曲げさせてまで合格にこだわることが果たして適切な進路指導と呼べるのか。

生徒に特にこだわりがないというのなら問題ありませんが,私は大学入試においてこれは違うと考えています。もちろん,各種結果を受けて本人が変更を強く希望する場合は除きますが。

 

国公立大の前期入試で不合格となった 3名は,結果的に 3倍,4倍という競争倍率に跳ね返され,残念ながら彼らの望む結果にはさせてあげられませんでした。

先に紹介した通りで本日の後期試験には 2名が臨んでおりますが,数学や小論文等の添削指導で最善の準備は積ませてきたとはいえ,今は彼らの健闘を祈ることしかできません。

 

新高3生は15名の生徒が在籍しており,半数以上が旧帝大,あるいはそれに相当するところを受験予定です。

この学年は開塾からの 1年で徹底して基礎に取り組ませてきましたから,過去問や予想問題などなくとも進研模試定期テストにおいてそれなりの結果を出せるようになってきました。

1年後、彼らが現時点で定めている志望校を予定通り受験し,合格を勝ち取らせることができるよう,進路探究塾 Mirai は今後も偏りのない指導を実践します。

 

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今回のブログは決して華々しい内容ではなく,どちらかと言うと掲載するのを躊躇う内容です。

先日のブログでも年間の退塾者数を紹介しましたが,こういう込み入った話というのはなかなか表には出てこないものですから,興味を持ってお読みいただいた方もいたかと思います。

しかし,私は今後も『塾長ブログ』において,良い面や華やかな面だけに限らず,込み入った話や光の当たりにくい面もどんどん紹介していこうと考えております。

 

なぜ私がこのように考えるかというと,合格実績に代表される各種実績や各種テストにおける得点結果というのは,光の当たる華々しいものばかりに目が行きがちだからです。

それを逆手に取る形で,多くの塾や予備校が華々しい数字 “だけ” をチラシ上や Web 上で躍らせます。

さも「どんな生徒でも成績を上げてみせる,合格させる」的なことを吹聴しているものも見られ,ここまでいくと「これを飲むだけで 10kg 痩せる!」といった過大広告と何ら変わりないレベルです。

 

先日のブログでもお伝えしましたが,「〇〇大学□□名合格!」といった表記では,その塾や予備校の “成績向上力” はもちろん,“本当の合格力” を推し量ることはできません。

ですから,塾や予備校を選ぶ際は,体験受講等を経て納得したうえで選ぶことが重要です。

数字や実績だけで通う塾や予備校を決めるのは本当に危険ですよ。

なお,合格実績に関しては,合格者数をその塾の合計の校舎数で割ってみると,凸凹はあるでしょうが 1校舎あたりの大凡の合格者数が見えてきたりもします。

 

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写真は本日,中日新聞に折り込んだチラシです。

 

多くの家庭で 4月からの塾選びが佳境に差し掛かっており,今は当塾にも多くの入塾希望の方からのお問い合わせが入っております。

当塾をお選びいただいた方に,5年,10年経過してからも『Mirai に通ってよかった (通わせてよかった)」と思っていただけるような塾にするべく,明日からもまた頑張ります。

 

私大入試結果《慶應義塾大学合格!》

 

2月実施分の私大入試結果が出揃いました。

 

当塾の 1期生にあたる高3生の 6名は,5名が昨日,一部は今日と国立大の前期入試に挑みました。

なお,この 5名は私大の一般入試およびセンター利用入試で既に合格を勝ち取っており,国公立大の前期および後期で不合格となっても進学先の担保ができている状況です。

全員とも電話で話しましたが,一様に「やれることはやった」と満足そうに語ってくれたことが印象的です。

 

先日のブログで「私大入試結果は国公立大の前期試験終了後に」とお伝えしておりました。

しかし,ここのところ中高生の入塾お問い合わせで当塾の大学合格状況をお聞きになられる方が増えてきましたので,今回のブログでは 2月実施分の私大合格結果を紹介したいと思います。

 

当塾の 1期生の私大合格状況は以下の通りです。

 

I くん (長良高) → 藤田保健衛生大 (国立大 (医療系学部) の結果待ち)

O さん (長良高) → 愛知淑徳大 (進学先確定)

K さん (加納高) → 京都女子大 (国立大 (教育学部) の結果待ち)

S くん (岐阜高) → 慶應義塾大,立命館大,名城大 (国立大 (工学部) の結果待ち)

T くん (岐阜北高) → 立命館大,名城大 (国立大 (理学部) の結果待ち)

T くん (岐阜東高) → 岐阜聖徳学園大 (国立大 (教育学部) の結果待ち)

 

※ 上記には一般入試・センター利用入試の両方で同一大学・学部に合格しているケースもありますが,重複カウントはしません。

 

当塾は高校生に対し,“一般入試で合格を勝ち取る指導” を行なっておりますので,上記には一切,推薦入試での合格を含んでおりません

もちろん,慶應義塾大も6.07倍の競争倍率を勝ち抜いての一般入試での合格であり,私が彼に対して 8月から行なってきた英文の添削指導が活きた形となり非常に嬉しく思っています。

ただ,本命は昨日,今日と受験した国立大ですから,今回の慶應義塾大の合格はあくまで通過点に過ぎません。

 

以前のブログでも触れたことがありますが,当塾が推薦ではなく一般入試での合格にこだわるのは,大学への入学後や,卒業後を見越してのことです。

大学に入学することが最終目標であれば,推薦という形態でもいいのかもしれません。

しかし,高校生は大学受験に向けた渾身の学習を通じて多くの一般教養を得るとともに,計画性や思考力,そして強靭な精神力および忍耐力を手に入れます。

大学の一般入試合格に向けてのプロセスは,社会に出てから求められるあらゆる素養が詰まっていると言っても過言ではないのです。

 

長い時間をかけて知識・理解を積み上げ,それらを熟成し,そして使い熟せるまでに昇華させる作業。

模試等で思うように得点が伸びない時には悩み,その状況を打開するべく努力し,考え抜き,または助言を得ながら解決策を見つけ出していく作業。

これらは大学に推薦で入学する高校生がほとんど体験しないプロセスですから,持論ではありますが,一般入学生と比べて推薦入学生は多くの点で分が悪いということは言うまでもありません。

一般入試で大学 (競争原理の働いているところに限る) 受験に臨むあらゆる準備が,人としての成長にもつながると私は考えます。

 

中2生が漢検 2級に合格!

 

本日より,先日実施した 1月の漢字検定結果が Web 閲覧が可能となりました。

 

以前のブログでも申し上げたように,当塾は高3生および 2級まで取得している生徒を除き,全生徒に漢字検定を受検させています。

当塾では学年・ステージごとに『規定級』を設けており,例えば「小5生は漢検 6級を得点率 9割以上での合格」を必須としています。

 

当塾は漢検を資格取得や中学生の内申対策といった位置づけで行なっているのではありません。

あくまでも “長い目で見た受験対策” および “教養の獲得” を目的として,生徒たちに漢検に取り組ませているのです。

ですから合格点スレスレでの合格では意味がないと考えており,特に漢検 3級までは高得点での合格にこだわらせています。

 

12月時点で在籍していた小学生は今回の漢検で全員が『規定級』をクリアし,9割 5分以上の得点率が飛び交いました。

中学生も負けじと頑張ってくれており,中1生は漢検 4級,中2生は漢検 3級と定めた『規定級』をほぼ全員がクリアしている状況です。

 

中2生は『規定級』を超えて 2級が 1名,準2級が 5名取得済みというところまできており,このメンバーは中学レベルの漢字に関しては高校受験対策がほぼ完了している状態と言えます。

こうしておけば定期テスト前などに必死に漢字の学習に取り組む必要がなくなりますし,実力テスト前などに場当たり的に取り組む必要もなくなります。

これまでのブログでも申し上げているように,彼らは定期テストに向けた学習においても “当て物のようなもの” には目もくれず,すべきことにきちんと取り組んで各種テストに臨んでいます。

この姿勢が何より重要であり,テスト前でなくとも目標を持って日々の学習に臨む。これが進路探究塾 Mirai の指導なのです。

 

中学生で漢検 2級合格は純粋にすごいと思います。

なお,当塾在籍の小1生から高2生で漢検 2級を取得している生徒数は以下の通りです。

 

・高2生 … 7名 (岐阜高・岐阜高・岐阜東高・岐阜高・岐阜高・加納高・長良高)

・中3生 … 1名 (滝中)

・中2生 … 1名 (那加中)

 

漢検 2級に合格した中2生はコツコツと頑張れる子で,今回の 3回目の受検で合格を勝ち取りました。

この頑張りは他の科目の学習にも生きてくるものと確信しています。

 

中3生は以前のブログで紹介した生徒とは別の滝中生で,授業の曜日以外にも足繁く自習室に通ってくれているなかなかの頑張り屋さんです。

彼の得意科目は数学ですが,読書が好きな生徒ですからこういう結果になるのだと思います。

先日の国語の授業でセンター試験の現代文セクション (100点分) のみ解いてもらったところ,なんと85点を取りました。漢検 2級,センター試験の現代文はともに学年は関係ありませんね。

 

高2生は集団指導コース在籍16名のうち,およそ半数が漢検 2級を取得しました。

惜しくも不合格となってしまった高2生もおりますが,どの生徒も今回の向けた取り組みで相当量の学習を積みましたから,この頑張りは決して無駄にはなりません。

ただし,ここからは大学受験に向けて専念させますから,この学年のメンバーは高校在学中に漢検を受検させることはありません。

 

センター試験の現代文の10点分,二次の数点分ではあるものの,漢字は大学入試において出題されることが確実なわけですから侮るわけにはいかないのです。

論説文の読解においても言葉の知識は必要ですし,小論文を書く際にもそれは活かせるはずです。

 

後回しにしがちなこういったことを早い段階で取り組み,きっちりと仕上げて万全を期す。

どの科目においても私たちが大切にしていることです。

 

添削指導

 

二次直前のこの時期になると,私のところには高3生から英文和訳や和文英訳,要約などの添削依頼がかなりの数に上ります。

生徒たちが時間を計って各大学の過去問を解いての添削,問題集を解いての添削等。私は 1問 1問,そして 1枚 1枚それらを添削し,アドバイスを添えて彼らの手元に戻しています。

 

記述問題というのは模範解答を見ても正解なのか不正解なのか,部分点があるのかないのかの判断が受験生には難しいですから,なんとなくの状態でその対策を進めてしまいがちです。

私たちはこれまでにも京都大や東京外大などの難関国公立大を受験する生徒を指導してきた経験がありますから,その経験を活かして全科にわたり添削指導にあたっているというわけです。

私の英語科だけでなく,数学科,国語科,理科 (物理・化学・生物),社会科 (日本史・地理),そして小論文においても同様の添削指導を含めた二次対策指導を行なっております。

 

 

当塾では高3生の 8月から国公立大の二次対策を緩やかに開始します。

高3生は 7月末でセンター試験対策に目処をつけ,以降は二次対策の比率を高めながら指導を進めていくというのが当塾のスタイルです。

東京大や京都大はセンター試験と二次試験の比率が概ね 1 : 4 など,難関大になればなるほど二次の得点比率が上がりますから,現役合格のためにはその準備を怠るわけにはいきません。

 

国公立大の二次対策は,私の毎年の楽しみの 1つです。

センター試験対策は集団指導で行ないますが,添削指導の必要な国公立大の二次対策は個別指導で行ないます。

二次の英語といえば,それまでに築き上げてきた英語力をすべてぶつけて難解な長文読解や英文和訳・和文英訳に挑む,いわば総力戦です。

 

中でも,小学生や中学生の頃からずっと指導してきた高校生の添削指導にあたれることは,その成長過程を見れるという意味で私にとっての大きな喜びでもあります。

この “感動” を味わえる教員が,学校や私共のような塾において全国にいったいどれだけいることか。

訂正の必要な個所を指示するとともに点数をつけて返却し,対話とともに考え得る最良の模範解答を提示して,生徒も負けじとそれに応戦する。

これが醍醐味であり,かつ指導者冥利に尽きる瞬間であると自負しております。