進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
塾長ブログ
進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
過去問に頼らずとも
昨年度,蘇原中で集団指導コースに在籍する中2生 (当塾13期生) は 3名でしたが,今春より 3名が加わって 6名となり,自己ベスト更新など目に見える形で成果が出ています。
これまでのブログでもたびたびお伝えしているように,当塾は中高生に定期テストや実力テストの過去問・予想問題に取り組ませる指導を一切行なっていません。
安易に過去問や予想問題に頼るのではなく,決められた範囲をきっちりとやり抜くといった当然の準備をして臨めば結果は自ずとついてきます。
今回のブログは13期生の 6名全員から提出があった 6月の中間テスト結果で,彼らの平均は500点に換算すると476点。過去問に頼らずと考えるとなかなかの結果と言えます。
[蘇原中の 6月実施分の中間テスト] ※ 500点換算
482点 (169点/175点)〔内訳:国語 97点 (34点/35点),数学 100点 (35点/35点),英語 85点 (30点/35点),理科 100点 (35点/35点),社会 100点 (35点/35点)〕
482点 (169点/175点)〔内訳:国語 97点 (34点/35点),数学 88点 (31点/35点),英語 100点 (35点/35点),理科 97点 (34点/35点),社会 100点 (35点/35点)〕
480点 (168点/175点)〔内訳:国語 94点 (33点/35点),数学 100点 (35点/35点),英語 85点 (30点/35点),理科 100点 (35点/35点),社会 100点 (35点/35点)〕 ※ 自己ベスト更新
477点 (167点/175点)〔内訳:国語 100点 (35点/35点),数学 100点 (35点/35点),英語 82点 (29点/35点),理科 100点 (35点/35点),社会 94点 (33点/35点)〕
471点 (165点/175点)〔内訳:国語 88点 (31点/35点),数学 88点 (31点/35点),英語 100点 (35点/35点),理科 100点 (35点/35点),社会 94点 (33点/35点)〕
462点 (162点/175点)〔内訳:国語 97点 (34点/35点),数学 100点 (35点/35点),英語 71点 (25点/35点),理科 100点 (35点/35点),社会 94点 (33点/35点)〕 ※ 自己ベスト更新
子どもたちを “過去問漬け” にすることは,決められたテスト範囲をやり抜く意識が薄れることに加え,何より最も恐ろしいのは彼らから考える力を奪うことです。
高得点を取らせるため過去問にひたすら取り組ませる塾 (大手) があると塾生諸君から聞いていますが,岐高や北高へ進んでも全く伸びない生徒が多数いる要因はここにあるのではないでしょうか。
眼前の結果を追うのではなく,長い目で見た子どもたちの成長と彼らの将来の夢の実現が Mirai の目指す方向性です。
岐阜学区内主要公立高と県内外私立高の大学合格実績《2024年春》
好結果が続々と《中央中》
中央中は市内の他の中学校よりも先行して前期中間テストを実施したこともあって,5科の結果が揃う塾生が続々と出てきています。
まだ集計中ではありますが,5科計が400点を超えている塾生で前回 (学年末テスト) よりも得点を向上させた中央中の 5名を紹介します。
462点《中央中・中2生 (通塾歴 7年 3ヶ月) 》〔前回より63点アップ!〕 ※ 自己ベストタイ
448点《中央中・中2生 (通塾歴 3年10ヶ月) 》〔前回より47点アップ!〕
483点《中央中・中2生 (通塾歴 2年 5ヶ月) 》〔前回より46点アップ!〕 ※ 自己ベスト更新
448点《中央中・中3生 (通塾歴 3年 3ヶ月) 》〔前回より36点アップ!〕
450点《中央中・中2生 (通塾歴 6年 5ヶ月) 》〔前回より17点アップ!〕
これまでのブログでもたびたび申し上げてきたように,当塾は定期テスト前に過去問や予想問題に取り組ませる指導は一切行なっていません。
ですから,彼らの得点は決められたテスト範囲をきっちりとやり抜いた結果であり,過去問や予想問題に縋って捻り出した得点ではないということが大きなポイントです。
過去問や予想問題に頼らない姿勢は,高校進学後に大きな差となって表れます。
次の 6年後
以前のブログで紹介した『スーパーカミオカンデ』のパズル。
東大へ進んだ卒塾生 (当塾 4期生) が高2生だった当時に完成させてくれたものを,長らく応接室に飾っていました。
飾り始めてから 6年以上が経過し,日焼けでずいぶんと色褪せてしまったことを受けて先日新しいものに交換しました。
今回入れ替えた『スーパーカミオカンデ』のパズルを完成させてくれたのは滝中に通う中1生 (当塾15期生) で,自習に来た際などに少しずつ取り組み,数日に分けて完成に漕ぎつけました。
6年前,当時はまだ高校生だった 4期生が東大へ進む未来は見えていましたが,昨年のブログでも取り上げたように東大の工学部航空宇宙工学科を首席で卒業する未来は見えませんでした。
15期生が大学に進学する頃には今は真新しいのパズルも色褪せてしまっているでしょうが,次の 6年後には卒塾生の諸君がどんな驚くべき成果を出してくれているかを考えるとわくわくします。
将来設計指導《2024年 5月度》
本日,小5生から中3生,高校生の希望者を対象に将来設計講座『みらい』を実施しました。
前回の Web エンジニア,前々回の新聞記者に続き,今回は岐阜県内の大規模病院 (民間) にて勤務する医師を招いての講演でした。
これまでの将来設計講座と同様に,今回の講演を担当してくれた医師も私の教え子で,中学生の頃から高校卒業まで約 5年間にわたって指導した教え子です。
開塾以来,さまざまな分野のプロフェッショナルを招いて将来設計講座を実施してきましたが,どの講演者も塾生たちにとってお手本となる素晴らしい人材ばかりでした。
本日実施した講演の骨子は以下の通りです。
・自己紹介
・小中学生の頃を振り返って
・医師を志したきっかけ
・大学での学び
・医師の 1日
・今後の目標と将来設計
・塾生たちへメッセージ
彼女の中高生の頃を振り返ると本当に頑張り屋さんでしたし,当時から非常に礼儀正しく,人間的にも素晴らしい模範的な存在でした。
大学生の頃や医師となってから当塾へ顔を出してくれた際,あるいは食事の席で会話していても当時と変わらない気配りや細かな所作が垣間見れる瞬間が幾度となくあり,いつも感心しています。
また,学びに対しても相変わらず貪欲で,いろいろな面で医師となった今も良い意味で変わっていないところが嬉しいです。
当塾には医師を志す中高生が多く在籍していますし,卒塾生にも現役で合格した 3名をはじめ,浪人して医学部へ進んだケースも含めると将来は医師として活躍する卒塾生が続々と出てきます。
彼らにも将来は彼女のような素敵な医師になってほしいと心から願います。
教え子との再会 Vol. 034
当塾 8期生でアメリカの大学へ進学した卒塾生が 1年次の Academic Year を終え,帰省に際して Mirai に顔を出してくれました。
向こうへ行ってからも何度かテキストメッセージで報告をもらっていましたが,会って話すのはおよそ 1年ぶりでしたし,元気な姿を見せてくれて嬉しかったです。
大学での学びやアメリカでの日々を嬉しそうに報告してくれる姿に安心しましたし,学業成績も非常に良好とのことで感心しました。
一緒に写真に収まっている 3名は彼女と同じく当塾 8期生で,学生講師として力を貸してくれている卒塾生です。
それぞれ名大の工学部,名市大の医学部,岐大の社会システム経営学環で学んでおり,アメリカの大学へ進学した卒塾生を含め,高校生の頃は目標に向かって共に Mirai で頑張っていた面々です。
今日は久々に再会してそれぞれの近況や思い出話に花を咲かせていましたが,これからも互いに高め合える関係でいてくれたら嬉しいです。
小学生も頑張っています!
新学年 (新小5生から新高3生) の授業を開始し,早いもので 1ヶ月半が経過しました。
写真は今春より小5生になった塾生たちが漢字の学習に取り組んでいる際のもので,もうすっかりと Mirai の塾生らしく黙々と机に向かう姿が見られます。
当塾17期生にあたる今年度の小5生は『あすなろ学習会』から進級した 8名と,進路探究塾 Mirai の新小5生として入塾した 3名を合わせた11名が在籍しており,良い意味で活気のある学年です。
なお,『あすなろ学習会』から通塾している 8名の中には2019年の10月から通っている塾生が 2名おり,当時はまだ小学校に入学する前の幼稚園児 (年長) でした。
4年半にわたって通塾してくれている 2名から通塾を開始して間もない 3名まで非常に良い子たちが集ってくれましたから,8年後に向けて彼らをしっかりと指導していきたいと考えています。
現在,小5生は12名の定員に対して11名が在籍している状況で,あと 1名分の枠が空いています。
残り 1名に関しては一般募集は 9月以降と考えており,それまでは紹介の方に限り入塾を承ります。興味のある方はご相談いただければ幸いです。
当塾の小学部は毎週にわたって漢字テストを実施しており,9月末には小5生は193字,小6生は191字の学年配当の漢字を修了するペースで指導を行なっています。
以降,10月から12月末まで復習を繰り返し,年明けの 1月に漢字検定 (小5生は 6級,小6生は 5級) を受検するというのが当塾の小学部における漢字指導の基本的な流れです。
小学部の塾生たちには毎週の漢字テストを通じ,言葉の習得と併せて “決められた範囲をしっかりとやり抜く” 習慣を身につけて中学校へ進学してもらいたいというのが私たちの根底にある考えです。
ですから,年明けの 1月に漢字検定を受検してもらうにあたり,塾生たちに目標は満点合格,最低でも得点率 9割に到達することを求めています。
また,小6生の 9月末の時点で漢検 5級が 9割に到達している場合,1月実施を待たずに秋の時点で 5級を受検してもらい,検定後は中学校で習う漢字の先取り学習に取り組んでもらっています。
これまでも小6生の 1月に漢検 4級,中1生の 1月に漢検準2級に合格した塾生もかなりの数に達しますし,中には中2生の 6月に漢検2級に合格した塾生もいます。
上記の中2生で漢検 2級に合格した塾生は小4生の終わりに入塾し,当塾の中学部を経て岐阜高に合格し,次の大きな目標に向かって現在も当塾で学びを継続しています。
当塾はたとえ小学生であっても漢字検定に向けた準備を大学受験を見据えたものと位置付け,単なる検定の合格にとどまらせることのないよう注意を払っています。
課題テストでクラス 1位!《岐阜高・新高1生》
高校生の課題テスト結果返却が始まっており,岐阜高に通う新高1生が「クラスで 1位でしたー」と笑顔で報告してくれました。
以前のブログでも申し上げたことがありますが,ご存じの通り各務原市内の公立中学校は各種テストの学年順位やクラス順位を公表していません。
でも,中学校と違って高校はこうやってクラスや学年の順位が明確に出るのがいいですね。励みにしている子もいるでしょうし。
該当生は中学部から当塾に通ってくれている塾生で,中学生の頃はもちろん高校生になった今も頻繁に各科目の質問をしてくれます。
そういう前向きな姿勢が結果につながっているのだと思いますし,彼には次の大きな目標もありますから引き続きサポートしていこうと思います。
今春,新高1生は集団指導コースと個別指導コースを合わせて 5名が入塾してくれましたが,集団指導コースはまだ定員に余裕がある状態ですので興味のある方はお問い合わせ下さい。
国立大の学費を引き上げる提言?
慶應義塾の学長が 3月に実施された文科省の部会で「国立大の学費を年間150万円に引き上げるべき」と提言したとの記事が出ていました。
現状,国立大の学費は年間およそ54万なので100万円近い引き上げを提言していることになるわけですが,此は如何に。
幼稚舎から大学までずっと慶應という恵まれたご家庭に育ち,何不自由なく学生時代を過ごしてきた方には一般家庭がどんな思いで教育費を捻出しているか全くわからないのでしょう。
まして,奨学金やアルバイトで学費を捻出して大学進学しようと考えている学生の立場など到底理解できるはずがありません。
我が家も子どもが 2人とも大学に進学して上の子は今年の 3月に卒業しましたが,それはもう必死の思いで学費を納めてきましたし,下の子が卒業するまで学費の納入はあと数年続きます。
昨今の政治家にも言えることですが,育ちの良い “浮世離れした” 考えをお持ち方がトップにたくさんいらっしゃるから少子化が止まらないのだと改めて感じた次第です。
件の提言が国立大との授業料の差を埋めたいという考えから発せられたものあれば,まず慶應の学費を国立並みに下げる検討をするべきではないでしょうか。
同時に,国立大と同じく入学希望者には 6教科 8科目の共通テストも課したうえで定員の多く,例えば定員の 8割を一般入試に振り,試験日も国立大と同じ前期日程・後期日程に合わせる。
入学者の約半数が AO や指定校といった何らかの推薦という状況は直ちに是正すべきで,そういった提言をするのであれば試験方式や日程,入学者の推薦比率も国立大のそれに準じるべきです。
また,一部の私立大は過剰とも言える広告費をかけたり,事務方の職員に対する超が付く厚遇 (平均年収1000万超) など国立大と比較して学校運営で首を傾げたくなる側面が多分にあります。
こういったことを鑑みても,国立大の学費を上げて私立大の学費と足並みを合わせる必要があるのか甚だ疑問です。
大学により学費はまちまちの状況ですが,それに見合う教育をなさっているとご家庭や学生が判断すれば学費の多寡に関わらず学生は集まってくるはずです。
公平性云々と言う前にまずは良質な教育を学生に提供し,選んでもらえる学校づくりを進めることが最優先課題と考えます。
とは言え,設置意義そのものが異なる国立大と私立大を同列に扱うことに私は反対です。
共通テストの『歴史総合・日本史探究』
来春の共通テストより『日本史B』が『歴史総合・日本史探究』へ移行することを受け,生徒貸出用書架に並べている地歴公民の用語集 (山川出版社発行) を新版に入れ替えました。
写真は手前がこれまで 9年にわたって塾生たちが自習の際などに手に取ってきた『日本史B』の用語集で,重ねて置いてあるのが『歴史総合・日本史探究』の用語集です。
今は新品である『歴史総合・日本史探究』の用語集も,ここからの数年で塾生たちに使い込まれて味が出てくると良いなあと思います。
1期生から 9期生までの卒塾生99名のうちセンター試験および共通テストで『日本史B』を受験したのは49名 (文系29名・理系20名) で,彼らの『日本史B』の平均点は79.7点でした。
以下は『日本史B』の得点が90点を超えた卒塾生の諸君です。
100点 (岐阜北高・文系) [横浜国立大へ進学]
100点 (岐阜高・理系) [名古屋大へ進学]
97点 (滝高・理系) [東京大へ進学]
97点 (南山高・文系) [早稲田大へ進学]
91点 (鶯谷高・文系) [名古屋大へ進学]
91点 (岐阜高・理系) [東京理科大へ進学]
90点 (岐阜高・文系) [京都大へ進学]
90点には達しませんでしたが,名市大の医学部医学科へ現役合格を勝ち取った 2名と岐大の医学部医学科へ現役合格を勝ち取った 1名も社会科の選択科目は『日本史B』でした。
以前のブログでも紹介したように,私の受験生時代は日本史選択の理系生で,写真は当時に使用していた日本史の用語集です。
日本史は学習量が多くなってしまうものの,きちんと仕上げれば地理よりも 8割を超えやすいという判断から,理系の塾生たちには社会科の選択科目は『日本史B』を推してきた経緯がありました。
しかし,来春から『日本史B』が『歴史総合・日本史探究』へ移行するにあたり,理系生の他科目の負担を考えると今後は『地理総合・地理探究』を推さざるを得ないという結論に至っています。
来春から共通テストは『情報』の追加,国語と数学の試験時間延長,社会の科目の再編などいくつもの変更点があります。
難化するだの荒れるだのといろいろと言われているのを耳にしますが,受験生の諸君はそういった声に振り回されることなく一意専心の姿勢で頑張ってほしいものです。