進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
塾長ブログ
進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
子どもたちの成長
私は塾で指導するようになって,今年で24年目となりました。
多くの方から「なぜ,学校ではなく塾なのか」と質問されます。
理由はいくつかありますが,私はこの問いに対して「長きにわたって,子どもたちの成長に携われるから」と答えています。
私たちは長い生徒だと 5年,10年と指導にあたります。
その中で「○○ができるようになった」「苦手だった□□を克服した」といった感じで,歩みや成長をつぶさに感じられる場面が多々あり,私はそこがこの仕事の最大の魅力だと考えています。
学校であれば小学校または中高一貫校でも最長で 6年ですが,塾であればそれ以上の期間にわたって指導にあたることが可能です。
これまでの教え子を振り返っても,小学生の頃から大学合格まで通して指導にあたることができた生徒は大きな結果を残したケースが多いという印象です。
現在,当塾で学んでいる生徒の中にも,すでに10年近く指導にあたってきた生徒たちがいます。
そのうちの数名を紹介させていただきます。
写真の 2名はいずれも高3生で,私たちは彼女らが小3生だった頃から指導しています。
指導を開始して今年で 9年目であり,高校受験も共に戦ってきた間柄です。
小学生の頃にコツコツと取り組む習慣を身につけ,中学生の頃は成長を続けてそれぞれ岐阜高・加納高の合格を勝ち取りました。
現在も大学合格に向けて当塾で頑張ってくれていますから,引き続きサポートしていきたいと考えています。
続いて,中1生の 2名。なんと,この 2名も私たちの指導を受けて 9年目です。
それぞれの兄姉を指導していた縁で,幼稚園の頃から私たちのもとで学び続けてくれています。
彼らには 4年以上前のブログ (当時は小2生) にも登場してもらっていますが,当時と比べて随分と大きくなったなあと実感します。
これからも引き続き,彼らの成長を見守っていきたいと思います。
頑張る中1生
夢へ一歩一歩
本日,昨春に東京大へ進学した卒塾生から嬉しい知らせが届きました。
報告の内容は,予てより志望してきた航空宇宙学の内定を勝ち取ったというものです。
5年前のブログでも述べましたが,小学生・中学生の時点で将来を見据えて学ぶことが重要であり,受験を突破できさえすればよいという “短絡的な目標” で行動するのは違うと考えます。
なお,このブログに登場している中3生というのは現在は東大生になっている卒塾生のことです。
彼女は先日も,1年時の成績報告と後輩たちへのアドバイスを兼ねて当塾へ顔を出してくれました。
私たちは彼女と知り合ってもう10年を超えましたが,彼女が中学生の頃に掲げた夢に向かって着実に歩みを進めていることが本当に嬉しいです。
教え子が立派に成長していく姿を見られることがこの仕事の醍醐味だと改めて感じました。
東大は他の大学と異なり,学部 (学科) ごとの募集ではなく,理系であれば理科一類から理科三類,文系であれば文科一類から文科三類といった科類ごとに募集が行なわれます。
ざっくりと,理科一類は工学部や理学部,理科二類は農学部や薬学部,理科三類は医学部へ進学することになりますが,2年次前期までの基礎科目の成績で 3年次以降の学部・学科が確定します。
入学からの 2年間は教養学部に属し,基礎科目の学びを通じて 3年時からの学部・学科の “振り分け”,つまり「進学選択」が行なわれます。
基礎科目の成績の平均点が上位の学生から志望する学部・学科に内定する仕組みで,人気のあるところだと “内定ライン” が非常に高くなることもあります。
つまり,大学入学後もしっかりと学び続けなければ,希望する学部・学科への進学すら危ういというのが東大の「進学選択」の仕組みです。
さまざまな意見があろうかと思いますが,私はこの制度に賛成の立場であり,少なくとも旧帝大では同様の制度を実施すべきと考えております。
やはり人材は重要
進路探究塾 Mirai は複数の校舎 (教場) を展開する塾ではなく,各務原市蘇原の 1校舎のみで運営している小さな塾です。
当塾が複数校舎の展開をしない理由はいくつかありますが,最たるものは指導の質が低下することを懸念してのものです。
どこの店舗でも基本的に同じものが買える小売店の業態とは異なり,塾の業態は人材によって差が出る業態だと私は考えます。
優れた人材を集めるのは本当に難しく,母体が学校法人であるとか株式を公開しているなど全国規模で校舎を展開している塾ならまだしも,私共のような小さな塾であれば尚更です。
また,岐阜県でのみ複数校舎を展開している塾,または岐阜県と隣県でのみ展開しているといった程度の規模の塾に優れた人材が続々と集まってくるでしょうか。
当然ながら,答えは No です。
極論を述べると,塾という業態において複数校舎 (店舗) を展開するというのは経営者のエゴでしかありません。
同じ品質が保てるのは教材くらいのもので,どの校舎でも同等のサービスが提供されるというのは考えにくく,人材の品質や設備に必ず凸凹が発生します。
例えば 1つの校舎で運営を行なっていた塾が離れた場所にもう 1校舎を出すことになれば,もとの校舎にいた人材が新しい校舎の責任者として着任するなどスタッフの異動が生じます。
塾が新しい校舎を出す際に全スタッフが新人ということはあり得ませんから,結果として指導力のある教員が分散することになるわけです。
これは顧客のためになるかといえば,当然ながら,こちらも答えは No です。
経営状況や人材不足等の理由により,新規で出校した拠点を数年で閉鎖しなければならないなんてこともあります。
内部・外部を問わず,経営者のエゴのために犠牲になってしまう人がいてはならないというのが私の信条です。
先日のブログでも申し上げましたが,やはり塾は人材が最重要です。
人が辞めていく組織,人が離れていく組織は何かしら “大きな問題” を抱えていると言わざるを得ません。
年中にわたって人材募集を行なっている塾や,あろうことか「未経験者歓迎!」などと銘打って人材募集を行なっている塾は “大きな問題” を抱えていると考えられます。
あるいは,経営者が教育という本分を忘れ,事業の拡大にしか興味を示せていない表れと言えます。
進路探究塾 Mirai の LINE 公式アカウント
当塾は2018年12月より LINE 公式アカウントを開設しており,『月次お知らせ』の掲示や各種警報発令時の休講情報の発信に活用しています。
スマートフォンからは,上記の『友だち追加』の画像をタップしてご登録いただくことも可能です。
まだ登録がお済みでない保護者様は,ご登録いただきますよう宜しくお願い致します。
大学の「入学辞退率」
大学の「入学辞退率」という言葉をご存じでしょうか。
読んで字の如く「合格はしたものの入学しない受験生の率」のことですが,この率が高い状態だと学校として “健全” であるとは言えません。
私立大は学部ごとに入試を行なっている,または複数の方式で受験を行なっている等,国公立大とは入試の実施方法が根本的に異なるため,どの大学も「入学辞退率」が高い傾向があります。
しかし,国公立大で「入学辞退率」が高い状態というのは問題であり,これが何年も連続してということになれば大問題です。
今回のブログでは国公立大の「入学辞退率」に焦点を当てて綴ります。
文部科学省のホームページに2019年度実施分 (現在の大学2年生) の入試状況の概要が掲載されています。
この資料に目を通すと,2019年度は一般入試において国立大で7,177名,公立大で7,276名,国公立大合計で14,453名もの入学辞退者が発生していることがわかります。
国公立大の一般入試合格者の「入学辞退率」は 9.9%,つまり国公立大に合格したおよそ10名に 1名は入学を辞退している計算です。
2019年度の一般入試実施分に絞って,いくつかの大学の「入学辞退率」をピックアップしてみました。
京都大 0.3% (合格者 2,879名,入学辞退者 9名)
…
東京大 1.5% (合格者 3,159名,入学辞退者 46名)
…
名古屋大 1.7% (合格者 2,187名,入学辞退者 38名)
…
岐阜大 6.4% (合格者 1,371名,入学辞退者 88名)
…
名古屋工業大 6.7% (合格者 1,030名,入学辞退者 69名)
…
名古屋市立大 11.8% (合格者 995名,入学辞退者 117名)
…
北見工業大 39.8% (合格者 683名,入学辞退者 272名)
…
国際教養大 34.8% (合格者 264名,入学辞退者 92名)
地元の名大・名工大・岐阜大,そして東大・京大は国公立大の「入学辞退率」平均を下回っており,名市大が平均値付近となっております。
注目すべきはここからです。
国立大で最も「入学辞退率」が高いのは北見工業大 (北海道) で,上記の通り2019年度入試においては合格者の 39.8% が入学を辞退しています。
なお,北見工業大の2020年度入試における「入学辞退率」は実に 48.0% に達しており,国立大でありながら合格者のほぼ半数が入学を辞退するという “異常事態” です。
また,一時期注目を集めていた公立大の国際教養大 (秋田県) は,2019年度の一般入試における「入学辞退率」は 34.8% と,こちらもおよそ 3名に 1名が入学に至っていません。
合格者の半数近くが入学を辞退する状況とはどういうことなのでしょうか。
これは「国公立大学至上主義」が関係していると考えられます。
よく塾や予備校,私立高の宣伝文句に『国公立大学〇〇名合格!』という表記を見かけますが,詳細は公開していないというケースが多々あります。
当塾の場合,開塾から 5年間の国公立大学の合格者数は30名 (卒塾生59名) で,詳細は以下の通りです。
[国立大]
東京大 1名 (理科一類)
京都大 2名 (教育・工)
名古屋大 8名 (文・教育・工)
横浜国立大 1名 (経営)
名古屋工業大 3名 (工)
金沢大 1名 (法)
信州大 1名 (理)
岐阜大 8名 (地域科学・教育・工・応用生物 (獣医)・医 (看護) )
島根大 2名 (生物資源)
[公立大]
大阪府立大 1名 (生命環境 (獣医) )
岐阜県立看護大 1名 (看護)
富山県立大 1名 (工)
当塾は上記のように詳らかに公開できますが,そうではない状況であれば注意が必要です。
例えば,国公立大の総合格者数は大きく表示しているものの,詳細がきちんと書かれていないとか,主要なところのみ掲載して「他多数」といった表現で包み隠しているケース。
何らかの事情で掲載できない “その大学” が生徒が望んで受験したものならまだしも,「国公立大学至上主義」に “利用された” ものであれば悲しいことです。
先日のブログでも申し上げましたが,合格実績の根拠が示されていないところも要注意です。
どこまでを合格実績とするかはその塾や予備校の “独自基準” に則っているのが実情で,結局はモラル次第なのです。
前期中間テスト《中学生》
中学生の前期中間テストの結果が出揃いました。
今回のブログでは,自己ベストを更新した中2生・中3生を 3名ずつと,中1生の得点上位の 3名の結果を紹介したいと思います。
[中3生] 当塾生平均 445.9点
470点《鵜沼中 (通塾歴 0年 1ヶ月) 》〔前回より20点アップ! (自己ベスト更新) 〕
412点《中央中 (通塾歴 3年 5ヶ月) 》〔前回より79点アップ! (自己ベスト更新) 〕
404点《中央中 (通塾歴 1年 5ヶ月) 》〔前回より35点アップ! (自己ベスト更新) 〕
[中2生] 当塾生平均 428.1点
433点《中央中 (通塾歴 2年 4ヶ月) 》〔前回より50点アップ! (自己ベスト更新) 〕
424点《中央中 (通塾歴 3年 4ヶ月) 》〔前回より51点アップ! (自己ベスト更新) 〕
413点《中央中 (通塾歴 1年 9ヶ月) 》〔前回より102点アップ! (自己ベスト更新) 〕
[中1生 (得点上位 3名) ] 当塾生平均 441.8点
480点《蘇原中 (通塾歴 2年 4ヶ月) 》
473点《蘇原中 (通塾歴 0年 5ヶ月) 》
472点《蘇原中 (通塾歴 5年 5ヶ月) 》
以前のブログでもお伝えしましたが,当塾の生徒たちは時間をかけて “右肩上がり” を実現していきます。
これが当塾の大学合格実績に大きく影響しているといっても過言ではないのです。
これまでのブログでもお伝えしているように,当塾では定期テストや実力テストに向け,過去問や予想問題を演習させるといった指導を行なっておりません。
過去問や予想問題に勤しんで得た結果に価値を見出せないというのが私たちの考えで,それらは長い目で見て子どもたちの成長を阻害する可能性があると考えています。
決められた範囲をしっかりと熟し,基本に忠実に取り組んでいく。
ごく当たり前のことのように思えますが,“安易なもの” に縋らずとも素晴らしい結果を収めてきた彼らを,私たちは誇りに思います。
“なんとなく” の排除
当塾は,授業開始 1時間前に大雨警報など各種気象警報が発令されている場合,その日の授業を休講として後日に授業を振り替えます。
例えば大雨警報や洪水警報が発令されていても,雨は降っておらず曇っているだけという状況もあります。
以前のブログでも触れたことがありますが,当塾は塾内から確認できる状況だけで休講の判断は致しません。
このくらいの風雨なら大丈夫だろう,といった “なんとなく” の感覚ほど恐ろしいものはないのです。
そういった認識の甘さが,各地で起こっている被害を大きなものにしていることは言うに及びません。
『安心⋅安全のために』のページでもお伝えしているように,当塾は安全確保と安心してご通塾いただける環境づくりにも力を入れております。
あらゆることに対して “なんとなく” の感覚を排除し,警報が発令されているときはしっかり遵守して子どもたちや職員の安全を守る。
ごく当たり前のことのように思えますが,残念なことに運営側の都合で強行するケースもあると聞きます。