進研模試《2015年11月実施分・続編》

 

先日のブログに続き,進研模試結果の続編です。

 

まずは高1生。高2生に負けじとなかなかの結果を残しています。

7月実施の進研模試の数学で85点 (全国偏差値は74.2),今回は86点 (全国偏差値は73.6)。なお,これは岐阜高や岐阜北高ではなく,長良高の生徒が残した結果です。

 

校内では当然連続して 1位で,県内でも100位台。定期テストでは90点台後半は当然で,満点をとってくることもあります (もちろん過去問や予想問題なし)。

この生徒は以前のブログでも紹介したことがありますが,彼は『赤チャート』をこよなく愛し,それを楽しそうに自習室で取り組み頻繁に質問してくれます。

結果もある程度順調に出ていますし,目標を持って取り組んでくれていますから私も静観しているといった感じです。これからも,より突き抜けるべく頑張ってほしいです。

 

続いて写真の生徒 (高2生・理系) も,これまでの 4回の進研模試で英語・数学・国語の 3科全国偏差値において平均して 73.5 という結果を残していますが,理科・社会も頑張っています。

在籍する岐阜高でもほぼ毎回上位です。日頃から努力を積み重ねて頑張っていますし,科目を問わず質問も頻繁にしてくれます。まさに,出るべくして出た結果と言えます。

もちろん,これまでのブログでも散々述べてきたように,過去問や予想問題の類を駆使して残した結果ではなく,環境をうまく使い熟した生徒の頑張りによる結果です。

 

以前のブログでも紹介したように,当塾の集団指導コースの高2生は文系は全員,理系は 3名が日本史選択です。

現在は特講でのみ授業を行なっており,日頃は山川出版社の『書きこみ教科書』に取り組ませてコツコツと基礎をつくらせています。

なお,現高3生のセンター試験当日 (2016年 1月16日) からは授業を毎週実施に切り替え,7月には現代史まで完了するカリキュラムで指導します。

 

私も理系の日本史選択でしたが,教科書と用語集を用いてしっかり学んでおけば,自身の経験からもセンター試験の問題レベルであれば容易に正解できると思います。

と言うより,奇を衒った問題集や参考書の類は不要です。どの科目にも共通していることですが,まずは基礎をしっかりと固め,以降は “偏りのない精選された問題集” に取り組みます。

物理で言えば数研出版の『重要問題集』または『リードα』を一通り熟して,河合出版の『良問の風』,『名問の森』といった問題集に取り組む。これに尽きます。

基礎が固まっていない状態で『良問の風』はまだしも『名問の森』に取り組むのは明らかに無謀でしょう。

 

繰り返しになりますが,本格的な受験対策に入るまでにいかに基礎を固めることができるか。私たちはとにかくこれを追求し,塾生たちに徹底させることに力を注ぎます。

だからこそ私たちは安易に過去問を与えない,予想問題に頼らせない。その場凌ぎ,または急場凌ぎを繰り返したところで長い目で見た学力が身につかないことを知ってるからです。

 

多くの方からのお問い合わせ《続編》

 

先週の土曜日と昨日 (12月 8日(火)) は,立て続けに入塾や冬期行事のお問い合わせが続きました。

2日間だけで小学生・中学生・高校生にと 6名。やはりこの時期は塾を探されたり,あるいは転塾をご検討される方が増えますね。

 

先日のブログでも多くの方からお問い合わせを頂戴しているとお伝えしたばかりですが,あれからも続々と入塾生が増えました。

保護者様のご期待にお応えするべく,どの生徒に対しても良質な指導と環境を提供できるよう,教員一同頑張っていく決意です。

 

この冬は多くの方からお問い合わせをいただいておりますが,「〇〇さんの紹介で」という方もいらっしゃれば,チラシを見て,または当塾のホームページを見て,とさまざまです。

まだ 1度 (12月 8日(火)) チラシを折り込んだだけですから,この冬は私が想定していた以上にお問い合わせをいただけていることが本当に嬉しいです。ありがとうございます。

開塾から 9ヶ月が経ち,当塾が徐々に地域の皆様に認知いただけるようになってきていることと,当塾の考え方にご賛同いただける方が増えてきていることが何より励みになります。

 

私たちは小学部・中学部・高校部とも各科の授業指導には当然ながら自信を持っておりますが,集中して学習できる環境質問受付体制にも自信を持っております。

当塾の考える “良い教員” というのは,定期テストや各種模試,あるいは入試の予想屋ではなく,偏りのない良質な講義を行ないつつ,生徒にしっかり寄り添える教員だと定義しております。

子どもたちは,授業を受けるだけで成績が向上するわけではありません。授業で得たものをどう落とし込むか,それが真の実力をつけていくためには不可欠になります。

そのサポートをするために,当塾では自習室および質問受付体制を充実させているのです。

 

自習室に関してはこれまでのブログでもたびたび紹介しているように,当塾の自習室には「私語禁止」とか「集中して」という文言はありません。

どの生徒も節度を持って当塾の自習室を利用しており,そのような注意喚起をする必要すらないのです。

そもそも,そういった文言や注意書きを掲げなければならない状況というのは,自習室の価値は半減どころか存在価値すらないと私は考えます。

当塾の自習室には携帯電話に触れている生徒は皆無ですが,他の塾や予備校から当塾に移ってくる生徒に話を聞くと,当塾の自習室とは状況が異なるようです。

 

さらには,自習室が “憩いの場” と化している塾があると耳にすることがあります。

私には中学生の娘と小学生の息子がおりますが,親の視点から言ってもそんな自習室は論外です。軽々しく自習室などと名乗ってもらいたくありません。

保護者の立場からすれば,子どもが「自習室に行く」と言えば,当然そこで真剣に学習に励んでいるはずだと考えますからね。

 

以前のブログ『塾選び』でも触れたように,子どもを持つようになって初めて気付けた “保護者の想い” というのがありました。

塾教員としてのキャリアが長くベテランであっても,やはり子育てをしたことがある教員とそうでない教員とは明らかな差があります。

どんな想いで保護者様はお子さまを育てているのだろうか,または塾に預けていただいているのだろうか。子育てをしたことがなければ,これは絶対に忖度できません。

こういった想いが違ってくるというか,何より教員としての深みが違ってくるわけです。

 

話は変わりますが,私のブログをお読みいただいている方は塾生の保護者様が中心ではあるものの,最近は塾生ではない方の保護者様もお読みいただいているというケースもあるようです。

先日に入塾いただいた方は,以前から私のブログをお読みになっておられ,私の教育観に共感してお電話をいただいたところが始まりでした。

 

最近はこのブログの 1日のアクセス数は平均して150から200くらいで,開始からのこの 9ヶ月の間に随分と増えました。

日を追うごとにお寄せいただける感想も増えており,これも定期的な更新の励みになっています。ありがとうございます。

 

多くの方からのお問い合わせ

 

中学生は後期中間テストが終わり,高校生はこれから後期中間テストが始まる時期を迎え,ここ数日は多くの方から入塾や冬期行事のお問い合わせを頂戴しています。

 

火曜日・水曜日の 2日間だけで 5名の中学生・高校生の方が,入塾または冬期行事の受講をお決めいただいたり,または検討中とのことで体験を受講していただいたりと賑やかな雰囲気でした。

進路探究塾 Mirai は開塾して間もなく 9ヶ月を迎えますが,当塾が徐々に地域の方々に認知いただけるようになってきていることが非常に嬉しいですし,励みになります。ありがとうございます。

 

初めてお越しいただいた中学生の保護者の方に,当塾が定期テストに傾注した指導を実施していないことをお伝えすると,どの保護者の方も一様に驚かれます。

先日のブログでも紹介したように,当塾の塾生たちは定期テストである程度の結果を残していますから,それをご存知の方は余計に「なぜ」というお気持ちがあるのだと思います。

中学生の後期中間テストは学校によってはまだ返却中のところもありますが,現時点で結果が揃っている塾生で見ると 58.3% の生徒が前回 (前期期末テスト) よりも合計点を向上させています。

 

多くの塾が定期テスト指導に力を入れておられ,過去問や予想問題を用いて対策を行ない,とにかく定期テストで高得点を取らせることにこだわっておられます。

当塾の中学生の定期テストの位置づけ』というタイトルのブログでも触れたように,これは当塾の方向性とは全く異なるものです。

私たちは定期テストを軽視しているわけではありませんが,あくまで定期テストは日頃の学習の積み重ねで得点を獲得するものであると定義しております。

付け焼刃の対策を経て獲得した得点は虚像に過ぎず,真の実力に結びつくものではないというのが私たちの考えです。

 

高校生になると,定期テストで得点できたところで大学入試で勝つことはできません。

現在,国公立大は 85% 分,私立大は 50% 分の定員が一般入試に充てられており (大学により差異あり),これらは決して “定期テストの高得点の先にあるもの” ではないのです。

推薦で大学合格を目指すなら話は別ですが,どの大学・学部・学科にも推薦での入学枠が設定されているわけではありませんし,国公立大や難関私立大を目指すのであれば尚更です。

 

進路探究塾 Mirai は授業指導や質問受付対応,将来設計指導,そして生徒ならびに保護者様との日々のやり取りを通じてそのサポートを行なう塾です。

当塾は生徒たちが愉しんで学ぶことと,生徒たちの夢のサポートをするというスタンスの塾であり,眼前の各種試験の得点獲得のための指導を行なう塾ではありません。

 

先日のブログでも述べたように,中学生にとっての定期テストや高校受験,高校生にとっての定期テストや各種模試,もちろん大学受験さえも通過点に過ぎないのです。

大学受験までの学びは,夢をかなえるための,または夢のスタート地点に立つための準備と捉え,手を抜いたり安易な近道を模索したりせずに懸命の努力をすることが重要です。

将来,その頑張りが生徒たちにとっての財産となるのです。

夢を持ちつつ愉しみながら学んできた子たちは,安易な近道を経て成長してきた子たちよりも,学ぶことや頑張ることの意味を知っています。

 

何のために学ぶのか

 

今日から11月。進路探究塾 Mirai は開塾から 8ヶ月となりました。

多くの方のご支援で 8ヶ月を迎えることができました。本当にありがとうございます。

 

11月は中学生の後期中間テスト,高1生・高2生は同じく後期中間テスト,高3生は学年末テストに各種模試と試験が目白押しです。

とは言え,当塾の実践する教育は眼前の各種試験に向けた小手先の対策ではなく,長い目で見た学力の獲得と,夢を持ち,そしてその夢に向かって頑張れる意識・姿勢を醸成することです。

 

何のために学ぶのか。

それが定期テスト等の各種試験のため,または受験に合格するためというものであれば,以前のブログでも述べたように,いずれどこかで破綻してしまう可能性があります。

大学受験までの学びは,夢をかなえるための,または夢のスタート地点に立つための準備と捉え,手を抜いたり安易な近道を模索したりせずに懸命の努力をすることが重要です。

進路探究塾 Mirai は授業指導や質問受付対応,将来設計指導,そして生徒ならびに保護者様との日々のやり取りを通じてそのサポートを行なう塾なのです。

 

昨日,当塾の個別指導専科コースに在籍する中3生の保護者の方との懇談がありました。その生徒は大学で宇宙理論を学ぶことを希望しており,志望校は東京大です。

彼女の指導をするようになって間もなく 6年になりますが,お母様とも「本当にあっという間でしたね」と振り返っていました。

 

大学で学びたいこと,さらにはその後の目標。彼女はこれらが明確に固まっているからこそ頑張れるのです。

英語は私が担当しており,授業指導と並んで『速読英単語 必修編』の単語テストをすでに開始 (入門編は完了) しているなど,志望校合格に向けた準備は着々と進んでいます。

数学は現在 IIB を指導しており,早い段階で完了した IA はセンター試験型のものであれば 9割を切らないレベルに到達。国語は二次を意識した指導を展開しています。

 

何より “愉しんで” 学べているということ。これが彼女の強みであり,夢をかなえるために必要とされるものなのです。

前述したように,当塾はあくまで生徒たちが愉しんで学ぶことと,生徒たちの夢のサポートをするというスタンスの塾であり,眼前の各種試験の得点獲得のための指導を行なう塾ではありません。

中学生にとっての定期テストや高校受験,高校生にとっての定期テストや各種模試,もちろん大学受験さえも『通過点に過ぎない』という意識を持つことが大切なのです。

 

対話を通じて

 

授業が始まる夕方の時間帯に,いつも私は遅めの昼食をとっています (世間一般ではおよそ夕食の時間帯ですが)。

 

1人で考え事をしながらとることもありますが,食事を持参して早くから自習に来ている生徒ととることもあり,いろいろな話をしながら生徒と食事をとるこの時間は私の楽しみの 1つです。

学習や受験,進路に関する話,時事的な話はもちろんのこと,その生徒の学校での話を聞くこともあれば,くだらない話なんかもします。

 

授業や質問受付時の対応だけでなく,それら以外の場でも日頃からさまざまなアドバイスをしたり相談に乗ったり,上記したように食事をとりながらいろいろと話をする。

私はこれまでのキャリアにおいても同様にそうしてきましたし,こういった関わりを積み重ねて確たる信頼関係というのは構築されていくのだと思います。

 

昨今は日常のコミュニケーションにおいても face to face ではない形態が増えつつあります。

教育に目を向けても映像による授業が隆盛を誇っていたりと,あらゆることが便利になっていくにつれて “弊害” も発生していることは否めません。

 

対話が生み出す力の大きさは計り知れないものがあります。

私はその可能性を信じていますし,これからも進路探究塾 Mirai は face to face の対面教育にこだわるとともに,日々の対話を重ねながら生徒たちの望む進路へのサポートをしていきます。

 

中3生の英語科指導

 

本日の授業をもって中3生の集団指導コース英語科は中学内容の全単元の指導を終えました。来週からは公立高校入試レベルの長文読解や英作文,およびリスニングの指導に入ります。

先日のブログでも中学生の英語科指導概要に触れておりますので,そちらも併せてご覧いただければ幸いです。

 

中3生は 9月から英語科の授業だけで週あたり140分を確保していますから,さまざまなアプローチが可能になっています。

12月からは公立高校入試レベルにとどまらない指導を行ない,入試本番および高校進学後に備えます。上辺だけの高校入試対策にとどまらないのが当塾の指導の最大の特長です。

 

上述したように当塾では中3生の英語科は全単元の指導が終了しておりますが,中学校ではようやく関係代名詞に入ったところだと聞いております。

教科書では tell O to do などの不定詞や間接疑問文もまるっと残っていますから,このペースで果たして 1月末までに教科書を終わらせることができるか甚だ疑問です。

学校によってもまちまちではありますが,せめて教科書くらいは終わらせてもらいたいと考えています。

 

なお,当塾では中学校で習わない所有格の関係代名詞 whose,目的格の関係代名詞 whom も指導し,彼らはそれらを使い熟せるレベルに到達しています。

さらには教科書では発展的内容として扱われている関係副詞をはじめ,前置詞+関係代名詞も指導済みです。

関係代名詞に関しては日本語訳から本格的な英作文,主格から目的格や分詞への書き換え等の同意文完成の演習もこの間に相当やり込みました。

単に問題を解きまくって機械的な処理能力を身につけさせるのではなく,2文に分けて修飾関係を把握させることに注力させ,出題方式を問わず “解ききれる力” を養うことを狙いとしてきました。

 

当塾が中学校で習わないところも指導する理由は,高校進学後にも活きる力を養うためです。

高校受験は単なる通過点に過ぎません。英語だけに限った話ではありませんが,短絡的な知識を積み上げただけではいずれどこかで破綻してしまいます。

 

さらには,入試において発展内容を求める高校を受験する中3生が在籍していることが挙げられます。

主要都市の私立難関高を受験するにあたっては,教科書レベルや岐阜県の公立高校入試レベルでは到底太刀打ちできません。

なお,ここでいう私立難関高とは,1つの高校だけで岐阜県すべての高校の東京大・京都大の合格者総数 (今春はそれぞれ16名・46名) を超えてしまうような進学校のことを指します。

もちろん,そういった高校を志望する生徒が在籍していない年度であっても,この指導方針が変わることはありません。

 

これまでもたびたびお伝えしてきたように,当塾は中学生の定期テストや高校受験の対策に特化した指導を行なう塾ではありませんし,中3生で終わりという塾でもありません。

真の意味での “先を見据えた指導”。これが進路探究塾 Mirai の行なう指導なのです。

 

次に向けた取り組み

 

高校生は定期テストが終わり,次に向けた取り組みを開始しています。

一例を紹介すると,理系の地理選択の生徒と文系の公民科目 (倫理政経・現代社会) のセンター対策として,多くの高2生が Z会出版の『解決!センター』シリーズに取り組み始めました。

 

写真は自習室で撮影したもので,この生徒は昨日から取り組み始めたとのこと。

『解決!センター』シリーズはまだ買ったばかりですからピカピカであるのに対し,『速読英単語』は既に良い感じで使い込んでいますね。まだ高2生ですが。

 

彼らは来年の 4月までに『解決!センター』シリーズを 2周取り組みます。それらの科目に早い時点で目途をつけ,メイン科目の学習に時間を充てるための,まさに “長い目で見た取り組み” です。

教科書や用語集と向き合いながら『解決!センター』シリーズで基礎力や着眼点を身につけ,それでもって高3生の夏以降は総合問題演習に取り組むという算段です。

 

「高3生の夏から挽回!」または「部活を引退してからが勝負!」などと謳い,短期間で結果を出そうという “付け焼刃的な” 手法を当塾は真っ向から完全否定します。

これらは,根拠の乏しい「短期間で確実に痩せる!」等の謳い文句と何ら変わりありません。幸運にも “うまくいく人がいる (かもしれない)” というレベルに過ぎず,もはや当て物に等しいのです。

学力は一朝一夕に身につくものではありません。長い時間をかけて熟成させるもの,それが学力であると私たちは考えます。

 

以前にもブログで紹介したように,高2生の当塾の授業では数学 IA国語のセンター対策はすでに始まっていますから,ここも抜かりなく仕上がります。

高3生の夏前に二次対策を開始するべく,当塾の高2生たちは着々と準備を進めているのです。

高2生といえば『進研模試』も近いですが,これまでのブログでもたびたび紹介しているように,当塾ではその対策や過去問の類は一切行ないません。はっきり言って時間の無駄です。

そんなものを使って獲得した点数は虚像に過ぎませんからね。根拠のない自信はつくかもしれませんが。

 

彼らは来年 5月・8月の『全統マーク模試』,『全統記述模試』,そして11月の『全統マーク模試』,『全統記述模試』,大学別模試で大暴れすることでしょう。

もちろん,『進研模試』と同様にそれらの過去問や予想問題は一切行ないません。早い段階から細かな準備に取り組んでいますから,直前にバタバタする必要もないわけです。

センター試験や入試本番で結果を残すための取り組みを長期間にわたって行なう。先日のブログでも申し上げたように,これが進路探究塾 Mirai の指導なのです。

 

付け焼刃的な対策を繰り返し続けて,模試では結果や判定が出せても実際の入試で結果が出せなければ意味はありません。

真の実力をつけるためには時間がかかるものです。中学生にも当てはまることですが,楽をして結果を出すことに味を占めた学生は,その先の人生において必ずどこかで躓きます。

 

私の英語科の指導方針 Vol. 002《中学生編》

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先日のブログに続き,私の英語科の指導方針や授業の進め方を綴ります。

今回は中学生の英語科指導に関して紹介します。

 

中学生の英語科集団指導コースでは,単元ごとに例文を示し,併せて語彙を身につけさせるという実にオーソドックスな手法を取っております。

定期テスト前や入試直前を除き,授業内で問題演習を行なうことはありません。演習は宿題で課すのみです。

演習は一工夫を入れており,空所補充問題であっても全文を書かせます。さらに,日本語訳の付いていない英文は日本語訳も書かせます。これは後々になってじわじわと効いてきます。

 

確認テスト (前回の授業内容より) はほぼ毎週実施しており,出題形式は10問から20問の和文英訳 (英作文) のみで固定しております。

完全な和文英訳であれば,空所補充形式や並び替えでは “見えてこない部分” が浮き彫りになります。これも後々になってじわじわと効いてきます。

 

中3生に関しては特徴的で,教科書の単元配列を無視し,かつ,かなりのスピードで授業を進めています。

具体的には受動態,文型,現在完了,さまざまな疑問文 (否定疑問文・付加疑問文・間接疑問文),不定詞 ( 3用法除く),関係代名詞,分詞,改めて不定詞 ( 3用法) と動名詞。

この順序で10月中旬に完結するカリキュラム立てです。

 

岐阜学区の中学校で採択されている『New Crown』では tell O to do や how to do などの不定詞を用いた慣用表現がかなり後半にセットされておりますが,当塾では 7月に指導しております。

同じく『New Crown』で後半にセットされている間接疑問文も当塾では 7月です。中学校だと早くても12月,1月や 2月なってようやくなんてこともあり得ます。

 

先述したように,当塾では10月中旬で中学内容の全単元が完結しますから,以降は毎週にわたって長文の多読と表現力の育成 (英作文指導) にシフトします。

同時に,9月からは英語科の授業を週 2回 (いずれも70分枠) として,リスニング指導のみを行なう時間も確保しております。

全単元の指導が完結しないままに入試問題を解かせる指導をする方がいると聞きます。雰囲気は味わえるかもしれませんが,はっきり言ってそれは時間の無駄でしょう。

英語科の高校入試問題は1,200語程度の語彙と基礎的な文法事項を身につけ,品詞および句・節の働きを理解したうえでようやく臨むというのが私の考える “正解” です。

 

中2生で習っている不定詞の 3用法を最後にセットしているのは,品詞の働きを改めて確認することに加え,形容詞用法が関係代名詞と連動していることを理解させるためです。

副詞用法が接続詞と連動していることも併せて確認します。品詞は高校生になると重要度を増しますからね。

品詞および句・節の知識が足りない状態では一つひとつの英文の解釈はおろか,まともな長文読解などできるはずもないのです。

 

節を簡略化したものが不定詞をはじめとする句である。これを知らずに,不定詞の単元を大量の問題演習や単なる暗記で乗り越えようとする中学生が実に多いのです。

中学生のうちにこういった背景を知っておかなければ高校生になってから崩壊する可能性がぐんと上がりますし,伸び悩む原因にもなります。

 

結論を申し上げると,私にとっての中学生の英語科指導は『高校英語にスムーズに入っていくための準備』ということになります。

以前のブログでも紹介しましたが,私が以前に勤めていた塾は高校受験が主体の塾であったものの,私が責任者をしていた校舎では今回紹介した体系に近い形で指導を行なってきました。

一見すると上記体系は無理があるように感じられる方もいらっしゃると思いますし,定期テストや高校受験は本当に大丈夫なのかとお考えになる方もいらっしゃると思います。

しかし,教え子たちは定期テストも高校入試もきっちりと結果を残しましたし,多くの生徒が高校生になってからより伸びるという事例を私は数多く見てきました。

 

私の指導法は中学・高校と通して指導できるからこその手法ではありますが,進路探究塾 Mirai においてはより洗練させた指導体系にて生徒たちの成績向上と夢の実現をサポートします。

長い目で見た学力の育成と “一過性のものではない” 成績向上を実現するための指導。どの科目の指導にも共通する,当塾の揺るぎない指導方針です。

 

学ぶことの意味《中学生編》

 

先日,授業の冒頭で当塾の中1生に「学ぶことの意味は何か」を問いました。

 

子どもたちからは「受験のため」,「将来のため」,または「やらなければならないから」など様々な答えが返ってきます。

毎月にわたって将来設計指導を行なっている当塾の生徒たちでさえこの状態ですから,いったいどれだけの中学生が目的意識を持って日々の学習に臨めているかと不安になります。

 

「将来のため」というと聞こえが良いですが,具体的な夢が決まっているわけでもなくただ漠然と学んでいるだけであれば,それは義務的に学習を行なっているに過ぎません。

学習だけに限らず,確たる夢や目標が定まって,人はようやく本気になれるのです。

 

私は中学生にとっての「学ぶことの意味」は,いわゆる一般教養を身につけることに加え,大学受験に打ち勝つための,または社会に出て以降求められる忍耐力をつけるためと定義しております。

だからこそ,私は中学生に対して定期テストの過去問や予想問題といった安易な “お膳立て” を提供したくない,またはしてはいけないと考えております。

当塾の生徒たちが “お膳立て” がなくとも定期テストで結果を残すのは,確たる信念を持って生徒が学習に取り組んでいるからに他なりません。

彼らの頑張りに関してはこれまでのブログでも何度か紹介してきましたので,よろしければ併せてご覧ください。

 

辛い,やりたくない,面倒だ。できることなら楽をして切り抜けたい。

子どもたちの多くはそう考えますし,または何のために学ぶのか,なぜこんなことをする必要があるのかと自問自答することもあります。

忍耐力と同時に,弱い自分に打ち勝てる強靭な精神力も学習や受験という機会を通して磨かれるのです。

“お膳立て” を提供してもらい,それに縋っているうちは,これらが磨かれることは決してありません。

 

大学合格まで見届けた社会人や大学生の教え子たちと会う際,彼らの多くが口を揃えて私は「厳しかった」と言います。しかし,それがあったからこそ「成長できた」とも言ってくれます。

子育てと同じで,甘やかすのは簡単なことですし,お互い気持ち的にも非常に楽です。

 

私は塾で指導するようになって18年半が経っておりますから,正直なところ,中学生の定期テストの出題予想をしてくれと言われれば容易くできます。

しかし,長い目で見れば,それを与える,または与え続けることによって子どもたちにどのような弊害が出るか。これまでのキャリアでも多くの事例を目の当たりにしてきました。

 

その最たる例が,中学時代の成績 (定期テスト・内申・実力テスト) が非常に優秀で公立のトップ高に進学したにもかかわらず,大学受験では全く揮わないというケースです。

「学ぶことの意味」を曖昧にしたまま,中学時代は “お膳立て” を熟すことで結果を残し続けた。これは,さして難易度の高くない中学内容だからこそ成し得られることです。

高校では,特に進学校であればそうはいきません。

 

 

写真は本日撮影した,高校生の自習室の様子です。

多くの高校において本日または明日が期末テスト開始日ですから,どの生徒もその準備に余念がないといった感じで集中して取り組んでいます。

テスト前だからと慌てて取り組んでいる生徒も一部おりますが,この中には数学や化学,日本史等で今回の期末テストに指定されている範囲ではない箇所の学習に取り組んでいる生徒もいます。

さらには,翌日ではなく週明けに実施される科目の学習に取り組んでいる生徒や,すでに試験が終わった科目の学習に取り組んでいる生徒も見られます。

 

極論的な言い方ではあるものの,本気で大学受験に挑もうとするならこのくらいの余裕が必要です。

直前にバタバタするとか,徹夜しなければならないとか。直前に詰め込んだところで先には何一つとして繋がらないのです。

 

直近の単元が理解できている前提で学ぶ単元であったり,各単元の “流れ” が必要な科目というのがあります。

いわゆる点数の取れない生徒というのは,そういった流れをすっ飛ばして指定範囲の単元だけを捻じ伏せようとテスト前に慌てたり,過去問や当て物のような予想問題に縋ったりする。

こんな状態で結果など出せるはずもありませんし,これはただの付け焼刃に過ぎず,まさに『木を見て森を見ず』の状態です。

 

残念ながら,高校は合格することが目的ではありません。進学校であればあるほど,これは顕著です。

いわゆる「良い高校」に入学できたといっても,その後目標もなく淡々と日々を過ごし,学校からの課題に追われていると卒業時に大きなしっぺ返しが待っています。

毎年,岐阜高で30%強,岐阜北高や加納高でおよそ10%の生徒が浪人するという事実。

もちろん,ここには難関大を目指しての “前向きな” 浪人も含まれますが,全てがそうではありません。浪人しても「だめなものはだめ」ということです。

 

合格した直後から新たな戦いが始まり,中学生の頃より難易度の高い学問と対峙し,さらには周囲との厳しい競争に晒されます。

一般的に思い描く “楽しい高校生活” とはかけ離れた世界が進学校にはあり,ひとたび競争から零れ落ちてしまうと上位に這い上がることは至難の業。これが現実です。

 

進路探究塾 Mirai は中学生に対し,定期テストで得点できればそれでよし,または高校に合格できればそれでよしという指導を行なっておりません。

同時に,当塾には高校受験までしか指導できないという教員は 1名もおりません。私を含めた当塾在籍 8名の教員全員が高3生を担当しており,そのうち 5名が中学部の指導も担当しています。

ここでいう高3生というのは,センター試験を経て国公立大の二次試験に臨むという “標準的な” 高3生のことであります。当塾では高校生の学校準拠指導や推薦入試対策は行なっておりません。

 

小学生または中学生の頃から,大学受験やその先の将来を見据えての一貫した指導を行なう。

言い換えれば,本当の意味で将来を見据えた “筋の通った指導” が当塾の実践する教育なのです。

 

定期テスト前の高校生の様子

 

高校生が前期期末テスト直前ということもあり,13時30分を過ぎると生徒たちが続々と自習室にやって来ました。

加納高・岐山高・長良高が24日 (木) から,岐阜高・岐阜北高が25日 (金) から開始ということで,どの生徒も気合いが漲っている様子が伝わってきました。

 

15時の時点で17名。彼らは夕食を持参し,本日も多くの生徒が23時頃まで取り組みます。

皆,黙々と自身の課題と向き合い,筆記具を走らせています。

ここに来ればダラダラと過ごしてしまうことはありませんし,飲食をしながら,または携帯電話に触れながら学習などという非効率極まりない学習姿勢になるということもありません。

 

  

 

19時30分を過ぎると27席が埋まりました。各務原市の生徒が大半ですが,この中には岐阜市から通塾してくれている生徒も 3名おります。

この時間帯からは,高校生に物理・数学を指導する教員と化学・数学を指導する教員の計 2名が質問受付対応にあたりました。私も英語科の質問を数名から受けました。

中学生の授業が終わる22時以降は国語科の教員と生物・数学を指導する教員も自習室に入り,総勢 4名の教員で質問受付にあたりました。

 

ここからは当塾の高校生指導の考え方を紹介します。

 

当塾の高校生集団指導コースでは映像による授業は導入しておらず,どの科目も対面教育による指導であることはたびたび紹介してきました。

また,授業で扱うのは大学入試につながる内容と大学進学後にも活きる発展的内容のみで,授業内では定期テスト対策指導を一切行なっておりません。

彼らは基本的に一般入試で大学入試に臨みますから,定期テストに向けた対策は自分でする。これが当塾の確たる信念であり,今後も絶対に変えるつもりはありません。

誤解のないように申し上げておくと,私たちは定期テストを軽視しているわけではありません。定期テストは長い目で見た受験対策の一環と位置付けていますから,各種質問は受け付けます。

 

以前のブログ『高校生の頑張り』や『やり抜く姿勢』でも申し上げましたが,定期テストはもちろん各種模試においても過去問や予想問題などといった “お膳立て” の類も配布しません。

“その場凌ぎの場当たり的な対策” を繰り返したところで,真の意味での学力向上は実現できないからです。

 

高校生の定期テスト前に,『勉強会』などと称して生徒たちに集まってもらうことも私は間違っていると考えております。

定期テストに向けては早い段階から準備を進めるとともに,テスト前は自らの意志で自習室に来て学習に臨むくらいの気概がなければ大学受験は勝てません。

当塾に通っている高校生は進学校の生徒ばかりですし,彼らは私のこの考えを理解して,かつ納得したうえで学習に臨んでくれているのです。

 

大学生になっても過去問を欲しがる学生がいます。あれば便利ということは否定しないものの,効率性を追求してのことか,学ぶ意欲が低いからそうなるのか。

きっと中高生の頃に “お膳立て漬け” で学んできたのでしょうね。これは単なる甘えであると同時に,高校または大学に合格しさえすればよいという “無責任な指導” の顛末であると言えます。

悲しいことですが,楽をして切り抜けることに味を占めたこのような学生が,社会に出て以降うまくいくと私には到底思えません。

 

  

 

本日,特に気合いの感じられた 3名。順に,岐阜高・加納高・長良高に通う高3生です。

高2生・高1生も負けじと頑張っていますが,やはり高3生は学習の進め方を知っているというか,オーラが違います。