前期中間テスト《中学生》

2015.06.26_for blog_001

 

中学生の前期中間テスト結果がほぼ出揃いました。

 

これまでのブログでも紹介したことがありますが,当塾は中学生⋅高校生に対して過去問や予想問題といった付け焼刃の対策指導を一切行なっておりません。

そういった “安易なもの” を駆使して捻り出した結果と,日々の積み重ねを怠ることなく目標を持って取り組んできた結果との間に差があることは明らかです。

 

私は20年の指導経験から,高校進学後,特に一般入試を経由しての大学受験の際,この差が大きなものになると確信しています。

 

 

中2生⋅中3生は自己ベスト更新が相次ぎました。

今回はその一例を紹介します。

 

中3生 (那加中)  458点〔これまでの自己ベストは416点〕

中2生 (中央中)  449点〔これまでの自己ベストは422点〕

中2生 (中央中)  430点〔これまでの自己ベストは417点〕

中3生 (那加中)  416点〔これまでの自己ベストは400点〕

中3生 (蘇原中)  405点〔これまでの自己ベストは396点〕

 

2017年 3月以降に入塾した生徒で,前回 (学年末テスト) より大幅アップを果たす生徒も相次ぎました。

 

中2生 (中央中)  453点〔中1生の学年末テストは424点・自己ベストも更新!〕

中2生 (岐阜大学附属中)  380点〔中1生の学年末テストは307点・自己ベストも更新!〕

中2生 (蘇原中)  379点〔中1生の学年末テストは284点〕

中2生 (中央中)  367点〔中1生の学年末テストは268点〕

 

過去問や予想問題がなくても,生徒たちが上記のような結果を残してくれたことを非常に嬉しく思います。

併せて,入塾してまだ 3ヶ月ほどの生徒たちも,当塾が説く “コツコツ取り組むことの重要性” を理解して頑張ってきた成果が目に見える形で表れて非常に嬉しいです。

 

なお,中1生は受講生全体の平均点が417.3点という結果になりました。

彼らには過去問等に取り組ませていないことからも,テスト慣れしていない生徒はやや下振れした感がありますので,夏休み明けの前期期末テストに向けてコツコツ頑張らせる決意です。

 

 

改めてではありますが,当塾の指導は多くの塾に見られるような「高校合格を最終目標とした指導」ではありません。

“安易なもの” を与えることは彼らの成長を阻害する結果になりかねないという考え方に基づき,当塾では過去問や予想問題といった付け焼刃の対策指導を行なわないのです。

 

現在の中学生は,3年後に控える大学入試改革の荒波に呑み込まれる世代です。

『センター試験』に代わる『大学入学共通テスト』では「思考力」や「判断力」が問われる内容になり,従来のマークセンス方式に加えて記述式の出題となることが文科省より予告されています。

 

つまり,単なる暗記や出題傾向に即した大量の演習を繰り返すといった “単純作業” からの脱却が求められているのです。

過去問や過去の出題傾向に沿って作成された予想問題を駆使し,その場凌ぎを繰り返したところで真の成長は見込めません。

 

前期中間テスト《高校生》

 

高校生の前期中間テストが落ち着き,徐々に結果が判明しつつあります。

 

当塾は定期テスト対策指導,例えば過去問や予想問題に取り組ませるといった “付け焼刃” 指導を一切行ないませんが,当塾の塾生たちはなかなかの結果を残してきます。

写真は岐阜高に通う高1生 (中央中出身) のもので,数学 A が 100点,物理基礎が 99点という結果を残してきました。

 

他の生徒からも数学 I で 100点,物理基礎で 100点などと良い報告を受けておりますが,当塾は定期テストに特化した対策指導は行なっておりませんから,生徒たちの頑張りが結実したのみです。

当塾は定期テスト直前前は通常授業を止め,自習と質問受付を行なうに過ぎません。

 

 

定期テスト前,集中的に学習に取り組むのは当然のことですが,それが定期テストのため “だけの” 学習に陥ってしまっては大学入試で勝負することはできません。

大学入試や将来を見据えて日々の努力を怠ることなく,その積み重ねをもとにして “定期テストでも得点できる” という状態が望ましいと私は考えます。

 

私はよく高校生に,「定期テストの結果にこだわり過ぎる必要はない」と話しています。

たとえ結果が芳しくなくとも,「入試に必要となるであろう科目の復習はきっちりやるように」と伝えるにとどめています。

 

昨春,京都大に現役合格した教え子も,高1生の前期中間テストの成績表を見ると合計点の学年順位が 273位 (400名中) という結果でした。

また,およそ 1ヶ月後に受験している進研模試においても,彼の英⋅数⋅国 3科の学年順位は 275位 (400名中) という結果でした。

 

つまり「定期テストで高得点 (または 進研模試で高得点) = 大学入試で結果を残せる」という図式が成立しないということが,この成績結果からもよくわかります。

定期テストや各種実力テストで結果を残すために,過去問や予想問題に縋って上辺だけの結果を繕うことに意味はないということです。

 

 

眼前のことだけに追われず (追わせず),長い目で見た学習に取り組む姿勢が,当塾の塾生たちが高い合格実績を残せることにつながっているのです。

 

スタディーサポート

 

当塾の高校生から 4月の『スタディーサポート』結果が寄せられています。

 

写真のようにすべて S1 評価を連ねるなど “なかなかの結果” を残してきた生徒 (滝高生) もおりますが,科目によってはまだ課題のある生徒もいます。

返却された冊子には一人ひとりに対する詳細なレポートと取り組むべき課題が記されていますから,それをもとに生徒たちは学習を進めていくことになります。

 

結果を提出してくれた際には私たちから簡単に学習アドバイスを行なうこともありますが,それは短期的なものではなく,長期的なものを伝えるようにしています。

短絡的な結果を追い求めたところで大きな結果は残せませんから,私たちは長い目で見た成績向上が果たせる指導と良質な学習環境を与えることに注力するのみです。

 

『スタディーサポート』とは Benesse が高校生に対して実施しているテストで,ホームページには以下のような説明が記載されています。

 

・現在の学力の状態や学習習慣をチェックするテスト (アセスメント) です

・「希望する進路をかなえるために,今,取り組むべきこと」がわかります

・受験後は個人専用ページにて成績に応じた学習方法や進路について調べるためのヒントをたくさん見ることができます

 

つまり,何らかの対策を講じて受験するというスタンスではなく,今のありのままの状態で受験し,生徒自身の今後の学習の指針や進路決定の参考にするという位置づけです。

 

驚くべきことに,この『スタディーサポート』の対策指導を行なう塾があると聞きました。

その目的はわかりかねますが,単発のテスト,ましてや上記のような位置づけのテストで対策を講じて高得点を残すことに何の意味があるのか。私には甚だ疑問です。

 

当塾は高校生に対して『スタディーサポート』はもちろんのこと,定期テスト,実力テスト,そして『進研模試』や『全統模試』などの外部模試の対策は一切行ないません。

これまでのブログでもたびたび申し上げてきたように,そういった付け焼刃の対策をして得点を獲得しても,根拠のない自信がつくだけで後にはつながらないと考えているからです。

 

子どもたちに大学受験に打ち勝てる力,そして社会に出てから生き抜く力をつけさせることを真剣に考えるのであれば,あれこれと “お膳立て” をすることは成長の阻害につながります。

私たちが大切にし,見据えている先は,10年後,もっと言えば20年先,30年先の子どもたちの “みらい” なのです。

 

1ヶ月課題

 

集団指導コースに通う中3生には,「 1ヶ月課題」と称して冬期講習会 (ウィンターターム) 前日までに仕上げる 5科のテキストを渡しています。

 

各自で重点を置いている科目は最低でも 2周を熟すというルールを定めている以外は,取り組む科目の順番は不問としております。

1月の各種テストや高校入試に向け,どう熟すかを生徒自身で計画を立ててもらうというところも重要なポイントです。

 

生徒自身である程度のスケジューリングができなければ,大学受験には打ち勝つことができません。

これも高校進学後を見据えての,当塾の指導の一環なのです。

 

 

先日のブログでもお伝えしたように,当塾の中3生集団指導コースはほとんどの科目が中学履修内容を修了していますから,現時点で入試レベルの問題に取り組むことが可能です。

なお,これとは別に,授業ごとに課される各科の宿題や課題も熟しつつ,彼らはこの「 1ヶ月課題」に取り組んでいます。

 

目標を持ち,楽な道を模索することなく真摯にすべきことに取り組む。

高校受験合格だけを目標にしていない当塾の塾生たちは,このことをよく理解してくれています。

 

中学生向けの学習塾の広告媒体において,上位高に進学すれば将来が約束されているかのような表記を目にしますが,決してそんなことはありません。

それは高校別での全国規模の模試,例えば進研模試などの結果 (平均点や得点分布),進学実績を見れば明らかです。

 

付け焼刃ではない,真の実力育成

 

先日,『塾生たちの頑張り』のページにて,今年になってから入塾した中3生の成績向上に関して紹介致しました。

 

今回のブログは,入塾から 1年あまりを経て大きく成績を向上させた生徒を紹介します。

なお,彼は以前のブログでも紹介したことがあり,2015年 7月の入塾から 1年で定期テスト 5科得点を 3倍に引き上げる (136点 → 408点) など大きく成績向上を果たしています。

 

5月は 5科で268点に過ぎなかった実力テストの得点が,8月には375点,11月には416点に達しました。

英語は45点,81点,90点と推移し,数学は68点,86点,100点と推移するなど,目を見張るレベルで成績を向上させました。

彼はこちらが提示してきた課題をきっちりと熟し続けてきましたし,質問も頻繁にしてくれます。長期間にわたる積み重ねがこの成果を生んだと言えます。

 

彼の成績向上の推移や,先日紹介した生徒たちの成績向上の推移を見て,改めて成績向上は時間がかかるものだと思いました。

過去問や予想問題に勤しむなどして,短期間で育成した付け焼刃の得点力では,その先,つまり高校進学後に大きな大きな “負の遺産” を残すことになってしまいます。

 

公立高受験まで間もなく100日を切る現状において,当塾の塾生に限らず,全国に散らばる公立中の中3生は誰もが志望校合格に向けて日々努力していることでしょう。

しかし,高校受験合格および高校進学が,大学受験や就職など “次の進路” へ向けた第一歩に過ぎないのであれば,中3生にとっての今の努力は次を見据えたものでなければなりません。

進路探究塾 Mirai は高校受験を直前に控えた中3生に対しても,常に彼らに “次” を意識してもらえる指導を展開しています。

 

高校受験を乗り越えることだけを目的とした “付け焼き刃” の指導に,果たして意味があるのか。

これは,私が以前から警鐘を鳴らしてきた事柄です。

 

愉しむ姿勢

 

本日で大学入試センター試験まで「あと103日」。

木曜日にはこれが「あと100日」となり,本格的な追い込みの時期に差し掛かります。

 

夢を持ち,その夢を実現させる第一歩としての大学入試。

大学入試は人生の大一番と言っても過言ではありません。

 

時間は刻一刻と過ぎていきます。

与えられた時間は一律ではあるものの,それをどう使い,何に振り分けるかは受験生本人に委ねられています。

来春に受験を控えた高3生や浪人生だけでなく,その翌春,翌々春に受験を控えた高2生と高1生にとっても,そして私たち教員もこのことを肝に銘じておかなければなりません。

 

 

夢の実現に向けて,愉しみながら日々の学習に励むことができる学生は本当に幸せだと思います。

授業中,質問受付時,あるいは自習の際にそういった表情を垣間見たとき,教員としてのやりがいを感じます。

 

昨日,それを実感する場面がありました。私は高1生 2名に英語の個別指導,隣では高2生 1名に化学の個別指導を行なっていた時のことです。

化学の授業を受けていた女子生徒の表情が素晴らしく,授業後に訊くと「最近,化学が楽しいんです ! 」と声を弾ませながら話してくれました。

 

子どもたちが学習を愉しむ姿勢を育み,学習を愉しめる環境を整える。

難しいテーマではありますが,私たちが子どもたちにとってその一助となれますよう,これからも努力していきたいと感じました。

 

10月の英検

 

以前のブログで,当塾の電子辞書に対する考え方を書きました。

あれから 1年半近くが過ぎ,生徒の電子辞書使用の位置づけを変更した点がありますのでご報告させていただきます。

 

 

現在,当塾では中3生にも電子辞書の使用を認めております。

というのは,先日のブログでもお伝えしたように,彼らは中学履修単元を修了していることもあって,英語の辞書は中学生向けのものではなく『Genius』(大修館書店) の活用を推奨しています。

2枚の写真はいずれも中3生のもので,電子辞書を使用する姿が徐々に様になってきています。

 

電子辞書がいわゆる “完全収録” ではなかった頃,私は高校生に対しても電子辞書の使用を認めておりませんでした。

以前,電子辞書に関するブログを書いた際,現在は社会人 (28歳) になっている教え子から「今は生徒に電子辞書の使用を認めているのですね (ずるい ! ) 」とチクリと言われてしまいました。

まさに,「技術の進歩は止まるところを知らない」という言葉がぴたりと当てはまります。

 

 

中学生向けの英和辞書は,扱われている語彙数に関しては問題ないものの,他動詞と自動詞の明確に区別がなされていないなど語法の説明が弱いばかりか,例文の掲載数も多くありません。

『Genius』のペーパーバック版を購入してもらうことも検討しましたが,いずれ高校入学時には電子辞書を購入するのだから,タイミングが少し早まったに過ぎないという考えに基づいたものです。

 

電子辞書を利用させることは,重たい辞書を持ち歩かせる必要がなくなるということに加え,時間効率策の一環でもあります。

いわゆる単語の第一義のみを調べるのであれば紙の辞書で十分ですから,学習姿勢の身についていない中学生が電子辞書を使用するのは,悪く言えば「猫に小判」でしょう。

中学履修内容の修了までは紙の辞書,以降は電子辞書という流れが最適というのが私の考えです。

 

 

来月,当塾の中3生の15名が英検 3級を受検します。

 

英検に関し,当塾では各級で求められる文法事項をきちんと指導し終えてから受検させるというスタンスを取っております。

合格が目標ではなく,全単元をきちんと理解したうえで,高得点で合格を勝ち取らせるというのが当塾の考え方です。

 

ですから,未履修の単元がある状態で,問題に慣れさせて合格を目指すというような “綱渡り” の指導を当塾は行ないません。

英検準2級程度であれば,過去問や予想問題などを用いて大量の演習を繰り返せば,語彙や文法事項の理解が不足していても合格できてしまう事実があります。

“付け焼刃” の対策を重ねてまぐれの合格を続けたところで,英検 2級以上の合格を目指すとなると行き詰まってしまうことは目に見えていますからね。

 

現在の中3生は高1生の10月に英検準2級,高2生の10月に英検 2級に合格させる算段で指導を進めており,語彙や文法の指導もこれを見据えたペースとしております。

なお,現在の中2生以下の学年は上記よりも速いペースで指導を進めます。

 

 

本日,中3生に一斉で過去問を解いてもらい,生徒間で相互採点してもらった後に解説講義を行ないました。

 

65点満点のところ,1位が65点 (得点率100%),2位が64点 (得点率98.5%),3位が63点 (得点率96.9%) と続き,平均点は53.9点 (得点率82.9%) という結果でした。

当然ながら,全員が合格最低点をクリア (合格最低点は40点 (得点率61.5%)) しておりますが,得点率で平均 9割超の達成を目指してあと 2週間頑張らせようと思います。

 

9割超を目指すとなると中学校の教科書レベルを超える知識,例えば関係代名詞の whose などの知識が要求されますが,これも当塾では 7月の時点で修了しておりますから問題ありません。

英検 3級の受検に向けた学習は語彙力を上げる良い機会にもなると思いますし,しっかりと取り組ませることが基礎力の醸成にもつながり,何より高校進学後に役立ちます。

これも,当塾の考える “付け焼刃” にならない指導の一端なのです。

 

当塾の指導《小論文》

 

間もなくセンター試験まであと100日,併せて国公立大の二次試験まであと150日というところに差し迫り,大学入試に挑む全国の受験生が日々頑張っていることでしょう。

 

当塾の高3生たちも,現在は定期テスト期間中ではあるものの,それと並行して入試に向けた取り組みを進めております。

来るべきその日に向け,当塾の生徒たちも含めた全国の受験生の諸君には悔いの残らないよう頑張ってほしいと願うばかりです。

 

 

先日のブログでも紹介しましたが,当塾では定期テスト期間中や直前期であっても,高校生は通常通りの授業を行なうことがあります。

当塾は,出題範囲の狭い定期テストや課題テストにおいては過去問をベースとした指導を行なわないことはこれまでも紹介した通りですが,入試に関しては過去問に取り組ませております。

これは出題傾向や時間配分を掴むという目的に加え,それまでに長い時間をかけて築き上げてきた学習の進捗状況を確認するという目的があります。

 

ですから,当塾における入試の過去問は,直前期ではなく 3ヶ月前や半年前といった時点で取り組ませるものと位置づけております。

これは大学入試に挑む高校生だけでなく,高校入試に挑む中学生に対しても同様です。

こういうことからも,当塾は中学生・高校生とも科目を問わず早い段階で履修内容を修了するカリキュラム立てとしているのです。

(当塾のカリキュラムに関しては,中学生は『中3生 英語科全単元修了』,高校生は『また一つ』にて簡単に紹介しておりますのでご確認ください)

 

 

写真は,高3生が添削を完了した小論文のフィードバックを受けている場面です。

 

試験時間は120分という長丁場ですが,定期テスト直前期であっても週に 1本は小論文を書いて添削を受けるペースを崩さずに取り組んでいます。

こういう姿勢が非常に重要であると私たちは考えており,高1生・高2生も含め,定期テストだけで精一杯という状態であってはならないのです。

なお,この生徒は国語の成績も安定してきており,先日の全統マーク模試の国語は在籍する高校で 1位,全国でも上位でしたから,まだ慣れない小論文も頑張ってくれるものと確信しています。

 

当塾は今春も一般入試において小論文を課す慶應義塾大の合格者が出ておりますが,主要科目と並んで小論文の指導にも力を入れたことが功を奏したと見ております。

一般的な作文と異なり,小論文は問われていることに対して書き手が考えを主張し,その考えに至った理由および根拠を論じることによって,読み手に認めてもらうことを目的とした文章です。

入試で評価される小論文を書き上げるには,繰り返し練習を重ねることと,それの添削指導を受けることが非常に重要ですから,当塾の対面指導が活きる場面と言えます。

 

小論文を書く力は一朝一夕につくものではなく,長い時間をかけて熟成するものです。

これは付け焼刃の対策が役に立たないという点においても当塾の考える方向性と合致するものですから,今後も主要科目と並んで小論文の指導を大切にしていきたいと思います。

 

中学生の頑張り《前期期末テスト》

 

中学生の前期期末テスト結果が出揃いました。

 

これまでのブログでも,何度も紹介したことのある当塾の中3生。

入塾前は数学が 8点,英語が18点など 5科合計点で136点と不振だった定期テストの得点は,成長を続けて今回は数学が95点,英語が81点など 5合計点で408点となりました。

ついに400点の大台に乗せ,もちろん合計点においては自己ベストを更新。入塾以来,得点力向上は止まるところを知りません。

 

入塾前と比較して定期テストの 5科合計点はちょうど 3倍。これは,私のこれまでのキャリアにおいても最高の伸び率です。

達成には 1年を要しましたが,途中で投げ出すことなく根気よく頑張った証と言えます。

日々の授業・指導に加え,学習の取り組み方の指導と集中できる環境を提供すれば,頑張ろうという意欲を持っていさえすれば結果は出せるということを証明してくれました。

 

上記の生徒の他にも,中3生のこのタイミングで自己ベストを更新した生徒が 3名おります。

その中に,他塾から移ってきてちょうど 1年が経過し,微増を繰り返しながら前進し続けて,今回の前期中間テストで目標としてきた得点を突破した生徒がおります。

さらに,彼女の素晴らしいところは,今回の結果に満足することなくすぐさま次を見据えた行動が取れているところです。11月の後期中間テストでは,より得点を向上させることと確信しています。

 

やはり,成績向上は時間がかかるものだと改めて感じました。

上記で紹介した生徒たちが残した結果は,過去問や予想問題といった “お手軽なもの” に頼ることなく達成した得点ですから,そういったものを駆使して出した結果とは価値が全く違います。

 

 

ただ,夏の頑張りを遺憾なく発揮できて結果を残せた生徒もいれば,残念ながら発揮できず結果を残せなかった生徒がいるのも事実としてあります。

当塾では各種テストの結果を提出時には一人ひとりにフィードバックを行なっているのですが,決意を新たに次へ向かう姿勢ができている生徒もいれば、悔しくて泣き出してしまう生徒もいます。

 

一人ひとりの生徒としっかりと向き合い,それぞれが目標へ向かうことができるようサポートしていくことが私たちの責務であると改めて感じました。

とは言っても,これさえやっておけば的な “お手軽なもの” 与えるなどして楽をさせるのではなく,コツコツと “真の学力” を積み上げるサポートに徹する。

開塾以来,変わることのない当塾の決意です。

 

新しい取り組み

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本日で近隣の公立中の前期期末テストが終了しました。

 

中央中や稲羽中,桜丘中は一昨日に前期期末テストが終了しており,5科の結果が出揃った生徒もおります。

中3生は英語で100点を取ってきた生徒 (中央中) がおり,平均点は60点に満たないとのことでしたからよく頑張ったと言えます。

ただ,5科の合計点は468点に止まってしまいましたから,改めて一つひとつの完成度を高めることと,ミスなく解き切ることの重要性を伝えました。

 

この生徒は疑問に感じたことは納得するまでとにかく質問してくれますし,最近は英語の辞書を中学生用のものではなく『Genius』(大修館書店) を使っている姿を見かけます。

こういう姿勢になれば,過去問や予想問題といった “お手軽なもの” は不要というわけです。

 

これまでのブログでもたびたび申し上げているように,当塾では定期テスト前に過去問や予想問題の類は一切取り組ませません。

その場凌ぎの “付け焼刃” 学習を繰り返したところで,真の意味での学力向上は望めませんからね。運よく得点できたとしても,それは虚像である可能性が高いのです。

『当たるも八卦,当たらぬも八卦』と言わんばかりの予想問題をばら撒く行為は,もはや教育と呼べる代物ではないと私は考えます。

 

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現在,次年度より開講する “全く新しい” 英語コースの準備が佳境を迎えております。

これには今年の初めから着手しており,懇意にさせていただいている教育関連の方々ならびに専門家の方からのアドバイスをいただきながら,稼働に向けてコースの設計を進めてきました。

 

当塾の現在の英語科指導を紹介した際にも触れましたが,当塾の新しい英語コースでは高校在学中に CEFR の B2 へ到達させることを目標としています。

とは言っても英検に代表される各種検定の合格や,TOEFL 等で一定の得点帯に到達することを目標とした安易な “対策” 指導ではありません。

従来の Reading と Writing 偏重の英語教育とは異なる,Listening と Speaking も含めた 4技能をバランス良く育成して “使える英語” の獲得を目指す画期的な教育プログラムです。

 

Reading と Writing は基本的に海外の教材を活用しながら私が指導し,Listening と Speaking はネイティブの力も借りて指導を行ないます。

更なる詳細に関しては年末にリリースを予定しておりますが,会員生の保護者の方々には10月に実施予定の保護者会で先行して詳細をお伝えする予定です。

 

先述した内容との重複になりますが,付け焼刃の各種試験対策が長い目で見れば全く役に立たないものであるということは繰り返し申し上げた通りです。

英検を CEFR の B2 に当てはめると準1級となりますが,これの合格を本気で目指すのであれば,それ以前の各級をギリギリで通過しても行き詰まることは目に見えています。

準2級や 2級程度であれば,過去問やこれさえ押さえておけば的なもので乗り越えられるでしょうが,準1級あるいはそれ以上となるとそうはいきません。