岐阜大学合格!(医学部医学科)

 

当塾に在籍する高3生 (滝高) が岐阜大学の医学部医学科に前期日程で合格しました。

 

共通テストは802点 (1000点満点) にとどまったものの,先日のブログで紹介したように帝京大学の最終合格と昭和大学の一次合格を勝ち取り,医学科志望の現役生として上々の結果を残しました。

彼が優れた学力を有していることはもちろんのこと,日頃の行動からも非常に優しい心を持っていることが窺えますから,将来は立派な医師になってくれると確信しています。

 

なお,当塾は岐阜大に開塾以来10期連続して合格者がおり,彼の合格で合格者数は通算して18名 (うち医学部医学科の合格者は 2名) となりました。改めて合格おめでとう!

 

 

当塾では直近 4ヶ年 (当塾 7期生から10期生) で国公立大医学部医学科を志望する塾生が 4名おり,結果的に 4名全員が現役合格を勝ち取りました。

7期生の 1名は岐大 (一般入試),8期生の 2名は名市大 (推薦入試と一般入試),そして10期生の 1名の計 4名が国公立大医学部医学科に現役合格ですから合格率は 100% ということになります。

 

以前のブログでも申し上げたように,通学圏内には名大・名市大・岐大と 3つの医学部医学科がありますから,ますはこれら 3校の一般入試を乗り越えられる努力をするよう指導しています。

併せて,以前のブログでも紹介したように,4名全員が地域枠ではなく一般枠での合格を勝ち取ったということも大きなポイントです。

 

中学生向けの塾を選ぶ際の指標として

 

中学生向けの塾選びをする際,何に重きを置くかはご家庭により基準がまちまちだと思います。

 

当塾のような進学塾から学校準拠の補習塾まで方向性は塾によりさまざまですし,指導形態が集団指導なのか個別指導なのか,もちろん受講料の多寡も塾選びの重要な指標の 1つと言えるでしょう。

一口に進学塾と言ってもどういったレベルの塾生が多いかにより塾内の雰囲気もまちまちなので,塾全体のレベル感を知るにはその塾の直近 3ヶ年から 5ヶ年の合格実績を確認すれば一目瞭然です。

 

直近 5ヶ年の累計でその塾からの進学者数が最も多いのはどの高校か,例えばそれが岐阜高や岐阜北高であれば上位寄りで,長良高や各務原西高なら中位寄りということになります。

単年のみの合格実績だと偶々その年が “当たり年” や “外れ年” だった等もありますから,やはり直近 5年分くらいのまとまったスパンで見るのが妥当ではないでしょうか。

 

当塾を例に挙げると,2020年春から2024年春までの直近 5ヶ年に中学部集団指導コースで学んだ55名の塾生が岐阜県内の公立高校を受験し,うち46名が合格を勝ち取りました。

高校ごとの合格者数は以下の通りです。

 

岐阜高 … 17名 [構成比 30.9%]

岐阜北高 … 12名 [構成比 21.8%] ※ ここまでで 52.7% (塾生の 2人に 1人以上)

加納高 … 3名 (普通科 3名) [構成比 5.5%]

岐山高 … 2名 (普通科 2名) [構成比 3.6%]

長良高 … 6名 [構成比 10.9%]

各務原西高 … 4名 [構成比 7.3%] ※ ここまでで 80.0% (塾生の 5人に 4人)

県立岐阜商業高 … 1名 [構成比 1.8%]

岐阜総合学園高 … 1名 [構成比 1.8%]

公立高に不合格で私立高へ進学 … 9名 [構成比 16.4%]

 

ご覧の通り当塾の中学部集団指導コースで学んだ塾生の直近 5ヶ年の最多進学先は岐阜高であり,これは直近 5ヶ年に限った話ではなく開塾以来ずっと変わらない傾向です。

 

また,直近 5ヶ年の率で見ると当塾生の 30.9% が岐阜高へ,21.8% が岐阜北高へ進学しており,岐阜高と岐阜北高の 2高で半数を超えています。

岐阜高は公立中学校のおよそ成績上位 5%,同じく岐阜北高は 10% が進学する高校ですから,当塾は中学校の40名学級で言うと 1位から 4位の生徒が半数以上を占める塾ということになります。

 

なお,昨春のブログでも申し上げたように,昨年・一昨年は当塾からの公立高受験先は岐阜高・岐阜北高・加納高・岐山高・長良高の 5高校のみで,今年度の出願も同様の結果となりました。

将来的に岐阜高など岐阜市の普通科高の合格を目指したいと考えている新小5生から新中3生のお子さまがいらっしゃるご家庭は,当塾も選択肢の 1つに入れていただければ幸いです。

 

 

当塾は直近 5ヶ年で55名が岐阜県内の公立高を受験し,残念ながら 9名が不合格となりました。

 

私は岐阜高や岐阜北高にチャレンジしたいという塾生に対し,得点力や内申が不足しているので不合格の可能性があるという話はするものの受験を止めることはありません。

9名が不合格というのは決して少なくありませんが,先日のブログでも申し上げたように,併願先の私立高へ進むことになっても 3年後の大学入試で結果を出せれば問題ないというのが私の考えです。

 

岐阜高に合格しても 3年後に名古屋大に合格できる保証はありませんし,同じく岐阜北高に合格しても 3年後に岐阜大に合格できる保証はありませんからね。

 

 

当塾の Q & A ページ記載の入塾基準をご覧になられてのものだと思われますが,当塾は優秀なお子さまだけを受け入れる塾だという ”批判” ともとれるご意見を 6年ほど前から耳にしています。

 

当塾がなぜ学年が上がるにつれて入塾基準を厳しくしているかと言うと,新入塾生が各学年の中心となる成績層とあまりにかけ離れていては両者とも不満を抱える結果になってしまうからです。

既存の塾生と新規の塾生いずれにとっても競い合い高め合える環境,自習室や質問受付の品質を維持する目的で当塾は入塾基準を設定しているということをご理解いただければ幸いです。

 

なお,当塾は小学部から継続して学んでいる塾生が多くいるのですが,当塾は中1生の10月以前の入塾基準は非常に緩いので,その批判は間違ったものだということもご理解いただけるはずです。

 

 

当塾の近隣に「岐阜高 2名・岐阜北高 3名・加納高 4名など岐阜 5校+各西に24名 (塾生の 3人に 2人) が合格!」という表記をしている大手塾があります。

 

あえて岐山高・長良高・各務原西高の合格者数を掲載しないところに,例えば24名の合格者が各西に偏っているとか加納高には美術科や音楽科も含まれる等,何かを隠したい意図が透けて見えます。

また,普通科進学校の合格実績だけを前面に出し,それ以外,例えば実業高校へ進む塾生は評価しないというスタンスも理解に苦しむところですが,普通科でなければだめなのでしょうか。

 

上記したように当塾からも実業高校へ進む塾生はいますし,塾生諸君には望むところに進んでほしいと願っていますから,私には高校は普通科でなければだめだという考えは一切ありません。

私は上が社会人 (大卒)・下が大学生と子育てをしてきた経験からも,頑張ってきた塾生の進学先を伏せるこの大手塾のやり方は保護者の視点が欠落している一例と言え,その子たちが不憫です。

 

なお,この大手塾は市内の系列校舎で公立高「合格率100%」を昨年 3月から 4月にかけてホームページに記載しておられましたが,現在は修正されて「100%」の記載が見当たらなくなりました。

これも保護者の視点が欠落した事例の一つと考えられますし,以前のブログでも申し上げたように “言ったもん勝ち” の風潮には辟易するばかりです。

 

学年末テストで自己ベスト更新!《中1生》

 

当塾に在籍する中1生 (当塾15期生) の 2名が,学年末テストで自己ベスト更新など素晴らしい結果を残してくれたのでブログにて紹介します。

 

484点《桜丘中・中1生 (通塾歴 0年11ヶ月) 》〔後期中間テストより18点アップ! (自己ベスト更新)

433点《蘇原中・中1生 (通塾歴 1年 4ヶ月) 》〔前期期末テストより12点アップ! (自己ベスト更新) 〕 ※ 蘇原中の中間テストは変則実施のため期末テストにて比較しました

 

桜丘中の中1生は理科の平均点が40点台だったそうですが,当塾の塾生は94点を獲得。数学も100点とよく頑張りました!

 

 

中学生が通う普通の塾であれば,定期テスト前は過去問や予想問題でひたすら対策し,お子さま方が高得点を取れるサポートをすることが一般的だと思います。

 

当塾の近隣に定期テスト対策指導に強みがあることをアピールする大手塾がありますが,「学年 1位」が何人も在籍しているらしいので高得点を収めるお子さんが大勢いらっしゃることでしょう。

しかし,これまでのブログでもたびたびお伝えしている通り,当塾はそういった指導を行なう塾に迎合することなく,指定されたテスト範囲を徹底して理解するのを促すにとどめています。

 

当塾の中学部で過去問等に頼らず学んだ塾生たちが高校へ進学し,大学受験で次々と大きな成果を上げてくるのを見ると,“与え続ける” ことが必ずしも成功につながるわけではないことが明白です。

 

大学合格速報《2025年 2月15日 時点》

 

高3生 (当塾10期生) の諸君から続々と併願先の私立大の合格報告が寄せられています。

 

当塾の高校部の塾生はほとんどが国公立大志望のため,私立大の併願は共通テスト利用の 1校から 2校のみと最小限に抑える塾生が大半であり,中には私立大を併願しない塾生も毎年一定数います。

また,当塾では一般入試で私立大を受験するのはどちらかと言うと稀であり,一般入試は早慶など共通テスト利用方式のない大学や医学部医学科を受験する場合など限定的です。

 

今回のブログは,志願者数および難易度共に他エリアとは比べ物にならない関東地区の私立大に絞り,現時点での今年度の合格状況を掲載します (医学部医学科はいわゆる正規合格 (最終合格) 分)。

 

[共通テスト利用]

東京理科大学 工学部 工業化学科 (岐阜高) ※ 当該生徒の第3志望先

明治大学 文学部 心理学科 (岐阜北高) ※ 当該生徒の第5志望先

明治大学 農学部 農芸化学科 (岐阜高) ※ 当該生徒の第3志望先

法政大学 文学部 哲学科 (岐阜北高) ※ 当該生徒の第6志望先

 

[一般入試]

帝京大学 医学部 医学科 (滝高) ※ 当該生徒の第4志望先

 

当塾からの私立大医学部医学科の現役合格は,一昨年の自治医科大学に続いて 2例目となります。

当該塾生にとって第一志望先ではないものの,実質倍率で例年30倍前後となる一次の学科試験と二次の小論文・面接をくぐりぬけての合格ですから非常に誇らしく思います。

 

なお,最近は “医学部受験専門” などと銘打った塾や予備校が多数あると聞きますが,当塾から医学部医学科に現役合格した諸君はそういったものは活用していません。

 

当塾の高校部の理社の指導

 

当塾の高校部の理社は,例えば名大や医学部医学科に進んだ当塾の卒塾生の諸君が学生講師という立場で指導にあたってくれています。

 

とは言っても,完全に彼らに “丸投げ” しているのではなく,教材はどの時期に何を使用し,志望校合格に向けてそれらをいつまでに終えるか等を定例で行なう打ち合わせで進捗を確認しています。

例えば,当塾の高校部の物理は高2生の 4月から 1月で講義を行ない,以降は一斉指導で精選した問題の演習・解説を行ないつつ,塾生ごとに志望校に応じた課題を与える形式をとっています。

 

さらに,授業指導と併せて自習時および授業後に質問受付が行なえることも,当塾のような小規模塾ならではの強みだと考えています。

現在は国公立大の二次試験直前期のため,受験生の諸君は書き上げた二次答案の添削指導を担当各位に依頼している姿を見かけますが,これも当塾のような規模だからこそできることです。

 

そういった指導の成果として,先日のブログでも紹介したような驚くべき成績を収めてくる塾生がいたり,大学合格実績に関してもある程度の水準が保たれているのではないかと考えています。

 

蘇原中の中間テスト《2024年10月から2025年 1月実施分》

 

蘇原中の 1月実施の中間テスト結果が返却され,市内の他の中学校から遅れること 3ヶ月,ようやく後期中間テストの結果が出揃いました。

 

以前のブログでもお伝えしたように,当塾14期生にあたる中2生は学力・意識とも非常に高い塾生が多く在籍しています。

なお,蘇原中の中2生は 6名が集団指導コースに在籍しており,10月・12月・1月実施の中間テスト 3回の合計点で 6名全員が450点を超えました。

 

489点《蘇原中・中2生 (通塾歴 0年11ヶ月) 》 (内訳:10月実施分 168点/175点,12月実施分 172点/175点,1月実施分 149点/150点) ※ 自己ベスト更新

488点《蘇原中・中2生 (通塾歴 1年 4ヶ月) 》 (内訳:10月実施分 174点/175点,12月実施分 168点/175点,1月実施分 146点/150点) ※ 自己ベスト更新

479点《蘇原中・中2生 (通塾歴 2年 0ヶ月) 》 (内訳:10月実施分 172点/175点,12月実施分 159点/175点,1月実施分 148点/150点)

471点《蘇原中・中2生 (通塾歴 1年 0ヶ月) 》 (内訳:10月実施分 163点/175点,12月実施分 167点/175点,1月実施分 141点/150点) ※ 自己ベスト更新

466点《蘇原中・中2生 (通塾歴 1年10ヶ月) 》 (内訳:10月実施分 160点/175点,12月実施分 166点/175点,1月実施分 140点/150点)

457点《蘇原中・中2生 (通塾歴 0年11ヶ月) 》 (内訳:10月実施分 158点/175点,12月実施分 163点/175点,1月実施分 136点/150点) ※ 自己ベスト更新

 

これまでのブログでも繰り返しお伝えしているように,当塾では中高生に対して定期テストや実力テストの過去問や予想問題を用いた指導を一切行なっていません。

それでも今回,上記 6名のうち自己ベスト更新が 4名,平均点は475.0点に達し,彼らの前回 (前期中間テスト) の平均点である468.5点より 6.5点を上乗せしました。

 

ただ,『岐阜県 No.1』を謳う大手塾は熱心に過去問に取り組ませておられるそうなので,当塾の塾生諸君を上回る490点以上や500点というお子さまが多数在籍していらっしゃることでしょう。

しかし,当塾は今後もそういった指導に迎合することなく,自習室質問受付など学びの環境を整えて彼らの成績向上をサポートしていきます。

 

なお,中2生 (新中3生) はまだ定員が空いている状況なので,岐高や北高の合格を通過点と捉え,高い志を持って大学受験や将来を見据えて当塾の塾生と共に学べる新入塾生をお待ちしています。

 

中学校の実力テスト結果を回収中です

 

12月・1月に市内の各中学校で実力テストが実施され,当塾では順次返却されている結果帳票を回収中です。

今回のブログは,現時点で各学年において印象的な結果を残した塾生諸君を紹介します。

 

まず 1人目は公立高入試を 1ヶ月後に控えた中3生で,非常にわかりやすい “右肩上がり” を続けています。

彼は 1年半前に『岐阜県 No.1』を標榜する大手塾から移ってきた塾生で,この 1年半の頑張りで実力テスト結果のみならず定期テスト結果や評定も大きく向上させました。

 

以前に在籍していた大手塾では熱心に各種テストの過去問や予想問題に取り組んでいたようですが,不思議なことにそういったものを全く用いない当塾に移ってからのほうが結果が出ています。

やはり学習に対する姿勢や意識が変わったことと,共に学ぶ塾生の質や自習室といった学習環境によっても大きく左右されるということが得点結果の伸びからも明白です。

 

 

続いて中2生で,こちらは 1年前の実力テスト結果と比較して 5科で20点以上の上積みを達成しました。

 

日頃から自習室等でコツコツと取り組んでくれていることもあって,今後の更なる伸びにも私が期待を寄せている塾生の 1人です。

まずは 1年後の目標に向けて頑張ってほしいですし,当塾は中学生であっても高校進学後や大学受験,あるいはその先を見据えて指導する塾ですから高校進学後も継続してサポートをしていきます。

 

 

最後に中1生で,こちらは 5月実施の実力テストと比較して50点以上の上積みを達成しました。

 

当塾で授業のある日は 1時間以上も前に来て自習に励んでいますし,授業のない日も自習室で熱心に取り組んでいる姿を目にします。

そういった小さな積み重ねが今回の結果につながっているのであって,これまでのブログでもたびたび申し上げているように過去問や予想問題で作り上げた虚像ではないということがポイントです。

 

滝高校に併願合格!

 

月曜日に滝高の合格発表があり,今年度の中3生にあたる当塾13期生は 2名が Bコース (併願) 受験して 1名が合格となりました。

 

先日のブログでも申し上げたように,当塾はもう何年も連続して滝高の併願合格者がおります。

以下は直近 3ヶ年で,中学校入学前から当塾に在籍して滝高に併願合格し,現在も当塾で学んでいる塾生諸君です。

 

[2025年度入試]

当塾13期生 稲羽中 (進学先未定)

[2024年度入試] 競争倍率 2.64

当塾12期生 桜丘中 – 岐阜高

[2023年度入試] 競争倍率 1.84

当塾11期生 蘇原中 – 岐阜高

 

今年,1名は残念ながら不合格となりましたが,過去問演習では合格ラインに到達していただけにあと一歩のところで悔しい思いをさせてしまったことが本当に心苦しいです。

ただ,この悔しさを忘れることなく次の 3年間を頑張ってもらいたいですし,こちらも同じ気持ちで高校進学後も当塾の高校部で指導・サポートをしていく決意です。

 

高校の進路指導とは

 

本日 ( 1月26日(日) ) の午前中,志望校の二次試験に向けて自習室で準備に励んでいる高3生 (加納高) が「学校から電話がかかってくるので途中で離席します」と申し出がありました。

なんでも校内で進路会議があり,その結果を担任・副担任が電話で知らせてくれるとのことで,それを聞いた時は日曜日にも関わらず随分と熱心だなあと感嘆したものです。

 

彼女には確たる志望校があり,そこを真剣に目指したいという思いで今から 1年前の高2生の 2月に,岐阜県 No.1 を謳って多くの校舎を構える大手塾から当塾へ移ってきました。

その志望校は共通テストで二段階選抜 (足切り) が実施され,共通テストである程度の得点に到達しなければ受験さえも認められない大学です。

 

転塾してきて半年は志望校のボーダーはおろか足切りラインにも届かない状況でしたが,めげることなく強い決意でコツコツと取り組んだ結果,秋を過ぎた頃から少しずつ成果が出始めました。

そして先週に実施された本番では自己ベストを大幅に更新し,幸いにも足切りはもちろんボーダーも突破して志望校の挑戦権を得ることができました。

 

 

彼女が長らく掲げてきた志望校への挑戦権を得たということは,高校側はこれまでの懇談はもちろん,模試の結果と共通テスト結果からも一目瞭然のはずです。

そんな中,進路会議を終えた高校からの電話の内容は合格可能性の高い国公立大の名前を列挙して受験先の再検討を勧めるもので,さらには学部も一貫性がなくバラバラというおまけつきでした。

 

本人は長らく掲げてきた志望校の合格が叶わなければ共通テスト利用で合格が濃厚と見ている私立大へ進むと言っているのに,これでもかと国公立大を薦めてくる姿勢には正直辟易します。

高校側のとにかく国公立大の合格者数を稼ぎたいという方針が透けて見え,本人の強い思いは蚊帳の外ということがよくわかる提案でした。

 

 

これが国公立大が “大好きな” 私立高や塾ならまだしも,公立高,しかもある程度の進学高がそんな指導をする必要あるのか大いに疑問ですし,少なくとも当塾の考え方とは相反するものです。

以前のブログでも取り上げたように,やはり「国公立大〇〇名合格!」という謳い文句はその中身をちゃんと吟味すべきだと改めて感じた次第です。

 

例えば当塾は,99名の卒塾生のうち50名が国公立大に現役合格し,旧帝大14名,医学科 3名 (名市 2名・岐大 1名),左記以外の地元22名 (名工大 5名・岐大16名・県看 1名) で全体の約 8割に達します。

逆に,旧帝一工と自宅から通学可能な地元大の合格者数が,その高校や塾が公表する国公立大の合格者の半数以下だと,その数は恣意的につくられたものである可能性が高いと言わざるを得ません。

 

普通に考えてそんなに大勢が遠方の国公立大を志望するとは考えにくいですし,縁も所縁もない遠くの県にある国公立大に行くくらいなら東海エリアにある私立大で十分でしょう。

就活を含め,その後のキャリア形成を考えても僻地への進学はデメリットの方が大きいことは間違いありませんし,国公立大でも辞退率が高いところはそれなりの理由があるというわけです。

 

岐阜全県模試

 

以前のブログでも紹介したように,当塾では 2年前から中3生の外部模試は『岐阜新聞テスト』を『岐阜全県模試』にシフトしました。

 

『岐阜全県模試』は受験者数が増加の一途をたどっていて出題される問題の精度・難易度ともに満足のいくものですが,最終回の実施時期の再検討と外部会場の設定があればなお良いと考えます。

当塾は複数校舎を展開しない 1校舎のみで 1学年あたりの在籍数も約10名という小さな塾ですが,『岐阜全県模試』の最終回 (12月または 1月実施分) で塾生たちは毎年優秀な結果を残してきます。

 

[2024年度 (当塾13期生) ] ※ 全県平均284.4点 (受験者数5,253名)

5科計 471点 岐阜学区内 8位・全県10位 → 蘇原中 (進学先未定)

[2023年度 (当塾12期生) ] ※ 全県平均296.7点 (受験者数5,019名)

5科計 470点 岐阜学区内10位・全県12位 → 桜丘中から岐阜高へ進学 (滝高に併願合格)

[2022年度 (当塾11期生) ] ※ 全県平均309.5点 (受験者数3,467名)

5科計 484点 岐阜学区内 8位・全県10位 → 蘇原中から岐阜高へ進学 (滝高に併願合格)

 

上記の実施回はたまたま当塾の塾生が好成績を収めましたが,岐阜学区だけでも20近い数の校舎を構える大手塾なら各種テストで当塾の生徒よりも優秀な生徒さんが何百名といることでしょう。

以前のブログでも紹介したように,その大手塾は多くの校舎で各中学校の学年 1位が在籍していることを Web でアピールし,当塾の最寄りの校舎は岐高や滝高の合格率100%を謳っておられます。

 

当塾は高校受験対策指導ではそういった素晴らしい塾の足元にも及びませんが,当塾は今後も中学生の時点で大学入試や将来を見据えて学べる生徒たちを育てていきたいと考えています。