中学生の頑張り《前期期末テスト》

 

中学生の前期期末テスト結果が出揃いました。

 

これまでのブログでも,何度も紹介したことのある当塾の中3生。

入塾前は数学が 8点,英語が18点など 5科合計点で136点と不振だった定期テストの得点は,成長を続けて今回は数学が95点,英語が81点など 5合計点で408点となりました。

ついに400点の大台に乗せ,もちろん合計点においては自己ベストを更新。入塾以来,得点力向上は止まるところを知りません。

 

入塾前と比較して定期テストの 5科合計点はちょうど 3倍。これは,私のこれまでのキャリアにおいても最高の伸び率です。

達成には 1年を要しましたが,途中で投げ出すことなく根気よく頑張った証と言えます。

日々の授業・指導に加え,学習の取り組み方の指導と集中できる環境を提供すれば,頑張ろうという意欲を持っていさえすれば結果は出せるということを証明してくれました。

 

上記の生徒の他にも,中3生のこのタイミングで自己ベストを更新した生徒が 3名おります。

その中に,他塾から移ってきてちょうど 1年が経過し,微増を繰り返しながら前進し続けて,今回の前期中間テストで目標としてきた得点を突破した生徒がおります。

さらに,彼女の素晴らしいところは,今回の結果に満足することなくすぐさま次を見据えた行動が取れているところです。11月の後期中間テストでは,より得点を向上させることと確信しています。

 

やはり,成績向上は時間がかかるものだと改めて感じました。

上記で紹介した生徒たちが残した結果は,過去問や予想問題といった “お手軽なもの” に頼ることなく達成した得点ですから,そういったものを駆使して出した結果とは価値が全く違います。

 

 

ただ,夏の頑張りを遺憾なく発揮できて結果を残せた生徒もいれば,残念ながら発揮できず結果を残せなかった生徒がいるのも事実としてあります。

当塾では各種テストの結果を提出時には一人ひとりにフィードバックを行なっているのですが,決意を新たに次へ向かう姿勢ができている生徒もいれば、悔しくて泣き出してしまう生徒もいます。

 

一人ひとりの生徒としっかりと向き合い,それぞれが目標へ向かうことができるようサポートしていくことが私たちの責務であると改めて感じました。

とは言っても,これさえやっておけば的な “お手軽なもの” 与えるなどして楽をさせるのではなく,コツコツと “真の学力” を積み上げるサポートに徹する。

開塾以来,変わることのない当塾の決意です。

 

新しい取り組み

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本日で近隣の公立中の前期期末テストが終了しました。

 

中央中や稲羽中,桜丘中は一昨日に前期期末テストが終了しており,5科の結果が出揃った生徒もおります。

中3生は英語で100点を取ってきた生徒 (中央中) がおり,平均点は60点に満たないとのことでしたからよく頑張ったと言えます。

ただ,5科の合計点は468点に止まってしまいましたから,改めて一つひとつの完成度を高めることと,ミスなく解き切ることの重要性を伝えました。

 

この生徒は疑問に感じたことは納得するまでとにかく質問してくれますし,最近は英語の辞書を中学生用のものではなく『Genius』(大修館書店) を使っている姿を見かけます。

こういう姿勢になれば,過去問や予想問題といった “お手軽なもの” は不要というわけです。

 

これまでのブログでもたびたび申し上げているように,当塾では定期テスト前に過去問や予想問題の類は一切取り組ませません。

その場凌ぎの “付け焼刃” 学習を繰り返したところで,真の意味での学力向上は望めませんからね。運よく得点できたとしても,それは虚像である可能性が高いのです。

『当たるも八卦,当たらぬも八卦』と言わんばかりの予想問題をばら撒く行為は,もはや教育と呼べる代物ではないと私は考えます。

 

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現在,次年度より開講する “全く新しい” 英語コースの準備が佳境を迎えております。

これには今年の初めから着手しており,懇意にさせていただいている教育関連の方々ならびに専門家の方からのアドバイスをいただきながら,稼働に向けてコースの設計を進めてきました。

 

当塾の現在の英語科指導を紹介した際にも触れましたが,当塾の新しい英語コースでは高校在学中に CEFR の B2 へ到達させることを目標としています。

とは言っても英検に代表される各種検定の合格や,TOEFL 等で一定の得点帯に到達することを目標とした安易な “対策” 指導ではありません。

従来の Reading と Writing 偏重の英語教育とは異なる,Listening と Speaking も含めた 4技能をバランス良く育成して “使える英語” の獲得を目指す画期的な教育プログラムです。

 

Reading と Writing は基本的に海外の教材を活用しながら私が指導し,Listening と Speaking はネイティブの力も借りて指導を行ないます。

更なる詳細に関しては年末にリリースを予定しておりますが,会員生の保護者の方々には10月に実施予定の保護者会で先行して詳細をお伝えする予定です。

 

先述した内容との重複になりますが,付け焼刃の各種試験対策が長い目で見れば全く役に立たないものであるということは繰り返し申し上げた通りです。

英検を CEFR の B2 に当てはめると準1級となりますが,これの合格を本気で目指すのであれば,それ以前の各級をギリギリで通過しても行き詰まることは目に見えています。

準2級や 2級程度であれば,過去問やこれさえ押さえておけば的なもので乗り越えられるでしょうが,準1級あるいはそれ以上となるとそうはいきません。

 

思うこと

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7月はサマーターム (夏期講習会) の準備や,学年を問わず多くの新入塾生を迎えたことによって非常に慌ただしく過ごしておりました。

落ち着いて作成ができなかったこともあり,ブログの更新もわずか 3回に終わりました。

 

サマータームに入り,昼から夕方にかけて多くの小学生の出入りがあります。

『あすなろ学習会』を含む小学生の授業を昼の時間帯に組んでいるからというのもありますが,授業のない日に自習に来る小学生もおりますから,いい意味でとても賑やかです。

写真は小1生の授業の様子で,いつも楽しそうに学んでいる姿が非常に印象的です。

 

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サマーターム期間中,当塾の中3生の平日の授業は16時30分から22時に実施しています。

これは,東海大会 (ソフトテニス) や全国大会 (ホッケー) に出場するためにまだ部活動を引退していない生徒がいること,吹奏楽部など引退時期が秋口となる生徒がいることへの対応です。

さらには,夏休みの序盤は高校見学会が午前から昼にかけて実施されるところが多いことへの対応でもあります。

 

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上記のような制約がなく,特に予定がないという中3生は昼過ぎから続々と自習にやって来ます。

授業のある日は授業前と授業後の 4時間,授業のない日は 9時間以上ひたすら自習に取り組んでおり,夏休みに入ってから空いている日は毎日来ているという生徒もおります。

送迎などの事情で来れない生徒もおりますから自習時間数を競わせるようなことは行なっておりませんが,多い生徒だと自習だけでこの夏は既に50時間を超えています ( 8月 4日 (木) 現在)。

 

ただ,彼らは頑張っているとは思いますが,この時期は全国のどの中3生も頑張っているはずです。

頑張っているのは自分だけではないということと,ご家庭のサポートのおかげで伸び伸びと学べる環境に置いてもらっていることへの感謝も忘れてはならないと,彼らによく話しています。

 

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当塾は中3生に対し,8月15日(月) までの『 1ヶ月宿題』として写真のテキスト (左) を 2周するよう指示しており,これに取り組んでいる生徒を多く目にします。

各科とも学校で習っていない単元が多く含まれておりますが,先日のブログでも紹介したように当塾は学校準拠指導ではありませんから,生徒たちは問題なく取り組むことができます。

 

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質問は随時受け付ける形をとっておりますが,これに加えて週に 1回 (70分),質問および記述部分の添削を集中的に行なう時間枠を確保しております。

いくら数を熟しても,定着もそこそこの “やりっ放し” の状態では効果性が薄れてしまいます。

重要なのは数を熟すことではなく理解を積み重ねることですから,この時間枠もうまく使いつつ生徒たちは計画的にこのテキストを進めているようです。

 

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高校合格だけを目標とするのであれば,こういった問題集を深くやりこまなくとも (とりあえず熟すだけで) 成績向上を果たせてしまう可能性があります。

中学内容は本当に平易ですから,問題を数多く熟すことが成績向上に直結してしまうのです。

 

しかし,高校ではそうはいきません。理解の積み重ねが物を言いますし,まさに “量より質” が問われます。

当然のことながら,一定またはそれ以上の “量” を確保しつつの “質” の追求が非常に重要であり,“量” だけである程度の結果を残せる中学内容とは比にならないということです。

私たちは高校受験合格を目標に置く一般的な塾とは異なり,大学受験まで集団指導による対面教育を行なう塾ですから,中学時点からそういった指導をしておく必要があると考えております。

 

上記とは別の,授業ごとに課す宿題もあり,あとは少なからず学校から課されている宿題もある中,計画的にかつ質を追求しながら演習を進めて理解を深める作業は本当に根気が必要です。

当塾の生徒たちが現在培っているものは,高校受験に向けて役立つと言うより,高校進学後に発揮されるものなのです。

 

二次対策

 

高3生はセンター試験に向けた学習が一段落したので,各科とも着々と二次対策を開始しています。

 

例えば英語科の二次対策は毎週土曜日に実施しており,ここでは主に私が作成したテキストにて英文和訳と和文英訳の演習と講義,そして答案を回収しての添削指導を行なっております。

これが落ち着いたら長文読解や総合問題演習に入ります。

長文読解や総合問題に関しても私が作成したテキストを使用しますが,これらは大仰なものでもなければ予想問題の類でもない,あくまで基礎を徹底することに終始した内容のものです。

 

 

二次でリスニングが課される大学を受験する生徒もおりますから,上記とは別の時間を確保してその指導も行なっております。

本日は,去る 5月27日のオバマ大統領の広島でのスピーチの聞き取りと,東京大学の過去問題を用いての演習,あとは時間が余ったため慶應義塾大学の長文問題に取り組んでもらいました。

 

東京大学の入試問題は「思ったよりも易しかった」と話していた彼女ら。

実際,東京大学はオーソドックスな出題が多いですから実際その通りですが,それはこれまでに培ってきた日々の積み重ねが効いているのだと思います。

 

彼女らは中学生のころから私が指導してきた生徒たちですが,日頃からコツコツと取り組み,語彙に関しても『速読英単語 上級編』まで仕上げた頑張りが今の学力を形成しているのです。

学力および成績向上のための秘策とでも言うような  “特別な何か” に取り組んだ,または取り組ませたわけではなく,地道な努力の積み上げの結果なのです。

 

以前のブログでも触れたことがありますが,地道な努力を怠って過ごしてきた高3生に「夏からが勝負 ! 」などと謳う無責任な指導は私にはできません。

 

中3生 英語科全単元修了

 

中3生の英語科は,当初の予定通り今週で中学履修内容を修了しました。

 

来週から開始する夏期講習会 (サマーターム) で改めて全単元の復習を行ない,9月からは高校履修内容の講義,そして英文レベルを徐々に上げつつの多読および英作文演習に入ります。

上記に加えて 9月10日(土) からは週あたり50分,授業時間を追加してリスニングの指導も実施します。

これにより,高校受験はもちろんのこと,高校進学後および大学受験,さらには TOEFL や英検といった各種検定にいたるまで幅広い対応力をつけることが可能です。

 

一般的な塾がほぼ学校の進度に準拠して指導しているのは定期テストと高校受験を意識しているから,または受講生間の学力差が激しいからというのが理由に挙げられます。

あまりにペースが速いと途中から入塾してくる生徒がついていけない,または学校準拠でなければ選んでもらえないかもしれないという “商業ベース” の考えもあるでしょう。

残念なことに一般的な塾においては現実はこういったことが横行しており,高校受験の合格をゴールとしている塾であったり,高校合格実績を前面に押し出している塾はほぼこんな感じです。

 

 

以前のブログでも触れたように,当塾の中学部の指導は高校合格だけを見据えた薄っぺらいものではありません。

もちろん,定期テストで高得点を取ることに特化した指導も行ないません。それがいかに “急場凌ぎ” に過ぎないかがわかっているからです。

 

誤解のないように申し上げますが,私は中学校の定期テストや高校受験を軽視しているのではありません。

岐阜高をはじめとする上位高に進学しても伸び悩む生徒が続発する背景には,高校受験合格をゴールとするかのような意識が蔓延してしまっている現状があると私は警鐘を鳴らしているのです。

 

高校合格はあくまで通過点。

大学入試改革が行なわれる現在の中2生からは,それがより顕著なものとなります。

 

新聞チラシを折り込みます

 

明日,およそ 4ヶ月ぶりに新聞チラシを折り込みます。

 

この間,当塾は新聞チラシや戸別ポスティングを一切行っておりませんでしたが,多くの方から入塾のお問合わせをいただき,意欲の高い新たな仲間たちを迎えることができました。

特に 6月に入ってからはそれが顕著で,昨年の同時期と比較して在塾生の数はおよそ 2倍となり,塾内は日々活気に満ち溢れております。

 

受講開始にあたっては,保護者様に受講説明会をお受けいただいております。

当塾の受講説明会は一斉ではなくご家庭ごとの個別実施としており,現在は平日や土曜日の私の空き時間に受講説明会を行なっています。

対象は小5生から高2生で,小5生から中3生は入塾テストも同時実施しております (高校生は当塾の定める高校・コースに在籍している場合のみ受け入れております)。

なお,高3生は先日のブログでもお伝えしたように今期の募集を終了,年長から小4生は『あすなろ学習会』として上記とは異なる形で募集を行なっています。

 

 

説明会の際によく尋ねられるのが,当塾の宿題に関してです。

 

当塾は宿題が多いかと言われれば,量的にはそれほど多くありませんが,質的には多いと言えます。

各科とも以下の 3点をベースとしております。

 

・板書ノートの書き写し (当塾では『レビュー』と呼んでいます)

・配布しているテキストの数ページまたは数問 (英語を例にとると,各文の和訳も同時実施することや穴埋め問題であっても全文を記載するなど細かな指示あり)

・次回授業で実施する確認テストに向けた学習 (英語を例にとると,授業で提示した例文の練習と暗記)

 

上記を丁寧に熟すと,相当な時間がかかります。

問題を多く熟して得点力が得られるのは中学生までに過ぎません。高校進学後に “おかしな習慣” を残さないためにも,当塾では宿題の量ではなく質を追求しているのです。

 

なお,当塾は基本的に,どの科目もテキストの解答冊子を配布しております。

それは,○つけや実施後の振り返りを含めた一連の流れが宿題であると考えており,各生徒が後日に復習で取り組む際に必要だからという考えに基づいたものです。

ですから,闇雲に大量のページ数を課したりということはしません。問題演習が単なる “作業” になってしまっては意味がありませんからね。

 

私たちは中学生以上に対して,宿題をやってこないことを咎めることはしませんし,授業中にチェックをしたりということもしません。

宿題はやってきて当然ですし,当塾の入室テストをクリアできる生徒であれば,解答を丸写ししてくることがいかに馬鹿げた行為であるかの判断ができます。

ですから,彼らには「丸写ししてくるくらいなら宿題をやらなくてもいいよ」と話しています。

当塾の基本的なスタンスとして宿題は質問を受け付けるにとどめており,どの生徒も分け隔てなく質問をきちんと受け付けるための “少人数定員制” でもあるということです。

 

それと,テキストは手元にあるけど解答冊子は回収するという塾が多いですよね。いろいろな考え方があるとは思いますが,それは単に生徒を信頼していないだけだと私は考えます。

宿題の解説で貴重な講義の時間を割くのは勿体ないです (もちろん,必要に応じて解説すべきところは解説しています)。

教室ぎゅうぎゅうに生徒を詰め込み,宿題の解説と定期テストや模試,または入試の予想問題と称して突飛な問題演習に終始するものを,私たちは授業と捉えることができません。

 

中学生の頑張り《前期中間テスト・続編》

 

先日のブログに引き続き,中学生の前期中間テスト結果の続編です。

 

今回は以前のブログでも紹介したことのある,現在は中3生になっている当塾の生徒。

入塾からの 1年で学習に対する姿勢が大きく変わったことに加え,それに比例して定期テスト得点を飛躍的に向上させました。

 

入塾前の定期テスト (中2生・前期中間テスト) は 5科で 136点だった得点が,入塾から 4ヶ月後の後期中間テストは 5科で 261点,同じく 7ヶ月後の学年末テストは 5科で 324点と推移しました。

そして今回の前期中間テストは 5科で 371点となり,約 1年で実に 235点のアップを果たしました。得意ではなかった英語も 80点に到達。よく頑張りました。

次回の前期期末テストは 5科で 400点突破を目指して,この夏は今回も 80点に到達できなかった国語と社会の学習にしっかりと取り組めるようサポートしたいと考えております。

 

これまでのブログでもたびたび申し上げているように,当塾はひたすら過去問や予想問題に取り組ませるといった “定期テスト対策に特化した指導” を行なっておりません。

それではなぜ得点が向上するかと言えば,理解して次に進む,偏った学習をしないといった “ごく当たり前のこと” を取り組ませているに過ぎないのです。

上記の生徒にも過去問や予想問題といった類のものには取り組ませておりませんし,そもそも当塾には定期テストの過去問がありません。

 

 

学力向上・成績向上は時間がかかるものですから,日頃から頑張っていないのにテスト前だけちょろちょろっと学習したりという姿勢で結果を残せるはずもないのです。

中学生であれば過去問や予想問題に集中的に取り組んでたまたま得点できたというケースもあるでしょうが,それは真の実力で勝ち取った得点ではありませんし,何よりその先が思いやられます。

 

当塾の中学生集団指導コース在籍生の平均は 400点を超えておりますが,当塾は定期テスト得点が振るわないからという理由で入塾をお断りすることはありません。

定期テストの得点でその生徒の真の実力を推し量ることはできませんからね。入塾テストで受講基準に到達すれば,直近の定期テストの得点が何点であろうと入塾を受け付けております。

ただ,楽をして定期テスト等の各種テストの得点力をつけたいとか,または入試に合格したいという考えは当塾の考え方と相反するものです。

 

中学生の頑張り《前期中間テスト》

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中学生の前期中間テスト結果が揃いつつあります。

当塾集団指導コース在籍生の,現時点での各学年の最高点は以下の通りです。

 

・中3生 471点 (中央中・K くん)

・中2生 477点 (蘇原中・I さん)

・中1生 422点 (中央中・K さん)

 

平均点がわかりませんので一概に比較することはできませんが,上記の中2生は前回 (中1生の学年末テスト) よりも合計点が23点アップしていますから,非常に頑張ったと思います。

中1生は在籍生全体の平均こそ 410.3点という結果でしたが,全体的に無難に終わってしまったこともあり,前期期末テストに向けて早めの準備をするよう指導しなければならないと感じました。

 

彼らの校内順位は不明です。公表されていませんし,私自身も興味がないため聞き取りや “調査” はしません。

そもそも,それが判明したところでどうってことはありませんしね。

 

これまでのブログでもお伝えしているように,当塾は基本的に定期テスト対策に特化した指導を行ないません。

過去問や予想問題等で付け焼刃の対策をさせて “見せかけの得点” を伸ばしたところで,高校進学後にメッキが剥がれることは目に見えています。

 

定期テストに対する当塾の考え方《中学生》

 

先日のブログで高校生の自習室の様子を紹介しましたが,今回は中学生の自習室の様子を紹介したいと思います。

那加中が明日,蘇原中・中央中・稲羽中・鵜沼中が来週に前期中間テストということで,中学生も多くが高校生に負けじと自習室で頑張っていました。

 

当塾は基本的に中学生と高校生で自習室を分けております。

意図的に中学生と高校生の自習室を集約することもありますが,中学生に気兼ねなく自習室を使ってもらいたいとの思いから日頃は分割しています。

 

 

中学生,高校生を問わず,当塾の生徒たちは自習室で黙々と各自のすべきことに取り組んでいます。

自習室には教員を入れておりますが,この教員は決して “見張り” の役目ではなく,生徒たちの質問対応をするためです。

 

当塾の生徒たちは目的意識を持って自習室を活用しておりますから,自習室で私語をしたり,飲食をしたり,携帯電話に触れたりなどという馬鹿げた行動は取りません。

ごく当たり前のことのように思えますが,他塾から当塾へ移ってきた生徒たちの多くが,当塾の自習室は非常に集中のできる快適な空間だと感嘆します。

 

 

当塾の定期テストに対する考え方はいたってシンプルで,定期テストはあくまで『日頃の学習の成果を発揮する場』と捉えております。

ですから,過去問や予想問題をばら撒くとか,直前期に大量に演習に取り組ませるという指導は行ないません。

 

当塾では,定期テスト前は中学生,高校生を問わず基本的に授業を止め,自習に取り組ませます。

定期テストに向けた学習や準備全般は日頃の自習等で消化してもらうというのが当塾の考え方であり,貴重な授業枠を用いてそれを指導するということはありません。

 

先日のブログでも紹介したように,当塾では日頃の授業においても各教科とも学校で学んでいるところよりも先行した単元を扱っています。

このことからも,当塾が定期テスト対策指導に励む塾ではないといことがわかっていただけると思います。

ただ,誤解のないように申し上げておきますが,これは中学生の定期テストを軽視しているということではなく,高校進学後に向けた準備の一環という位置づけでこのようにしているのです。

 

一般的な中学生向けの塾は定期テスト対策指導に力を入れておられ,日頃も学校準拠,または教科書準拠の指導で授業が進んでいくというスタイルです。

とにかく定期テストで得点させること (と高校合格実績) に拘り,ひたすら演習に取り組ませる。過去問をもとに出題を予想し,授業でそれに取り組ませる。

中学生の間はそれで得点できるかもしれませんが,高校生になるとそうはいかなくなります (例外的に高校生にもそういう指導をしている塾があるようですが割愛します)。

 

高校で学ぶ内容は,どの科目も中学校で学ぶ内容よりも難易度が高いうえに密度も濃いですから,定期テスト直前期だけ集中的に学習に取り組んでも結果は出ません。

つまり『日頃の学習とその積み重ねが物を言う』ことになるわけです。

中学生の頃に定期テストに対して「直前期に頑張ればなんとかなる」とか,「過去問や予想問題をやっておけば大丈夫」などという考えを持ってしまうと高校進学後に修正がきかなくなります。

 

 

上記のような考えから,当塾は中学生に対しても定期テスト直前期だからといって教員が用意した問題をやたらと解かせたり,過去問に勤しませたりということを一切しないのです。

生徒たちに “変な習慣” をつけさせるわけにはいきませんし,長い目で見てそれが生徒の成長を阻害することになるということは言わずもがなですからね。

 

当塾は大学受験まで指導する塾ですから,そんな無責任な指導はできないというのが私たち出す結論です。

 

当塾の指導の紹介《数学科 (中3生) 》

 

以前のブログで当塾の英語科指導に関して紹介しました。

今回のブログでは,当塾の中3生の数学科指導とその特徴に関して紹介します。

 

まず,現時点での指導単元ですが,本日の授業で平方根の指導を終え,次回からは二次方程式の指導に入ります。

学校はまだ平方根の指導にも入れていないところがほとんどですが,当塾は先を見据えて非常に順調にカリキュラムを消化できていると言えます。

 

中学数学は,前学年の単元を土台にして発展させた内容を学ぶというカリキュラム構成になっており,代数の各単元はその典型です。

当塾では,自分で考え,解答を導き出す練習をするために,宿題とは別の課題 (通称『レビュー課題』) を毎週にわたって生徒たちに課しています。

 

『レビュー課題』で扱う問題は,高校入試のために準備された問題,いわゆる過去の出題に即して作成された予想問題の類ではなく,高校進学後も役立つであろう精選した問題です。

これは高校数学で役立つ,または高校数学を先取りしているというものではありません。あくまで “思考力を育てる訓練” という位置づけです。

つまり,高校入試で「こういう形式で出題されるから練習しなさい」ではなく,「どんな出題にも落ち着いて臨めるよう準備をしよう」という位置づけで彼らに取り組ませているとも言えます。

 

少人数定員制の指導であることを活かして,写真のように提出された課題を中学生集団指導コースの数学科担当教員が 1枚 1枚添削し,コメントも添えて生徒たちに返却しております。

以前のブログでも紹介しましたが,当塾の数学科担当教員は高校入試において100点 (自己採点ではなくオフィシャルな結果) を獲得しており,入試で勝てる “答案づくり” を熟知しています。

さらには,東京大や京都大を受験する高校生の指導も担当していますから,高校受験の中学生指導が中心という一般的な塾教員と比べ,おそらく指導の深みが違うと思います。

 

 

話は変わりますが,4月から 5月にかけて各務原市の各中学校で実施された実力テストの結果を回収中で,当塾在籍の中央中,稲羽中,那加中の10名の生徒たちから帳票の提出がありました。

この10名の数学の平均点は82.1点で,最高点は96点が 2名 (中央中・稲羽中)。各中学校とも平均点はおよそ55点ほどですから,当塾の塾生たちは頑張ったとほうだと言えます。

 

しかし,上記10名の中には数学が中学校の平均点に届かず,50点台前半に甘んじてしまった生徒もおります。

定期テストでは数学は80点近く取れていて 5科合計が400点前後を取れていても,やはり実力テストでは十分に力を発揮できないケースがあります。

手っ取り早く得点力をつける目的で,過去問や予想問題といった “お手軽なもの” に取り組ませるというやり方は,それは付け焼刃にしかなりませんから後にはつながらない対処法です。

こういったケースの生徒たちを含め,どの生徒に対しても論理的に思考する訓練の場として,単なる問題演習にとどまらない『レビュー課題』を当塾では用意しているのです。

 

単なる反復練習で得点力を上げるやり方は,高校入試まではうまくいくかもしれませんが,高校進学後はそうはいかないというのが現実です。

それは,大学入試の英語や数学の二次試験問題を見れば明らかです。