先輩たちから学ぶ

 

当塾の高校部の塾生たちが机に向かう様子を見ていると,自身のすべきことに熱心に取り組んでいるのはもちろん,姿勢が良く,机上も整頓されていることがわかります。

 

併せて,写真からもわかるように,通路となるところには鞄が見当たりません。

これはトイレ等で離席する他の塾生や質問受付で机間巡視しているアルバイト講師が往来しやすいよう配慮した行動です。

 

先日のブログでも申し上げたように,彼らが中学生の頃に内申が良好だった理由は上記したような細かな所作からも納得できるものです。

たまに中学部の塾生が高校部の塾生に交じって自習してもらうことがあるのですが,先輩たちの姿からいろいろと学んでほしいという願いも込めてそのようにしているのです。

 

校舎ごとの合格者数

 

毎年この時期になると各塾が高校や大学の合格者数をチラシ等で公開し,その数を誇示する光景が見られます。

 

例えば岐阜高に80名の合格者がいる全県展開の大手塾があるとして,その塾が岐阜学区内に20校舎を展開しているとすれば,1校舎あたりの合格者数は 4名ということになります。

1校舎あたり 4名だと当塾の合格者数より少ないわけですが,全県展開の塾だと大垣や関,美濃加茂といった学区外でも岐阜高の受験を勧めるケースもありますから,実際は 4名を下回る計算です。

 

実際にお子さまが通うのは 1つの校舎なのですから,保護者が知りたいのはお子さまが通っている校舎,または通うことになる校舎から何名の合格者がいるかということです。

ですから,いくつもの校舎を展開する大手塾は恣意的な合算ではなく,校舎ごとの合格者数を公表するべきではないかと思うのです。

 

大手塾が公表する合格者数は学区内 (岐阜県内) 全校舎の合計であったり,例えば各務原市内の 3校舎の合計であったりと基準がまちまちです。

1つの組織の中で,片や校舎ごと,近隣数校舎の合算,片や全塾といったように基準がバラバラだと,何か意味があるのではないかと勘繰ってしまいますからね。

 

大手塾は大手塾らしく,あらゆる面で堂々としていてほしいものです。

 

岐阜県内各学区トップ高の競争倍率《2023年》

 

先日のブログでもお伝えしたように,中3生 (当塾11期生) の諸君は来週金曜日の入試本番に向けて最後の追い込みの時期となり,日に日に緊張感が高まってきています。

 

本日,変更期間を経て出願が締め切られ,各高校の競争倍率が出揃いました。

当塾は高校受験対策指導をメインで行なう塾ではありませんが,公立高入試は中3生にとって大きな舞台ですから,合格に向けてできる限りのサポートをしたいと思います。

 

岐阜県内の各学区におけるトップ高の競争倍率は以下の通りです。

 

[岐阜高 (岐阜学区) ]

出願 386名/定員 360名 (1.07倍) ※ 昨年度の競争倍率は1.18倍

[大垣北高 (西濃学区) ]

出願 328名/定員 320名 (1.03倍) ※ 昨年度の競争倍率は1.14倍

[多治見北高 (東濃学区) ]

出願 265名/定員 280名 (0.95倍) ※ 昨年度の競争倍率は1.09倍

[関高 (美濃学区) ]

出願 278名/定員 280名 (0.99倍) ※ 昨年度の競争倍率は1.05倍

[可児高 (加茂学区) ]

出願 232名/定員 240名 (0.97倍) ※ 昨年度の競争倍率は0.78倍

[斐太高 (飛騨学区) ]

出願 231名/定員 240名 (0.96倍) ※ 昨年度の競争倍率は0.96倍

 

ご覧の通り,多治見北高・関高・可児高・斐太高の 4高が定員割れを起こしており,岐阜高と大垣北高は定員割れとはならなかったものの非常に低倍率となりました。

 

当塾には愛知県の公立高を受験する塾生もおりますが,入試システムが岐阜県とは異なるとはいえ,当塾の塾生が受験する高校を含む上位高にこのような倍率になっているところは見当たりません。

私の個人的な意見ではあるものの,3年後を見据えると学区のトップ高は最低でも1.25倍くらいの競争倍率 ( 5名に 1名が不合格) であってほしいと思います。

 

以前のブログでもお伝えしたように,可児高はもう何年も連続して定員割れ,多治見北高や関高も定員割れは今年に限った話ではないとなると,大幅な定員削減や統合も検討すべき段階と言えます。

 

 

高校合格はゴールではなく,小さな小さな通過点に過ぎません。

特に学区トップ高への進学となるとそれが顕著ですから,先日のブログでも申し上げた通り,合格したことに浮かれることなく 3年後に向けて 1日も早く動き出す必要があるのです。

 

競争倍率が 1倍台前半に収まる高校入試とは異なり,大学入試は競争倍率が 2倍,3倍に達することが一般的です。

大学入試で私立中高一貫校生や過年度生と対峙することを考えると,公立高の入試であっても適度な競争を勝ち抜いて合格を掴み取ることは非常に重要なことだと考えます。

 

近隣にある国公立大の医学部医学科

 

岐阜学区や西濃学区で通学圏内にある国公立大の医学部医学科といえば,県内の岐阜大と,愛知県の名古屋大・名古屋市立大の 3校が現実的なところだと思われます。

 

当ブログをお読みいただいている方々は,2022年春のこれら 3校の医学部医学科における岐阜県の高校出身者の数をご存じでしょうか。

以前のブログで目ぼしいところのみ概況を出したことがありますが,それぞれ岐阜県の高校出身者の数を申し上げると,岐阜大が36名,名古屋大が10名,名古屋市立大が 1名となっています。

 

もちろん,この数には過年度生 (浪人生) も含まれていますから,現役でこれら 3校の医学部医学科,中でも一般枠で合格を勝ち取るのは非常に難しいということは言うまでもありません。

 

 

岐大の36名の高校別内訳は,岐阜高が11名,大垣北高が 7名,美濃加茂高が 4名,恵那高・岐阜北高・斐太高・鶯谷高・高山西高が 2名,関高・多治見北高・岐阜東高・済美高が 1名です。

 

岐大は地元であることに加え,以前のブログでも申し上げたように定員の多くが地域枠に割り当てられていることからも,ご覧の通り岐阜県内の幅広い高校から合格者がいることがわかります。

定員110名に対して36名ということは占有率は32.7%ですから,岐阜大の医学部医学科はおよそ 3名に 1名が岐阜県の高校出身者ということになります。

 

続く名大の10名の高校別内訳は,岐阜高が 7名,関高・鶯谷高・高山西高が 1名で,隣県ではあるものの,旧帝大の一角で全国区ということから占有率は 9.3% (定員107名) に留まっています。

ただ,一昨年は岐阜高と多治見北高からそれぞれ 1名ずつの計 2名 (占有率 1.9%) でしたから,一昨年に比べると大躍進と言えます。

 

 

名市大の 1名は岐阜高の 1名のみで,調べてみると現役生ではなく過年度生 (浪人生) による合格であり,岐阜県の高校出身者による占有率はわずか 1.0% (定員97名) に過ぎない状況です。

 

高校別で見ると東海高・滝高・南山高の中高一貫 3高で占有率が30%を超え,旭丘高や岡崎高といった愛知県の公立高に加え,灘高やラ・サール高,西大和学園高といった全国区の名前もあります。

岐大の医学部医学科には東海地区以外の名だたる私立高の名前が多くは見当たらないことからも,名市大と岐大との間にはいろいろな意味で差があるのだと思います。

 

つまり,名市大の医学部医学科は岐阜県から距離的には近いところにあるものの,難易度的には手が届きそうで届かないところにあるということです。

 

 

ちなみに,一昨年前の名市大の医学部医学科における岐阜県の高校出身者の数はというと,驚くべきことに 0名でした。

こうなった理由を当塾なりに分析し,医学部医学科を受験する塾生たち (岐高生) に話したところ「なるほどぉ…」と唸っていました。

 

先日のブログでもお伝えしたように,当塾の 8期生が名市大の医学部医学科に現役合格を勝ち取りましたから,今回のブログを作成しながら改めて彼の頑張りとその凄さを実感した次第です。

 

大学入試が始まります

 

国公立大学の出願が 1月24日(火) から始まりました。

 

共通テストを課す推薦入試 (学校推薦型選抜および総合型選抜) は 2月中旬頃に,前期日程 (いわゆる一般入試) は 3月10日(火) までに合格者が判明します。

当塾 8期生を含め,全国の受験生諸君が入試本番で全力を出し切り,悔いの残らない結果を出してくれることを祈るばかりです。

 

 

2月の中旬頃になると,塾や予備校のブログ等で例えば『岐阜大学医学部に推薦入試で合格!』といった文言が踊るようになりますが,この文言にはいくつか問題があることにお気づきでしょうか。

 

まず,岐阜大学医学部には医学科と看護学科の 2つの学科が設置されているので,この文言ではどちらの学科に合格したのかが明確ではありません。

誤解を招かないためにも,学科間で顕著な差がある場合はきちんと詳細を記載するべきです (昔のように医学科以外は『医短』として別組織にしたほうが良いというのが私の個人的な意見です)。

 

続いての問題は,仮に医学部医学科の合格だとしても,推薦入試の種別が一般枠による合格なのか,それとも地域枠による合格なのかが明示されていない点です。

皆様もご存じの通り,一般枠入学者 (前期日程での合格者を含む) と地域枠入学者とでは同じ医師でも求められるものが異なりますし,そもそも卒業後の進路も一般枠とは異なります。

一般枠と地域枠の合格者数を混同するのは,極端な例だと加納高の普通科と音楽科・美術科の合格者数を混同するようなものですから,誤解を避ける意味でも明確に区別して掲載するべきです。

 

ですから,あえて『岐阜大学医学部に推薦入試で合格』で一般枠か地域枠か明示していない場合は,おそらく “地域枠での合格を伏せたい” 等,何らかの意図があるのでしょう。

先日のブログでも申し上げたように,読み手を欺くような表記は避けるべきです。

 

それでは,岐阜大学医学部医学科の今春の一般入試と推薦入試の募集人員,共通テストの下限得点率,および直近 3年間の競争倍率にどの程度の差があるか見ていきましょう。

 

[一般入試 (前期日程) ] ※ 直近 3年間の平均競争倍率は 7.6倍

募集人員は55名,共通テスト得点率のボーダーラインは 80%

 

[推薦入試 (一般枠) ] ※ 直近 3年間の平均競争倍率は 1.7倍

募集人員は27名,募集要項に記載の “共通テスト基準点” は 78%

 

[推薦入試 (地域枠) ] ※ 直近 3年間の平均競争倍率は 1.5倍

募集人員は28名,募集要項に記載の “共通テスト基準点” は 70% から 74%

 

推薦入試の一般枠は 3年間コツコツと頑張って内申点を確保し,かつ共通テストで高得点を収めた受験生が一足早く合格を勝ち取るイメージです。

これは医学部医学科に限った話ではなく,名大や岐大など国公立大学の他学部の推薦入試においても同様の理解で間違いありません。

 

しかし,これが同じ推薦入試でも医学部医学科の地域枠となると話は変わってきます。

上記の各種数値からも明らかなように,地域枠は目安となる共通テスト基準点 (得点率) が一般入試と比較してかなり緩く設定されているばかりか,競争倍率もそれほど高くないことがわかります。

 

地域医療に関心があり,使命感と覚悟を持って医師を志すのであれば地域枠でも何の問題もありませんが,以前のブログでも申し上げたように,そうでない場合は地域枠を選ぶべきではありません。

全国で地域枠からの “離脱” が後を絶たないという報道も目にしますし,一般枠と地域枠とで医師免許を分けたり,悪質な離脱の場合は医師免許を剥奪する等,今後は強い措置が必要と思われます。

 

地域枠の崇高な理念を守るためにも,私は厚労省が一般枠と地域枠で医師免許を分ける検討を開始することを切に願っています。

 

中3生の実力テスト《2022年12月 および 2023年 1月実施分》

 

これは,蘇原中で本日返却されたばかりの中3生 (当塾11期生) の実力テスト成績帳票です。

 

まだ全員の結果は手元にない状況ですが,写真の塾生を含めて続々と好結果が寄せられており,前回 (10月実施) に続いて多くの塾生たちが非常に頑張ってくれました。

来週には私立高入試が実施されますし,3月の公立高入試に向けて彼を含む当塾11期生全員が,まずは志望校合格に向け気を引き締めて各自のすべきことに取り組んでほしいと思います。

 

 

上記の塾生は蘇原中でトップ10以内には入っているとは思いますが,正確な順位はわかりません。

 

なぜかと言うと,そもそも蘇原中は定期テストや実力テストで校内順位を公表していませんし,岐阜市や各務原市のほとんどの中学校が同様のスタンスを取っているからです。

生徒への聞きとりで順位を推測することも可能かもしれませんが,口外しない生徒やはぐらかす生徒も一定数いるでしょうから,これも正確な順位を把握するには現実的とは言えません。

 

先日,当塾の近くにある大手塾さんのホームページをたまたま拝見したところ,その塾には蘇原中の中3生で実力テスト『学年 1位』のお子さまが在籍していると記載がありました。

そのお子さまの合計点や,それがいつ実施されたものなのか等,詳細は何も付記されていませんでしたが,狭いコミュニティの中にもやはり上には上がいるものだと改めて感じた次第です。

ただ,高校であれば進研模試駿台模試などの模試で詳細な順位が帳票からわかりますが,蘇原中は順位が公表されていない中,どのように順位を把握されているか非常に興味があります。

 

仮にそれが事実確認せずに掲載したものであったり,100点の科目が 1つあったから『学年 1位』を標榜するものであるならば,それは優良誤認のおそれがある悪質な表記と言わざるを得ません。

“言ったもん勝ち” のようなやり方に違和感を覚えずにはいられませんが,信憑性を高める意味でも点数と併せて成績帳票を写真で公開することも是非ご検討いただきたいところです。

 

とは言え,私としては高め合える存在がいたほうが頑張れると考えていますから,当塾の中3生の合計点を上回る『学年 1位』のお子さまがその大手塾さんにお見えになられると信じてやみません。

 

共通テストまであと40日あまり

 

大学入学共通テストまであと40日あまりとなり,今年度の高3生 (当塾 8期生) 諸君の緊張感も日に日に高まってきています。

 

岐阜高が今週末に『全統プレ共通テスト』を受験するのを最後に,長かった秋の模試シリーズがようやく終了となります。

昨日から紙の帳票にて10月実施の第3回『全統共通テスト模試』結果返却が始まっており,本番に向けて自信を深めた生徒もいれば,改めて自身の課題に気づくことができたという生徒もいました。

 

来年 1月14日(土)・15日(日) の共通テスト本番に向け,共にしっかりと準備していこうと思います。

 

 

写真は中学部から当塾で学んでいる生徒 (岐阜高) の第3回『全統共通テスト模試』の成績帳票で,前回の結果と同様,志望校合格に向けて着々と歩みを進めてくれていることがよく伝わってきます。

当塾 7期生の岐阜大学医学部医学科に合格した卒塾生を含め,当塾に在籍する医学部医学科志望の生徒たちは,安易に地域枠へ傾注することなく頑張ってくれていることが私には嬉しいです。

 

彼を含め,当塾 8期生の諸君は多くがここまで非常に頑張ってきたこともあり,彼らが開塾以来 “歴代最高の結果” を残してくれると確信してやみません。

ただ,県内に複数の教場を構える大手塾・予備校であれば,より好成績を収めている生徒さんが何百人と在籍しているでしょうから,それらに少しでも追いつけるよう頑張っていこうと思います。

 

 

以前のブログでも申し上げたことがありますが,私は医師を志す塾生たちに対し,地域枠ではなく一般枠での合格を目指すよう繰り返し伝えています。

 

もちろん,地域枠が掲げる崇高な理念に賛同したうえで医師を目指すのなら話は別ですが,地域枠なら入りやすいからという理由であれば,医師としての資質に疑問符を付けざるを得ません。

地域枠の理念に反する受験生を排除するためにも,私は一般枠と地域枠とで医師免許を分けることと,悪質な “離脱” の場合は医師免許を剥奪してはどうかと考えています。

 

岐阜新聞テスト

 

11月 6日(日) 実施の第3回岐阜新聞テストの結果返却が始まっており,中3生 (当塾11期生) の諸君から報告が寄せられています。

 

本日時点で 9名から結果帳票の提出があり,最高点は450点,平均点は410.3点とやや低調な結果に終わっています。

私の教え子たちは,歴代で見てもなぜか岐阜新聞テストとの相性が悪いケースが多く,いつもこんな感じです。

 

1月に第4回もありますし,何より高校入試や高校入学後も見据え,彼らにこの冬は 1ヶ月課題を含めてしっかりと頑張るよう伝えました。

 

 

11期生から提出される岐阜新聞テストの結果帳票を見て気になったことがあります。

 

それは受験者数で,昨年の同時期と比較しても,全県での受験者数は6,648名から4,393名 (33.9%減) に,岐阜学区内は3,686名から2,465名 (33.1%減) と大幅な減少となっています。

写真は当塾 2期生が中3生だった頃に受験していた岐阜新聞テストの成績帳票で,全県は13,097名,岐阜学区内は6,048名に上り,現在との比較でおよそ 3倍の受験者がいたことがわかります。

 

岐阜県教育委員会のホームページで当時 (2013年) の県内の中3生の数を調べると,全県で20,071名,岐阜学区で7,691名でしたから,当時は県内のほとんどの中3生が受験していたことが窺えます。

2022年の県内の中3生の数は,当時より少子化が進んでいるとは言っても,2013年のそれと比較して減少率は10%程度に過ぎず,これが原因ではなさそうです。

 

 

私がこれまで中3生に岐阜新聞テストの受験を勧めていた背景は,県内のほとんどの中3生が受験する模試であることと,何より大規模な公開会場で受験できることにありました。

残念なことに現在はそのいずれのメリットもなくなってしまいましたから,次年度以降はどうしようかと考え倦ねています。

 

写真は次年度から差し替えを検討している模試の成績帳票で,その模試の10月実施分を数名の塾生の協力を得て,試験的に受験してもらった時のものです。

さて,どうしたものか。

 

自学の時間

 

当塾は 7月24日(日) からサマーターム期間,多くの塾や予備校でいうところの夏期講習会の期間に入っています。

 

一般的に夏期講習会というと授業回数をやたらと多くしたり,あるいは授業時間数を大幅に長くしたり等,授業回数・時間の豊富さを標榜する塾や予備校が散見されます。

しかし,当塾は夏休み期間であっても,例年実施している中3生から高3生の集中講義を除き,全学年とも通常の時間割をベースに数回の追加授業を実施するにとどめています。

 

ひたすら授業を受けることによって得られるものもあるのかもしれませんが,高校へ進学してからのことを考えると,小中学生の頃から自学の時間を多く確保することは非常に重要だと考えます。

先日のブログでも紹介した,当塾が中3生に「 1ヶ月課題」に取り組ませているのも高校進学後を見据えてのものです。

 

私は塾で指導するようになって25年になりますが,一定の学力を有する小中学生に対しては,夏休みだからといって必要以上に授業時間数を長く取る必要はないと断言できます。

彼らに必要なのは過度な授業回数や時間数ではなく自らで学ぶ時間であり,さらには自らで落とし込む時間,つまり復習や確認する時間が何より重要なのです。

 

 

これは,本日撮影した小5生・小6生の自習室の様子です。

 

以前のブログでも紹介したように,毎週土曜日の13時30分から17時30分の 4時間は小学生の自習およびフォローアップの時間として,小学生担当の教員が教室に張り付いて対応しています。

この枠を積極的に活用してくれている小学生は多く,本日も13名の小学生が思い思いに,かつ集中して時間を過ごしていました。

 

彼らは宿題や授業で生じた疑問点の質問をしたり,算数の弱点補強や応用のプリントに励む子もいたり,中には辞書を片手に漢字の先取り学習に励む子もいます。

“自分で考えて” 行動しているということと,多くの子が “自分の意志で” 取り組んでいるということがポイントで,これは “受け身の” 数時間よりもはるかに有意義なものではないでしょうか。

 

 

当塾の小学部は公立中に進むことを前提に指導を行なっていますが,この姿勢が中学進学後のみならず,その先も役立つ “大きな力” となることは言うまでもありません。

 

東大や京大,名大といった旧帝大,国公立大の医学部医学科など大学受験で成果を残した教え子たちには,彼らが小学生だった頃から大学合格までの長きにわたって指導した子が多くいます。

以前から当塾で学んでいる小学生はもちろん,この 8月から当塾で学ぶことになった 3名の小学生も,是非この輪に加わって学びを進めてほしいと考えています。

 

意欲的に取り組む

 

現在,当塾の小学部中学部にお子さまが在籍するご家庭を対象に保護者懇談会を実施しています。

 

私たちは保護者懇談会をお子さま方の塾内およびご家庭での様子や取り組みを共有する場と位置付けており,併せて,中2生・中3生は志望校など今後の方向性の確認・共有も行なっています。

また,私は大学生の娘 (国立大) と高校生の息子 (私立高) の 2人の子を持つ親の立場から,子育てに関するご相談をお受けすることもあります。

 

今回のブログは,毎年この時期に小学部,特に小5生の保護者様から多く寄せられるご相談に関して記しますので,小学生のお子さまを持つ保護者の方にお読みいただければと思います。

 

 

新学年の開始から 3ヶ月が経つ 6月・7月頃になると,一部の小学生から当塾の宿題を熟しきれない,または毎週または隔週で実施している小テストが辛いという声が上がることがあります。

 

当塾の小学部は各科とも毎週にわたって宿題を課していることに加え,漢字テストは毎週実施,算数は計算や小問集合,英語は単語や和文英訳で毎週または隔週にて小テストを実施しています。

当塾の宿題はそれほど多くありませんが,例えば国語科の宿題は初見の文章を読んで大半が自由記述の設問であるなど容易なものではないことから,取り組むにはある程度の根気が求められます。

 

うまく熟すことが難しい場合には,私たちは土曜日のフォローアップの時間を活用して学習の仕方を指導したり,彼らが宿題に取り組む際に横についてサポートすることもあります。

しかし,土曜日だけでなく平日も含めてフォローアップの提案をしても塾へ足が向かなかったり,前向きに取り組めないという理由から最悪の場合には退塾してしまうお子さまもいます。

 

上手に意欲を引き出してくれる塾等が見つかると良いなあと思いつつ,小5生が学ぶ内容はどこの塾に行っても劇的に異なるわけではないから転塾しても何も変わらないだろうなあとも思いつつ。

つまるところ,お子さま自身に忍耐力が備わってなければ,長い目で見た成績向上を実現することや将来的に “一定以上の” 学校に合格することは難しくなるのではと考えます。

 

厳しい言葉にはなりますが,ゆくゆくは学校や職業を選べるようになりたい (させたい) と願うのであれば,小中学校の学習レベルで無理だと投げ出してしまうようでは憂えざるを得ません。

 

 

以前のブログでも紹介したように,継続して学習に取り組むことはお子さまが忍耐力を養う絶好の機会です。

 

子どもたちを甘やかすことは簡単なことですが,やると決めたことを半年と持たずに投げ出させてしまうことは,忍耐力を形成する観点からしても明らかなマイナスです。

忍耐力は一朝一夕に身に着くものではありませんし,お子さまに “逃げ癖” がついてしまうという可能性もありますから,ある程度は我慢させることも成長には不可欠だと私は考えます。

 

逆に,こういった局面を乗り越えたお子さまは,その後に伸びるケースが大半です。

私たちも授業前後の時間やフォローアップの時間でお子さまを励ましながら意欲的に取り組んでもらえるよう促しますが,やはり最後は保護者様によるご家庭での励ましがものを言います。

 

学習面のみならず,お子さまを何事にも意欲的に取り組ませたいと願うのであれば,叱りつけるばかりではなく,お子さまをうまくその気にさせることも時には必要なのです。